アビドス対策委員会に拾われた少女   作:雪狐@ただのキツネ好き

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なんか筆が乗って凄くスラスラ書けましたw
二次創作…楽しい…!!
ちなみに見切り発車なので急にエタる可能性はありますが出来るだけエタらせないので応援よろしくです!
あ、それと未だに主人公ちゃんの外見決まらない…


2話

「…て。

起きて、テンリ。」

 

「ん、ぅ…??」

 

体を優しく揺さぶられると目が覚めて、わたしは起こしてきた人であるお姉ちゃんを見るの。

どうしたんだろう?

 

「お姉ちゃん…どうしたの…?」

 

「ん、家に着いた。」

 

「…ありがとうなの。

お姉ちゃん、それじゃあ、また明日、なの。」

 

わたしは家なんて無いけど、お姉ちゃんには家があるの。

それは当然なの。家が無い人の方が少ないのは知ってるの。

とりあえず明日の朝、適当な時間に迎えに来ればいいと思うの。

 

「テンリ、どこ行くの?」

 

「あまり遠くなくて風を凌げる場所を探すの。

また明日の朝にでも迎えに来るの!」

 

「家、ない?」

「ん?

わたしは家なんて無いの。

だから適当な場所を探すの!

そのうちきちんと働いて住む場所も探すの。」

 

「私の家に来ればいい。

テンリは私の妹、なら同じ家に住んでもおかしくない。

それどころか家族なら同じ家に住むのが普通。」

 

…?

確かに家族なら、同じ家なのが普通…なの?

いや、騙されないの!

別居してる家族も普通に居るのはわたしの知識でわかるの!

それに、何よりも

 

「会って一日の人を家に上げるのはどうかと思うの。

もっと警戒をきちんとするべきだと思うの。」

 

そう、わたしとお姉ちゃんは家族になったと言っても会ったのは今日が初めて。

なのに家に泊まるなんて迷惑をかける訳には行かないの。

 

「でも、悪人かどうかくらいは分かる。

テンリは当然悪人じゃない。だから家にあげても問題ない。」

 

「む…」

 

それを否定したらお姉ちゃんの目利きを否定するのと同じなの。

流石にそれを否定はしたくないの…

実際、自認してる限りではわたしは悪人ではないと思うの。

 

「でも、会って一日でそこまでお世話になるわけにはいかないの」

 

正直、きちんとした家で寝れるなら凄く安心できるの。

ここ三日できちんと寝たのはお姉ちゃんに背負われてる時だけなの。

だから、眠気は凄いし、きちんとしたベッドで寝た記憶が全くないためきちんとしたベッドという物に憧れはあるの。

 

でも、何も返せるものがない状態でそんなにお世話になると申し訳ないの。

お姉ちゃんは凄く優しいけど、その優しさに甘えてばかりではいられないの。

 

「…ん、分かった。

じゃあ、私もテンリと一緒の場所に行く。

それなら問題ない。」

 

「問題しかないの!?

どうしてきちんとお家があるのにわざわざ不便な外で寝る気なの!?」

 

「だって、テンリが心配だから…」

 

「…大丈夫なの、今までもなんとかなってたの。」

 

「ここは砂漠。

ここ数日は夜でも少し暖かかったけど、夜は凄く冷える。

なのに、そんな薄着で一晩越す?

今日はいつもより冷えるらしいから、無理。」

 

確かに、ここ数日夜は物凄く寒かった。

わたしの知識でもこの薄着で夜を越すのは相当厳しいとは分かるの。

でも、今までもなんとかなってきたの。

 

「そこは…今までみたいに夜通しで歩き回れば温まるの。」

 

「睡眠時間はどうするの?」

 

「それは…さっき寝たから数日は寝なくても大丈夫、だと思うの。

もし寝てしまったら、なんとかなるの。」

 

なんとかならなければ死ぬだけなの。

別に寝てる間に死ぬのであれば苦しくもないし許容範囲なの。

せっかく生きれたのに、なんて思うかもしれないけど、それでも施しを受けないと生きられないの。

 

それなら、そんな人に迷惑をかけるだけなら生きてる価値がないの。

大好きなお姉ちゃんに迷惑をかけるくらいなら、わたしは死ぬのがお似合いだと思うの。

 

「なんとかならない。

だから、私もついて行く。

家に来ないならついて行く。

これはどれだけ否定されてもついて行くから。」

 

「あー、うー…お姉ちゃんを夜の砂漠で冷えさせたくないの…」

 

「ん、それと一緒。

私もテンリに冷えて欲しくない。」

 

多分、これ以上どれだけ言っても時間の無駄になるだけなの…

なら、きちんとお返しは考えるとして、今はお世話になるの。

 

「…お姉ちゃんのお家にお世話になるの。」

 

「ん、最初からそう言えばいいのに」

 

「迷惑ばかりかけるのは嫌だったの…!」

 

「別に、迷惑なら最初から誘わない。

テンリが好きだから誘っただけ。

じゃあ早く入ろう。冷える前にね。」

 

…お姉ちゃん優しすぎるのー!

