魔法少女リリカルなのはVivid〜深緑の輝きは癒しと未来を創る光〜 作:グリューン
合宿編ですが、ずっと迷って2年どころか3年も待たせてしまいましたが、日単位で更新でなく更に分割して投稿することにしました。
サイトでは日単位にしますが、こっちではあまりにも長くなってしまうのでやり方を変えました。
最初はルーテシアたちの宿泊場所への移動とタイトル通りのマイスターズの再会です。
―アレルヤside
無人世界カルナージ、そこで今日からロックオン二人とティエリア、そしてルーテシアの友達や知り合いを交えての旅行とトレーニングを兼ねた合宿が行われる。ルーテシアはエリオとキャロ経由で紹介してもらった。僕、マリー、エリオ、キャロはたった今、宿泊場所であるアルピーノ家に到着した。
「ここがルーテシアの家か。やっぱり、僕たちが一番乗りだね。すー、はー……うん、穏やかで良い場所だ。空気が美味しい。」
「すー、はー……ふう、本当にそうねアレルヤ。それに、空気が澄んでいるし、自然も多くていい場所ね。」
思わず巡礼の旅で山を登った時のように深呼吸して、その場の空気を感じ取る。マリーもこの場所の良さを感じて微笑む。
「ここで毎年トレーニングをしたり、遊んだり出来るので楽しいし勉強にもなるんですよ。」
「今年はアレルヤさんとマリーさんもいるので、楽しみです。」
エリオもキャロも今日から始まる合宿に期待しているからか、笑顔でいる。
「ん?そこにいるのは、アレルヤとマリーか?」
と僕たちもこれからの予定への期待に胸を膨らませていたら、ロッジから紫のおかっぱ頭や眼鏡が特徴的な僕たちの仲間、ティエリアが現れた。それも、メイド服姿で。
「ひ、久しぶりだね、ティエリア。君が……うわっ!」
「あっはははははははははははははははは!!!!お、お前にその気があるんじゃねえかと思ってたけどよ、真性かよ……ひゃはははははははは!!!!」
顔が引き攣る僕から強引に変わったハレルヤがティエリアを指して大笑いする。
「ハ、ハレルヤ、笑っては悪いわ……フフフ。」
諌めながらも笑うマリーの言葉には説得力の欠片もない。
で後ろにいるエリオ(ハレルヤ)も大笑い、キャロも後ろを向いてフリードと一緒に笑いを堪えていている。
「う、うううううう、俺は、僕は、私はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
そんな僕たちを見たティエリアが絶望の叫びを挙げる。
ドンマイ……ティエリア。
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ティエリアが落ち着いたところで、中に入ったら、アルピーノ親子が素晴らしいぐらいの笑顔で迎えてくれた。
「「いらっしゃいませ~。」」
そして、そんな親子に半泣きで睨むティエリア。しかし、メイド服のせいで恐さが伝わらない。
「うふふ、可愛かったわよティエリアちゃん。」
「これを永久保存して、後で楽しみましょう!」
何を楽しむかはこの際スルーしよう。一時期、スメラギさんやミレイナの着せ替え人形にされていたのを諌めたら僕も女装させられそうになったことがあったため、迂闊に怒る訳にもいかない。
「でもルーテシア、これはエリオ君たちならともかく、他のお客さんだとこういうのを嫌う人もいるからあまりやらないでね。」
「分かってるわよママ。」
どうやら僕が言うまでもなかったようで良かった。涙目だったティエリアも安堵している。
「メガーヌ、着替え……「まあ、この後来るニールさんたち御一行が来るまではそのままね。」……この世界に神はいない……。」
天国から地獄へ突き落されたティエリアが武力介入時の刹那の口癖を吐きながら、手と膝を床に着けて頭を垂れる。最近ネットで知った『orz』の事だ。
