WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
瑛人「それ、何咥えているの?」
ドクターは《口に咥えていた物》を取り出した。
ドクター「これかい?これは飴ちゃんだよ。」
瑛人「飴ちゃん?」
ドクター「そう、お菓子だね。」
ドクターは天井に見つめながら、俺に話した。
一体、何だろう?
ドクター「
ドクターは俺の方に向き直して、話を続けた。
ドクター「だからこれは─────味覚を楽しむための物なんだよ。」
そう言い終わった後、ドクターは俺の顔の前に飴を出した。
ドクター「瑛人も舐めるかい?」
俺は正直、舐めてみたかった。
だから、彼が持っている飴をぺろっと舐めたあとに、口に咥えた。
味は葡萄味で、とても美味しかった。
瑛人「これで僕も大人─────かな?」
そう言うと、ドクターは苦笑いしながら言った。
ドクター「あははは・・・まだ早いと思う。子供はいいと思うよ。子供のうちに、色んなことができるんだから。」
ドクターは俺の頭に、優しく撫で始めた。
俺は彼に撫でられるのが、とても居心地がよかった。
彼の大きな暖かい手が、とてもよかった。
俺とドクターはそれからも会話をしていた。
何気ない日常はどんどんと日々が過ぎていく。
そして、今は11月。
外の暑い空気がとうとう無くなってきて、今は涼しい空気になっていった。
そんな何気ない日常のある日、俺はドクターにとあることを話した。
瑛人「そういえば・・・」
ドクター「ん?」
ドクターは相変わらず、俺の話に耳を傾けたくれた。
瑛人「子供は生みの親のこと、《お父さん》と《お母さん》っていうみたいだよ。」
ドクター「そうなんだ。」
本当なら、ドクターは知っているはずなのに、幼い子どもの俺の為に話を合わせてくれた。
そんな優しいドクターも、俺は父親のようで好きだった。
瑛人「だけど─────ドクターって何か、《お父さん》って感じがしないんだよね・・・」
ドクターはかなり若いからか、《お父さん》というよりも、《お兄ちゃん》って感じがした。
俺はそんなイメージがあった。
ドクター「今まで通り、ドクターでいいよ?」
瑛人「そうだね・・・じゃあ、ドクター。」
ドクター「・・・・・・」
こんな子供の戯言にドクターは本当に優しかった。
だけど─────《あの日》までカウントダウンがもう既に始まっていた。
《あの日》まで、あと173日─────
TO BE CONTINUE・・・・・・