WORLD ONE BRIDE GENESIS 作:マリービィ
4月4日。
この日は円の妹・一柳彩の葬式が開かれた。
昔、彼女と親しい友人や子供達、そしてその親達が来る為、大きな葬式で開かれることになった。
その親しかった人達は「あんな元気な子が・・・」「可愛くて明るかった・・・」など、全員悲しんでいた。
死因は関してはそれに関係していた人物以外には、誰も知らない、病気で亡くなってしまったというので終わった。
葬式にある棺の中には、豊かに眠っているように目を閉じた彼女の遺体があった。
そして、祭壇には可愛らしい笑顔で撮られた彼女の額縁があった。
男子「彩ちゃん・・・」
男子「僕・・・彩ちゃんが好きだったよ・・・」
男子「明るくて、優しくて、可愛かった・・・なのに何で・・・」
女子「寂しいよ・・・彩ちゃん・・・」
女子「ヒック・・・」
円「─────」
瑛人(円・・・)
円は虚ろな面持ちで、じっと彫像のように立ち尽くしていた。
泣くこともなければ、声を発することもない。
豊かに眠っているような彼女の遺体が入っている棺を、生気を失った眼差しで、ずっと食い入るように見つめていた。
するとそこで、円はくるり、と踵を返した。
瑛人「円!何処に行くんだ?」
雨が降っていた。
瑛人に呼び止められ、円は立ち止まった。
外に出て、彼の差した白い傘が、くるりと回った。
サァァァ・・・と静かにふりしきる雨にかき消えそうな声で、円は、
円「少し─────一人にしてほしい。」
円はそれから、家から顔を見せなくなってしまった。
円「─────」
泥の塊のようにソファにうずくまり、布団を頭からかぶって、ただじっと待っている。
何を待っているのか─────それはわからない。
葬儀の日からどれくらい時間が経ったのだろう。
ようやく自分が人間であることを思い出し、のろのろとテレビを点ける。
ああ、もう三日も経ったのか。
瑛人達はどうしているだろう。
正直なところ、葬儀の日の記憶はほとんどない。
あの日はずっと虚ろな気持ちで、色々な感情があいまいになっていた。
実際には三日だけだが、もう1年くらい瑛人達に会っていないような気さえしてくる。
円「・・・・・・」
円はそんな風に過ごしていたら、インターフォンが鳴っていた。
円「誰なんだろう・・・」
円は確かめて、外に出ていた。
もし、殺人鬼だったら殺されてもいいと思っていた。
そう思い、玄関の扉を開ける─────
男性「やぁ、久しぶり。施設振りにだね。」
─────しかし、そこには円には知っている男性であった。
その男性は、円と彩が施設でお世話になった男性だった。
円「何でしょうか・・・?」
男性「実は・・・君の妹さんがいなくなる前、彼女がこれを残してね。」
男性はそう言って、一つの箱と一枚の紙だった。
男性が去ったその後、円は読んでいた。
震えながら─────読んでいた。
円「これって・・・!」
TO BE CONTINUE・・・・・・