スーパーロボット大戦OG Time Dive Fighters   作:舟太郎

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9話 Rの系譜(後編)

「全く、頑丈なヤツね。」

 

「というよりも、あのフォースフィールドに阻まれてこちらの攻撃がと通らない!」

 

「だったらフィールドは俺とお嬢で何とかする、とどめはよしなに頼むぜ、フェイ。」

 

小五郎は自信ありげにそう口にする。

 

「・・・ダストロール」

 

ダスタードは空中で縦回転しながら小五郎たちに迫る。

 

「如来刀、秘桃落とし!」

 

小五郎は四肢に仕込んだワイヤー付きの刃でダスタードを絡めとり如来刀で迎撃する。

 

「天斉流、[破門]!」

 

その後、小五郎が印を結ぶとダスタードのフォースフィールドが結晶化した。

 

「ドラゴンバトラー、ちぇりおー!!」

 

美依がそのタイミングに合わせてドラゴンジュエルで殴りかかると、フォースフィールドは「パリンッ」と音を立てて割れる。

 

「今よ、フェイちゃん!」

 

「サイコアンプリファイア最大出力、超掌底烈波!」

 

フェイは巨大で強力な気弾を放ち、ダスタードを粉砕した。

 

「それはちょっとやり過ぎかな!?」

 

フェイの一撃はダスタードだけでなく、地下鉄施設も破壊し、崩落を始める。

 

「こりゃマズい、崩れるぞ、脱出だ!」

 

小五郎やブラックマンたちは地下施設を脱出した。

 

 

▽▽▽

 

 

「お前達、捕える える」

「我々研究する する」

「貴様たち 大人しく捕まる まる」

 

ダイダル兵はひたすら増え続け、アクセルたちを取り囲む。

 

「貴様たち とらえる とらえる」

「我々 研究する 大人しく捕まる」

 

頭部中央の光源が赤、青、緑、黄、橙と五種のダイダル兵が更に大量に発生していく。

 

「ファイアーキック」「氷結パンチ」「サンダーキック」「光の体当り」「アースパンチ」

 

五種類のダイダル兵はそれぞれの色に応じた技を繰り出し攻撃してくる。

 

「うわああ!」

 

それに対して警備班は銃剣で応戦する。しかしダイダル兵が銃弾をものともせずに向かってくる。

 

「霜燐、凍雲の型!」

 

零児が氷の脇差で赤いダイダル兵を斬り裂いた。

 

「すごい、これが噂に名高い五業抜刀法・・・」

 

「氷の脇差、以前は持っていなかったな。」

 

キタクラ班長とアクセルが零児の腕前に感心する。

 

「俺も以前のままではないという事さ。それにどうやら奴らは頭部の光の色によって五行の属性が割り振られているようだ。」

 

「見たところ赤=火、青=水、緑=木、橙=土、黄=金ってところかの?であれば相克の考えが応用できるはずじゃ。木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に克つ。」

 

「水→火→金→木→土→水という事か。」

 

二人の説明を聞いてアクセルがそうまとめる。

 

「逆に相生の関係にある属性攻撃は効果が薄いだろう。木→火→土→金→水→木だと攻撃が通らないと思った方が良い。それと察しはつくだろうが同属性でもダメージは通りにくい。」

 

「警備班の使用する通常の刃物や銃弾は金属性に該当する。読んで字のごとく、金属製の武器は金属性という事じゃな。」

 

「ドヤ顔で言う事か・・・。爆弾があれば火属性、電気の技は土属性が宿るはずだ。」

 

零児と小牟が属性に関するの説明をする。

 

「だいたい理解できた、ガイダンスは終了だ。・・・烈火刃!地斬疾空刀!水流双牙!」

 

アクセルは順に黄、青、赤のダイダル兵に有効な攻撃を繰り出していく。

 

「キタクラ班長、警備班は緑色のヤツを狙え。マークハンター、お前は今のを踏まえて好きにやれ!」

 

「了解!」「俺に対して雑だな・・・。」

 

警備班は銃剣で緑色のダイダル兵を撃退していく。

 

「フレイムブリット!アイスブリット!スパークブリット!」

 

マークハンターも黄、赤、青のダイダル兵を順に撃退する。

 

「それにしても・・・土属性の奴ばかりが残るな、これが。」

 

「火以外の属性ならば普通にダメージが通るが、土属性に有効な武器は零児の持つ木属性のショットガンのみじゃからの。」

 