「それじゃあ、部屋に案内するわね。」
項垂れるティエリアを尻目に、僕たちはルーテシアの後へと付いて行く。
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部屋に入り荷物を置くと、ティエリアのいるロビーへと向かおうとしたらドアを叩く音がした。
「アレルヤ、僕だ。」
どうやら、ティエリアが自分から来たようだ。
「どうぞ。」
僕が許すと、ティエリアが入ってきた。
「マリーを交えて近況を話したい。ルーテシアには仲間水入らずということで許してもらっている。すまないが……ありがとう。」
ティエリアはキャロが淹れた紅茶をマリーから受け取る。……一緒に生活していて解ったけど、キャロもエリオも14歳という年齢で本当にしっかりしている。何でも自分たちを拾ってくれたフェイトという女性を見習って身に着けたらしい。この合宿では魔法の訓練と他のマイスターとの再会が目的だけど、そのフェイトに会うのも正直楽しみだ。
「では、僕とキャロはルーたちの手伝いをしてますね。行こうキャロ、フリード。」
「うん、フリード。」
「きゅくう!」
エリオがキャロとフリードと一緒に部屋を出る。僕たちに気を利かせてくれたんだ。
「良い子たちだ。じゃあ、まずは僕からだ。僕は………」
僕たちは二人に感謝しながら、ティエリアからここに来てからの過ごし方を聞き、僕からエリオたちとの出会いとマリーのユニゾンデバイス化とそれに伴うデバイスであるアリオスとマリーとのユニゾンでハルートになれることなどをロックオンたちが来るまでお互いの近況を話し合った。
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ニールside
13:24 高町・ディランディ家
今日は皆が心待ちにしていた3泊4日のトレーニングと旅行を兼ねたツアーが始まる。
当然俺もアレルヤとティエリアにも会えるから楽しみだ。とはいえ、今回は刹那とラーナも連れて行くから楽しんでばかりもいられない。まあ、あっちでなのはだけじゃなくてメガーヌさんも面倒見ると言ってくれたので大丈夫だろう。メガーヌさんはルーテシアの母親で育児についても詳しいため、安心してもいい。
で現在、なのはやフェイトやライルと共に家で学校から帰ってきたヴィヴィオたちから試験の結果を聞くところだ。
「試験終了お疲れ様。」
「皆どうだった?」
なのはが労い、フェイトが結果を聞く。俺は真剣に勉強するヴィヴィオの姿を見ているし、俺と同じ読書の趣味があるからあまり心配していない。それはリオとコロナも同じだ。
「花丸評価いただきました!」
「三人揃って、」
「優等生ですっ!」
リオは平均90点台、ヴィヴィオは平均95点台、そしてコロナが全て100点だ。日頃の努力の成果だな。
「わー、皆すごいすごーい!」
「これなら堂々とお出掛け出来るね。」
なのはとフェイトだけでなく、俺とライルも三人の頑張りが報われたことを拍手する。
「ああ、良かったなヴィヴィオ、リオちゃん、コロナちゃん。」
俺はソファーに座る三人に近付いて頭を撫でる。
「わーい。」
「ありがとうございます、ヴィヴィオのお父さん。」
「えへへへ……。」
二人とも照れくさそうにしながら受け入れてくれた。
「「きゃっきゃっ。」」
俺たちの真似なのか、ベビー刹那とベビーラーナもまだ俺の親指ぐらいしか大きさの無い手と手のひらを音がしないまでも叩いている。
「二人もありがとう。」
ヴィヴィオは慈しむように二人のおでこを撫でてあげる。最近は本当にお姉ちゃんになってきたと光景を見る度に思う。
「じゃ、リオちゃんとコロナちゃんは一旦お家に戻って準備しないとね。」
「二人ともまた後でな。」
なのはが促し、ライルも声を掛ける。
「「はいっ。」」
[good job.]
