デスゲームの運営側になりました   作:ああああああ

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【挿絵表示】

銀髪ちゃんのイメージです。
AI画像生成様


第3話

390:ゲームマスター

ジェットコースターよりも迷路にコインが多くあります。

その代わり難易度は鬼です。かえっりたい!

 

391:名無しの観客

銀髪ちゃん意気揚々と行くな。

 

392:ゲームマスター

千里眼で内部を見れるから迷路とか楽勝なんだよ。ふつーはな!これはデスゲーム!トラップはえげつないし、謎を解かないと出れなくなるギミックまであります!確かに謎を解かないとルートがわからない迷路だけど、謎を解いても生きて出れるかは何とも言えない仕様となっております。ゲーマスとしては、入りたくない場所です。

 

393:名無しの観客

掲示板見てなかった。説明して

 

394:名無しの観客

コインの所持が0枚の銀髪ちゃんとゲーマス。迷路に繰り出す。

 

395:名無しの観客

簡潔すぎて草

 

396:名無しの観客

流れとしては、コーヒーカップでコインを持っているとマスコットに襲われることを確認。手放すと襲われないのでコインを何処か一か所に隠し、終盤に回収することにして今はコインを集めつつ隠し場所を探すことにした。銀髪ちゃんの異能的にお化け屋敷か迷路が攻略しやすそう。お化け屋敷は怖いから迷路一択。ゲーマスドナドナ。

 

397:名無しの観客

なるほど、さっき迷路見てたけど入ったプレイヤー90%は死んでるけど

 

ゲームマスター

いやあああああああああああ!

 

399:名無しの観客

 

400:名無しの観客

自分で作ったゲームで殺されるの受けるな

 

401:ゲームマスター

受けませんが?

 

402:名無しの観客

さっき天井から落ちてきたチェーンソーでプレーヤーが両断されてから、数分だから匂いがひどそう

 

403:名無しの観客

ここのコンセプトは?

 

404:ゲームマスター

謎解きをしないと進む道がわからず、謎を解いてもトラップで殺される。知識と異能と仲間が必要なクソ仕様となっております。コインが70枚ほどある場所なので、難易度はえぐいです。

 

405:名無しの観客

あ、

 

406:名無しの観客

映画とかで見るダンジョンで後ろから迫てくる鉄球じゃん

 

407:ゲームマスター

死ぬ、死ぬ、死ぬ、誰だよ、これ作った奴。

 

408:名無しの観客

鉄球から逃げるゲーマスと銀髪ちゃん、顔がガチだな

 

409:名無しの観客

古典的だな

 

410:名無しの観客

床から棘とか生えてきたし

 

411:名無しの観客

殺す気満々で草

 

412:ゲームマスター

あああああああ

 

413:名無しの観客

ゲーマスが苦戦するんだから、マジでクソゲー

 

414:名無しの観客

 

415:名無しの観客

迷路の中広すぎでしょ

 

416:名無しの観客

異能の力で空間を拡張していまして、7km×8km×1kmあります。

 

417:名無しの観客

ひっろ

 

418:名無しの観客

想定クリア時間6時間って言われてる。

 

419:名無しの観客

あ、コテージだ

 

420:名無しの観客

迷宮の中にコテージ?

 

421:名無しの観客

『単独での使用を禁止、友人もしくは血縁者のみ』

 

422:名無しの観客

マジか

 

423:名無しの観客

これは性格悪いな

 

424:名無しの観客

デスゲームで友人を作るとか無理やろ

 

425:名無しの観客

二回目以降の参加者だけだろ、この条件満たせるの

 

426:名無しの観客

とりあえずゲーマスと銀髪ちゃんは利用できるっぽいな

 

427:ゲームマスター

一時的にここを拠点にすることにしました。周辺を探索して安全を確保します。

 

428:名無しの観客

ほう

 

429:名無しの観客

つまり

 

430:名無しの観客

銀髪ちゃんとお泊りってか?

 

431:名無しの観客

ゲームマスター、そいつを殺せ

 

432:名無しの観客

そいつがゲーマスだ

 

433:名無しの観客

銀髪ちゃんの着替えシーンが見れるって考えればゲーマスを許せ………無理だな

 

434:名無しの観客

やはりギルティ?

 

435:名無しの観客

寝顔実況します

 

436:名無しの観客

許した

 

437:名無しの観客

ここの観客、ロリコンばっかりか?

 

438:名無しの観客

JKが一番おいしい時期なんですよ

 

439:名無しの観客

デスゲームの観戦と賭けを趣味にしている破綻者集団だぞ。変態に決まってるだろ

 

440:名無しの観客

絶望顔に興奮します。

 

441:名無しの観客

レイプ目にしか興奮しません。

 

442:名無しの観客

泣き顔こそ至高

 

443:名無しの観客

血が見たい

 

444:名無しの観客

スプラッタ?

