アビドス対策委員会に拾われた少女 作:雪狐@ただのキツネ好き
便利屋視点は書かないのでこの小説だと前ぶれなく登場しますね!()
便利屋とどう仲良くさせよう…
「セリカちゃん…?
まだ帰ってないのかな。
でも、今までこんなこと、一度もなかったのに…
ま、まさか…!」
「セリカちゃん、電話はしてみました?」
「はい…でも、数時間前から電源が入ってないみたいで…」
「バイト先では定時に店を出た。
そして合流したことはテンリからの連絡で確か。
…テンリ、セリカ、どこ…?」
「こんな遅くまで帰らないなんて、これまでなかったですよね?」
「…セリカだけでもおかしいのに、テンリまで居なくなった。
まさか、ヘルメット団の連中?」
「えっ!?
ヘルメット団がセリカちゃんとテンリちゃんを…!?」
「…テンリ、どこ…
早く、見つけたい。」
「とりあえず待ちましょう。
今ホシノ先輩と先生が調べてますから。」
「みんな、おまたせ〜」
「ホシノ先輩!先生!」
「"ただいま。"」
「…!
どうだった、先輩、先生…!」
「まぁまぁ、落ち着いてシロコちゃん。
先生が持ってる権限を使って、連邦生徒会が管理するセントラルネットワークにアクセスできた。」
「セントラルネットワークに…
先生、そんな権限までお持ちなのですね…」
「うへー、勿論こっそりだけどね。
バレたら始末書だよ〜?」
「えっ!?
だ、大丈夫なんですか、先生?」
「"問題ないよ。
セリカとテンリのためなら始末書の一つや二つ、安いものだよ。"」
「先生…」
「ん…先生、本当にありがとう。」
「それで、連絡が途絶える直前のセリカちゃんの端末の場所、ここだったよ〜。
ちなみに、テンリも同じだったよ。」
「ここは…
砂漠化が進んでいる市街地の端の方ですね?」
「住民もいないし、廃墟になったエリア。
治安維持ができなくて、チンピラばかりが集まってる場所だね。」
「このエリア、以前危険要素の分析をした際に、カタカタヘルメット団の主力が集まっていると確認できた場所です。」
「ということは…やはりカタカタヘルメット団の仕業…!!」
「…今度こそ完膚なきまでに潰す。
やっぱり無視なんてするんじゃなかった。」
「なるほどね〜。
帰宅途中のセリカちゃんと、迎えに行ったテンリちゃんを拉致して、自分たちのアジトに連れていったってことか〜。」
「学校を襲うだけじゃ飽き足らず、人質で脅迫しようって事だね。
ん…絶対に許さない」
「話していても仕方ありません!
急いでセリカちゃんとテンリちゃんを助けに行きましょう!」
「うん、勿論。」
「よっしゃー、そんじゃ行ってみよー。」
「"それじゃあ、テンリとセリカを助けに。
出発!!"」
「「「「おー!」」」」
「…て。
お…ンリちゃ…。
起きて、テンリちゃん…!」
「…んぅ?
な、なんなの…。
…ッ!?こ、ここは…?
…そっ、か。さらわれちゃったの…」
わたしはセリカに起こされると、すぐに気を失う前のことを思い出し、攫われた事に思い至ったの。
「…やっぱり、テンリちゃんもそう思うよね。
でも、大丈夫よ!
きっと、私が何とかするから…
何とか、してあげるから…!」
「落ち着くの。
こういう時こそ、しっかりするの!
