スーパーロボット大戦OG Time Dive Fighters   作:舟太郎

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6話 R-GUN対アシュセイヴァ―

「あれは、アシュセイヴァ―だと!?・・・アクセルなのか!?」

 

アシュセイヴァーはR-GUNに組み付き、上海ドミニオンの街中を押し出していく。

 

「くっ!・・・何のつもりだ、アクセル!まさかお前はプレジデント・マークについているのか!?」

 

「なにかおかしいか?お前が制御体連合国家に居るように、俺はニューヨークドミニオンに世話になっている。ただそれだけの話さ、これがな!」

 

アシュセイヴァーは胸部装甲を開き、ファイアダガーを発射する。

 

「だからと言って、私とお前が争う事になんの意味がある!?」

 

R-GUNはファイアダガーをバルカンで迎撃する。

 

「お前が警察気取りでプレジデントと相対するつもりならば仕方あるまい?」

 

アクセルはそう言いながらアシュセイヴァーで上段蹴りを繰り出す。R-GUNはそれを防御しながら後退する。

 

「どうやら銃火器が外されているようだが、格闘戦で俺に勝てると思うなよ!」

 

アシュセイヴァーはレーザーブレードで斬りかかってくる。

 

「ビームカタールソード!」

 

R-GUNはビームカタールソードの片側でそれを受け、反対で斬り返す。しかしアシュセイヴァーはそれを蹴り飛ばす。

 

「・・・っ!なんだこの動きは!?」

 

アシュセイヴァーが高性能機であることは間違いないが、シャドウミラーが運用する起動兵器の中では標準的な、どちらかと言えば射撃に寄った仕様の機体である。乗り手がアクセル・アルマ―だとは言え、それほどの格闘戦を得意とする印象は無かった。

 

「このアシュセイヴァーに搭載されているのは乗り手に合わせて成長していく究極のマンマシンインターフェースだ!ただ動きを最適化するだけのTC-OSとは物が違うんだよ!」

 

アクセルがそう言うと、アシュセイヴァーはレーザーブレードをしまい、拳や蹴りで連撃を加えていく。

 

「そろそろ終わりだ!白虎咬!」

 

そしてR-GUNの胴体に向けて両手で強烈な掌底を繰り出し、R-GUNは後方へと押し飛ばされた。

 

「うう・・・!!」

 

R-GUNのコックピットでヴィレッタは意識を失う。

 

「悪いが、確実に潰させてもらう・・・下手にとどめを刺し損ねると碌なことにならんからな・・・」

 

アシュセイヴァーは改めてレーザーブレードを展開し、R-GUNに歩を進める。

 

「待て!」

 

アシュセイヴァーが距離を詰める中、R-GUNのの頭の上に魔魁が現れる。

 

「奴が例のサイボーグか・・・なんのつもりかは知らんが、邪魔するなら・・・・!!?」

 

「バーニングソバット!!」

 

魔魁は生身でアシュセイヴァーの頭部に接近し、メインカメラを蹴りつぶした。アシュセイヴァーはその場で魔魁を殴り飛ばす。

20M級の巨大ロボットの拳を全身で受けた魔魁は、そのまま吹き飛ばされ半壊した。

 

「クソっ・・・なんて野郎だ・・・!」

 

アクセルが魔魁に驚嘆していると、今度はアシュセイヴァーが強い衝撃を受け吹き飛ばされる。

そこにはダウンしたはずのR-GUNが関節をきしませながら立っていた。

 

 

 

 

『立てよ、ヴィレッタ!』

 

(・・・また、懐かしい声。今度は別の・・・。)

 

茶色のライダーズジャケットをきた男の幻がヴィレッタに語り掛ける。ジャケットの左肩からは金色のチェーンが装飾されている。

 

『男なんだろ?グズグズするなよ!』

 

(・・・・私は女だ。)

 

そんなツッコミを入れつつ、ヴィレッタは誰だかわからない相手に呆れながらも懐かしさを感じる。

 

『さあ、胸のエンジンに火をつけろ!』

 