 

445:名無しの観客

変態だ

 

446:名無しの観客

曇らせこそ至高でしょ。ああ、銀髪ちゃんを曇らせるの最高!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コテージの中で初めに作ったのは机と椅子でバリケードだった。

 

具体的な脅威を想定していたわけではないが、念のためだ。デスゲームにおいて、鍵のかからない部屋で眠れるほど、茜とシオンは無神経ではない。そうしてから、茜は夕食にとりかかる。

 

「わあー、見たことない冷凍食品ばかりです。あ、カルボナーラですよ。カルボナーラ。運営は自炊とかしないんでしょうね」

 

「………そーだな」

 

冷蔵庫にぎっしりと詰められていたのは、水と、冷凍食品たち。冷蔵庫の上にはレンジが置いてあって、プラスチックの容器ごと温めても大丈夫であることは確認済みだった。

 

3時間以上、歩き回ったがゆえ腹は空腹感を強く訴えていたが、後先考えず手をつけることはためらわれた。腹八分目にとどめておいた。おいしかった。シャワーを浴びて、着替えて、備え付けの歯ブラシで歯を磨いてベッドに入った。

 

「待て!ベットが一つしかない。交代で寝るぞ」

 

「何言ってるんですか?長居すれば先を越される可能性もあります。同時短時間の睡眠で乗り切りますよ」

 

「………」

 

シオンは絶句した。一緒に寝てもいいということだろうか?

 

「もしかしてぇ、私みたいな美少女と寝れることを光栄に思ってるんですか?いやー、後でお金取るのでいいですよ」

 

茜は体を密着させ、ふふんと得意げに胸を張る。

 

「さっさと寝ろ」

 

シオンは茜をベットに叩き込んで、自身は長めのソファーに座った。

 

熟睡するつもりはなかった。バリケードを張りはしたものの、あの程度で安全が保証されたとは思わない。強く蹴り飛ばしただけでも突破できる程度のものだし、決して丈夫そうではない窓もコテージにはついている。

 

部屋に忍び込もうと企てる者がいたとするなら、あんなものクソの役にも立たないだろう。異変があればすぐ起きられるよう、あえて浅く眠らなければならない。そういう器用な眠り方を両社は心得ていた。日をまたぐゲームにおいては、必須の技術だ。時を置かず、希望する深さの眠りに茜とシオンはつくことができた。

 

 

 

夢を見ている。茜はそう理解した。

 

過去の自分が疾走していた。肺が上下に掻き回される。空気が喉の隙間につまり、脳みそから酸素を奪っていく。頬の表面に、熱が集まり恐怖にも似た感情がじわりじわりと足の裏を蝕んでいる。

唇に食い込んだ犬歯の跡。そこに残るじくじくとした感覚を反芻しながら、茜は逃げている。

 

夢だとわかってなお不快だった。

 

茜は自分が天才だと自覚している。運動も学業も昔から適度にやってそれなりの結果を得ており、これも同じだとなめていた。始めてのゲームは余裕で生き残れた。 本気を出さずとも 持ち前のセンスを 適当に振るうだけで生き残ってしまった。

 

らくしょーですね!

 

茜は増長した。これは不幸な出来事だったのだろう。得た賞金と達成感で満足せず、再び参加を決めた。

 

だからなのだろう。二回目のゲームで油断した。それはもう盛大に。

 

結果は察しの通り。死にかけた。

 

では一回目の成功体験が敗因だったのか。ビギナーズラックでギャンブラーが生まれる如く、優越感と成功体験が背中を押したのか?

 

無論それもあったが、それだけではない。茜は特別な人間になれと言われて育った子供だった。生まれた時から最も言われ続けた言葉。呪いと言い換えてもいいレベルだ。だから、本気の自分を見せるのを怖がった。悲しいことに少女は『特別』と言えるほど優れった子供ではなかった。だからこそ親の視線が痛く、特別な自分を無理に演出しなければ、生きていけない子供だった。

 

デスゲームでも、自分がハリボテだと自覚するのがどうしようもなく恐ろしく、目を背けた。油断などせず、慎重に、冷静に、確実に戦えば、クリアできるゲームだった。

 

しかし、失敗した時の保険を作るために茜は手を抜いた。言い訳をするための保険。

 

デスゲームで手を抜くということは、死のリスクを上げることである。

 

茜は見事に、そのゲームで死にかけ、シオンに助けられた。

 

ショッピングモールにいる殺人鬼から7日間逃げ切るかゲームだった。3日目の朝に扱ったこともない拳銃を自信満々に使用し、跳弾で怪我をした。その状態で2日隠れていたが、5日目の昼に殺人鬼に見つかり殺されかけた。

 

ちょうど殺されかけている自分が夢の中にいた。

 

一発の発砲音と共に殺人鬼の身体が薙ぎ倒された。それを成した少年が無表情のまま、茜を見つめている。

 

「お前、このゲームが終わったらデスゲームから足を洗うべきだ。この先を生き抜くには普通過ぎる」

 

開口一番放たされたのは茜の地雷を打ち抜く言葉だった。

 

助けられてゲームが終わるまで行動を共にしたが、ずっとムカついていた。お前に私の何がわかるのか。ゲーム終了間際に口論まで発展した。

 

「もう放っておいてください!!!わかってます!私は特別なんかじゃない。そこら辺にいるちょっと優秀なただの人間です!必死に気が付かないようにしてたんです!わかってますよ!!!!!そんなことはッ」

 

「特別じゃなかったら助けてねえよ!!!!!」

 

生まれて初めて聞く男の人の大声だった。耳を劈く激情を叩きつけられ、固まった。

 

「特別になりたいなら、デスゲームで生き抜け!何度でも生き抜いて戦え!!!未来の特別を欲して今を生きろ!!!それでももし、自分が許容できないなら―――」

 

駄々をこねる茜に少年は真剣なまなざしで囁いた。

 

「特別になるその瞬間まで、俺にとっての特別で我慢してくれ」

 

幸い、無事に目を覚ますこともできた。悪くない目覚めだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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