アビドス対策委員会に拾われた少女   作:雪狐@ただのキツネ好き

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どーも!
実は今日21時までバイトで、執筆時間をほとんど取れませんでした☆
だからと言う訳でもないですが、今日は4000字程度です…ユルシテ....ユルシテ...


8話

「んんっ!

話が逸れましたが、学校が廃校の危機に追いやられたのも、生徒がいなくなったのも、街がゴーストタウンになりつつあるのも、実を言うと全てこの借金が全ての元凶なんです。」

借金があるのも、そのせいでこんなに人がいないということは分かった。

でも、どうしてそうなったのか、少し気になる。

 

「"どうして、借金をすることになったのか、聞いてもいいかな?"」

 

「借金をすることになった理由ですか?

それは……

数十年前、この学区の郊外にある砂漠で、砂嵐がおきました。

この地域では、以前から頻繁に砂嵐が起きていたのですが、その時の砂嵐は、今までとは比べ物にならない程の規模であり、想像を絶するものでした。」

 

頻繁に砂嵐ってのもなかなか怖いね。

でも、それでも何とかなっていたのに、凄まじい規模の砂嵐が起きたってことかな。

…そのまま言ってるだけだね、これ。

 

「学区のいたる所が砂に覆われ、砂嵐が去ってからも砂が溜まり続けてしまいました。

その自然災害を克服するためにも、我が校は多額の資金を投入せざるを得ませんでした。

しかし、このような片田舎の学校に、巨額の融資をしてくれるような銀行はなかなか見つからず……」

 

「ん、結局、悲しいことに悪徳金融業者に頼るしか無かった。」

 

「…はい。

最初のうちはすぐに返済できる額だったと思います。

しかし、砂嵐はその後と、毎年さらに巨大な規模で発生してしまい…

学校側の努力も虚しく、学校の状況は手が付けられないほどに悪化の一途をたどりました…

そしてついに、アビドスの半分以上、いえ、もっと広い範囲が砂に呑まれて砂漠と化して、借金はみるみるうちに膨れ上がって言ったのです…」

 

「「「"……"」」」

 

私も、シロコもホシノも何も言わなかった。

否、何も言えなかった。

私が想像以上の内容に絶句していても、アヤネは話を続けていく。

 

「私たちの力だけでは、毎月の利息を返済するので精一杯でして…

私たちの補給品も底をついてしまっています。」

 

「"そう、なんだね。

だからあんなに厳しい状況に追いやられてたんだ。"」

 

こんな状況になるまで、誰かを頼るでもなく対策委員会の皆だけで頑張っていたんだね。

ホントに、すごいと思うよ。

 

「セリカがあそこまで神経質になっているのは、これまで誰もこの問題にまともに向き合わなかったから。

大人だろうと、卒業生だろうと。

ここまで真剣に話を聞いてくれたのは、先生、あなたが初めて。」

 

「……。

まぁ、そういうつまらな〜い話だよ。

で、先生のおかげまでヘルメット団っていう厄介な問題が解決したから、これからは借金返済に全力投球出来るようになったってわけなのさ〜。

もしこの委員会の顧問になってくれるとしても、借金のことは気にしなくていいからね〜。

話を聞いてくれるだけでも、今まで身内以外で話を聞いてくれるような人がいなかったから、充分ありがたいしね。」

 

「そうだね、先生はもう十分力になってくれた。

これ以上の迷惑はかけられない。

後は、私たち対策委員の問題。」

 

こんな事を知って、こんないい子たちを放り出してなんておけるわけがない。

決めた。

私はこの委員会の顧問になる。

 

「"顧問になったら、対策委員の一員ってことになるよね。

それなら、対策委員の問題は、顧問である私の問題でもある。

関わる理由は、それで充分。

セリカにも信用して貰えるように頑張るよ。"」

 

「そ、それって…!

あ、は、はい!

よろしくお願いします!先生。」

 

「…へぇ?

先生もなかなか変わり者だね〜?

こーんな面倒なことに自分から首を突っ込もうなんてね。」

 

「良かった…

"シャーレ"が力になってくれるなんて。

これで私達も、少しは希望を持っていいんですよね?」

 

「そうだね。

希望が見えてくるかもしれない。」

 

 

 

――――――

 

「…セリカ、居ないの…」

 

先生を認めない。

そう言って教室から飛び出して行ったセリカを追いかけて、わたしとノノミは探してるの。

 

ノノミはグラウンドを。

わたしは校舎の中を探してるの。

でも、全然見つからないの…

 

「ちぇっ…」

 

「…!?

今のは…セリカなの!」

 

見つからなくて、一度教室に行こうと思ったら、教室の前あたりからセリカの声が聞こえたの。

だから、わたしは走ってセリカの所に向かうの!

 

「あ、セリカ、いたの!!」

 

「…!?

な、なんだ、テンリちゃんか。」

 

なんだ、とは中々言うの。

わたしで悪かったの。

っと、心の中でやさぐれてる場合じゃないの。

 

「セリカ、一緒に少し休もうなの。

セリカは少し、気を張りすぎてる気がするの。

わたしのしっぽを好きにしていいから、少しは気を休めるの。」

 

心に余裕がないと、いざと言う時にまずいことになっちゃうの。

それこそ、大切な判断を、何か間違えたりする可能性もあるの。

 

「…そうね。

なら、お言葉に甘えて、少し休むわ。

いつもホシノ先輩の寝てる部屋が空いてると思うから、そこに行きましょうか。」

 

「分かったの!