「ありがとう、レイジングハート。」
レイジングハートは俺がしたように羽でヴィヴィオの頭を撫でる。レイジングハートはかれこれ4年間、ヴィヴィオによく教師のように魔法を教えて、教えたことが上手く出来る度に頭を撫でている。何というか、親子のようにも見える。
「おうちの方にもご挨拶したいから、先に車を出しておくね。ライルは荷物載せた?」
「いっけねえ、まだだ!俺も一緒に行く!!」
フェイトは小走りで、荷物を載せ忘れたライルは急いで隣の自宅へと戻る。
「俺たちもすぐ行けるようにしねえとな。」
「うん。刹那とラーナは私とヴィヴィオが抱えているから、ニールはベビーカーを持って来てもらえる?」
因みにベビーカーは、双子が並列に座れ、そのまま車のチャイルドシートになるタイプだ。俺の両親が俺たちが赤ちゃんの頃にそのタイプを使っていたのを思い出して買ったものだ。
「了解だ。」
なのはの指示を受けて、玄関から外へと出ると、そこにはノーヴェと碧銀の髪をツインテールにした女の子が立っていた。
「どうも、こんにちはライルさん。」
「違うぜアインハルト、この人はニールさんだ。」
丁寧にお辞儀をするアインハルトちゃんだが、ノーヴェに名前を間違えたことを指摘されたことでみるみるうちに顔が真っ赤になっていく。
「!?す、すすすすすすいませんでした。ライルさんのお兄しゃまとは……はうっ!!」
謝罪したところで噛んでしまったのが恥ずかしかったのか、口を押えてゆでダコのようになってしまった。
「はははっ、気にしなくていいぞ。よくあることだからな。……ヴィヴィオの父のニール・ディランディだ、よろしくな。」
アインハルトはヴィヴィオよりは身長が高いものの、俺とではやはり差が大きいのは変わらない。だから俺はしゃがんで革製で手全体を覆う手袋を取って右手を差し出す。
その手を恥ずかしさが残っているのか、何も言わずに頷きながら手を同じ右手で握り返してくれた。
年相応の小さくて綺麗な手の甲だが、掌にマメが出来ている。相当鍛えているんだということが分かる。そして、この子は純粋だということが目を見てよく解る。本当に早いうちに見つかって良かった。覇王イングヴァルドの末裔ということは、ヴィヴィオみたいに利用しようとする犯罪者がいてもおかしくないからな。
握手をした後にノーヴェにベビーカーを取りに行くことを言い、玄関の横の車庫へと向かっていった。
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アインハルトside
いきなりで驚いてしまいました。お蔭でライルさんと間違えてしまって、恥ずかしかったです……。
それにしても、双子というだけあってお二人とも似ています。でも、ニールさんは服装だけでなく手袋を付けていますし、何より纏う雰囲気が飄々としているのと一緒に大きな樹のような大らかさを感じさせるものなので、今度は間違いません。
と気を取り直してインターホンを押す。でも、ノーヴェさんが「畏まる必要なんてないからさっさと入ろうぜ。」と言って遠慮なくドアを開けて中に入りました。
「こんにちは。」
すると、顔の赤いヴィヴィオさんが駆けてきました。風邪かとも思いましたが、どうも違うようです。
「アインハルトさん!?……とノーヴェ!」
どうやら私が予想外で驚いたようですが、すぐに私のそばに寄って来ました。
「異世界での訓練合宿ということでノーヴェさんにお誘いいただきました。同行させていただいても宜しいでしょうか?」
私の言葉にヴィヴィオさんが笑顔どころか大喜びで私の両手を握る。
「はい、もう……大っ歓迎です!!!」
予想以上の歓迎振りでつい唖然としてしまいましたが、これから始まる合宿に期待を持たずにはいられません。
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ニールside
その後は、車庫に畳んだ状態で置いてあったベビーカーを立てて玄関まで押していくと、既に皆がワゴン乗っていた。運転席にフェイト、助手席が空で、中央には右からなのは、ノーヴェ、ライルが乗る。そして、後ろはリオ、ヴィヴィオ、コロナ、アインハルトが乗っている。刹那はなのはが、ラーナはライルが抱えている。
「よっと!ふう……フェイト、俺が運転する。」
