デート・ア・ライブ  ~転生者の物語~   作:息吹

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 今回、にわか知識ばかりです。なにか気になる点がございましても、気にしないでください。
 前回、次回で八舞編終わり、といった割には終わりませんでした。すみません。
 ここで次回こそ、と書くとまた終わらないような気がしますので、普通に本編をお楽しみ下さい。


第10話

 小一時間ほど歩いてようやく、探し求めていた旅館に着いた。

 いや~長かった。途中でコンビニ寄って軽食を大量購入したとはいえ、まさかこんなに時間が掛かるとは思わなかったな。

 ここに来るにも、偶然通りかかった人に道を聞いてわかったわけだし。

 ホテルじゃなくていいのかい?とか訊かれたけど。余計なお世話だ。

 ということで、早く中に入りますか。

「ようこそお越し下さいました」

 中に入ると、すぐにそんな声が聞こえてきた。

 受付は・・・あった。あれ?受付で合ってるよな?

「えーっと、3人なんですけど、空いてますか?」

 こういう所でなんて言えばいいか分からないので、とりあえず人数は言っておく。

「3名様ですね?こちらをお書きください」

 そう言って手渡してきたのは、なんか沢山の空欄がある紙。名前とかいろいろ書いてくださいみたいな感じかな?

 書ける分は書いて、分からんところは尋ねることしばし。

 途中、暇を持て余した耶倶矢と夕弦が絡んできたけど、ちょっと待っててと言ったら大人しくなってくれた。

「では、こちらになります」

 案内されるままに着いて行くと、結構奥の方の部屋に案内された。

 しかし、あれだな。保護者、もしくはそれに準ずる者っていう人が居なくてもなんとかなったな。

 案外、さっきの通行人が気を利かせてくれたり?

 俺らが使うことになった和室は12帖と8帖の部屋があり、浴室は無いものの広縁・・・だっけ?があったりと、まあ、3人で使う割には大きいと思うものだった。

 他の旅館の一般的な間取りがわからんから、何とも言えないが。

「では後程、女将が来ますので、ゆっくりとごくつろぎ下さい」

 ここまで案内してくれた女性は、そう言うと何処かへ行ってしまった。

「お、おお。なかなか良い場所ではないか」

「感嘆。素敵な場所ですね」

「ああ、そうだな」

 ちゃんと綺麗になってるし、眺めも良いし。これは得したかな。

 そんな感じではしゃいでると、音も無く扉が開き、大人びた雰囲気の女性が入ってきた。

 きっと、この人が女将さんなんだろうな。

 少し話してから、俺はあることを聞いてみることにした。二人は未だにうろうろしている。

「そういや、風呂ってどうするんです?」

「お風呂ならば、大浴場をお使いください。露天風呂もあります」

 ふむ、露天風呂か・・・入ってみるかな。

「また、当旅館では入浴時間を男女ぞれぞれを11時まで、混浴は12時までとさせていただいております」

 ・・・え、混浴?

「混浴あるんですか?」

「はい。ただ、水着着用可のにごり湯ですよ?」

「あ、いや、そういうことでは無いんですけど」

 珍しいな。普通の旅館で混浴ってあんまり無いイメージがあったんだけど。

「他に何かありますか?」

「じゃあ、明日の朝は7時ごろに朝食を持ってきてもらっていいですか?」

「かしこまりました」

 他は、ないかな。なんかあったら後で訊きに行くとしよう。

「それでは、失礼します」

 そう言って、戻った女将。

 今は何時かと部屋を見回すと、あることに気付いた。

「?耶倶矢?夕弦?」

 二人の姿が見えない。何処に行ったんだろうか?

