WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
正面玄関をくぐると、当然ながら中は礼拝堂だった。
レッドカーペットの敷かれたヴァージンロードの左右に、規則正しく配列された長椅子─────その奥にそびえる祭壇。
だが、十字架のようすが異常だった。
神楽「逆さ十字・・・悪魔の象徴、か。」
瑛人「何処かに隠し通路があるはず、探そう。」
─────その時だった。
バッ!
瑛人「─────え?」
三玖「え?」
円「?!」
一瞬の出来事だった。
パッ!と目の前の景色が一変した。
数コンマの瞬間に、十字架が、祭壇が、長椅子
が─────何もかもが消えた。
室内の光景が、まるでテレビのチャンネルが切り替わるように、一瞬にして変わったのだ。
三玖「此処は・・・何処・・・?!」
周囲の音が消えた。
入口も消えた。
立ち尽くす瑛人達の前に伸びているのは─────暗闇に向かって延々と続く、迷宮のように長い廊下だった。
瑛人「何だこれ・・・さっきまで礼拝堂にいたのに!どこかに転送されたのか?!」
三玖「それよりも大変だよエイト!─────皆がいない!」
瑛人「何だって?!」
背後に振り返る。
神楽達がいるはずの背後には─────誰もいない。
前方と同じように、長い廊下が何処までも伸びているだけだった。
その場にいるのは、瑛人と三玖、そして円の三人だけだ。
円「早速、敵の術中にハメられたみたい・・・分断された!」
三玖「ど、どうすれば!」
円「心を乱しては駄目だ!」
瑛人「一樹の言う通りだ・・・此処は冷静に行こう。恐らく奴等は、俺達がパニクっているのを狙っているんだ!」
三玖「わ、分かった・・・」
円と瑛人に言われた通り、三玖はできるだけ冷静にした。
そして三人は、そのまま奥の方へと歩いて行った。
セルディク「何だ此処?」
皇「罠か?」
セルディクと皇、一花、更にアーニャ探偵社三人と同じところにいた。
彼等のところには、ギャラリーが沢山ある廊下だった。
一花「ど、何処なの・・・?」
冬馬「どうやら罠にハマってしまったようだ。」
彰人「だね。」
七瀬「奥に行こう。」
一花「れ、冷静だね・・・」
六人はそう緊張感を持ちながら、冷静に長い廊下を歩いていく。
デールと神楽、二乃や紫音に源一郎ではダンスホールのような場所にいた。
神楽「どうやら飛ばされたようだな・・・」
二乃「ど、どうすればいいのよ?!」
源一郎「ひとまず、この場所から抜け出せないといけない。」
紫音「そうですね。」
デール「警戒をお願いいたします。」
神楽「勿論だ。行くぞ。」
五人は警戒をしながら、そのダンスホールの抜け道を探す。
一護「迷ってますね。」
一護は不気味な笑みをしながら、静謐な闇に包まれた応接室にいた。
一護「そして─────三玖という女を捕獲しなければ。」
その言葉は誰に向けられたものでもなく。
室内の空間を包み込む、静かな暗闇に溶けていく。
TO BE CONTINUE・・・・・・