ベビーカーを後ろの荷物を載せるスペースに押し込み、運転席のフェイトに近付く。
「いいよ。それに、ニールは連日仕事だったでしょ?」
確かに昨日までずっと教導や兵器の試験運用で忙しかった。特に昨日まで特殊武装隊の訓練を毎日行っていたため、割とクタクタだ。人に教えるというのは、訓練するのとは違った意味で疲れるものだ。
とはいえなのはもそうだが、訓練を受けている側が壁を越えていく姿を見るとやりがいと達成感を感じる。何より、壁を越えて今よりもっと多くの事が出来るようになって欲しいという願いのもとやっている。
「そうだな。じゃあ、頼む。」
「うん、任せて。」
大人しく開いていた助手席の座席に座る。
俺が乗ったところで車が発進、楽しく、そして充実した旅行が始まった。
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なのはside
これから行く無人世界カルナージは、首都クラナガンから臨行次元船を使って約4時間で到着する。スバルとティアは次元船のターミナルで予定通り合流。
標準時差は7時間。時差ボケ防止で双子の赤ちゃんと一緒に終始寝ている……訳もなく、母乳を与えたり、おむつを取り替えたりとなかなか眠れなかった。おむつはソレスタルビーイングの頃に受けた訓練で時差ボケに強いニールがやってくれたけど、結局あまり寝れずに到着。
でも、これも親の役目だし、寝顔も可愛いし良いかな。時差ボケなんてなんのその!
それに、アルピーノ家はターミナルからそれほど離れてないから
「どうしたなのは、到着したぜ。」
と思っているうちにいつのまにかカルナージのターミナルに着いちゃったみたい。
「あっ、ごめん。ボーっとしちゃった。」
席を立ち、刹那を抱きかかえながら船を降りる。
「無理もねえか、あまり寝てなかったもんな。」
ニールが私を気遣いながらベビーカーを降ろして刹那を左、ラーナを右に乗せる。
ターミナルを出ると、見晴らしの良い中で色とりどりの花が見える草原、自然そのままに育った森林、奥で大きな姿見せる山と豊かな自然が私たちを出迎えてくれた。
カルナージの穏やかな風景を気に入ったのか、双子はきゃっきゃと上機嫌に笑う。ジタバタと手足を動かしているのがなんとも可愛い。
「双子ちゃん、元気そう。」
飛行機でヴィヴィオとコロナちゃんと一緒に寝ていたリオちゃんが双子の目線に合わせて座り、両手の人差し指を出してそれぞれの双子の小さな手で握らせたりして遊んでいる。
「ママ、パパ、私とリオとコロナでベビーカー押すね。」
「うん、じゃあお願いね。」
平地に来たところでベビーカーから手を離す。
すかさずヴィヴィオとリオちゃんとコロナちゃんが手押しの部分を掴んで押し始める。
大人一人分の幅より少し幅があるものの容易に押せるようになっているため、普段鍛えている三人は余裕で押している。
足が縺(もつ)れないか心配だったけど、たまに足元を見ているためその心配は無いようだ。
ふと後ろを見ると、ニールとライルさん、フェイトちゃんとノーヴェとそれぞれ会話している。
でも、ニールとライルさんは私と赤ちゃんの荷物も持っているため、ちょっと申し訳ないかな。
[気にしないで下さいマスター。今はまだ皆さんの厚意に甘えるべきです。]
以前にリンディさんから私が無茶をしないように見張るように厳命されたレイジングハートは、私の考えを見透かして言う。
「そうだったね。ごめん、レイジングハート。」
謝りながら、目的地まで歩いていく。
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しばらく歩いて、3階建てのアルピーノ家の自宅と、そのすぐ横に私たちが泊まる木造の宿泊ロッジが見えてきた。
去年聞いたけど、宿泊ロッジ、訓練場、アスレチックフィールド、そして露天風呂も全てルーテシアが設計した。魔法は勿論、あの子の才能には本当に驚かされる。
「皆いらっしゃ~い!」
「皆さん、ようこそいらっしゃいました。」
ルーテシアとメガーヌさんが笑顔で迎える。
「こんにちは~。」
「お世話になります。」
挨拶する私とフェイトちゃん。他の皆も頭を下げて挨拶する。
「なのはさん、挨拶遅れましたけど出産おめでとうございます。お祝いの品は後で渡すわね。」
「ありがとうございます、メガーヌさん。」
お祝いの品か、一体なんだろう?
