ガメラ 星の戦士達   作:黒猫キッド

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 ガメラのイメージは、『1995年』の平成ガメラのイメージでお願いします。


06・見つめ合う者

 突然現れた巨大生物…その光景に、光莉を除いた六人は茫然とする。

「お…おい…何だよ…アレ…」

 そんな中、何とか慎太郎だけが、声を発する事が出来た。慎太郎の言葉で、他のメンバーもハッとする。

「! おい、あそこ!」

 啓介が道の途中に置かれている、資材置き場を示した。

「あそこに隠れるぞ!」

 慎太郎の言葉に、啓介、悟、桃華、理亜も賛同し走り出した。灯莉もそれに続こうとしたが、光莉が巨大生物の方を見たまま、立ち止まっている事に気付いた。

「何やってるの光莉君! 早く隠れるよ!」

「!」

 灯莉に手を引かれた光莉は、巨大生物の方を見たまま、資材置き場へと灯莉と共に隠れた。

「何なんだよ、あれ…」

 資材の陰から様子を伺いながら、慎太郎が呟いた。

 巨大生物はその場で立ち尽くして、辺りを見回している。

「あれって…怪獣?」

 悟が小さく呟いた。

「それは映画の中での話でしょ?」

 桃華がそう返した。

「でもあれは、その映画とかに出てくる、怪獣そのものだぞ?」

 桃華の言葉に、啓介が告げる。

「亀の怪獣…なのか?」

 理亜が巨大生物の正体を、推測する様に呟いた。

 理亜の言うとおり、巨大生物は二足歩行であったが、その姿は亀に酷似していた。

「あんなデカい亀居るかよ…」

 慎太郎が再度陰から見て言った。

 巨大生物は、まだ辺りを見回している。

「…あの怪獣…何かを探しているのかな…」

 灯莉はあの巨大生物の動作が、何かを探している様に見えた。その時…

 

 バッ!

 

「!?」

 突然光莉が、資材の陰から飛び出した。

「光莉君!?」

 灯莉は光莉の突然の行動に、理解出来ず叫ぶ。

「何やってるんだよ、光莉!!!」

 慎太郎も大声で叫んだ。

「……」

 しかし光莉は何も答えずに、巨大生物の方を見つめた。

「!」

 すると巨大生物も、光莉の存在に気付いて見つめる。

「逃げろ光莉! アイツお前に気付いたぞ!」

 啓介が必死に叫んだ。

 普通に考えれば、あの巨大生物は光莉に襲い掛かるかも知れない…資材の陰に隠れた六人は瞬時にそう思った。

「光莉君! 逃げて!」

 灯莉は光莉に死んでほしくない為、必死に逃げる様に叫んだ。

「大丈夫だよ、灯莉」

 しかし光莉は、穏やかな声で言った。

「え…?」

 灯莉は光莉が何故そんな事を言うのか、全く理解出来なかった。

 巨大生物は光莉を見下ろしたまま、全く襲おうとはしてこない。それどころか何処か優し気な目で、光莉を見つめている。

 光莉は制服のポケットから、あの勾玉を取り出して、巨大生物に見せる様に掲げた。

『…君なんだね…』

「!」

 何処からか穏やかな声が、光莉の耳に聞こえた。

「クアァァァ…」

 巨大生物は甲高い声を上げると、沖の方へと歩き出した。やがてその巨大な姿は、夜の闇と海によって見えなくなった。

「光莉君!」

 すると灯莉が駆け寄ってきて、他の五人もやって来る。

「何だったんだ…あれは…」

 慎太郎が茫然と呟くが、それに誰も答えられなかった。

 そんな中光莉は、手にある勾玉を見つめていた。

 やがてパトカーのサイレン等が聞こえてきて、駆け付けた警察によって、光莉達は保護された。

 

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