アビドス対策委員会に拾われた少女   作:雪狐@ただのキツネ好き

13 / 15
原作でアヤネは自力で便利屋について調べましたが、本作ではテンリを通したムツキから情報を貰ったって言う設定で行きます…!
なぜならムツキとテンリをデートさせたいから!


13話

────キーンコーンカーンコーン────

 

「あ、定時だ」

 

「今日の日当てだとここまでね。

後は自分たちで何とかして。

みんな、帰るわよ。」

 

「は、はあっ!?ちょ、ちょっと待ってよ!」

 

「終わりだってさ。」

 

「帰りに蕎麦屋でも寄ってく?」

 

「こらー!!

ちょっ、どういうことよ!?

ちょっと!帰っちゃダメ!!」

 

「…」

 

「こりゃヤバいね。

まさかこんな時間まで決着がつかないなんて…

アルちゃん?どうする?逃げる?」

 

「あ…うぅ…

こ、これで終わったと思わない事ね!アビドス!」

 

「あはは、アルちゃん、完全に三流悪役のセリフじゃんそれー!」

 

「うるさい!

逃げ…じゃなくて、退却するわよ!」

 

向こうのアルがそう言うと同時に皆が逃げていったの。

でも、逃げる前にムツキがこっちに来たの。

一体、なんなの?

 

「いや〜、今日はごめんねー?

それでさ!

アビドスじゃなくて、ウチに来ないかな〜?

って言う、勧誘に来たんだよ〜!

テンリちゃん腕いいし、可愛いし!

可愛がるよ〜?」

 

急に勧誘されたの…

でも、わたしの居場所は、アビドスなの。

 

「無理なの。

わたしはアビドスで頑張るの…!」

 

「そっかぁ…残念!

それじゃあまたね〜!」

 

「待って!

…あ、行っちゃいましたね。」

 

「うへ〜逃げ足速いね、あの子たち。」

 

「詳しいことはわかりませんが、敵兵力の退勤…いえ、退却を確認。

困りましたね…妙な便利屋にまで狙われるとは、先が思いやられます…

一体何が起きているのでしょうか…」

 

「まあ、少しずつ調べるとしよっか〜。

まずは社長のアルって子の身元から洗ってみたら?

何か出てくるよ、きっと。」

 

「はい、皆さん、お疲れ様でした。

一旦、帰還してください。」

 

…アルって子についてムツキに聞いたら教えて貰えるの?

一度聞いてみようかなの…

 

 

ーーーーーー

 

私はまたアビドス自治区で散歩として朝早くに歩いていた。

すると、この前はセリカだったが、今度はアヤネとばったり出会った。

 

「あ、先生、おはようございます。」

 

「"うん、おはよう。

こんな朝早くからどこへ?"」

 

「え?

えっとですね、今日は利息を返済する日でして…色々と準備があるんです。

早めに登校して返済の準備もしないとですし、今後の計画も見返さないとなので…」

 

「"そっか、アヤネは大変だね。

私も何かあれば手伝うよ。"」

 

「ありがとうございます、先生。

あ、そういえば、昨日の方々の情報が見つかりました。

後ほど学校で詳細をご覧いただけますか?」

 

「"うん、勿論。"」

 

「ゲヘナ学園の生徒だったんですが…」

 

「あっ、先生じゃん!

おっはよー!」

 

「な、ななっ!?」

 

アヤネと話していると、突然後ろからムツキが話しかけてきた。

アヤネも居るのにそんな当たり前に話しかけてきていいのか…?

 

「じゃじゃーん!

どもどもー!こんなとこで会うなんて偶然だね!」

 

そう言うとムツキは私にすりすりとして来た。

 

「おはおはー!

ん?重い?苦しい?

ちょっとだけガマンだよ〜、先生。」

 

「はぁ…ムツキ、先生の迷惑なの。

離れるの。」

 

「おっと、引っ張らないでよー。

テンリちゃんも好きだよー!」

 

「ちょっ!ひっつかないでなの!」

 

気付かなかったが、ムツキと一緒にテンリも居たようだ。

テンリがムツキを引っ張り私から離してくれたが、代わりにテンリが引っ付かれてるようだ。

 

「ん?

誰か居るな〜、と思えば、アビドスのメガネっ娘じゃん?

おっはよー、昨日ラーメン屋で会ったよね?」

 

「その後の学校の襲撃でもお会いしました!

どういうことですか?

いきなりテンリちゃんにも、先生にもなれなれしく振舞って…

それに、メガネっ娘じゃなくて、アヤネです!」

 

「ん?

だって私たち、別にメガネっ娘達アビドスの子が嫌いなわけじゃないし。

むしろ、テンリちゃんは好きだよ!