ここは多分、揺れの強さ的にトラックの荷台か何かだと思うの。」
「あ、う、うん。
そうね、それは私も同意だわ。
ヘルメット団め…私とテンリちゃんをどこに連れていくつもりなの…!」
「暗いけど、少しだけ光が差してるの。
外、多分見えると思うの。
ごめんなさい、わたし、今まだ薬が抜けていないのか、動くのが厳しいの…
だから、代わりに見てほしいの。」
やっぱり、わたしは体が普通の人よりも弱いの。
セリカはもうしっかり抜けて動けるのに、わたしは話すのが精一杯なの。
いや、話してるだけでも辛くて、今にも意識が飛びそうなの。
多分、薬だけじゃなくて、火力支援の砲撃や、後ろから来たヘルメット団との戦闘で喰らった弾丸のせいなの。
…今更だけど、急所に受けなくてよかったの。
足が動かせなくなったくらいで済んだの。
セリカには、暗いせいで多分、バレてないの。
「砂漠…線路…!?!?
線路のある場所って…まさかここ、アビドス郊外の砂漠!?
そ、そんな…ここからじゃ、どこにも連絡が取れない…!
もし脱出できたとしても、対策委員会のみんなにどうやって知らせれば…!
どうしよう…皆心配してるだろうな…
このまま埋められちゃうのかな…
誰にも気付かれないように…」
「いや、それは無いと思うの。」
「て、テンリちゃん…?」
「もし埋めたりなんてする気なら、わたし達が眠った後にでもきちんと息の根を止めるはずなの。
それをせずに運んでるってことは、多分人質にでもする気だと思うの。」
「あ…!
た、確かにそうね。
わざわざ生かしたまま運んで、移動した後に埋めるなんて、二度手間よね…
よ、よかったよ…テンリちゃん、少しだけ、甘えてもいい?」
セリカもこんな単純なことに気付かないほど追い詰められてるの。
それなら、甘えるのはまぁいいの。
問題は…ううん、特にないの。
「いいの。
ほら、こっちに来るの。」
「う、うん。」
「セリカは頑張ってるの…
今回のことも、火力支援が無ければ多分勝ててたの。
セリカは皆の為にしっかり頑張ってるの!
だから、いい子、いい子、なの。」
「…うん。
う…うぐぅ…」
「怖かったのはとても分かるの。
わたしも怖いの。
でも、セリカが居るおかげでわたしは冷静になれてるの。
セリカも冷静になるために、一度泣いておくといいの。
絶対に誰にも言わないって約束するの。」
「…ぅん…」
それからセリカは少し声を押し殺して泣いていたの。
わたしは、優しく頭を撫で続けていて、落ち着かせようとしているの。
その時、急にトラックが爆発したの。
「「わぁぁぁっ!?」」
「かはっ、けほ…けほ…
な、何が…トラックが爆発した!?
ッ、テンリちゃん!!」
「ぁ、ぅ…大丈夫、なの…」
「セリカちゃんとテンリちゃん発見!
生存確認しました!」
「あ、アヤネちゃん!?」
わたしはさっきも言ったようにキヴォトス人にしては体が弱いの。
セリカは特に怪我していないのに、わたしは頭から血が垂れてきてるの。
それに、足の感覚が…
まぁ、それはいいの。
「こちらも確認した。
泣いているセリカと…テンリを見つけた。」
「ぉ、お姉ちゃん、助けに来てくれてありがとなの〜…」
「な、泣いてないわよ!」
「なにぃー!?うちの可愛いセリカちゃんが泣いてただと!
そんなに寂しかったの?
ママが悪かったわ、ごめんねー!」
「う、うわああ!?う、うるさい!
な、泣いてなんか!!
って、それよりも今はテンリちゃんを…!」
「テンリ、助けに来た。
大丈夫?」
「大丈夫、なの。」
さて、歩けないの、どうしようなの。
まぁこのくらいなら、ふつうの人よりも多分再生能力だけは高いわたしなら、一週間もすれば治るとは思うし、素直に言おうなの。
「足の感覚がほとんどなくて、歩けないから助けて欲しいの〜…」
「テンリ…!?
ごめん、テンリ、きちんとヘルメット団を潰してれば…」
「お姉ちゃんは悪くないの。
とりあえず、背負って欲しいの。」
「ん、任せて。」
「…!?
