スーパーロボット大戦OG Time Dive Fighters   作:舟太郎

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11話 オペレーション・ゴーストジェイサー(中編)

 

◆◆◆

 

 

「ぬぬぬ・・・電神魔傀やEATERならまだしも、まさかアームド・ファイターごときにゼル=レプリカがやられるとは・・・」

 

咄嗟の判断で逃げ出したネプチュ~ンがビル内の隠し通路を移動している。

 

「何処へ行くつもりだ・・・?」

 

そこへ一人の忍びが現れる。

 

「刃零!貴様こそ何処で油を売っていたのだ!?・・・いや、ここは撤退しプレジデントかメルコールに取り入ろうと思っておる。お主も一緒にどうじゃ?このままギルリアンめに義理立てしても得は無かろう?そしてゆくゆくはこの儂が残ったゴースト共を束ね・・・・え?」

 

ネプチュ~ンが刃零に自分の企てをぺらぺらと話しているうちにその首は宙を舞っていた。

 

「あいにくだが・・・次の仕事は決まっている・・・」

 

刃零はそう言うと同時に、いつ抜いたかもわからない刀を鞘に納める。

 

「こっちは片付いたみたいね?」

 

黒ずくめの女が壁によしかかりながら刃零に話しかける。

 

「黒騎士か・・・そちらの守備はどうだ・・・?」

 

「今ごろ魔傀がギルリアンと対峙しているところよ。敵の兵士たちは他のメンバーが退きつけているわ。」

 

黒騎士ミラ・ロマノアが刃零に答える。

 

「電神が死神に勝てるか・・・ギルリアン・エルダインは以前とは比べ物にならない程の力をつけている・・・更に奴の傍らにはナガーの黒騎士・・・電神は以前奴に後れを取っているはずだ・・・」

 

「そいつの相手も手配済みよ、全て制御体のプラン通りに進んでいるわ。」

 

「死神はここで確実に始末しなければならない・・・俺たち[ガーディアンズ]のためにな・・・」

 

 

◆◆◆

 

 

 

魔傀、エイジ、ランが最上階のオフィスに突入すると、そこには豪華な椅子に座るギルリアン・エルダインと東洋人の男、緑色の髪の女が待ち構えていた。

 

「ふむ、よくここまでたどり着けたものだな。褒めてやろう。」

 

「仲間たちが敵を引き付けてくれているおかげだ・・・。」

 

「仲間か・・・つまらない答えだ。らしくないじゃないか電神魔傀。」

 

ギルリアンがそう言うと、傍らの東洋人が一歩前に出る。

 

「まさかお前達が揃って現れるとは、久しぶりだな電人魔傀、そしてEATER004よ!」

 

東洋人の男が魔傀たちに話しかける。

 

「迫水タクマ・・・黒騎士ルシファードか!?」

 

資料で知った顔を確認し、魔傀が迫水タクマに警戒を示す。

 

「電神よ、いつぞやの決着をつけるぞ!」

 

突如、強い光が天井を突き破り、迫水タクマに降り注ぐ。

 

「・・・融機鋼、発動!」

 

光に包まれた迫水タクマの身体に漆黒の鎧が装着されていく。

 

「魔傀刑事、こいつの相手は俺が引き受けます・・・変身!」

 

エイジがヴォルテックスに変身しながら迫水タクマに向けて拳を突き出す。

 

「004・・・。いいだろう、先に貴様を始末してやろう!」

 

ルシファードに変身した迫水タクマはその拳を正面から受け止め、回し蹴りを繰り出す。

エイジはその蹴りをガードしながら身体を半回転させ、裏拳で反撃する。

 

「ぐっ・・・!?」

 

「悪いけど、こっちはいつも一流の格闘家と訓練してるんだ、以前のままじゃないぜ?」

 

「・・・小僧、調子に乗るなよ!」

 

「ルシファード、今援護を・・・」

 

「そうはさせないよ!」

 

