WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
セルディク「にしてもこのギャラリーは凄いなぁ。」
セルディクはそんな風にギャラリーを見ながら、そう呟いていた。
冬馬「いいかお前等。絶対に警戒をしろよ?」
セルディク「何だてめぇ?ガキのくせに。」
冬馬「そのガキが言ってんだ。いいから時と場合を考えろ。」
セルディク「んだとぉ?!」
冬馬とセルディクはそう睨み合っていた。
そんな状況に一花はオロオロし、残りの三人は呆れた感じで言った。
皇「セルディク。冬馬の言う通りが。時と場合を考えておくんだ。」
セルディク「─────チッ。」
皇に言われてセルディクは大きく舌打ちをした。
彰人「冬馬、キミも言いすぎだ。確かに、この状況に考えて行動しないといけないけど・・・!!!」
冬馬「!!!」
七瀬「!!!」
アーニャ探偵社は顔を強張る。
ふと、暗闇の中から足音が響いた。
バフ、バフ、という、使い古したスニーカーが発する、気の抜けた足音。
そんな場違いな足音の主は─────ひとりしかいない。
ジャック「やぁやぁ、これはこれは。アーニャ探偵社じゃないか〜。」
ジャック。
異名は切り裂きの殺人鬼。
その青年は冬馬と彰人とは、年格好もほとんど変わらない。
冬馬「ジャック・・・!」
だが─────探偵社とジャックで決定的に異なる点がひとつ。
それは、《瞳に宿した感情》。
冬馬の瞳に宿るのは《追求》。
ときに冷徹であれど、どこまでも真実を追い求め、それを解き明かそうとする意志。
一方、ジャックのそれは明らかに異質だった。
彼等が言う因縁の相手とは、ジャックのことであった。
ジャック「まさか此処で、そこにいる女の子と巨体の身体をした男と共に、君達を殺せるなんてね。」
そう言ってギョロリと冬馬を見たジャックの瞳に宿るもの─────それは純粋な《狂気》だった。
見境なく奇声を発しながら遊びまわる幼い子どものような、何処までも純粋で、どこまでも本気の狂気がそこにあった。
彼は悪意から人を殺しているのではない、と冬馬は思った。
冬馬「お前を殺したいと思ってる奴は─────俺だけじゃない。」
ジャックは目だけを細めてニタリと笑った。
そして、そこでようやく彼の傍らの七瀬を見た。
ジャック「─────君はあの人の娘なのに、彼とは随分違うねぇ。彼はそんな目で僕を見たりしなかったよ?─────まあ、そこがムカついたから殺したわけでもあるんだけど─────ね。」
七瀬は今にも切れそうな血管をこめかみに剥き出しにしながら、その一文字一文字でジャックを刺し殺すつもりであるかのように、ゆっくりと言葉を吐いた。
七瀬「お前如きが・・・お前如きが、お父さんを悪く言うなッ!!」
アーニャ探偵社達による戦闘が始まった。
TO BE CONTINUE・・・・・・