「さて、皆来てくれて嬉しいわ。食事もいっぱい用意したからゆっくりしていってね。」
「ありがとうございます。」
メガーヌさんの厚意にスバルが代表してお辞儀をする。
「ふふっ、楽しくなりそうね。あら、ニールさん久しぶり。」
「ああ久しぶりメガーヌさん、ところで二人にはライルの事ちゃんと紹介してなかったよな?」
会話に夢中になるかと思っていたところで、ニールが前に出てライルさんに自己紹介を促す。
「初めまして、ニール・ディランディの弟のライル・ディランディです。」
事前にニールから聞いていたルーテシアはともかく、メガーヌさんは二人が服以外瓜二つの容姿で驚いている。
「あら、服を交換すると分からないわ。でも髪がよく見ないと分からないけど違うのね。とはいえ、背格好も同じだから間違えそう。」
そう、ニールとライルさんの容姿の違いは、ニールの方が若干髪が若干長いことぐらい。
私だって最初は着ている服で見分けを着けていた。そのくらい瓜二つなのだ。
「それと、敬語にしなくてもいいわ。歳はそんなに離れてないし。」
「そうか、じゃあメガーヌで……あ痛てて!」
「何でいきなり呼び捨てなの、ねえ?」
早速ふざけようとしたライルさんにいつの間にかライルさんの左隣に移動していたフェイトちゃんが右足でライルさんの左足を踏みつけられていた。
ていうかフェイトちゃん、恐いよ!若干電気が走っているのが見えるよ!?
「冗談、冗談だって!」
「全く、ロックオンは相変わらずだね。」
バルディっシュを起動させようとするフェイトちゃんを宥めるライルさんに、知らない男の人が声を掛けたので皆が宿泊ロッジの入口付近を見た。
「おお、アレルヤか!」
「久しぶりだね、ロックオン。いや、今はニールだね。あとロックオン、無事で良かった。」
ニールとライルさんとあまり身長が変わらない男の人、アレルヤさんが二人との再会を喜んでいた。
首より少ししたぐらいの長さまである黒髪で私やはやてちゃんと同じアジア系の肌の色、そして一番象徴的な特徴になる切れ目で銀色の右目、金色の左目のオッドアイ。
その目から、穏やかな物腰の中に強く苛烈な意志を感じた。
「随分髪伸びたな。というより、前髪片方隠すの止めたのか?ようエリオ、キャロ、フリード。」
「「こんにちは!」」
「きゅく~。」
アレルヤの後ろにいたエリオとキャロがお辞儀で挨拶をする。フリードの鳴き声は挨拶変わり。
「前髪以外を切らないでいたらいつの間にかね。前髪は、マリーに切ってもらっているんだ。あと、あの戦いの後に敵に捕まっちゃって、その時に顔が見えるように切られちゃったんだ。」
あの戦いというのは多分、ニールさんがサーシェスと一騎打ちをした後ののこと、つまりソレスタルビーイングの敗北のことを指しているんだろう。
「そうか。あの時は、すまなかったな。」
そうか、ニールがあっちで消えちゃってから仲間で亡くなった人が出たり負けたりしたから、ニールは今でも責任を感じているんだ。
「!?いや、流石にニールがああしたのは無理もないと思うよ。」
「そうだぜ兄さん。気持ちは分かるが、そういう湿っぽい話は後にしようぜ。」
アレルヤさんもライルさんも私が言う前にニールをフォローする。