ただ、部活で請け負ってる仕事だからさ?

仕事以外の時は仲良くしたっていいじゃん?

オンとオフの切り替えはしっかりしなきゃね〜!」

 

「い、今更公私を区別しようってことですか!?」

 

「別にいいじゃん。

それに"シャーレ"の先生は、あんたたちだけのモンじゃないでしょ?

だよね、先生?」

 

「"とりあえず、喧嘩しないでくれると先生としては嬉しいかな。

生徒たちの喧嘩を見るのは心苦しいしね。"」

 

「あはは、それはムリかな〜。

こっちも仕事だからね。

アルちゃんのモチベが高くてさ、てきとうにやると怒られちゃうんだよね〜。」

 

何でも屋なんだったらこっちからも依頼したらこっち側につかせることが出来ないだろうか?

…いや、こういうのは信頼が大切だ。

だから流石に裏切らせるのは無理そうだ。

 

「ま、いつかうちの便利屋に遊びにおいでよ、先生。

アルちゃんもみんなも、きっと喜ぶからさ。

そんじゃ、バイバーイ。

アヤネちゃんたちもまた今度ね!」

 

「また今度なんてありません!

今度会ったらその場で撃ちます!」

 

「はいはーい。

あ、テンリちゃん借りてくね〜!」

 

「ちょっ!引っ張るななのー!!

あ、アヤネー!ちょっと連れていかれるけど、あまり遅くはならないから皆に伝えて欲しいのー!!」

 

「はあっ!?

…はあ、はあ、仕方無いですね…

テンリちゃんもたまには遊びに行くのはいいかもですね。

…その相手が敵なのは心配ですが、見たところあのムツキという人は公私の区別がはっきりしてますし、大丈夫だと思います。」

 

「"…嵐のような二人だったね。"」

 

私は苦笑しながら引っ張られていくテンリと引っ張っていくムツキを見送り、アヤネと少し話す。

まぁ、テンリもなんだかんが楽しそうで良かった。

 

 

「…おまたせしました。

変動金利等を諸々適用し、利息は788万3250円ですね。

全て現金でお支払いいただきました。

以上となります。

カイザーローンとお取引いただき、毎度ありがとうございます。

来月もよろしくお願いいたします。」

 

 

「「…」」

 

「はぁ、今月も何とか乗り切ったね〜。」

 

「…完済まで、あとどれくらい?」

 

「309年返済なので…今までの分を入れると…」

 

「言わなくてもいいわよ。

正確な数字で言われるとさらにストレス溜まりそう…

どうせ死ぬまで完済出来ないんだし!計算しても無駄でしょ!」

 

「ん、セリカ、テンリが戻ってきたら甘えてストレス発散したら?」

 

「うるさいわよ!!」

 

「私はテンリに甘える。

しっぽを触らせてもらうけど、セリカはしないんだね。」

 

「っ!

し、しないとは…言ってないわよ…!」

 

「ところで、カイザーローンはなぜ現金でしか受け付けないのでしょうね?

わざわざ現金輸送車まで手配して…」

 

「…」

 

「シロコ先輩、あの車は襲っちゃダメだよ。」

 

「うん、わかってる。」

 

「計画もしちゃダメ!」

 

「うん…」

 

「ま、とりあえず先に解決するべきは、目の前の問題の方でしょ。」

 

テンリがムツキとどこかに行っているので、私達はテンリ以外の全員で話し合う。

 

「とにかく、教室に戻ろう〜。」

 

「全員…テンリちゃん以外の全員が揃ったようなので始めます。

たずは、2つの事案についてお話したいと思います。

最初に、昨日の襲撃の件です。」

 

そう言ってアヤネは色々と話し始めた。

 

「私たちを襲ったのは"便利屋68"という部活です。

ゲヘナでは、かなり危険で素行の悪い生徒たちとして知られています。

便利屋とは頼まれたことはなんでもこなすサービス業者です。

情報は、ムツキさんにテンリちゃんが聞いてくれたので、信頼できるかは分かりませんが、便利屋という仕事なので、信頼をなくなることはしないと思っています。

なのでまぁ、嘘は無いと思っていいと思います。

言わないことはありそうですが。」

 

テンリはムツキに色々と聞いてくれていて、ムツキも教える代わりに今日一日遊ぶことを条件に教えてくれたらしい。

これはモモトークでテンリから教えてもらった。

 

勿論、私だけじゃなくてアヤネにもモモトークで色々と情報を送っているらしい。

 

「それで、リーダーはアルさんだそうで、自らを社長と自称しているようです。

彼女の下には三人の部員がいて、それぞれ室長、課長、平社員の部員がいるそうです。

そのうちの室長が、今テンリちゃんを連れて行ってるムツキさんだそうです。

それ以外のメンバーについてはまた必要に応じて…」

 