わたしの知識でもここまでしてくれる人なんて知らないの。

知識と現実は違うってことなの。

 

「お邪魔するの。」

 

「ん、とりあえず、お風呂入ろう。

着替え、ある?」

 

「着替え…わたしの持ち物はこの銃だけなの。」

 

お風呂…!

知識では知ってたし、記憶のない時に入っていたのかもしれないけど"わたし"としては初めてなの。

すごく気持ちいいらしいから、楽しみなの。

 

「…わたしの服を後で貸す。

その間にその服、洗濯しておく。」

 

「あ、お世話になるから、家事は全てわたしがするの。

安心して欲しいの。家事は全部出来るの。」

 

知識があるからなんでも出来るはずなの。

お姉ちゃんも家事できるんだと思うけど、あまり性格的に好いてなさそうなの。

 

「ん、助かる。

お願いする。」

 

わたしの性格的に何かさせてもらえないと出ていかれるとでも思われてるっぽいの。

なんとなく、そんなことを考えてる表情な気がするの。

 

心外なの!

と思ったけど、確かに何もさせて貰えなかったら多分罪悪感から出て行ってたの…

 

「とりあえず、お風呂、なの!」

 

「目、輝いてる。

そんなにお風呂、好き?」

 

「ここ数日砂漠で歩いていたから汗沢山なの。

だから、すっきりしたかったの!」

 

初めて入るから、というのもあるけど、それ以上に汗でベタつくのは女の子としては嫌なの。

多分男女関係なく嫌だとは思うけど、わたしは凄く嫌だったの。

 

「お風呂、上がったら教えて欲しいの!

その間にわたしは家事を進めておくの。」

 

お姉ちゃんがお風呂終わるまでの間に掃除や料理くらいはしておきたいの。

洗濯は時間がかかるから、わたしが上がってからなの。

 

「…?

テンリ、一緒に入る。」

 

「え?」

 

 

 

 

「テンリ、気持ちいい?」

 

「き、気持ちいいの。」

 

「ん、ならよかった。

痒いところとかあれば教えて欲しい。」

 

「大丈夫、なの。」

 

どうしてわたしはお姉ちゃんと一緒にお風呂入ってるの?

それに、何で体と頭を洗われてるの?

あ!

お姉ちゃん、前は自分でやるの!!

 

いや、遠慮とかじゃないの!

流石にそこまで洗われるのは恥ずかしいの!

 

 

 

「…お湯に浸かるのは気持ちいいの〜…」

 

「テンリ、何か疲れてる?

大丈夫?」

 

お姉ちゃんのせいなの!!

と言いたい気持ちはぐっ、と堪えるの。

わたしは精神的に大人なの!たぶん!

 

「大丈夫なの。

お姉ちゃんが気にするほどのことは特に何もないの!」

 

「そう、ならいいけど。

…しっぽ、上がったらブラッシング、する?」

 

しっぽのブラッシング…

しっぽは感覚がかなり敏感なの…

だからやるとしても自分でやるつもりなの。

 

「自分でやるからお姉ちゃんは気にしなくていいの!」

 

「ん、お姉ちゃんに任せて。」

 

「え?

あ、いや、自分でやるの。

だからお姉ちゃんは大丈夫なの。」

 

「私にやらせて欲しい。」

 

「…わ、分かったの。」

 

どこか目が怖くて、わたしはつい頷いちゃったの。

 

や、優しくお願いするの…

 

 

 

「〜〜〜♪」

 

「テンリ、楽しそう。」

 

「このドライヤー、思ったよりも気持ちいいの〜♪」

 

「ん、少しわかる。」

 

わたしは髪の毛がかなり長くて、腰あたりまで伸びているの。

そのせいでお姉ちゃんよりもかなり乾かすのが大変だったの。

でも、今ようやく乾かし終わったの。

…終わってしまったの。

 

「お、お姉ちゃん、優しく、優しく、お願いするの…」

 

そう、乾かし終わったならブラッシングの時間が始まってしまうの…

しっぽは、わたしが特有なのかしっぽがある人全員そうなのか分からないけど、かなり敏感なの。

 

だから強く掴まれるだけで全身の力が抜けてしまうの。

わたしにとって一番の弱点かもなの。

銃なんかで撃たれたら、痛みで気絶してしまう可能性すらもあるの。

 

「ん、痛くはしない。

優しく頑張る。」

 

わたしはお姉ちゃんのこの台詞を信用するしかできないの。

今の楽しそうなお姉ちゃんを見たら、今更やっぱなし、なんてとてもじゃないけど言えないの。

 

…覚悟、決めたの!

