アビドス対策委員会に拾われた少女   作:雪狐@ただのキツネ好き

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原作に無理やり繋げてやりました()
ここからは原作ルートなので、先生視点が多くなると思いますが、テンリ視点もきちんと入れるのでご安心を!

ちなみにアンケートは圧倒的百合派の勝利ですね…はい。
ここまで差がつくとは思ってなかったですw


6話

「テンリ、起きて。」

 

「んぅぅ…もう朝なの…?」

 

「ん、朝。

自転車に乗れるか確認したいから少し早めに起こした。

顔洗ってきて。」

 

「はいなの〜…」

 

朝になってお姉ちゃんに起こされたの。

お姉ちゃん、朝起きるの早いの…

それか、わたしが遅いだけなの?

 

顔を洗って、歯磨きもして、きちんと目が覚めたからお姉ちゃんのとこに向かったの。

お姉ちゃんはそのまま部屋に居たの。

 

「終わった?」

 

「終わったの!

自転車見に行くの!」

 

昨日のうちに見に行こうと思ってたけど忘れてたの。

だから、今から見に行くの!

ご飯は見に行ってからにするの。

 

「これ、乗れるか試してみて。」

 

お姉ちゃんの今使ってるやつとほとんど一緒で、少しだけ大きさが小さくなったの。

これでもわたしからすると少し大きいかもなの。

 

でも、乗ってみたらすごく乗りやすかったの!

降りる時は飛び降りる感じになるけど、まぁ足が着かないから仕方ないの。

 

「乗れそうだね。

じゃあ今日は一緒に行こう。」

 

「楽しみなの〜♪」

 

とりあえずは朝ごはんを作るの!

簡単にトースターにしておくの。

パッと作れて美味しいからいいの!

 

「ご馳走様。

それじゃあ、行こうか。」

 

「はーい、なの!」

 

凄く楽しみなの。

凄く早く走れる自転車っていう認識だから、風が気持ちよさそうなの。

 

「おー、早いの!

気持ちいいの!」

 

お姉ちゃんと並走して学校に向かっていて、ついそんな言葉が出たの。

だって、気持ちよかったから仕方ないの。

 

「ん、テンリもはまった?

放課後一緒に少しだけ走ろう。」

 

「わかったの!」

 

少しってどのくらい走るのか気になるけど、まぁ多分10kmくらいだと思うの。

とりあえず学校に行くの。

 

「…?

テンリ、少し待って。」

 

「お姉ちゃんどうしたの?

って、誰か倒れてるの…!?」

 

今はアビドス自治区の、街のど真ん中なの。

そんなところで人が倒れてるの!!

し、死んでたりしないよね?

 

「話しかけてみる。

少し待ってて。」

 

「わたしも行くのー!」

 

そして近寄って、わたしはお姉ちゃんの陰に隠れておくの。

初対面の人はどんなのか怖いから、ここから様子を見ておくの。

 

 

――――――

 

…アビドスの手紙を見てすぐに飛びだしてきたはいいけど、迷った…!!

アロナが言ってた街の真ん中で遭難とか…本当だったんだね。

 

私はそんなことを考えながら街の真ん中で倒れていた。

 

「あの…

……。

…大丈夫?」

 

声の聞こえた方向を見てみると、凄く可愛い子が居た。

とりあえず、心配はないって言わないと…

 

「"…大丈夫、だよ"」

 

喉が乾いてるからか、少しだけ枯れたような声が喉からでてきた。

この子、この辺の人かな…

 

「あ、いきてた。

道のど真ん中に倒れてるから死んでるものだと思ってた。」

 

まぁ、確かに街の真ん中で倒れてたら誰でも死んでると思うよね…

私だって自分じゃなかったらそう思ってたかもだし…

 

「"あ、あはは…

ちょっと遭難してね。

お腹がすいて倒れてたんだ…"」

 

「…えっと、ホームレス?」

 

「"ち、違うよ!?"」

 

「"お姉ちゃん"、その言い方はどうかと思うの。

少し前のわたしと同じような人だったの。」

 

「確かに。

でも、この辺りに来る用事なんてあるのかな。」

 

「とりあえず、はいなの。」

 

「"…?"」

 

さっきまで話してた子の陰に隠れてて気が付かなかったけど、どうやらもう一人いたらしい。

その子はとても小さくて、可愛かった。

 

その子から飲みかけのペットボトルを渡された。

ペットボトル…どうしたんだろう?