お、お姫様抱っこは恥ずかしいの!」
「…?
でも、これが一番手っ取り早いし、持ちやすい。」
背負って欲しい、と言ったらお姉ちゃんにお姫様抱っこされちゃったの!?
は、恥ずかしいの…
少し現実逃避を兼ねてセリカの方を見ると、セリカは泣いてたことをからかわれてるようなの。
「泣かないでくださいセリカちゃん!
私たちがその涙を拭いて差し上げますから!」
「あーもう、うるさいってば!!
違うったら違うのっ!黙れー!!」
「"テンリは少し怪我が大きいけど、二人ともとりあえず生きててくれて良かったよ。
安心した。"」
「な、なんで先生まで!?
そもそもどうやってここが分かってここまで来たの!?」
「"さらわれたお姫様を助けるのは勇者の役目!"」
「ば…ばっ…!
バッカじゃないの!?
だ、誰がお姫さまよ!冗談やめて!!
ぶ、ぶん殴られたいの!?」
「テンリは現在進行形でお姫様みたい。」
「お姉ちゃんがお姫様抱っこしてるからなのー!!?」
「向こうは向こうでいちゃいちゃしてるし…
あーもう!
とりあえず皆ありがとう、助けに来てくれて!!
でもからかったのは許さないから!!」
「うへ、元気そうじゃーん?
無事確保完了〜。」
まぁ元気なのは認めるの。
それに、命って意味では無事ってのも本当なの!
『よかった…セリカちゃん、私、セリカちゃんに何かあったんじゃないかって…
テンリちゃんも、体弱いって聞いてたから、すごく心配で…』
「「アヤネ(ちゃん)…」」
「まだ安心はダメ。
油断禁物。戦術サポートシステムを使ってトラックは制圧したけど、ここはまだ敵陣のど真ん中。」
「だねー。
人質を乗せた車両が破壊されたって知ったら、敵さん怒り狂って攻撃してくるよー。」
『前方にカタカタヘルメットの兵力多数確認!
さらに巨大な銃火器も多数確認しました!
徐々に包囲網を構築しています!』
「てきながらアッパレ…
それじゃー、せっかくだし包囲網を突破しますか〜。」
「…気をつけて、奴ら、改造した重戦車を持ってるわよ。
私たちはそのせいで負けたから…」
「知ってる。
Flak41改良型。」
「それじゃ…
行こうか?」
「お姉ちゃん、わたしも援護に入るの。
スナイパーライフルならここからでも援護できるの。」
「ダメ、反動の制御ができないでしょ。
今回は休んでて。」
「や、やなの!
わたしもお手伝いするの!!」
「先生、テンリを渡すから、おさえといて。」
「"あ、うん、分かった。"」
「先生、よろしくなの。
でも、戦いには参加するの。」
「"だめ。
私がシロコに頼まれたからね。
指揮しながらでも見れるからね。"」
「"それじゃあ、行こう!"」
戦闘が全て終わるの。
皆強いの。わたしが居なくてもすぐ終わったの。
そう、
「…本当に、参加させて貰えなかったの。」
――――――
「皆さん、お疲れ様です。」
「セリカちゃんは怪我はない?」
「うん、私は大丈夫。
見てよ、ぴんぴんして…。」
「セリカちゃん!!」
「私が保健室に連れていく。
テンリも一緒に。」
「Flak41の対空砲を食らったんだもん。
歩ける方がおかしいって。
ゆっくり休ませてあげよ〜。
…テンリちゃんの足、大丈夫かな〜」
「大変なことになるとこでした。
テンリちゃんとセリカちゃんは、シロコ先輩に任せておきましょう。
先生がいなかったら…」
「うんうん、先生のお陰でセリカちゃんの居場所を逃さず追跡出来ました。
やっぱりすごいです☆」
「確かに、先生はただのストーカーじゃなかったってことだね〜。」
「"ま、伊達にストーカーじゃないってことだよ。"」
「これを見てください。
戦闘中に回収した、散らばった戦車の部品を確認したところ、キヴォトスでは使用が禁止されている、違法機種だと判明しました。」
とりあえずシロコが凄い勢いで、足が動かないテンリと意識を失っているセリカを保健室に運んで行った。
心配だけど、私に出来ることは特にないので、皆と話し合いをしておく。
「もう少し調べる必要はありますが、ヘルメット団は自分たちでは入手できない武器までをも保有しているようです。」
「この部品の流通ルートを分析すれば、ヘルメット団の裏にいる存在を探し出せますね!」