「いやぁ〜、本格的だねー。」

 

「社長さんだったんですね。

凄いです☆」

 

ちなみにテンリを通したムツキ曰く、あくまで自称だそうだ。

正式な事業という訳でもなく、あくまでも"部活だから"。

 

まぁ部活でも事業だとしてもすることは変わらず、仕事は仕事、プライベートはプライベートとして区別ははっきりしているようだ。

 

「あくまでも自称なので…

それで今は、アビドスのどこかに潜んでいるようです。

さすがに場所は教えて貰えなかったようですが、今朝もテンリちゃんを連れたムツキさんにお会いしました。」

 

「ゲヘナ学園では、起業が許可されてるの?」

 

「それは無いと思いますが…

勝手に起業したんだと思います。」

 

「あら…校則違反ってことですね。

悪い子たちには見えませんでしたが…」

 

「いえ、それが今までかなり非行の限りを尽くしたようで、ゲヘナでも問題児扱いされているようです。

そんな危険な組織が私たちの学校を襲っているのです!

もっと気を引き締めないと行けません!」

 

…テンリを連れて行ったムツキを見たところ、そんな危険な子達には思わないんだけどね…

 

「次は取っ捕まえて取り調べでもするかー。

依頼人も知りたいしね〜。」

 

「はい…機会があれば是非…」

 

「ところで、アヤネちゃんどうしたの?

何か堂々なぬ恨みを感じるんだけど…」

 

「…いえ、特に何も!

続きまして、セリカちゃんを襲ったヘルメット団の黒幕についてです!

先日の戦闘で手に入れた戦略兵器の断片を解析した結果、現在はもう取引されていない型番だということが判明しました。」

 

「ん〜?

それって、もう生産してないってこと?」

 

「それをどうやって手に入れたのかしら?」

 

「生産が中止された型番を手に入れる方法は…キヴォトスでは"ブラックマーケット"しかありません。」

 

「ブラックマーケット…とっても危ない場所じゃないですか!」

 

「そうです。

あそこでは中退、休学、退学…

さまざまな理由で学校を辞めた生徒たちが集団を形成しており、連邦生徒会の許可を得ていない非認可の部活も沢山活動しているとききました。」

 

「…便利屋68みたいに?

テンリを連れて行くのはいいけど、もし怪我でもさせてきたら許さない…」

 

「…こ、怖いですが、そうです。

それから、便利屋68もブラックマーケットで何度か騒ぎを起こしていると聞きました。」

 

…シロコの圧がとても強いけど、それに負けずに…多分負けずにアヤネは話す。

 

「では、そこが重要ポイントですね!」

 

「そうです、ふたつの出来事の関連性を探すのも、一つの方法かもしれません。」

 

「よし、じゃあ決まりだね〜。

ブラックマーケットを調べてみよう。

案外手がかりが見つかるかもしれないしね〜。」

 

 

――――――

 

「ほらほら、テンリちゃんもこっちでやろ〜?」

 

「ムツキ、あまりはしゃがないでほしいの。」

 

「えー?

せっかく遊べるんだしさ〜?

遊ぼうよー!」

 

わたしはムツキに連れられて遊びに行ってるの。

…こんなことしてる余裕なんて無いけど、情報の対価なの。

…はぁ、わたしもアルバイトしたら、皆の役に立てるかな?

 

「んーとねー、もう少しテンリちゃんも気を抜くべきだよー!

くふふ!私みたいにねー!」

 

「ムツキはもう少ししっかりするの」

 

気を抜く余裕なんてないの。

わたしはあまり頼られてないの。

皆だけでなんとかなることばかりなの。

 

だから、わたしも役に立つとこ、見せないとなの…

 

「んー、とりあえず今は私だけを考えて?

今は私とのお出かけ、デートなんだしねー!」

 

「で、デートなの!?

…とりあえず、今くらいは遊ぶの。」




今回も読んでいただきありがとうございます!
続きを書くかは分かりませんが、評価や感想があればモチベが上がるので、もし良ければ…

ちなみに、ムツキとのデート(?)は気になりますかね?
もしも気になるならそれも閑話として書こうかなぁ…?と思いまして…w

テンリを誰とゆりゆりさせるか意見ください!(一度投票してくれた人はすいません…選択肢を増やしました…!)

  • シロコ
  • ホシノ
  • アヤネ
  • セリカ
  • ノノミ
  • 先生を女の人って確定して、先生と
  • その他(感想で)
  • 誰とも関係を確定させず、全員と軽く
  • 百合ハーレムルートメンバーは私の独断
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。