ダイダル兵が続々と増える中、橙の色がその比率を増していく。

 

「となれば、五行に属さぬ無属性の攻撃で迎撃するのが最適解じゃ。アクセルよ、わしに続け!」

 

「貴様との連携か小牟・・・いろいろと不安だがここはお前たちの専売特許だ、付き合ってやる。」

 

「技名はわしが決めるぞ!」

 

小牟とアクセルが最前列でダイダル兵と対峙する。

 

「青龍槍燐!」

 

小牟が指先から気を細め貫通性を持たせたビームを放ち、それと同時にアクセルが掌からエネルギー砲を発射する。

 

「白虎砲絞!」

 

今度は二人で掌から気弾を放ち、ダイダル兵を吹き飛ばす。

 

「波乗り舞朱雀!」

 

小牟が仕込み杖で衝撃波を放ち、それに続いてアクセルが連続でダイダル兵を斬り裂いていく。

 

「玄武剛炸弾!」

 

小牟が巨大な爆弾を放り投げ、アクセルが竜巻でそれをダイダル兵の中央に押し出し爆発させた。

 

「これぞ四神コンビネーションじゃ!」

 

「・・・思ったより有効な組み合わせだったが、技名は結構普通だな。」

 

小牟とアクセルは橙のダイダル兵を中心に大量に撃破した。

 

 

 

 

「なかなか頑張りますわね。」

 

「ダイダルゲートがある限りダイダル兵は無限に湧いてくる、連中はいずれは限界を迎えるだろうよ。」

 

『いや・・・そうもゆかぬようだ・・・』

 

ダグブールがそう示唆すると上空にストーンサークルが現れる。

 

「赤い石のストーンサークル・・・まさか?」

 

「この気配、ミトカイル鉱石に似た力を感じる・・・。」

 

アクセルと零児がストーンサークルに反応する。するとストーンサークルから異次元へとつながるゲートが発生し、そこから無数のバッタが飛来する。

 

「虫!?こういうのはちょっと…!」

 

「いやこの数は虫が苦手じゃなくとも無理じゃろ!?」

 

キタクラ班長や小牟がバッタの群れに嫌悪感を抱き慌て始める。

 

「バッタの群れ!?これは一体・・・!?」

 

バッタたちは一か所に集まり、人の形を形成していく。その群れの中からはバッタのような人型の怪人が現れた。

 

「なんだコイツは?新手のバイオロイドか!?」

 

「こいつは・・・!?」

 

怪人の姿を見てマークハンターが反応する。

 

「俺はシステムよって生み出された力の戦士、Rキラー!」

 

怪人は名乗る。その姿は昆虫のような意匠をし、両手には赤いグローブ、足には赤い長靴を身につけている。

 

「システム?」

 

「この世界におけるアインストのような存在だ・・・これがな。」

 

「単なるギャング共を締め上げるだけのはずが、謎の帝国にアインストじゃと?儂、聞いてない!」

 

「ギャングの相手は拍子抜けとか言ってただろ、張り合いがある敵が現れて良かったんじゃないか?」

 

零児が小牟を窘める。

 

「システムはダイダル帝国と敵対するはずだ。上手く潰し合ってくれれば・・・」

 

アクセルは前回遭遇したエージェントの様子からシステムとダイダル帝国が敵対すると予想する。そしてそれは半分当たっていた。

 

「かまいたちアタック!」

 

怪人は真空の刃を発生させ、アクセル達やダイダル兵に見境なく攻撃した。

 

「ぐっ!?なんてヤツだ・・・!?」

 

「アクセル、奴の相手は俺が引き受けるぜ!」

 

「タダでか?珍しいな・・・奴の事を知っているのか?」

 

「奴の名はRキラー、俺が倒さなけりゃならない相手だ。」

 

マークハンターは何時になく真面目なトーンでそう述べる。

 

「いくぜ、ストライクパンチ!」

 

マークハンターがRキラーに殴りかかる。Rキラーはそれをノーガードで受けるがビクともしない。

 

「マークハンター・・・その名は俺の虚億にも存在する。かつて真の俺を殺した男・・・。その雪辱を晴らそう・・・」

 

Rキラーはそう言って右腕の赤いグローブに力を溜める。

 

「パンチとはこうやって打つのだ!・・・Rパンチ!」

 

マークハンターはマンホールのフタで防御するが、Rキラーの拳はマンホールのフタを貫きマークハンターのボディを砕き、その身体を吹き飛ばす。

 