「はい。
ただのチンピラが、なぜここまで執拗に私たちの学校を狙っているのかも、明らかになるかもしれません。」
…どうでもいいことだけど、アヤネがチンピラって言うと、なんか凄いギャップがあるね。
「うん、わかった。
じゃあおじさんがじっくり調べておくよ〜。
二人の怪我が治るまでも時間がかかりそうだしね〜。」
――――――
「お、お姉ちゃん、あまり抱きつかないで欲しいの。
いや、抱きつくのはいいけど、恥ずかしいの…
セリカがいつ起きてくるかとか、他の人がいつ来るか分からないの!」
わたしは、運ばれて優しくベッドに寝かされたの。
そして隣のベッドには意識のないセリカも寝かされているの。
でも、お姉ちゃんは私にずっと抱きついているの。
正直、身長の差から、お姉ちゃんの胸に抱かれてるという感じなの。
勿論、嫌なんかじゃないの。
でも、もしこの状況を誰かに見られたら、凄い勘違いをされそうなの。
「…いや。
もしも居なくなったらって思うと、怖かったから。
テンリは、私に抱きつかれるの、いや?」
「あ、ぅ…嫌なんかじゃないの…」
「それに、こんな怪我をするなんて、そんなに体が弱いのに、戦闘しちゃダメ。」
「そ、それは嫌なの!
あ、安全な場所から狙撃で援護くらいは許してなの!」
「…無理って言っても勝手にしそうだね。
なら、約束。
絶対に無理はしないこと。」
「あぅぅ、分かったの…」
「ん、ぅ…あ、あれ…ここ…?」
しばらくお姉ちゃんと抱き合っていたら(諦めたの)、セリカが起きたのか、こちらを見ているの。
「…。」
「…。」
「か、勘違いしないでなの!?
お姉ちゃんはわたしを心配してて、それで抱きついてきてるだけなの!!」
「ん…それと、テンリはとても好き。」
「お、お姉ちゃん!?」
「わ、私もテンリちゃんは好きよ。
今日も沢山慰めてもらったしね。」
「セリカもなの!?」
「ん、一緒。
慰めてもらったって言うのは初めて聞いたけど。
泣きながらテンリに甘えでもした?」
「なぁっ!?
し、してないわよ!!」
「テンリ、どう?」
「…のーこめんと、なの。」
「テンリちゃん!?」
言ってはないの…
わたしは嘘はお姉ちゃんに付きたくないの…
先生相手なら全然嘘はつくの。
これは信頼度の差、なの。
…まぁでも、今回のこともあるし少しは信頼してもいいかも、なの。
今回も読んでいただき、ありがとうございます!
続きは多分夜に書くと思います(早くて夜中の一時前くらい?)
書かなければ…多分明日書きます。明日はバイトないので、気分によって何話書くかは変わりますw
あ、すくなくともまだエタったりはしませんのでご安心を。
もし感想や評価があればモチベーションが上がるので、もしよければ…
テンリを誰とゆりゆりさせるか意見ください!(一度投票してくれた人はすいません…選択肢を増やしました…!)
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シロコ
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ホシノ
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アヤネ
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セリカ
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ノノミ
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先生を女の人って確定して、先生と
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その他(感想で)
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誰とも関係を確定させず、全員と軽く
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百合ハーレムルートメンバーは私の独断