やっぱり信頼されているんだね。
「そうだな、悪い皆。」
雰囲気を悪くして申し訳なく思っているニールに、私を含め全員笑顔で気にしてないと言う。
「そういえばマリーさんって、確かアレルヤの友達ですか?もしかして隣の女性がそうなんですか?」
まだ恋愛に疎いところがあるのか、微妙にズレた質問をするスバルに、隣で頭に手を当てて呆れるティアナ。
「馬鹿ね、どう考えても彼女でしょ。だってライルさんの話だと、再会してからキ、キ、キ……」
説明しようとして真っ赤になるティアナ。
仕事はもう言うことないけど、少しでも恥ずかしい話になると途端に喋れなくなるのはまだまだだよね。
「キス、でしょ?」
ウインクしながら唇に人差し指を当ててジェスチャーする私。
でも、それを見たニールの顔が赤い。
<なのは、その表情は二人きりの時以外はしないでくれ。……思わず抱きしめたくなりそうだったぞ。>
<そうだよ、今は母親なんだから駄目だよ。……もう、なのはったら本当に可愛いんだから。>
あれ、逆に怒られちゃった?後が聞こえなかったけど何だろう?
「……どうやら、ニールは良い人に巡り合えたんだね。ニールが選んだのも解る気がするよ。」
何故かアレルヤさんにも褒められた。
「ママ、もうちょっと美人だっていう自覚持った方が良いと思うよ。」
そして、ヴィヴィオには何故か突っ込まれる。
……もう、訳が分からないよ。
ヴィヴィオside
―「あははは……そういえば、久しぶりねヴィヴィオ、コロナ。」
「ルーちゃん!」
「ルール―久しぶり!」
自分の事に対して自覚が薄いママに呆れながらも、場の空気を変えようと声を掛けてくれたルール―に感謝しつつ挨拶する私。
「リオは直接挨拶するのは初めてよね?」
「今までモニターだったもんね。」
ルール―と直接では初対面となるリオは本当に嬉しそうです。
「モニターで見るより可愛い。」
「ほんとー?」
更に頭を撫でられた上に可愛いと言われて照れてます。
っとそうだ、アインハルトさんを忘れちゃいけない!
「あっ、ルール―。こちらがメールで話した…。」
「アインハルト・ストラトスです。」
私の意図に気付いたアインハルトさんがお辞儀をして挨拶をします。
「ルーテシア・アルピーノです。ここの住人でヴィヴィオの友達で14歳よ。」
「ルーちゃんは歴史に詳しいんですよ。」
「えっへん!」
そう、ルール―の家には古代ベルカの本があります。
それにしてもルールーの引き出しってどこまであるんだろう。
「やあ、ちょっと僕も混ぜてもらっていいかな。」
そこにパパぐらい背が高い男の人、アレルヤさんが来ました。
「初めまして、ニールパパの娘のヴィヴィオ・D・高町です。パパがお世話になったみたいで…。」
「いや、世話になったのは僕の方だよ。……じゃあ、改めまして、僕の名前はアレルヤ・ハプティズム。で僕のもう一人の人格の……。」
すると一瞬俯いて、顔を上げると穏やかそうな雰囲気が一気に攻撃的な雰囲気に変わりました。
「「「「!?」」」」
……殺気!?
思わずルール―以外皆構えてしまいました。
「ハレルヤだ。……ほう、ガキかと思ったら一著前に構えやがる。」
ハレルヤって、エリオに宿っているもう一人の人格の名前と同じ!?