 

「やるよ。」

 

「いつでも来ていいの!」

 

そして身構えていると、優しくしっぽを掴まれて、根元の方から先端にかけてゆっくりと撫でるように櫛を入れられるの。

…これ、凄く気持ちいいの…凄く優しいから、身構えてたようなことは起きなくて、心地いいから凄く眠たくなってきたの…

 

「ん、テンリ、終わるまで待ってくれたら一緒に寝れる。」

 

「…ふぁい、頑張るの〜…

にゃぁぁ…」

 

お姉ちゃんのブラッシングが気持ちよすぎて、狼のはずなのに猫のような声が口から漏れちゃったの。

凄く恥ずかしいの。

 

でも、すっごく心地いいの〜♪

これからも毎日して欲しいくらいなの。

 

そしてわたしからしたら天国のような時間が、体感30分くらい続いて、ようやく終わった。

お姉ちゃん…凄く上手かったの…

 

「お姉ちゃん、凄く気持ちよかったの、ありがとうなの!」

 

「頑張った、ぶい。

これからも、テンリが良ければやりたい。」

 

だめ?とわたしに聞いてくるお姉ちゃんなの。

勿論ダメ、なんてわたしが言う訳もなく、二つ返事でOKしたの。

 

もうお姉ちゃんが居ないと生きていけないかもなの。

お姉ちゃん依存症なの!!

 

「ん、じゃあそろそろ寝よう。

もう11時、明日、皆にテンリの事を紹介する。」

 

「あ、わかったの!

お姉ちゃん、今日は色々と助けてくれて、ありがとうなの。

お姉ちゃんが居なかったらわたしは確実に死んでたの。

だから、わたしからしたら命の恩人なの!

お姉ちゃんがして欲しいことがあればなんでもするの!」

 

実際、お姉ちゃんが飛びかかってこなければわたしは自分の脳天を撃ち抜いて死んでいたと思うの。

あの時は急で驚いたし、その前に会った唯一の人間であるヘルメットの変な人達しか知らなかったから、警戒してたの。

 

でも、ご飯も飲み物もくれて、更にはお家に泊めてくれもしたお姉ちゃんが今ではわたしの最優先事項なの!

お姉ちゃんのためならなんだってするの!

 

犯罪行為の手助けだってお姉ちゃんの為ならするの!

正直、お姉ちゃんなら銀行強盗くらい計画しててもおかしいとは思わないの。

 

「なら、テンリにずっと家に住んで欲しい。

ここでひとりは寂しい。」

 

「…それだと、わたしにだけ得になると思うの。

流石にそれはお礼にならないの…」

 

「なら、家に住んで、家事を手伝って欲しい。

これならお礼になると思う。」

 

「…それなら、住まわせなくても毎日来てやってもいいの。

お礼が終わるまでは何があっても死ぬ気は無いの。」

 

「ん、外だと危険だから、私の家できちんとお礼をやりきって。

とりあえず、数年は住み込みでよろしく。」

 

…数年も住み込みで家事するって、同棲を始めた夫婦みたいなの。

お姉ちゃんと夫婦…悪くない、なの。

 

あっ、こ、こんな妄想したらダメなの!

…でも、悪くなかったの…こんな将来も、えへへ…

 

「テンリ?」

 

はっ!

妄想に浸りすぎてたの!!

 

「わ、わかったの!頑張って家事をきちんとやるの。

何か追加でして欲しいこととか思いついたらいつでも言って欲しいの!

どんな手伝いでも、体を売ったり内蔵を売ったりもお姉ちゃんの為なら喜んでやるの!」

 

お姉ちゃんがもしお金に困ったらこのくらいはするの!

むしろ、この程度じゃ命を救ってもらった対価にはならないの。

命の対価は命で支払うの。

 

「ん、むしろそんなことをしたらお姉ちゃんは怒る。

じゃあお願いは自分を蔑ろにしないで。

冗談でも自分を売るなんて言っちゃダメ。」

 

「わ、わかったの…」

 

お姉ちゃんが本気で危険になったりしたら、このお願いを無視するかもしれないけど、それ以外では絶対に守るの。

お姉ちゃんのお願いは絶対なの!

 

「じゃあ、今度こそ寝よう。

おやすみ、また明日。」

 

「あ、はいなの。

おやすみなさいなの!」

 

そして目を瞑ると、疲れが溜まっていたのか簡単に眠りに落ちた…

今度はよく分からない空間に呼び出されたりはしなかったの。

 




読んでくださりありがとうございます!
もし面白かったな、とか思ってくれたら、次も読んでくれると嬉しいです!
続くかは分かりませんけどね!w
感想や評価があればモチベが上がるので、もしよければよろしくです!

ガールズラブにしようか悩んでます。どうした方がいいですか?

  • いらん
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