「ヘッドクラッシャー!」

 

続けてRキラーはジャイロ回転で滑空しながら頭部からの体当りでダイダル兵を粉砕していく。

 

「我々、全滅、許されない」

「全滅、許されない」

「個体保護優先 優先」

「散開 散開」

 

勝ち目が無いと見たダイダル兵がバラバラに退散し始める。

 

「逃がさんぞ!」

 

Rキラーは左腕を植物の様に変形させ種を発射する。

 

「出でよ、バイオフラワー!」

 

種は一瞬で発芽し、巨大な食虫植物の様に成長した。

 

「うわああ!」

 

バイオフラワーはダイダル兵も警備班もお構いなしに襲い始める。

 

「ダーククローサーベル!」

 

そこへ上空からヘルザークが降下し、バイオフラワーを一撃で叩き潰した。

 

『ヘルザーク・・・・どういうつもりだ・・・?』

 

ダグブールがヘルザークに尋ねる。

 

「カカカッ!俺は好きにやらせてもらうぜ!ガワだけとは言え、まさかこんな世界でRの系譜とやり合えるとは思っていなかったからな!」

 

ヘルザークはそう言ってRキラーと戦闘を開始した。

 

 

「どうする、アクセル?」

 

「化け物同士がつぶし合ってくれるというんだ、勝手にやらせておけ。俺はゲートを潰す、もったいないがな!」

 

「そうはさせませんわ!」

 

アクセルたちがオブジェクトに向かおうとすると正面にプシュケルが現れる。

 

「またお前か・・・いい加減に見飽きたな、これが!」

 

「連れない事をおっしゃるのね・・・私は貴方の顔を見飽きたことなどないというのに・・・」

 

「二門、不知火の型!」

 

零児がプシュケルに対して、炎を纏った刀と銃による連撃をくらわせる。

 

「アクセル、ここは引き受ける。お前はゲートを!」

 

「任せる!」

 

アクセルは改めてゲートに向かう。

 

「逢瀬の邪魔をするとは無粋ですこと・・・」

 

プシュケルはそう言って零児を睨む。

 

「千弧妖術、鬼門封じ!」

 

小牟が力場を発生させプシュケルを拘束する。

 

「零児、とっとと終わらせるぞ!」

 

「分かった・・・護業抜刀法奥義・・・!?」

 

「・・・ニュークレオン・パラライズ!」

 

零児が拘束されたプシュケルに斬りかかろうとした瞬間、プシュケルがニュークレオン・パラライズを発射し鬼門封じごと撃ち払う。

 

「物忌の型!」

 

零児は不屈でそれに耐えた。

 

 

「なんだこの状況は!?」

 

崩落する地下道からボビー・ロギンズが現れる。

 

「こっちはフェイのアームズのおかげで無事だったが、お嬢やそちらのお仲間ともはぐれちまったな・・・無事に脱出しているといいが。」

 

ボビーに続き、ブラックマン、天斉小五郎、フェイ・エムラが現れる。

 

「むしろ地下道が崩壊したのはそのお嬢ちゃんのアームズのせいだけどな・・・。」

 

「す・・・すいませんでした。けど今届いたメッセージによれば美依ちゃんもハリーさんも隊員さん達もギャングさん達も別ルートで脱出できたみたいです。」

 

フェイが携帯端末を見ながらそう語る。

 

「女子高生はメッセージのやり取りが速いな・・・」

 

「無事なら何よりだ、それよりも。」

 

ブラックマンはさっそく襲い来るダイダル兵を叩き潰す。

 

「なんだコイツ等は・・・お前らの差し金か、ボビー・ロギンズ!」

 

「こんな奴らは知らねえよ!」

 

「だったら手伝え!」

 

ブラックマンが共闘を申し出る前に、ボビーはダイダル兵を蹴り倒す。

 

「分かったよ・・・サウザンドスラッシュ!」

 

ボビーは空高く飛び上がり、無数のナイフをダイダル兵の群れに投擲する。

 

「色によってダメージが違うな。こいつ等はおそらく五行に応じた属性を・・・」

 

「セクシーダイナマイトボム!」

 

小五郎が五行についての説明をしようとしたところで、ブラックマンが地面を殴り辺りを爆散させた。

 

「・・・・・。」

 

「どうかしたか、天斉?」

 

説明を遮られた小五郎が微妙な表情を浮かべ、ブラックマンが何気なく尋ねな。

 

「ぼやぼやしている暇はないぞ!」

 

