WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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13話 五月の森

 

 

 

 

温泉旅行二日目。

風太郎は瑛人を連れて、五つ子の部屋へと向かう。

 

 

 

瑛人「どうしたんだ?風太郎。」

 

風太郎「いいから来てくれ。」

 

 

 

今朝、本物の五月と話して昨日会った五月は本人ではないことを知った。

マルオ監視を回避するため、女湯と混浴の柵越しに本物の五月と会話をした。

そこに二乃が現れたが、風太郎はそれが二乃だとすぐに気づくことはなかった。

そして現在、風太郎と瑛人は本物の五月がマルオの注意を引いている間に、五つ子の部屋に突撃する。

襖を開け、目の前に広がっていた光景は─────四人の五月がいた。

 

 

 

風太郎「五月の森・・・なんで全員五月になってんだ・・・?」

 

 

 

目の前の光景に、風太郎は驚愕する。

瑛人は最初から知っていたので、全く驚いていない。

 

 

 

五月?「フータロー君に朝山君、ノックくらいしてよ。」

 

五月?「びっくりさせちゃった。」

 

五月?「これはですね・・・」

 

五月?「丁度良かったわ。あんたたちにはもう一度試してみたかったのよ。覚えているかしら?五つ子ゲーム。私たちが誰が誰だか当ててみなさいよ。」

 

 

 

五つ子の誰かが五つ子ゲームを持ちかけてきた。

だが、瑛人は話を聞くなり、五月(?)の中の一人のもとに歩いていく。

その五月?の頭に手を置いて、優しく撫でる。

その五月?はうれしいのか、顔を赤くさせて微笑んでいる。

 

 

 

風太郎「・・・それが三玖だな。」

 

瑛人「ああ、三玖で違いない。」

 

 

 

すると五月(三玖)がウィッグを取り、瑛人に抱きついた。

 

 

 

三玖「当たり・・・!ありがとう、エイト。」

 

瑛人「俺は君を間違えないよ。」

 

 

 

こうしてまた二人は自分達の世界に入ってしまった。

風太郎はそんな二人をほっといて、本題に移すことにした。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

三玖は再びウィッグを被って、風太郎が五月たちを見分ける面談が始まった。

 

 

 

一人目

 

 

 

五月?「自己紹介ですね。中野五月、5月5日生まれ。17歳のA型です。」

 

 

 

二人目

 

 

 

五月(?)「好きなこと・・・ですか。やはりおいしいものを食べている時は幸せですね。」

 

 

 

三人目

 

 

 

五月(?)「なっ!そんなこと答えられません!上杉君!女の子にそのような質問をするのはいけませんよ!」

 

 

 

そして、ついに四人目────なのだが、

 

 

 

瑛人「風太郎。内容次第、これで殴るからな。」

 

風太郎「お前のお陰で分かっちゃったよ!それに鈍器で殴ろうとするな!死ぬだろ!」

 

五月(三玖)「エイト・・・」

 

 

 

四人目

 

 

 

風太郎「くそぉ全然違いがわからねぇ!瑛人のおかげで三玖はわかったけど他がわからねぇ!」

 

瑛人「だと思ってた。まあいいや。俺もう行くから。」

 

風太郎「は?おい待て・・・」

 

 

 

風太郎が止めようとしたが、瑛人はかまわず部屋を出ていった。

自室に向かう廊下を歩いている途中、五つ子の祖父が前方から歩いてきていた。

 

 

 

瑛人「あ、どうも。」

 

祖父「・・・・・・」

 

 

 

祖父に向けて一言挨拶を交わした後、瑛人はすれ違おうとした─────その時、

 

 

 

祖父「─────何故、お主から孫の匂いがする?」

 

 

 

その言葉を境に、二人は背中合わせで立ち止まる。

 

 

 

祖父「─────孫に手を出したのか?」

 

瑛人「それはどっちのほうで?暴力?それと

も─────」

 

 

 

瑛人はそこで言葉を切る。

その先のことはご察しの通りである。

 

 

 

祖父「・・・・・・」

 

瑛人「一つ目は絶対にない。二つ目はお互いの意思で同意をした上で─────おっと!」

 

 

 

話している最中に、背後から祖父は手を伸ばしてきた。

瑛人はそれを避けて腕を掴む。

おそらく祖父は、風太郎のときのように投げ飛ばそうとしたのだろう。

 

 

 

瑛人「俺を風太郎(あいつ)と一緒にしてもらっちゃ困る。俺はこれでも、鍛えてる方でね。」

 

 

 

瑛人は掴んでいた祖父の腕を離す。

すると祖父は腕を後ろで組んで口を開く。

 

 

 

祖父「─────お主、人ではなかろう。」

 

瑛人「そんなとこまでわかるのか。さすがってとこか。」

 

祖父「・・・これ以上孫に近づくな。お主がいれば、孫は必ず悲しむ・・・そしていずれは─────」

 

瑛人「残念ながら、もう遅い。もう三玖は、俺がいなくなったら何をしでかすかわからない。それは俺も然りで、三玖がいなくなったら暴れる。それほどまでに、俺たちはお互いを想い合っている。信じられねぇなら本人に聞いてみろ。でもこれだけは言っておく。俺のことが信じられなくても、あんたの孫のことだけは信じてやってくれ。あんたがあの子たちを信じなかったら他に誰があの子たちを信じてやれるんだ?」

 

祖父「・・・・・・」

 

 

 

瑛人にそう言われた祖父は黙る。

 

 

 

瑛人「まあ、さっきも言った通り俺が信じられねぇなら、三玖を連れて来ますよ。」

 

祖父「─────夜、ワシのもとに来い。」

 

 

 

そう言い残して、祖父は五つ子の部屋に歩いて行った。

 

 

 

瑛人「──────了解。」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

瑛人「そういえばマリオ。」

 

勝也「赤石だ!」

 

 

 

瑛人は勝也に会って早々、何かを尋ねた。

 

 

 

瑛人「お菓子はいつくれるんすか?」

 

勝也「林間学校であげただろ?!」

 

 

 

そうやって断られた為─────

 

 

 

プー

 

勝也「臭?!オ〇ラをするな!!」

 

 

 

勝也にオ〇ラ攻撃を開始した。

 

 

 

瑛人「いいっしょ、別に。」

 

勝也「良くねぇ!!」

 

瑛人「お菓子をくれるまで止まらないぞ〜!」

 

プー!プー!プー!

 

 

 

瑛人は勝也に何度も何度もオ〇ラ攻撃を続けた。

 

 

 

勝也「分かった分かったから!もうやめてくれー!!!」

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 

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