 

「食べ物はまだ持ってないけど、エナジードリンクだから少しはお腹が膨れると思うの。

コップを出すからちょっと待ってなの…」

 

「"ありがとう、コップは大丈夫だよ。"」

 

そして私はそのまま口をつけてペットボトルを飲んだ。

 

「あ…それ、わたしの飲みかけ…なの…

あ、ううん、なんでもないの。」

 

「…間接キス…?」

 

「お姉ちゃん、大丈夫なの。

気にしないでいいの。」

 

何か、私に飲み物をくれた子が少し赤くなってる気がした。

 

「"美味しかった。

ありがとう。"」

 

「気にしなくていいの。

多分、わたしが渡さなくてもお姉ちゃんが渡してたと思うの。」

 

「ん、わたしも同じの持ってたから、渡そうと思ってた。

それで、結局ここでどうして倒れてたの?」

 

なるほど、二人は似たような子ってことだね。

お姉ちゃんって言ってるし、姉妹なのだろうか?

それよりもホームレスって思われるのは嫌だ。

きちんとここで倒れてた訳について話さなくては。

 

…話したらこの辺の地理を教えてくれるかも、という打算も無くはないけどね。

 

「"えっと、実は数日前に用事があってこの辺りに来たけど、道が分からなくて遭難してたんだ。

それに、食べ物があるお店が見つからなくてね…"」

 

「あぁ、ただの遭難者だったんだ。

うん、この辺りはそういう場所だよ。

食べ物があるお店なんてとっくに無くなってるよ。」

 

「わたしが迷った時も確かにそう言うお店なんて見なかったの。

それはそれとして、お姉ちゃんって遭難者に会う確率高いと思うの。」

 

「それは私も少し思った。」

 

「"そうなの?

私以外にも遭難者が居たんだね。"」

 

実際、数日歩き回っても学校が全く見えなかったし、他の遭難者にも会わなかった。

だからほかの遭難者に会ったことがあるって言う二人に少し驚きの声を上げる。

 

「食べ物の店はもっと郊外に行けばあるよ。」

 

「"…土地勘がなくてずっと迷ってました…"」

 

「そ、そう。

この辺りは初めてなんだね。」

 

「"二人とも、助けてくれてありがとう。

お陰でこのままじゃ危なかったよ…"」

 

実際、偶然二人が通りかからなければこのまま死んでもおかしくはなかった。

そしたら折角手紙を送ってくれた"アビドス高等学校"の子の手伝いができなくて申し訳が立たなかったよ。

 

「ん、気にしなくていい。

流石に人が倒れてるのに無視はできない。」

 

「わたしはお姉ちゃんが気付いたから気付いただけなの。

だからお姉ちゃんにお礼を言うの。」

 

「それより、見たところ連邦生徒会から来た大人みたいだけど、学校に用があるの?」

 

「"うん、そうだよ。"」

 

「この辺りだと、うちの学校しかないけど…もしかして、"アビドス"に行くの?」

 

「"うちの学校…?

確かに私はアビドスに用があるけど、なら、君はアビドス高校の子?"」

 

この子はアビドスを、"うちの学校"と言った。

なら、そこの子なんだと思う。

それなら連れて行ってくれないかな、なんて思う。

 

「ん、私とこの子、"テンリ"はアビドスの生徒。」

 

「なの!」

 

「…そっか、うちの学校に用があるんだ。

久しぶり…ではないけど、うちの"お客様"だ。

この近くだから、案内してあげる。」

 

「とりあえず、誰かは分からないけど、歩けるの?」

 

テンリと呼ばれた女の子が歩けるか聞いてくる。

正直歩くのはかなり辛いものがあるけど、こんな小さな子に背負っていってもらうなんて恥はかけない。

 

お腹がすごく減ってるけど、近くなら頑張って歩こう。

また倒れないようにしないと。

 

「"うん、大丈夫だよ。

この近くなんでしょう?

それなら多分歩けるよ。"」

 

「ん、ならよかった。

じゃあ歩くから行こう。」

 

「はいなのー!」

 

そして少しだけ歩くと、近いと言われていたのに案外遠く、途中で力尽きて私は倒れてしまった。

近いの感覚おかしくない…?