 立ち上がって見ると、もう一方の部屋から声が聞こえてきた。

 何をしているんだろうかと思って、部屋に続く扉を開けると、

「何してんだ?・・・って」

 部屋を開けると、やけに散らかっているのが見えた。どうやら、押し入れにあったものを引っ張り出してたらしいな。子供じゃあるまいし、なにやってんだよ。

 どうやら、散らかっているのは布団類のようだ。

「・・・ほんと、なにやってんの?」

 じとーっとした視線を向けると、耶倶矢と夕弦はあわてて弁明をする。

「い、いや、これはだな・・・」

「弁明。なんでもありません」

「まあ、別にいけどさ。ほら、片づけておくぞ」

 そして、部屋に入って近くにあったものから手に取っていく。

 流石に押し入れにどう入っていたのかは分からんから、適当に畳んで部屋の隅に。

 そうしていると、罪悪感に負けたのであろう耶倶矢と夕弦も手伝ってくれた。

 それもすぐに終わり、今度こそ時間を見ると、今は9時過ぎくらいだった。

 ふむ、飯はなんだかって言って食ってたからそこまで腹が減っているわけでもないし、どうせならとっとと風呂に入るとしよう。

「耶倶矢、夕弦。俺は風呂に入るが、お前らはどうする?」

 すると彼女たちは、またうろうろし始めてた足を止めて答える。

「クク、七海が行くというならば、我も身を清めに行くとしよう」

「質問。こういう所には、温泉というものがあると聞いたことがありますが、本当ですか?」

「ああ、まあ、あるだろうな」

 というより、温泉のない旅館があったら見てみたいものだ。

 それぞれ必要なものを渡し、この旅館内にある案内板を見ながら風呂場に着いた。

 男湯、女湯の入口の真ん中に混浴に行く入口がある。どうやら、それぞれの風呂場からも行けるらしい。

「そういや、お前らはここでのマナーとか知ってる?」

 耶倶矢と夕弦はこういう所に来るのは初めての筈だから、確認の意も込めて訊いてみると、

「くかか、なめてもらっては困るぞ七海よ。我ら颶風の御子、八舞の名を持つ者、そんなの知らぬとも何とかなる」

「同調。実際、それ程気にすることでもないかと」

 まあ、そう言われればそうなんだけど。それでも、なんかこいつらだけで行かせるのは怖い気がする。

 しょうがない。ここはひとつ、ああするしかないか。

「それで誰かに迷惑を掛けたらどうするんだ?とりあえず、それぞれの場所で服を脱いだら、混浴の場所に来い。直接言ったほうが早い」

 決して一緒に入りたいとか、そういうわけじゃないことを言っておく。いやまあ、確かに一緒に入ってみたいけれども。今回は違うからな?本当だよ?

「え、それは、一緒に風呂に入りたいとか、そういう・・・?」

「戦慄。そんな、直接言うとは」

「断じて違う!」

 まさか思ってたことをそのまま言われるとは。普通に考えればそう思われるのも、仕方ないかもしれないけど。

「じゃあ、また後で」

 そう言って、俺は男湯の脱衣所へと向かう。二人も、訝しげながらも、女湯のほうへと向かった。

 はあ、しかし、男だけしかいない空間って嫌なんだよな。好きなやつもあんまりいないと思うけど。

 あれだ。一般的な男性が思ってるのとも合わせて俺の場合、たまに女に間違われるから。ほんと、そういうときショック受ける。なるべく気にしないようにはしているけど。

 

 服を脱いで、備えつきの浴衣持ってくればよかったな~なんて思いながら混浴の方に行くと、すぐに見覚えのある橙色の髪が見えた。

 にしても、旅館にしてはでっけぇ浴場だな。

 どうやら、混浴というのは男性陣にとっては気が引けるらしく、そして女性陣にとっては警戒してか、あまり人はいない。あえて言うなら、見た感じ女性ばっかりいる。

 俺はその髪目指して歩いていたけど、すぐに後ろを向くことになった。なんかこのシチュ、前もあった気がする。

「耶、耶倶矢!隠せ!」

 何故ならば、耶倶矢はタオルとかで前すら隠してないのだ。夕弦の方は、一瞬だったが隠していたのが見えた。というか、夕弦の手によって耶倶矢の体は隠されていたから、見えなかったけども。

 見たかったわけじゃないよ?