その言葉でヴィレッタは目を覚ました。

 

「まったく・・・何処の誰だかは解らないが、暑苦しい男だ。」

 

 

 

 

「ふん、まだ動けたとはな・・・。」

 

R-GUNを睨みながらアクセルが言う。

 

「しかし今のパワーはどういうペテンだ?」

 

これまでとは明らかに一線を画すR-GUNの性能に疑問を投げかける。

 

「単純な話だ。トロニウムエンジンの出力を上げ、そのパワーをメタルジェノサイダーモードではなく機体の駆動系に回せば、一時的に総合力を上昇させることができる!」

 

ヴィレッタはアクセルの疑問に答える。

 

「・・・なるほどな、しかしその組木細工のような機体でそんなパワーを使えば長くは持つまい。」

 

現にR-GUNの関節は既に悲鳴を上げている。

 

「そう、だから一撃で終わりにさせてもらう。」

 

ヴィレッタがそう言うと、R-GUNはアシュセイヴァーが落としたレーザーブレードを拾い上げ、刃を水平にして正面で構える。

 

「レーザーブレード、アクティブ!」

 

レーザーブレードにトロニウムのエネルギーが上乗せされる。

 

「俺のレーザーブレードを・・・面白い。・・・ならば!」

 

アシュセイヴァーはシシオウブレードを構える。

 

「コード、風刃閃!斬り裂く!!」

 

アクセルの言葉と共にアシュセイヴァーがR-GUNに迫る。

 

「R-GUNダイナミック!デッドエンドスラッシュ!!」

 

R-GUNが繰り出した渾身の一太刀はアシュセイヴァーの右腕をシシオウブレードごと切り落とし、アシュセイヴァーの躯体までも中破させる。同時にR-GUNの方もかく関節の負荷で機能が停止していく。

 

「ファイアダガー!・・・取ったぞ!」

 

アシュセイヴァーは胸部装甲を開きファイアダガーで止めを刺そうとした瞬間、開いた装甲に高出力のエネルギー弾が撃ち込まれる。

射線の先には半壊した魔魁が右腕から煙を出しながら倒れている。放たれたのは既に半壊していたはずの魔魁によるフルパワーのソニックバスターだった。

 

 

 

 

アシュセイヴァーのコックピットではモニターのダメージゲージがピークに達し、アラームが鳴り響いている。

 

「これではままならんな。・・・プレジデント」

 

「構わんよ、あとはこちらで引き受けよう。」

 

プレジデント・マーク、ボビー・ロギンズ、ブラックマンの三人とその部下数名が小五郎とフェイを追い詰めている。

 

「さて、帰るとするかな。」

 

「ええ!?」

 

小五郎の発言にフェイが戸惑う。

 

「いまさらそんな事が許されるとでも思っているのかね?・・・やれ。」

 

部下たちが銃を構え発砲する。それと同時にボビーとブラックマンもナイフとゲタを飛ばしてくる。

 

「EX磁力フィールド!」

 

ボビーたちの攻撃を遮るように小五郎たちの前にハン・ジュンが現れ、アームズに搭載された防御フィールドを展開する。

 

「ロケットハンマー!」「アイスフォール!」

 

更にはプレジデント達の左右から衣世とマオ・シェリンが遠距離攻撃で牽制し、それをボビーとブラックマンが防ぐ。

 

「そこまでにしてもらおうか、プレジデント・マーク!」

 

「若きスラムの帝王ハン・ジュン、ふむ、厄介な相手が現れたものだ。それに・・・」

 

プレジデント・マークはマオ・シェリンを見る。

 

「ふむ、ここはこちらが引くとしよう。ああそれと、あの起動兵器のお嬢さんに伝えておいてくれ、オリジナルの製造を行っているのはタッカードではない、もう一度身近な所から調べなおすことだ、とね。」

 

プレジデント一行はそう言い残して去っていった。

 

 

 

▽▽▽▽

 

 

 

「それにしても、派手にやられたわね。」

 

