スーパーロボット大戦OG Time Dive Fighters 作:舟太郎
「サブターム、モードアクディブ!」
ゲシュペンストRVのコックピット内で、ギリアムは更に端末を操作し叫んだ。黒い戦闘機のような機体が飛来しゲシュペンストとドッキングした。
「その機体は?」
ヴィレッタが飛来した機体について尋ねる。
「AMガンナーの予備機を俺用にカスタムした機体だ。その名もAMガイスト!」
(ノリノリね、ゼンガ―少佐やレーツェルと仲がいいのもうなずけるわ・・・)
「・・・どうやら現れたようね。」
上半身だけの巨大な人型、デルタ7の接近を目視で確認する。
「拡散メガ粒子砲、アクティブ!」
AMガイストの砲門から高出力のエネルギー砲が枝分かれするように発射される。
「私も始めるとするか。」
R-GUNもまた足下に用意していたフォトンライフルやブーステッドライフル、マグナビールライフルといった高威力の銃器を次々と打ち尽くしていく。
「ムダだ・・・ワイキョクフィールド・・・テンカイ」
しかしその砲撃は歪曲フィールドに阻まれ、デルタ7に届かず逸れていく。
「あれは・・・ヴァルシオンやグランゾンの・・・!」
「まさか歪曲フィールドまで備えているとはな・・・」
歪曲フィールド、かつてヴァルシオンやグランゾンとの戦いで鋼龍戦隊の総攻撃でようやく打ち破ることができた防御フィールド。PT二機でそれを打ち破るのは至難である。
「ギリアム少佐、ヴィレッタ大尉、ここは私たちが・・・!」
ギリアムとヴィレッタが攻めあぐねていると上空に雷鳳を掴んだGサンダーゲートが飛来し、デルタ7に攻撃を仕掛ける。
「一気に決める、ライジングメテオ!!」
その後、雷鳳はGサンダーゲートから切り離されデルタ7に落下すると同時に、デルタ7に渾身の蹴りを叩きこむ。
「どうだ・・・!」
しかしその攻撃は歪曲フィールドを破るも、威力が半減され決定打となるほどのダメージは与えられなかった。
「ダイ・パンチ・・・!」
デルタ7はその巨大な腕で雷鳳を殴り飛ばす。
「ぐぁっ!格闘戦もこなすのか・・・」
「フレア・バーナー・・・!」
デルタ7は続けてGサンダーゲートに向け火炎放射を浴びせた。
「きゃああ!」
「トウマ、ショウコ、無事か?」
「はい、まだいけます。」
「けど強いですね。あのデルタ7は・・・」
そう言って各機は体制を立て直す。
「マシンセル・・・パート・コート」
デルタ7のダメージはみるみる修復されていく。
「・・・マシンセルっ!くそっ・・・これじゃキリがない!」
「それでも今の戦力でヤツを仕留めるとなると雷鳳の突破力が必要となる。トウマ、頼りにしているわ。」
与えたダメージを一瞬で回復され弱音を吐くトウマにヴィレッタが声を掛ける。
「は、はい!(なんだかヴィレッタ大尉に鼓舞されると妙な気持になるな、・・・いや別に変な意味ではなく・・・なにより俺にはミナキが・・・)」
「トウマさん、起きて!」
「はっ!」
ショウコの声でトウマが気が付くとデルタ7がエネルギーを溜め攻撃態勢に移っていた。
「ボルトビーム・・・」
デルタ7から巨大なビームが発射される。各機はそれを回避するも、ビームは地面をえぐりながらグランドクリスマスの施設に直撃する。
「・・・なんという威力だ・・・。」
「グランドクリスマス内部より複数の熱源反応あり・・・量産型のジンライです!」
「ライたちは抑えきれなかったようね。無事だといいのだけれど・・・」
ヴィレッタがそうつぶやいた瞬間、炎のようなエネルギーを纏った複数のブーメランがジンライの一機の腹部と首元に刺さり撃破した。ジンライを追って現れたのはメディウス・ロクスである。
「スパイラル・ファング!」
更にメディウス・ロクスは腕部から鉤爪を伸ばして回転しながら別のジンライに突撃し、そのまま粉砕した。
「くっ、身体が・・・、やはり長くは持たないか。出来るだけ早く片を付ける!」
ヒューゴはそう言って敵機との交戦を続ける。
「メディウス・ロクスがいったいなぜ・・・」
ヴィレッタがそう疑問を口にすると、メディウス・ロクスの後からアシュセイヴァー、ラーズアングリフ、アルブレード、キャニスが現れる。
「隊長、それに乗っているのはヒューゴです。」
「ライ、無事だったのね。」
「見ての通りです、我々も戦列に加わります。」
「ヒューゴ少尉は問題ないのか?」
ギリアムがそう訊ねる。
「止めたところでどうせ聞く耳を持つまい。奴が限界を迎える前に敵を仕留めればいいだけだ、これがな。」
グランドクリスマスから現れた量産型のジンライたちがデルタ7を囲み守りを固める。