ファディータが融機鋼を纏いルシファードの援護に回ろうとした時、ランがヴェルベットに変身し、それを妨害する。

 

「必殺、ヴェルスライサー!・・・きゃあ!?」

 

ヴェルベットがヴェルスライサーで斬りかかるがファディータはそれを回避し拳を繰り出す。

 

「テクスチャードタイプ[ヴェルベット]、どうやら実戦経験は少ないようですね・・・今なら私でも・・・。」

 

ヴォルテックスとルシファード、ヴェルベットとファディータとが戦闘を開始する。

 

「EATERでは融機鋼には勝てないよ。手伝ってやらなくていいのかい?電神。」

 

「彼らには彼らの闘いがある、そして俺にもな!」

 

魔傀はそう言いながら二丁の銃を発砲する。しかしその弾丸はギルリアンの前で光の壁に阻まれた。

 

「加輪上重工のノーチラス、今更そんな玩具が通用するとでも・・・!?」

 

「もちろん思っていない・・・トリプルアッパー!」

 

魔傀は銃を手放しながら一気に距離を詰め、燃える拳を繰り出す。ギルリアンはポケットに手を入れたままジャンプし、その攻撃を避けながら魔傀の顎を蹴り飛ばす。

 

「・・・・。」

 

魔傀は一歩下がり顎を撫でる。

 

「効かんな・・・その程度か、ギルリアン・エルダイン。」

 

「その虚勢がどこまで続くか試してやろう。来い、キラードール、ウォーナイト!」

 

オフィスの床から赤と黒のアンドロイドが現れる。

 

「ちっ、この期に及んで雑魚をけしかけるとは・・・!?」

 

二体のアンドロイドは鋭い動きで魔傀に襲い掛かる。

 

「その二体は東亜錬金技研が誇る暗殺用アンドロイドだ。そして私も以前のままではない!」

 

ギルリアンは剣を取り出し、エネルギーの斬撃を飛ばしてくる。

 

「ぐっ・・・!」

 

ダメージを受けた魔傀は思わず膝を付く。

 

「どうした、その程度か電神魔傀?かつての情報軍の仲間の仇を討つんじゃないのか?」

 

「そうだな、お前と決着をつけるのは俺自身のためだ。・・・お前は何がしたいんだ?ゴーストを組織し、メルコールコングロマリットやナガーと手を組み、お前は何を望んでいる?」

 

「制御体の破壊だ。お前たちは知らないんだ、制御体の真の恐ろしさを。アレは異常な速度で成長している。今や制御体連合国家だけでなく、世界の半分以上のネットワークを支配下に置いている、我々にとって危険な存在なのだ。」

 

「それでもお前ほどの男なら制御体の監視を避けて身を潜めることも出来ただろう?」

 

「それでは何の解決にもならんさ・・・お喋りの時間は終りだ、邪魔者には消えてもらう。」

 

ギルリアン、キラードール、ウォーマシンが三方向から魔傀に迫る。

 

「消えるのはお前だ、死神!」

 

魔傀が両の拳を合わせると辺りに電磁フィールドが発生する。

 

「なんだと!?」

 

「サンダーサイクロン!」

 

魔傀がアッパーを繰り出すと、雷を纏った竜巻が発生し、ギルリアンとアンドロイドを吹き飛ばした。

 

「ぐっ・・・!?」

 

魔傀が立ち上がりギルリアンにとどめを刺そうとするが、身体が思うように動かない。

 

「・・・・・・」

 

倒れたギルリアンは沈黙している。

 

「逃がす訳にはいかない、止めを刺さなければ・・・!?」

 

魔傀が身体を引きずりながらギルリアンに近づこうとした瞬間、オフィス内が激しく揺れる。

 

「なんだ!?」

 

ルシファードと戦っていたヴォルテックスが動揺する。

 

「ギルリアンめ、アレを使うつもりか・・・!?」

 

「アレだと!?」

 

次の瞬間、オフィスの床から巨大な拳が現れ、施設のビルディングを破壊した。

 