 

「…大丈夫?」

 

「え、と、やっぱりあれだけじゃお腹膨れなかったの。

えと、えと、どうすればいいの?」

 

「"…自転車に乗せて欲しい。"」

 

「えっと、これは一人用だから…」

 

「"それなら、背負って運んでくれたら嬉しいな…"」

 

「…。

まぁ、それしかないか。

テンリ、この自転車持って。」

 

「分かったのー!」

 

「それじゃ、」

 

はい、と言って背を向けてくる女の子。

その子の背中に乗ろうとしたら、

 

「あ、まって。」

 

「"…?

どうしたの?"」

 

「えっと…さっきまでロードバイクに乗ってたから…

そこまで汗だくってわけじゃないけと…その…

普段は学校のシャワー室を使うし、予備の服もそこにあるんだけど…」

 

「"気にしなくて大丈夫。

むしろいい匂いだったよ。"」

 

私が素直に思ってることを言うと、少し固まって、困ったような顔になった。

 

「うーん…ちょっとよく分からないけど。

気にならないなら、いいか。」

 

「お姉ちゃんに色目を使わないでなのー!!」

 

「"へ、色目なんて使ってないよ!?

ただ思ったことを言っただけで…"」

 

「尚更変態なのー!?!?」

 

「テンリ、初対面の人にそんなことを言っちゃダメ。」

 

「この大人は初対面でいい匂いとか言う人なの!

だからいいと思うの!」

 

確かに、そう言われたら、まずいことを言ったような気がする。

生徒に向かって色目なんて使うわけが無いのに。

…もしかして、私って変態?

いやいや!そんなことない!よね?

 

「"ん、んん!

変なことを言ったのは悪かったけど、そろそろ行かなくていいの?"」

 

「「あ」」

 

「とりあえず、気にならないならいいから、乗って。」

 

そう言って背を向けてくる女の子の背に乗る。

女の子に背負われる大人…みっともない気がするな。

 

「しっかり捕まってて。」

 

「"ごめんね、よろしく。"」

 

「ん。」

 

「それじゃあ行くの!」

 

そして二人にこの辺りのことをいろいろ聞きながら運んでもらい、しばらく歩くと学校が見えてきた。

 

「"…ここが、アビドス高等学校"」

 

「ん、そう。

とりあえず、入る。」

 

「わたしは自転車停めてくるの!

お姉ちゃんに変なことをしたら許さないの!」

 

「"し、しないよ!"」

 

「テンリ、早く停めておいで。」

 

「はーいなの。」

 

そしてテンリと呼ばれた子と別れ、二人で学校に入り、そのまま教室へ運ばれていく。

向かってる途中に、少しだけこの子に話しかけられた。

 

「ごめん。」

 

「"?

何が?"」

 

「テンリのこと。

普段は凄くいい子だから、あまり怒らないで欲しい。」

 

怒るも何も、むしろ怒られるのは私の方だと思うな。

今になって思えば、初対面の人にいい匂い、はセクハラで訴えられても文句は言えない…

だからむしろあの子の反応があってるんだと思う。

 

「"は、はは…

大体私が原因だから怒ることなんて何も無いよ。

むしろ無視とかせずにいろいろ教えてくれたことに対して褒めることこそすれど、怒ったりはしないよ。"」

 

 

そして教室に入ると、何人かの人が居てこちらを見ていた。

 

「ただいま。」

 

そう私を背負ってくれてる子が挨拶すると、

 

「おかえり、シロコせんぱ…い?

うわっ!なに!?

その背負ってる大人、誰!?」

 

「わ〜☆

シロコちゃんが大人を拉致してきました!」

 

「拉致!?

もしかして死体!?

シロコ先輩、ついに犯罪に手を…!!!」

 

「みんな落ち着いて!

速やかに死体を隠す場所を探すわよ!

体育倉庫にシャベルやツルハシがあったはずだか、それを使って…」

 

「…。」

 

「"あぅ"」

 

私はシロコ、と呼ばれた子の背から降りた。

というより落とされた、が正しいかな。

まぁ気にしてないけど。

 

「いや、普通に生きてる大人だから。

私たちの学校に用があるんだって。」

 

「え?