「デルタ7・・・聞いていたより巨大だが。奴がジンライを制御しているのか・・・厄介だな、こいつは。」
「いつも通り周りのザコ供を排除してからボスキャラを取り囲んで袋叩きにするのがベストなのでございますです・・・。」
「どんないつも通りだ・・・それは。」
ラミアがSRWの一般的プレイスタイルを提案し、アクセルがそれにツッコむ。
「まあいい、第二ラウンドの始まりだ。」
「まずは私が仕掛けます。ファランクスミサイル、アクティブ!」
「ショウコも続きます!Gミサイル、発射!」
ラーズアングリフとGサンダーゲートが立て続けにMAPWでデルタ7ごと取り巻きのジンライのHPを削る。
「ライ、私たちも続くぞ!」
「了解です、隊長。」
R-GUNとアルブレードが同時にハイパービームライフルSとグラビトンランチャーをジンライに向けて発射する。
「イルミネーター・リンク・・・・発射」
更にギリアムの操作により衛星軌道上からフリーエレクトキャノンが発射され、残りのジンライ達に降り注いだ。
「残るは奴だけか・・・」
各々の攻撃によりデルタ7を残し、周囲のジンライは全滅した。
「プラズマビュート!」「サンダースマッシャー!」
ジンライとGサンダーゲートが同時にデルタ7に仕掛ける。
サンダースマッシャーとの相乗効果で威力を増したプラズマビュートがデルタ7をフィールドごと拘束し雷鳳へと引き寄せる。
「トウマさん、私がフィールドを破ります!ゲートブレイカー!」
「続けていくぞ!ライトニング・フォール!」
Gサンダーゲートがデルタ7に突撃し歪曲フィールドを貫く。
それに合わせて、雷鳳はきらめく稲妻を身に纏いながら渾身の蹴りを叩きこんだ。
「今の連携、悪くなかったな・・・名付けて『ダブル雷門』!」
「トウマさん、勝手に変な名前つけないでください。」
トウマとショウコのやり取りをよそに、ヴィレッタが追い打ちをかける。
「今だ!ギリアム、ラミア、アクセル、奴にマキシマムブレイクを仕掛ける!」
ヴィレッタの言葉を合図にR-GUN、ゲシュペンストRV、アシュセイヴァー、ラーズアングリフが陣形を取る。
「覚悟はいいわね」「物事はスマートに、な」「やらせん!」「逃がしはしない!」
4機が手持ちの火器や内臓ミサイルを一斉に斉射する。
その後、各機がそれぞれ最強武器を展開する。
「ハイツインランチャー、マキシマムシュート!」
「各部ロック解除、照準よし、Fソリッドカノン!」
「グラビティリング展開、RVガイストの実力を見るがいい、Gメガバスターキャノン発射!」
「ファイアダガー、ガンレイピア、ハルバードランチャー、ソードブレイカー、同機確認・・・アシュセイヴァー、フルバースト!」
一斉射撃によってデルタ7は爆炎に包まれる。
「やったか!?」
爆炎の中から激しい光を放つデルタ7の姿が現れる。
「キケン、おマエたちは・・・キケンだ・・・」
「なんだ!?破壊したんじゃないのか?」
デルタ7がヴィレッタたちに怯えを見せ、ヴィレッタ達もまた再生していくデルタ7に驚嘆する。
「ぐっ・・・この気は逃さん!」
メディウス・ロクスがデルタ7に掴みかかる。
「イグニッション!」
ヒューゴは拒絶反応を堪えながらもTEエンジンをフル稼働させ、デルタ7を抱えたまま上空へと舞い上がる。
「ターミナス・・・っ!?」
『この瞬間を待っていたぞ・・・』
超至近距離でターミナスブレイザーを放とうとした瞬間、ダグブールがメディウス・ロクスの正面に現れ腕をかざす。すると胸部の球体が更に露出した。
「こいつが例のダグブールか・・・・。これは・・・外部から強制的にコントロールさせられている・・・この怪人の仕業なのか!?」
『ヘブン・アクセレレイション・・・!さあ、世界よ、加速せよ!救世の戦士、太極への旅人、法の守護騎士、因果律の番人、呪われた放浪者、それらが集う古き時代へと・・・!』
メディウス・ロクスの発するエネルギーが空間を歪め辺りを吸い込んでいく。それに共鳴するようにデルタ7から激しい光が発せられた。
「空間が歪む・・・!?これは・・・・・・そんな馬鹿な!?」
メディウス・ロクスとデルタ7はヴィレッタ達を巻き込み光の中へと消えていった。
【ちょっと語らせて】
RVガイスト、RVの下半身が飛行機だったらアレっぽいな、と思い勝手に作らせてもらいました。
欲を言えば雷鳳さんには稲妻ではなく光のオーロラを身にまとって欲しかったのですが、そんな技は無いので断念。「光のオーロラ」と「きっらっめっくー、いっなーずま♪」がごっちゃになってしまいました。