そこへアクセルが合流する。

 

「アクセルか、この状況どうなってるんだ?」

 

「こいつ等の出所はあのオブジェクトだ。全員、壊すのを手伝え!」

 

「よしなに・・・。フェイ、さっきのデカいのはまた出せるかな?」

 

小五郎はフェイが地下で見せたエネルギー砲をリクエストする。

 

「はい。はあぁっ!・・・超掌底烈波!」

 

フェイは巨大な一撃を発射しダイダル兵を一掃、その気弾はオブジェクトに直撃する。

 

「無傷か、だが道は開けた。直接叩くぞ!」

 

「ああ、行け!ボビー・ロギンズ!ヒューマンキャノン!」

 

「おわぁ!?何しやがる・・・!?」

 

ブラックマンがオブジェクトに向けてボビーをぶん投げる。

 

「ちっ!このまま行けってか、キラージャイロ!」

 

投げられたボビーはそのままジャイロ回転でオブジェクトに体当りする。

 

「五柱砕き!」「乱黄龍!」

 

小五郎とアクセルも続いてオブジェクトを攻撃した。

 

「無傷だと・・・!?」

 

一同が全力で攻撃してもオブジェクトには傷一つつかない。

 

「ぐわあああ!」

 

そこへ突如、ヘルザークが飛来し、オブジェクトに衝突する。

 

「Rパワー全開、これで止めだ・・・卍キック!」

 

「ぐおおおおお・・・ここまでか!?覚えてやがれ!!」

 

Rキラーがオブジェクトにめり込んだヘルザークに渾身の蹴りを叩きこみ、アクセルたちの攻撃では無傷だったオブジェクトが粉砕される。

するとオブジェクトを中心にこれまでよりも大規模な暗闇が広がっていく。

 

「マズいな、これは・・・」

 

アクセルは暗闇に飲み込まれていった。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

歪に成長を遂げた植物が生い茂る公園の中央に、不気味なオブジェクトがたたずんでいる。

オブジェクトが黒く光るとそこからアクセル・アルマ―、ブラックマン、ボビー・ロギンズが現れた。

 

「なんだ!?何が起こったんだ!?」

 

「どう見てもここはさっきまでいた渋谷じゃない。どうやら別の場所に飛ばされたらしいな。」

 

慌てるボビー・ロギンズをよそに、転移慣れしたアクセルがそう口にする。

 

「どうやら、ここは上海ドミニオンの中央公園みたいだぜ?一体どうなってるんだ?」

 

ブラックマンが海パンの中から通信端末を取り出し、位置情報を確認する。

 

「どうかしてるのはお前の海パンだ。何処に何をしまってるんだ・・・?」

 

「股間のもっこり伊達じゃない!」

 

ドやるブラックマンをアクセルが嫌そうな顔で見る。

そんなやり取りをしていると、そこへ見たことのない東洋人の男と、緑の髪の美女が現れる。

 

「アクセル・アルマ―とブラックマンだな?」

 

「なんだお前たちは?」

 

「俺の名は黒騎士ルシファードだ。プレジデント・マークがお前たちを連れてこいとのことだ。」

 

ルシファードは不躾な態度でそう要件を伝える。

 

「黒騎士だと?」

 

アクセルは黒騎士を名乗る東洋人をまじまじと見る。

 

「貴様のその雰囲気・・・どことなくアプファロンに似ているな。」

 

初対面のルシファードを見て、ニューヨークで会った怪しげな科学者を思い出す。

 

「・・・お前には関係のない事だ。」

 

ルシファードはさして気にも留めずにそう答える。

 

「・・・プレジデントも近くにいるのか?」

 

「それではご案内します。メルコール・コングロマリット上海支社へ・・・。」

 

付き人の女がそう答えた。

 




【キャラクター出典紹介】

Rキラー   [ガイアセイバー(SFC)][バトルドッジボール2(SFC)]

【挿絵表示】


【ちょっと語らせて】

一体どこまでを「バンプレストオリジナルキャラクター」と取るか、結構迷ったのですが、Rキラーは出したくて仕方がないので出しました。ガイアセイバーでは例のごとく通常攻撃しかないのですが、バトルドッジボール2では[かまいたちアタック][バイオフラワー召喚]をいう必殺技を所持しています。更にそこから派生してバトルドッジボール2でのRXの必殺技[グラスホッパーズ]をアレンジしてバッタの群れを操る描写を入れてみました。
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