ガメラ 星の戦士達   作:黒猫キッド

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05・神話との邂逅

「出口何処かな…」

 暗闇の中、懐中電灯の灯りを頼りに、暗い地下道を進む光莉。そして曲がり角を曲がった時…懐中電灯の灯りが、得体の知れない恐ろしいモノを映し出した。

「んぎゃあ!?」

「うわぁあ!?」

 光莉が悲鳴を上げると同時に、その存在も大声を上げた。

「光莉君!?」

「!?」

 聞き覚えのある自分の名を呼ぶ声に、光莉は冷静さを取り戻した。

「灯莉…」

 それは灯莉であった。よく見ると、啓介、悟、桃華、理亜も居た。

「じゃあさっきのは…」

「俺だよ、俺!」

 得たしの知れない恐ろしいモノは、慎太郎であった。

「無事だったんだね、光莉君」

 灯莉が安堵の声を漏らす。

「うん…奇跡的に無傷だった…」

「あの高さから落ちて…上手く受け身と取れたのか?」

 理亜が尋ねる。

「どうだろう…気絶していたから、よく分からない」

「ねえもう、此処から出ようよ。怖いよ…」

 悟が怯える様に言う。

「そうだね…」

 光莉は一瞬、さっきの壁画の事を言おうか考えたが、此処を出るのが優先だと考えて、後で告げる事にした。

「そうだ光莉君! 下山出来る方法が見つかったよ!」

「えっ? 本当!?」

 桃華の言葉に、光莉は驚く。自分が居ない間に、何時の間にか下山方法を見つけていたからだ。

「それで、どうやって?」

 光莉の質問に答えたのは、気まずそうな啓介だった。

「いやそれがな…実は俺、カバンにタブレット入れてたのを、忘れていたんだ…それでGPS使えば、簡単に下山出来たんだ…」

「……最初に言いなよ! そんなの持ってきているなら!」

 数秒遅れて、光莉がツッコミを入れる。

「俺らも同じツッコミを入れたぞ」

 慎太郎が告げる。

「…まあ良いや…それならすぐに下山しよう。尤も更に遅れたのは、僕が落ちたからだけどね…」

 光莉は最後の方、気まずそうに言うと、メンバーから笑い声が上がった。そして一同は元来た道を辿り、地下道から脱出する。

 

※         ※

 

 地下道から出て、屋敷の外に出ると、既に夕暮れ時であった。光莉達は急いで下山をするが、あっという間に日没になってしまった。

「あ~あ…此れじゃあ宿泊先の夕飯に間に合わないぞ!」

 夜になった街の海岸沿いを歩きながら、慎太郎がメンバーに言う。

「どっかのコンビニで、ご飯でも買っていこうか?」

「僕も悟に賛成!」

 悟のアイディアに、桃華が賛同する。

「そうだとしても、先ずは先生に連絡を入れないと…もしかしたら、警察に捜索願を出しているかも知れない」

 理亜がそう考えて告げる。

「スマホが無いから、公衆電話でも探すか…? あっ、それ以前に宿泊先の電話番号、知らないぞ…」

 啓介が思い出して言う。

「…それじゃあ連絡の取れようが無いよ…ねえ光莉君。…光莉君?」

 灯莉が、最後尾を歩いていた光莉に声をかけるが、光莉から返事が無い。振り返ってみると、光莉は海の方を見て立ち止まっていた。

「どうしたの、光莉君?」

 灯莉が光莉の横に立って、声をかける。

「…何か…呼ばれた様な気がして…!」

 光莉はポケットの中に、温かみを感じて取り出してみた。それは地下で見つけた勾玉であった。勾玉は淡い光を放っている。

「何それ?」

「あの地下で見つけたんだ。灯莉達と合流する前に…」

「光ってるね…」

「どうした?」

 慎太郎達も、二人が何をしているか気になって戻ってきた。

「何だよソレ?」

「それ…勾玉…だったか? 以前テレビか本で見た様な…」

 理亜が光莉の勾玉を見て呟いた。

「!!!!!!」

 すると光莉が、夜の海を見て目を見開いた。それと同時に、海面が激しく荒れた。

「な、何だ!? 爆発か!?」

 啓介が海面を見て驚く。そして…

 

 ザバァアアアアア!!!!!

 

 爆音の様な水柱と共に、ソレは現れた。

 鋭い牙と爪を持ち、強靭な腕や足と備えた、巨大な甲羅を持つ存在。

「ガァアアア!!!!」

 その存在は夜の海に、雄叫びを上げた。

「……」

 突然の事に言葉を失う六人。そんな中光莉だけ、静かに呟いた。

「ガメラ…」

 




 遂にガメラ登場!
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