スーパーロボット大戦OG Time Dive Fighters 作:舟太郎
「アイドネウス島よりミサイルが発射されました。」
魁龍改のブリッジでオペレーターが責任者であるアリッサ・グリムズとTDFから艦長として派遣された軍人に告げる。
「こちらの位置がばれたか・・・ラミア、頼む。」
それを聞いたアリッサ・グリムズが艦板に立つラーズアングリフに指示を送る。
「了解・・・ジャマーでミサイルを邪魔します。」
ラーズアングリフのジャミング機能により、ミサイルは魁龍改をそれて迷走する。
「続けて敵機が多数!ケルバーンです!」
ミサイルに続けて多数のケルバーンが集まってくる。ラーズアングリフと魁龍改ははそれを砲撃していくが、例のごとく空中の相手に苦戦する。
「救援はまだか!?」
艦長がオペレーターに尋ねる。
「ワシントン支部とシドニー支部より入電!これは・・・ロス基地とシドニー基地が何者かの襲撃を受けているとのことです!?」
「このタイミングでか!?」
艦長は救援に来るはずだったアメリカとオーストラリアの基地が同時に襲撃されるとの報告に疑問符を打つ。
「このままでは持ちませんね・・・潜行してやり過ごしますか!?」
艦長がアリッサにそう提案する。
「突入部隊のためにもこのまま敵を引き付けておきたいところだが・・・艦長、魁龍改は出来る限りこの場にとどまり砲撃を続けてくれ、戦闘の継続が不可能になったら撤退してくれて構わない。」
アリッサはそう言い残してブリッジを出た。
「マトリクスミサイル、ファランクスミサイル、リニアミサイルランチャー、オールアクティブ!」
ラーズアングリフは全ミサイル兵器を同時に発射し、ケルバーンの群れを攻撃する。
「くっ・・・一向にケルバーンの数が減らない、なんだこの物量は!?」
ラミアがケルバーンの大群に苦戦していると、魁龍改から一機の赤い戦闘機が発進する。
戦闘機はケルバーン砲撃しながらすれ違い、その更に上空で停滞し人型へと変形した。
「戦闘機が人型に変形した・・・この時代の兵器なのか?」
魁龍改から発進した戦闘機に戸惑う。
「この機体は光雀カスタム、かつてバラルと戦った鋼機人の一体。オカルトの力で制御していたオリジナルとは仕様は異なるが、戦闘力はそん色ないはずだ・・・。」
「まさか乗っているのはアリッサ会長なのでがんすか!?」
「そうだ、ここは死守するぞ、ラミア。」
アリッサはそう言ってラミアと共にケルバーンとの戦闘を開始した。
▽▽▽
「ネオチャクラムシューター、セット!」
アイドネウス島に上陸したアルブレードがネオチャクラムシューターを巧みに操り、東亜錬金技研の戦車隊や無人砲台を切り裂いていく。
その後方からRーGUNが続き、バルカンとツインマグナライフルで飛来するミサイルを迎撃する。
「数が多すぎるわね、それに・・・」
ヴィレッタとライが進もうとするが、戦闘ヘリが空中から砲撃を浴びせてくる。
「フジワラ参謀、ここは特殊部隊班が先行します!」
特殊攻撃機[槌雷]を駆るサワ隊長が戦闘機部隊を率いアイドネウス島空域に突入してくる。
「カツベ、アンドウ、遠慮はいらん、初手でデカいのをぶちかましてやれ!」
「了解、エナジースパーク!」「サンダードライブ、発射!」
F-15XX[ミッドナイトイーグル]が無数のエネルギー弾[エナジースパーク]を発射し、F/A‐18G[キラーホーネット]も続けて特大のプラズマ砲[サンダードライブ]を発射する。その威力は前方の敵起動兵器は一掃した。
「なんの変哲もない戦闘機にとんでもない武装が積まれているわね・・・」
「ええ、自分たちの時代のF‐28メッサーどころか、F‐32シュベールトさえ上回るほどに高性能です。・・・この時代の技術力はどこかおかしい。」
ヴィレッタとライはこの時代の戦闘機の性能の高さに不自然さを感じる。
「なんにせよ、今は頼もしい限ね・・・」
R-GUNがアイドネウス島中央のビルディングに到着すると、その外壁をバルカンで砕く。
「今のうちに・・・!」
特殊部隊班の輸送ヘリがビルに乗りつけると、魔傀やエイジたち突入メンバーがビル内に侵入していった。
「集まってきたわね・・・。」
特殊部隊班の攻撃により穴が出来た防衛網を埋めるように大量のケルバーンが集まり、搭載されているギガントを降下していく。
同時に周辺の地面がスライドし、そこから多数のRースネイルが現れた。
「東亜錬金技研のRースネイル、量産されていたか・・・!?ケルバーンとギガントだけでも厄介だというのに・・・!」