「てめえら気に入ったぜ。明日揉んでやるから、ってえ!何しやがるマリー!!」
と考えているときに挑発しようとしたハレルヤさんが前にお辞儀するみたいに頭を叩かれました。叩いたのはマリーさん、どうやら後頭部に拳骨を叩きつけたようです。……瘤になっていて痛そうだよお。
「子どもたちを挑発するなんて何考えてるの!?」
「ちっ、悪かったよ。俺は寝るぜ、アレルヤ。」
俯いたハレルヤさんは、顔を上げると穏やかな雰囲気に戻っていました。
「ごめんね、挨拶したいって言っていたから出してみたんだけど、まさか挑発するなんて思わなかったんだ。でも、ハレルヤのことは嫌いにならないで欲しいんだ。」
私たちに合わせて座って謝るアレルヤさん。
「ううん、ビックリしたけど気にしてないよ。」
「ところで、ティエリアはどうした?」
と言って周りを見渡すパパ。
アレルヤさんとマリーさんの他にティエリアさん、紫の髪に眼鏡を掛けている人がいると聞いているけど、見当たりません。
と思ったらロッジの入口となる木造のドアにその人の頭がちょっとだけ見えました。
それとなく近付いてみます。
「あの~、もしかして貴方がティエリアさんですか、って泣いているんですか!?」
ドアを少し開けると、そのティエリアさんらしき人がドアの内側で顔を隠しながら泣いていました。
「ううっ、ぐすっ、ロック…オンが、生きて、た、のを間近で、見て……つい、涙が、止まらなく、なってしまっ、たんだ。」
パパから、ティエリアさんはパパが大怪我を負った時に責任を感じて最後の戦いで守るためにパパを部屋に閉じ込めたと聞いてます。でも、それでもパパはあの人と戦うことを選んで死にそうになってしまいました。ティエリアさんからすれば死んでしまったと思い、後悔していてもおかしくありません。
ティエリアさんは泣いているところをパパに見られたくないんだと思いました。
「あの、色々とあるかもしれませんが、まずはこれで涙を拭いてください。」
私は手に持っていた小さなポーチからピンクの生地にウサギさんの刺繍をしたハンカチを取り出してティエリアさんに渡します。
「ぐすっ……ありがとう。」
渡したハンカチを左手で受け取ったティエリアさんは、眼鏡を取って涙で濡れた顔を拭いていく。まだ涙の跡は残っているけど、あまり気にならないので大丈夫だとも思います。
ティエリアside
ロックオンの元気な姿を見て喜びのあまり泣いてしまった僕に、ロックオンの娘だというヴィヴィオが近付いてハンカチを渡してきた。
それで涙を拭った僕はロックオンの元へと歩いて行った。
「あっ、ティエリア。」
僕にルーテシア。それにつられてロックオンを含め皆が僕を見る。
「ああ、ティエリア、着替え時間掛かったね。」
「アレルヤ、その話をするな。」
「良いじゃない、似合ってたんだから……ふふっ。」
「マリーまで止めてくれ。」
アレルヤ、マリーが言っているのは二人が来た時に着ていたメイド服のことだ。僕の中で既に黒歴史認定した出来事だ。
「それはね、メ……冗談だから睨まないでティエリア。」
喋ろうとしたルーテシアを目で制する。全く油断も隙もない。
「おほん、久しぶりだ、ロックオン。生きてて、本当に、良かった。」
いけない、普通に挨拶しようと思ったのにまた涙が出そうだ。
「久しぶり、ティエリア。それと、俺は今本名で名乗ってるんだ。ロックオンは今ライルが名乗っているからアイツを呼ぶ時に使ってくれ。」
確かにそうだが、ロックオンと名乗っていいのは彼も同じ、という言葉は困らせるだけだから飲み込んでおく。
「分かった。……今日からしばらくよろしく頼む。」
「おう、よろしくな!」
ロックオンが差し出した手を僕は握り返す。
ああ……ニール・ディランディ、ロックオン・ストラトスは生きている。
その事実がこんなにも、嬉しい。
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現在、EXVSFBをやっていて、ランクは少尉5です。
使ってる機体は
ダブルオーライザー
デュナメス
フルアーマーZZ
ガナーザクウォーリア
ダブルオークアンタ
Hi-ν
です。
一番はダブルオーライザーですね。
もしフレンド依頼したい方がいるならメッセージでお願いします。