 

▽▽

 

 

「・・・なんだコイツは、特機なのか!?」

 

崩れ行くビルを見ながらヴィレッタが叫ぶ。

倒壊したビルからは50M級の銀色の巨人が現れた。

 

『フハハハハ、驚いたかいヴィレッタ・バディム。』

 

「その声、ロバート・・・いや、ギルリアン・エルダインか!?」

 

ヴィレッタは起動兵器から聞こえてくる声に対してそう訊ねる。

 

『少し違うな、私の名はパーフェクトギルリアンだ!』

 

ギルリアンはそう言ってRーGUNに接近し、その巨大な拳を叩きつける。

 

「・・・っ!?」

 

RーGUNは吹き飛ばされながらもツインマグナライフルをバルカンを斉射するが、パーフェクトギルリアンはその巨体とは思えないようなフットワークでその弾幕を避ける。

 

「ヴィレッタ隊長!?」

 

ライがアルブレードで空中からギルリアンに斬りかかるが、ギルリアンは腕のブレードでそれを防御し、そのままアルブレードを地面に叩き伏せる。

 

『重力制御による浮遊装置か、全くキミたちの技術には感心するばかりだよ・・・。』

 

特殊部隊班の戦闘機がパーフェクトギルリアンに砲撃する。

 

「各機、接近しすぎるなよ!距離を置いて確実にダメージを与えていけ!」

 

サワ隊長が部下に指示を出す。

 

『ふん、五月蠅い蠅だ・・・・』

 

パーフェクトギルリアンの腹部が開き、無数のエネルギー弾が発射される。

 

「うわあああ!?」

 

パーフェクトギルリアンが放った光弾はキラーホーネットを直撃し、撃墜する。

 

「アンドウ!!?・・・・ぐわっ!?」

 

槌雷とミッドナイトイーグルも背後からケルバーンに砲撃され擱座した。

 

『さて、後はキミ達だけだ・・・・っ!!?』

 

突如、枝分かれした高出力のビームがパーフェクトギルリアンを襲う。それと同時に無数の戦闘機が現れケルバーンを撃破していく。

 

「この反応は・・・!?」

 

「苦戦しているようだな、ヴィレッタ・バディム。」

 

現れたのはTDFワシントン支部の戦闘機部隊とアシュセイバーだった。

 

『何のつもりだ、アクセル・アルマ―!!?』

 

ヴィレッタよりも先にギルリアンがアクセルに尋ねる。

 

「俺に質問をするな、聞きたいことがあるならコイツに直接聞け。」

 

ギルリアンに通信が入る。

 

『やあ、社長。景気はどうだい?』

 

『プレジデント・マーク、貴様!!?』

 

『我々ニューヨークドミニオンとTDFワシントン支部は()()()()()()()()()()()()()()このオペレーション・ゴーストチェイサーに参加させてもらう。悪いがキミにはここで消えてもらうよ、社長。』

 

プレジデントはそう言い残し通信を切る。

 

『プレジデントおおおぉぉぉっ!!?』

 

「そう言うわけだ、ヴィレッタ・バディム、ライディース・F・ブランシュタイン。異論はあるか?」

 

「無いわ。(今更虫のいい話ではあるけど・・・)」

 

「今の俺はフジワラライだ。」

 

「なんだそれは?」

 

(こだわるわね・・・お兄さんの影響かしら?)

 

激昂するギルリアンをよそに、アクセルとヴィレッタ、ライが体制を整え、声を揃えて言う。

 

「「「さあ、やろうか!!!」」」

 




【キャラクター出典紹介】

パーフェクトギルリアン [電神魔傀(AC)][ゴーストチェイサー電精(SFC)]


【ちょっと語らせて】

パーフェクトギルリアンは電神魔傀のラスボスの第二形態で、
本当は原作通りベルトで変身させたいと言う気持ちもあったんですけど、例のごとく本来は人間サイズなのを巨大兵器として登場させました。
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