「ヴィレッタ隊長は地上の敵に専念してください!ケルバーンは自分と特殊部隊班で引き受けます。テスラドライブ、ブースト!」
ライの駆るアルブレードは強化パーツのテスラドライブで飛翔し、ブレードトンファーでケルバーンを切り裂く。
「人型ロボットがそのまま飛行し空中で格闘とは、何でもありだな参謀殿は・・・だが俺たちも遅れはとれん、各機迎撃開始!」
サワ隊長の槌雷が重粒子砲でケルバーンの群れを牽制する。ミッドナイトイーグルとキラーホーネットもそれに続くようにケルバーンを撃墜していく。
「無理に殲滅する必要はない、シドニー支部とワシントン支部から救援は期待できんが、突入部隊がギルリアン・エルダインさえ仕留めれば我々の勝利だ!」
▽▽
「クローズフィールド!」「全方位反射シールド、展開!」
魔傀たちが施設内に入ると、大量のサイボーグ兵士やバトルロボが重火器で攻撃してくる。
それをカイ・シュリスとドミヌラがアームズの防御フィールドで防ぐ。
「本拠地だけあって強力なサイボーグが揃っているようだな?」
「ああ、こんな数の敵を相手にするのは初めてだ、燃えて来たぜ!」
「ふん、この程度、私とランスロットの敵ではない!」
「トルネードバスター!」「一宮流、甲!」「ランスロット、モノアイビームだ!」
魔傀、圭、マリーが各々敵兵を撃破していく。
「ラン、俺たちも・・・!?」
「待てよ、エイジ。お前らの出番は本当に手に負えない相手が現れたときだけだぜ。」
エイジが皆に続くように変身しようとすると、それを圭が制止する。
「ならばその出番、儂が与えてやろうではないか、EATERの小僧!」
敵兵の中から長いひげを蓄え三又の矛を持ったバイオロイド、ネプチュ~ンがマーマンの群れを率いて現れる。
「なんだネプチュ~ンか・・・。」
「久しぶりだね。」
エイジとランがネプチュ~ンに対しそんなリアクションをとる。
「ふむ、久しぶりじゃのう・・・じゃない!舐めた態度をとっていられるのも今の内だぞ・・・来い!」
「キュオオオン!!」
マーマンの群れの中から一際巨大な生物が飛来し、エイジとランは咄嗟にそれを避ける。
「こいつは、J11特異体!?」
現れた物体を見て魔傀が驚く。
「ゼル=ディアのコピー、よくそんな物がつくれたものだな?」
「フッフッフ、こやつの能力は本物と比べても遜色は無いぞ!さあ、やれゼル=レプリカ!」
「キュオオオン!!」
ゼル=レプリカは空中で回転しながら突進してくる。
「ランスロット!」
バーサーカーのランスロットがマリー・フィリップスの声に反応し、ゼル=レプリカの突進を正面から受け止める。
「ドミヌラ、合わせろ!」「ええ!」
マリーとドミヌラは空中に弾かれたゼル=レプリカに向かって同時に蹴りを放つ。
「ダブルサマーソルト!」
二人の蹴りがそれぞれ円弧状の衝撃を生みながらゼル=レプリカに直撃する。
「キュオオオン!」
しかしゼル=レプリカは二人の蹴りを受けながらもその足を掴み、地面に叩きつける。
「キュオオオっ・・・ヴォ!?」
「ジェットアッパー!」「一宮流、零!」
ゼル=レプリカがマリーとドミヌラにファイアーブレスを浴びせようとした瞬間、魔傀と圭がその懐に入り込み、同時に顎を殴り上げ、ファイアーブレスは上に逸れる。
「E・P・ディスラプター、起動・・・全員、どけ!」
カイ・シュリスが叫ぶ。そのアームズは異常なエネルギーを発し始める。
ゼル=レプリカは体表を棘状に変化させ、カイに向けてミサイルの様に飛ばしてくる。
「俺のアームズが違法たるゆえんを見せてやるぜ・・・超・斬波心拳!」
カイが放った巨大な気光弾はセルミサイルごとゼル=レプリカを吹き飛ばし、その細胞を分解させていく。そのエネルギーはマーマンの群れも飲み込み、フロア一帯を消滅させた。
「スゲぇぜ、カイ!」
「確かに、通常のアームドファイトじゃ使えませんね。」
「逮捕した方が良いんじゃないか、魔傀刑事?」
圭、ドミヌラ、マリーがカイのアームズの威力を称賛する。
「・・・今は頼もしい限りだ、先を急ぐぞ!」
【キャラクター出典紹介】
ゼル=レプリカ [電神魔傀(AC)]
光雀 [龍虎王伝記(漫画)]
【ちょっと語らせて】
ゼル=レプリカは電神魔傀のステージボスでゼル=ディアの色替えキャラです。スーファミ版であるゴーストチェイサー電精ではゼル=ディア自身がステージボスとして登場するため、こちらには存在しません。