 二人は一応、俺の言うとおりになってくれるらしく、湯船には浸かってなかった。

「な、七海!?うわ、ちょっと待って!」

「嘆息。だから言ったではないですか」

 後ろからそんな声が聞こえてくる。

 十数秒後に許しが出たので、極力視線を下げないようにしながら話すようにしよう。

「とりあえず、向こうに座って」

 ここの浴場は、壁にシャワーや鏡が等間隔に並んでいる。

 流石に並んで座るのは、精神衛生上悪いと思うから、丁度角の部分に座らせた。俺はもう一方の方。俺の斜め後ろあたりに二人が座っている図だ。

「くく、で?ここからどうすればいいのだ?」

「ああ。鏡の下あたりにシャンプーとボディソープっつーのがある筈だから、それで頭と体を洗うんだ」

「確認。これですね?」

「いや、振り向けないからなんとも言えないんだけど」

 きっと後ろを向けば、そこは楽園なんだろう。背中を向けているのだとしても、首元から臀部にかけてのラインは見えるのだし。

 いや、背中を向けてるとなると、俺が振り向いても気付かないのでは?

 いやいや、それこそ駄目だ。瞬間の幸福の後に、ものすごい罪悪感に苛まれることになる。見たいのなら、そういう雰囲気、状況のときに。

 ・・・どういう状況だ?

 そんな風な雑念を流すように、無意識の内に洗い終わっていた手を止め、シャワーで洗い流す。

 幸い、耶倶矢と夕弦も使い方は分かったらしく、こちらになにか話しかけることはなかった。

 あくまで、俺に、であって、声は聞こえていたんだが。まあ、中睦まじいことでいいことだ。

 俺は、耶倶矢が夕弦の体の一部に向ける、諦めとも羨望ともつかない視線をなんとなく気付きながら、寂しいような恥ずかしいような気になっていた。

 そして、しばらくして彼女たちも終わったらしく、話しかけてきた。

「報告。終わりました」

「して七海よ、次はどうするのだ?」

 洗い終わったんなら、

「普通に温泉に浸かるといいんじゃないか?」

 ということで、俺も早く入るとしよう。

 俺が立ち上がって温泉に向かうと、二人もついて来た。

「質問。温泉に浸かるときも、なにかマナーはあるのですか?」

「まあ、あるな」

「ふむ、ならば我らはどうすればいい」

 俺もそこまで詳しくは知らないので、一般的なことしか言えないけどな。

「まずは、温泉にタオルをいれないこと。そして、浴槽内では泳いだりして遊ばないこと、だな」

「くかか。承知した」

 ほんとに分かってんのかな~?温泉入った直後に、勝負だ!、とか言って泳ぎ始める未来しか見えん。

 ま、言っても仕方ないし、俺は俺でくつろぐとしよう。

「じゃあ、俺は外の露天風呂の方いるけど、お前らは?」

 俺がそう訊くと、二人はちょっと話し合った後、

「返答。少し、中の方も入ってから、七海の方に行くとします」

「ん、わかった。他人に迷惑掛けんなよ」

 そういい残して、俺は外へと続く扉を探して歩き始めた。




 ほんとの旅館の構図やシステムなんて、ただの学生である自分には時間的、立場的、そして財政的にも無理なので、前書きのとおり、にわか知識ばかりです。
 ポケモンで新しく書き始めましたが、なるべく更新が遅くならないよう頑張っていきますので、どうかこの次も読んでいただけることを願いつつ、今回はこの辺で終了とさせていただきます。
 
 八舞編の後のヒロインは、美九になりそうです。そして、八舞編終了後、ifの方も書き始めようと思います。
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