WORLD ONE BRIDE GENESIS   作:マリービィ

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10話 因縁の相手

 

 

 

 

セルディク「にしてもこのギャラリーは凄いなぁ。」

 

 

 

セルディクはそんな風にギャラリーを見ながら、そう呟いていた。

 

 

 

冬馬「いいかお前等。絶対に警戒をしろよ?」

 

セルディク「何だてめぇ?ガキのくせに。」

 

冬馬「そのガキが言ってんだ。いいから時と場合を考えろ。」

 

セルディク「んだとぉ?!」

 

 

 

冬馬とセルディクはそう睨み合っていた。

そんな状況に一花はオロオロし、残りの三人は呆れた感じで言った。

 

 

 

皇「セルディク。冬馬の言う通りが。時と場合を考えておくんだ。」

 

セルディク「─────チッ。」

 

 

 

皇に言われてセルディクは大きく舌打ちをした。

 

 

 

彰人「冬馬、キミも言いすぎだ。確かに、この状況に考えて行動しないといけないけど・・・!!!」

 

冬馬「!!!」

 

七瀬「!!!」

 

 

 

アーニャ探偵社は顔を強張る。

ふと、暗闇の中から足音が響いた。

バフ、バフ、という、使い古したスニーカーが発する、気の抜けた足音。

そんな場違いな足音の主は─────ひとりしかいない。

 

 

 

ジャック「やぁやぁ、これはこれは。アーニャ探偵社じゃないか〜。」

 

 

 

ジャック。

異名は切り裂きの殺人鬼。

その青年は冬馬と彰人とは、年格好もほとんど変わらない。

 

 

 

冬馬「ジャック・・・!」

 

 

 

だが─────探偵社とジャックで決定的に異なる点がひとつ。

それは、《瞳に宿した感情》。

冬馬の瞳に宿るのは《追求》。

ときに冷徹であれど、どこまでも真実を追い求め、それを解き明かそうとする意志。

一方、ジャックのそれは明らかに異質だった。

彼等が言う因縁の相手とは、ジャックのことであった。

 

 

 

ジャック「まさか此処で、そこにいる女の子と巨体の身体をした男と共に、君達を殺せるなんてね。」

 

 

 

そう言ってギョロリと冬馬を見たジャックの瞳に宿るもの─────それは純粋な《狂気》だった。

見境なく奇声を発しながら遊びまわる幼い子どものような、何処までも純粋で、どこまでも本気の狂気がそこにあった。

彼は悪意から人を殺しているのではない、と冬馬は思った。

 

 

 

冬馬「お前を殺したいと思ってる奴は─────俺だけじゃない。」

 

 

 

ジャックは目だけを細めてニタリと笑った。

そして、そこでようやく彼の傍らの七瀬を見た。

 

 

 

ジャック「─────君はあの人の娘なのに、彼とは随分違うねぇ。彼はそんな目で僕を見たりしなかったよ?─────まあ、そこがムカついたから殺したわけでもあるんだけど─────ね。」

 

 

 

七瀬は今にも切れそうな血管をこめかみに剥き出しにしながら、その一文字一文字でジャックを刺し殺すつもりであるかのように、ゆっくりと言葉を吐いた。

 

 

 

七瀬「お前如きが・・・お前如きが、お父さんを悪く言うなッ!!」

 

 

 

アーニャ探偵社達による戦闘が始まった。

 

 

 

 

 

TO BE CONTINUE・・・・・・

 

 

 

 

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