死体じゃ、ないんですか?」

 

「拉致してきたんじゃなくて、お客さん?」

 

「そうみたい…

テンリもすぐに来るから、テンリにも聞けばわかる。」

 

「"どうも!

生きてる大人です!"」

 

「わぁっ、驚きました☆

お客様がいらっしゃるなんて、珍しいですね!」

 

「でも、来客の予定なんてありましたっけ…?」

 

「"連邦捜査部シャーレの顧問先生です。

よろしくね。"」

 

私がそう言うと、皆一様に驚いたような表情になった。

来ると思われてなかったのかな?

 

「シャーレの大人だったの?

それなら、きちんと調べてからくるべきだったの…」

 

いつの間に戻ってきてたのか、テンリが後ろから話しかけてきた。

確かにその通りだと今では自分でも思う。

 

…次、似たような事があれば気をつけよう。

 

「連邦捜査部シャーレの先生!?」

 

「わぁ☆支援要請が受理されたのですね!

よかったですね、アヤネちゃん!」

 

「はい!

これで…弾薬や補給品の援助が受けれます!」

 

「支援要請を送ってよかったの。

先生、よろしくなの。」

 

「"うん、よろしくね。"」

 

本当に嬉しそうに言う、アヤネと呼ばれた生徒。

そんなに嬉しそうだと、こちらも来たかいがあったというもの。

 

「あ、早くホシノ先輩にも伝えてあげないと…!

あれ、ホシノ先輩は?」

 

「委員長は隣の部屋で寝てるよ。

私、起こしてくる!」

 

「あ、はい!

セリカちゃん、お願いします。」

 

セリカ、と呼ばれた女の子が教室から出ると同時に、銃声が聞こえた。

 

「じゅ、銃声!?」

 

「…!!」

 

「急いで見るの!」

 

そしてセリカと、そのセリカが呼びに行ってる"ホシノ先輩"以外の私を含めた五人で窓から外を見る。

 

「ひゃーっはっは!!」

 

「攻撃、攻撃だ!

奴らはすでに弾薬の補給を絶たれている!

襲撃せよ!学校を占拠するのだ!」

 

ヘルメットを被ったよく分からない集団がこちらに大して攻撃を仕掛けてきているようだ。

 

「わわっ!?

武装集団が学校に近寄って来てます!!

カタカタヘルメット団のようです!」

 

「あいつら…!

昨日も追い返したのに、性懲りも無く…!」

 

「ホシノ先輩を連れてきたよ!

ほら、先輩、寝ぼけてないで、起きて!」

 

「むにゃ、まだ起きる時間じゃないよ〜」

 

「"…なんか、愉快な子だね?"」

 

こんな状況でもマイペースに話すホシノ先輩と呼ばれた女の子を見て、私は苦笑をこぼす。

 

「ホシノ先輩!

カタカタヘルメット団が、再び襲撃を!

こちらはシャーレの先生です!」

 

「ありゃ?

そりゃ大変だね〜。

あ、先生?よろしく〜。むにゃ…」

 

「"あ、うん、よろしくね。"」

 

「先輩、しっかりして!

出動だよ!

装備持って!

学校を守らないと!」

 

「ふぁぁ…むにゃ、おちおち昼寝もできないじゃないかー

ヘルメット団め〜!」

 

「すぐに出るよ。

先生のお陰で弾薬や物資は十分。」

 

「はーい、皆で出撃です☆」

 

「援護は任せるの!

だから、存分に暴れてきていいの。」

 

「私がオペレーターをします!

先生はこちらでサポートをお願いします!」

 

「"うん、指揮は任せて。"」

 

それじゃあ、みんなの為に学校を守らないとね。

 

 




戦闘シーンはとばしまーす…w
ちなみに私の小説の先生は、中性的な声に、中性的な外見の先生です。
細かい見た目は個人のご想像におまかせします!

今回も読んでくださりありがとうございます!
続くかは分かりませんが、感想や評価があればモチベに繋がるので、もしよければ…

誤字報告感謝ですー!!!
慌てて書き換えました…

ガールズラブにしようか悩んでます。どうした方がいいですか?

  • いらん
  • 百合にしよう!!!!
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