あの後、アクセルやプレジデント・マーク一行は工場を放棄し撤退していった。

そしてボロボロになった一行はハン・ジュンの館に戻っていた。

 

ヴィレッタは魔魁の半壊した身体をシーリングして応急処置を行っている。

 

「俺の事はいい・・・。ヴィレッタ、お前も少し休め。」

 

「そんなボロボロの身体で何を言っているんだ・・・。」

 

自分を気遣う魔魁に対して呆れた表情を見せる。

 

「・・・お前のR-GUNも相当なもんだぞ。・・・あの敵のロボットは知り合いか?」

 

ボロボロの身体で魔魁は普通に会話する。あの敵のロボット、とはアシュセイヴァーの事を言っているのだろう。

 

「・・・・・」

 

ヴィレッタが答えに詰まる。

アクセル・アルマ―、かつては敵対した相手だった。彼らとの戦いで鋼龍戦隊(当時はそんな名は無かったが)は寄るべき支柱だったダイテツ・ミナセ艦長を失うことになる。

今では鋼龍戦隊の味方となって共に戦った仲間と呼べる存在ではあるが、しかしそれはあくまで鋼龍戦隊という同じ船に乗り合わせていただけで、ヴィレッタとアクセルの間には特にこれと言った関係性は無かった。

 

「だんまりか・・・お前は自分の事を何も話そうとしないな。」

 

「貴方こそ、あの変態・・・ブラックマンと言ったか・・・奴とはどういう関係だ?」

 

あの時、魔魁とブラックマンは拳を交えてはいても、敵対しているというふうではなかった。

 

「・・・・」

 

「貴方だってダンマリじゃない。・・・お互い、詮索は止めておきましょう。」

 

「・・・・そうだな。」

 

二人の間に微妙な空気が流れる。

 

「終わったわ、ここじゃこの程度の事しか出来ないけど・・・。」

 

応急処置を終え、魔魁はとりあえずは歩き回るくらいはできる状態になった。

 

「・・・・問題はなさそうだ、器用なもんだな。」

 

「これでも以前は企業勤めで技術者をしていたからな・・・。」

 

ヴィレッタにはかつてはマオ・インダストリー社に勤めていた経歴がある。

 

「それは・・・なんというか意外だな。とてもじゃないが一般企業に収まるような人間には見えない。」

 

ヴィレッタ自身も意外だとは思いつつも、マオインダストリーでの居心地は悪くなかった。

 

「・・・今戻った。」

 

あらためて工場を調べに出ていたハン・ジュンと天斉小五郎が館に戻ってきた。

 

「それで、どうだった?」

 

「結論から言えば、あの工場でオリジナルの製造されていた形跡は発見できなかったよ。」

 

プレジデント・マークの言い残した言葉が脳裏をよぎる。

 

「振出しか・・・。カイ・シュリスの方は?」

 

「カイ・シュリスの姿も何処にもなかったよ。」

 

「あの人、これからどうするつもりなんでしょうか?」

 

フェイがふいに口走る。カイ・シュリスに対して思うところがあるようだ。

 

「俺とフェイは一度日本に戻るが、アンタたちはこれからどうする?」

 

小五郎が魔魁尋ねる。魔魁は衣世とヴィレッタを一瞥し答えた。

 

「俺たちも戻ろう、ゴースト課へ・・・。」

 

 





【ちょっと語らせて】

[電神魔魁][ジェイスワット][幻影闘技、クリティカルブロウ][アームド・ファイター]と、立て続けにスパロボファンには馴染みのない古めのゲームのキャラばかり登場させましたが、これらのゲームは世界観のベースになるため早めに紹介しておきたかったのです。

ざっくりまとめると、スパロボOGの地球連邦政府のほかに、制御体連合国家、ドミニオン各国が混在し、更にはやたら力のある企業が複数存在する、と言った感じです。
連邦政府が樹立して50年も立つのに地球圏がまったく統一されていない、という事になっちゃいますね。

R-GUNダイナミック、レーザーブレードを使って宇宙刑事の技を真似したかった。

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