主人公適正▲の先生   作:ふかいなジャンクション

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とりあえず書いてみたんですけど何番煎じだよ…


副顧問、就任

最悪だ…

今日は人生最大の厄日と言っていいかもしれない。

 

「なんで俺が先生なんてやらないといけないんだ…」

 

俺は今、数日前の自分が犯したとんでもない判断ミスを未だかつて無い度憎んでいる。

 

「あいつめ…初勤務なら先輩として仕事とか教えてくれてもいいだろぉ…」

 

そんなことを嘆いているとシャーレのオフィスのドアがノックされ、ドアが開き、1人の生徒が入室してくる。

入ってきた少女は青髪ロングヘアーのツインテールで、ピシッとした着こなしのスーツの上に白いジャケットを羽織っていた。

歳は…高校2年生あたりといったところか?

 

「先生、失礼しま───誰っ!?」

「先生?…あぁ、そういえばそうだったな。悪いが先生なら(今日は)来ない。まあ、俺も今日から先生っちゃ先生ではあるが………おい、これはなんの冗談だ?」

 

急に腕をこちらに伸ばして来たので驚いて少女の手元を見るとその手にはサブマシンガンが握られており、その銃口はこちらに向いている。

 

「…ッ先生をどこにやったの!」

「別にどこにもやってねえよ。どこにいるか知りたいならライ…いや、モモトークだったっけか?でも送って聞いてみればいいじゃねえか」

(なんで銃口向けられてるの!?怖いんですけど!)

 

そう言うと、少女はポケットからスマホを取り出し、銃口をこちらから1mmと逸らすこともなく慣れた手つきでスマホを操作する。

どうやらモモトークで予め先輩が俺の事を教えておいてはくれたらしく、スマホとこちらへ交互に何度も視線を行き来させる。

 

「あなたが、シャーレの新しい先生…?」

「まあ、そうだな」

「た…大変申し訳ありませんでした!」

「はぁ…まあ、わかってくれたならいいよ」

(うーん…結構落ち込ませちゃったかな?まあ、急に銃口向けてきたのはあっちが悪いと思うけど…)

 

少女は相当萎縮してしまった様子で居心地が悪そうにしていたので、大人として助け舟を出してやることにした。

 

「俺、今日初めてここに来たんだ。キヴォトス…だっけ?さっきのことを申し訳ないと思うなら贖罪がてら少しここの近辺の案内でもしてくれないか?」

「は、はぁ…そんな事でいいのでしたら…」

♢

先程最悪なファーストコンタクトを終えた少女〝早瀬ユウカ〟とシャーレの近辺を案内してもらい1時間弱が経過した頃、俺の脳は短時間で詰め込まれた圧倒的な情報量によってパンクしかけていた。

 

「えっと…キヴォトスでは銃の所持や発砲は当たり前で、君たちは銃弾を食らったところでさほどダメージはないんだって?」

「全くのノーダメージという訳ではありませんが、概ねそんな感じです」

(銃弾で傷がつかないほどの頑丈な体を持った女の子がいっぱいいて銃弾がそこかしこで飛び交っている…これ、命がいくつあっても足りなく無いか…?)

「なるほど。色々と勉強になった。付き合わせて悪かったな」

「いえ、先程の非礼のお詫びになるのならお易い御用です」

(さて、これからどうすっかなぁ…)

「では、先生を連れ戻さないと行けないのでこの辺で失礼します」

「ん?ああ、助かったよ。また会うことがあればよろしく頼む」

 

早瀬さんが歩き去って行くのを眺めながらこれからの方針について考える

 

(よし、今日から先生らしいしシャーレに戻って仕事…あっ教えてもらうの忘れてた…)

「とりあえず戻るか…」

♢

「お待ちしておりました、霧朽リュウ副顧問」

「えっと…どなたですか?」

 

シャーレに戻り、オフィスのドアを開き、真っ先に目に入ってきたのは足元にまで届いている黒いロングヘアーに眼鏡が特徴的な《The できる女》と言ったような女性だった。

 

「失礼しました。私は七神リン、学園都市『キヴォトス』の連邦生徒会所属の幹部です。」

「あぁ…七神さん、よろしく頼む。連邦生徒会かぁ…さっき早瀬さんから聞いた名前だな…」

 

そう言うと、七神さんは少し驚いたように目を見開く

 

「もう生徒の方の接触されたのですね。まあ、そんなことはどうでもいいです。」

「どうでもいいって…(結構アバウトな人なのかな?)それで、どんな要件でここに?」

「はい。先生にはS.C.H.A.L.Eの副顧問として様々な仕事をこなしてもらう必要がありますので、その説明をさせて頂く為にこちらへ伺いました。」

「なるほど。それはありがたい。それで、主な仕事としては何をすればいいんだ?恥ずかしながら教職をとった経験は持ち合わせていなくてな。授業とかやるのか?」

「いえ、授業は各学校の教育課程に対応したBDによる授業で賄われているので先生自ら授業をしていただく必要はありません。」

「各学校…?もしかして、学校って一つじゃない?それで先生やるのって時間がいくらあっても足りなくない?」

「そうですが…ふむ。どうやら我々と先生の〝先生〟への認識が異なっているようですので、キヴォトスにおける〝先生〟について説明させて頂きます。」

♢

「つまり、キヴォトスには無数の学校があるがその中に明確に生徒と同じ人間かつ〝大人〟と呼べる存在は俺とあいつしかいない。故に各学校がそれぞれ独立した行政機関を持ち、生徒がそれを運営してる。そういうことで間違いないか?」

「はい。概ねは」

「それで、シャーレの権力によって各学校の政治に介入でき、生徒を正しい方向に導く。そういったことが出来るシャーレの顧問が先生と呼ばれているってことか」

(ふむふむ…責任重すぎない?あいつってもしかしてめっちゃ凄いことしてた?)

「はい。ご理解頂けたようで何よりです。では、仕事の説明に移りますね」

「やらないって選択肢は…」

「ありません」

「だよなぁ…」

 

自分の知っている〝先生〟と違うとはいえ、とてつもなくめんどくさい匂い…なんなら自分の知っている先生の方が楽なのでは無いかと思ってしまうほど重い肩書きを背負うことになってしまう現実からあわよくば逃れようとしてみるが、許される訳もなく、観念してこれからの生活を受け入れることにした。

 

「霧朽先生には主に書類作業をしてもらうことになると思います。顧問である先生は多くの学園での問題の対処の為の出張でこういった作業をする時間が少ないんです」

「なるほど…まあ、あまり人と関わらなくていいなら悪くないな」

「失礼を承知でお伺いしますが、先生は人とのコミュニケーションが苦手なのですか?」

「まあ…そうだな。昔からよく人の心が分かってないだの言葉を選べだのよく言われてしまうものでな…」

(本当は話したいこといっぱいあるのにいちいち人の反応を気にしちゃってあんまり話せないだけなんだけど…それ言っちゃったらかっこ悪いしなぁ…)

「…無闇な詮索、失礼しました。しかし、基本は書類作業にはなりますが、顧問の不在時に他学園での問題が発生した際は霧朽先生に現地へ赴いて頂きますので、コミュニケーションスキルは多少身につけておいた方がよろしいかと」

「………まじか…」

「コミュニケーションの問題はこれから解決していくと思いますので、とりあえずこれからよろしくお願いします。先生」

「ああ、よろしく」




ちなみに霧朽くんは感情豊かなクールキャラ(大型矛盾)です
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