ペルソナ 神器になった少年   作:織田

9 / 15
なかなか序章が終らない・・・・


八話 「荒ぶる神」

ペルソナとは心の力を元にする異能力である。

愛情、友情、敬愛など様々なプラス方向の心の力を糧として強くすることができる。実際ワイルドに目覚めたものはコミニティと呼ばれるものを形成して他人との繋がりを通して自分のペルソナを強くすることが出来るのだ。この方法は、プラス方向の心を育成する方法で時間がかかるも安定した状態でペルソナを着実に強くすることが出来る。

 

一方、対をなすマイナス方向の心を育成する方法は非常に危険であるが、ペルソナを劇的に強くする方法がある。

 

それは、強い絶望を与えることだ。

 

 

 

 

「はああああああぁぁぁっぁ!!ぺ・る・そ・な」

 

ショウタは、アイギスと戦闘中の「デス」に向け割り込む形で自分のペルソナであるイザナギを召喚してジオンガを「デス」に当てる。中級雷魔法であるジオンガでは大した威力を与えられない。寧ろ、雷属性を苦手としているアイギスの傍でジオンガを使うことは悪手であると言えるだろう。

けれど、ショウタに渦巻くのは憎しみ。我を失い、ただ敵を滅する意志にだけ支配されている。

通常のジオンガよりも、ジオダインに迫る威力を持っているのは込められた思いの強さであろう。

けれど、強力な力を奮う一方でいつもよりペルソナの制御が危ういのは使い手の精神状態を現している。

 

「■■■■■■■■■」

 

「デス」はアイギスの中の黄昏の羽を狙い力を補充しようとしていたが、乱入者の存在を認めるとショウタを敵として認めた。ジオンガの攻撃を受け怯みをみせるも、「デス」は反撃を繰り出そうと黒い槍のように体を変形し攻撃を加える。

けれど

 

ドドドドドドドッ

 

銃声は鳴り響く。

 

「私を忘れないで欲しいであります」

 

アイギスの側面から射撃は「デス」の態勢を崩し、ショウタへの攻撃は不発に終わる。アイギスは冷静に「デス」の戦闘力を分析し、25号であるショウタとの連携を取る事を勝率の向上へと繋がる方法として選択する。だが、ショウタの様子が何時もと違う。常時のショウタなら、年不相応の戦闘経験から慎重に生き残る為の手段を選択するはずだ。

 

「ジオンガ!!」

 

「っ!」

 

けれど今のショウタの戦いは、癇癪をぶつけるような戦い方であった。繰り返し「デス」に向かってイザナギの中級雷魔法を落とす。さっき同様に効いている様子はないが、威力はさっきよりも高くなっている。

アイギスは機械である事から、雷属性の攻撃への耐性は低い。先程のジオンガの攻撃の余波に当たりそうになることから、何のつもりでありますか、と視線をショウタの方角へ向けて

 

異常を確認した。

 

(あれは・・・何でありますか?)

 

アイギスは、25号であるショウタと実験を共にする事が多々あり、戦闘力やペルソナ能力を概ね把握していた。だからこそ、今のショウタの状態の異常が分かるのだ。ペルソナの形が不安定となり、テレビにノイズが走ったようになっているだけでなく、何か別の形態になろうとしているのだ。ただ単にノイズが走っただけでは、召喚失敗として計測されるだろう。だがペルソナが、ノイズを走らせながら力を増しているのを感じるのだ。機械であるはずのアイギスが、感じるなどという抽象的な結果を計測するのもペルソナが心の力に関係しているからだろう。

 

「・・・チェンジ!出てこいスサノオ」

 

ショウタは、ペルソナチェンジで戦闘方法を切り替えてスサノオを召喚する。黒い髪で骨の冠と骨の剣が象徴的なペルソナである。

 

ただ、今の状況で何が不味いかというと、「荒ぶる神」のスサノオを召喚したことが不味かった。

 

スサノオは「荒ぶる神」として知られている須佐能乎命をモデルとしたペルソナである。神名の「スサ」が荒れすさぶの意として嵐の神、暴風雨の神とする説もある程で、日本の「荒ぶる神」としては有名格である。須佐能乎命は、母の国へ行きたいと言って泣き叫ぶ子供のような一面、高天原では凶暴な一面、八岐大蛇退治の英雄を見せるなど多面的な側面を見せる為一概に述べることはできない。

 

では、スサノオが「荒ぶる神」である事の何が問題であるかというとショウタの今の心身状態と非常に一致しているのだ。イザナミである母がカグツチの炎で死に、母の黄泉の国へ行きたいと言って泣き叫ぶ子供の一面とマッチしている。その為、アイギスが不可解と思っていたショウタの異常がはっきりした形で次の段階に移動した。

 

スサノオは不安定ながらも形を成していた状態から崩れ、青いオーラ状の力となってショウタの周りを取り囲み、骸骨のようなものがショウタを取り込む形で、形をなす。通常のペルソナが不安定ながらもより強力な形で体現しているのだ。

 

「デス」が黒い槍のように体を変形し攻撃を仕掛けるも、骸骨の骨と青いオーラのようなものがショウタを取り囲み攻撃を仕掛けることが出来ない。そしてショウタの意志に反応して、骸骨の手は「デス」を思いきっり、研究所の入り口から橋の方角へと吹っ飛ばした。そしてショウタは、追い討ちをかける形で橋の方角へと急ぐ。

 

普通のペルソナよりもデカイ状態で顕現している骸骨のペルソナは、その大きさだけで確かに強力である。だが同時に狂気を感じる。ショウタの憎しみに呼応して強くなっているかのように。

 

アイギスはショウタの状態を不安視するも優先順位の高い「デス」の殲滅もしくは封印に移ろうと、ショウタも向った「デス」が吹っ飛ばされた橋の方角へと急ぐ。

 

 

 

そこで、見たものは「デス」が車の中にいる二つの棺桶をこじり開けて力を吸収する様子と車から投げ出された女の子の姿だった。

 

 




ショウタのスサノオが今どういう状態になっているのかというと、思いっきりNARUTOのスサノオに変形している感じです。

あとP3の主人公はハム子にする予定です・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。