今すぐ行って、きちんと休むの!」

 

「わかってるわよ…」

 

凄くセリカが心配なの。

いつかセリカが壊れてしまわないか、正直、不安で仕方ないの。

 

とりあえず、部屋に着いたから、休ませるの。

 

「ほら、来るの。」

 

わたしはそう言って膝枕をしようとするの。

でも、セリカは全然来ないの。

どうしたの?

 

「いや、流石に年下の子に膝枕してもらうのは…ちょっと…

そ、それに!しっぽを触らせてくれるって言ったしね!

膝枕されたらしっぽが触りにくいよ!」

 

まぁ、確かにそれはそうなの。

どんな事でも、セリカが休めるならいいの。

 

「それなら、はいなの。」

 

わたしはしっぽをセリカに差し出すの。

弱点を差し出してることになるけど、まぁ信頼してるから大丈夫なの。

 

「そ、それじゃあ、触るね?

…初めてテンリのしっぽ独り占めする…」

 

「どうぞなの〜。

できるだけ痛くはしないで欲しいの。」

 

「わ、わかってるわよ!

そこはきちんと気をつけるから、安心して?」

 

「言ってみただけなの。」

 

「テンリちゃん!?」

 

元々セリカは信用してるし、信頼もしてるの。

それに、セリカの触り方が優しくて気持ちいいのはもう知ってるの。

なんか、しっぽを触らせるときのお約束、みたいになってる気がしたからとりあえず言ってみただけなの。

 

…さらに言うと、からかった時のセリカが面白くて可愛いから、ついからかいたくなったの。

あ、というか、ノノミにセリカが見つかったって言ってないの…

まぁ、いいか、なの。

 

「ん…」

 

考え事をしてると、セリカが少しだけ恐る恐る、といったようにしっぽを触ってきたの。

そんなに弱くじゃなくても別にいいの。

 

でも、セリカの優しさを感じて、すごく嬉しいの。

 

「…やっぱり、もふもふで、触ってて気持ちいい…

ね、も、もう少しだけ、強く握ってみてもいい?」

 

「……。

まぁ、少しならいいの。」

 

強すぎたら痛いだろうけど、まぁセリカの為なら痛いくらい我慢するの。

痛すぎても、実験中の時よりは痛くないの。

 

…?

今、何を思ったの?

 

「じゃあ、行くよ?」

 

「あ、はいなの。

んっ…!」

 

「あ、ご、ごめん!

痛かった…?」

 

「いや、むしろ少し気持ちよくて息が漏れただけなの。」

 

何か変なことを考えたような気がするけど、今はとりあえずセリカとの時間を大切にするの!

ん〜♪

セリカ、触り方優しくて、凄く気持ちいいの♪

 

「…ありがと、もう大丈夫よ。

テンリのお陰で、少しリフレッシュになったわ。」

 

それから30分くらい触られ続けて、わたしがへにゃへにゃになったくらいに、触るのをやめたの。

 

「にゃぁ…わかったの〜…」

 

「や、やり過ぎた…?」

 

「いやー、気持ちよかっただけなの〜…」

 

「そ、そう?

それならよかったけど…

なんか、髪の毛がもっぷみたいにもふっ、と広がってるけど、大丈夫?」

 

モップとは中々な言い草なの。

まぁ、否定はしないでおくの。

わたしは今日からアビドス金モップなの。

 

…なんか、語呂が微妙な気がするの。

 

「ん、治ったの。

それじゃあ、わたしは教室に帰るの。

セリカはどうするの?」

 

「あー…私は、少し行かないといけないところがあるから、また明日!」

 

行かなきゃいけないところ…

セリカも色々大変なの。

 

「ん、じゃあ、また明日なの。」

 

あれ、少しだけお姉ちゃんの話し方が混じってる気がするの。

気の所為?

 

少し首を傾げていると、気がついた時にはもう学校からは出ていったの。

まぁ、それじゃあわたしはひとまず教室に帰るの。

 

「ただいまなの〜!」

 

「「「「"おかえり"」」」」

 

あれ、ホシノのお姉ちゃんとアヤネと先生しか居ないの。

セリカは用事に行ったからいいけど、ノノミは何処なの?

 

「ノノミはどこなの?」

 

「ノノミちゃんならまだ戻ってきてないよ〜?」

 

「ん、多分まだ探してると思うけど、テンリはどうだった?」

 

…ここで素直に全部説明してもいいけど、セリカに言わずに全部説明するのはなんかいけない気がするの。

多分、セリカなら怒ったりはしないとは思うけど、まぁ年下の子に甘えてたって思われるとセリカの印象が少し変わるかもなの。

 

だからまぁ、少しだけ端折った説明すればいいの。

 

「セリカなら、教室の近くに居て、偶然見つけたの。

でも、少しだけ話したら用事があるとか言ってどこかに行ったの。」

 

うん、嘘はついてないの。

でも、少しだけ端折ってるから、罪悪感があるの…

で、でも、セリカの為だから我慢なの!

 

「ん、そう。

話せたならよかった。

他にも言ってないことがありそうだけど、まぁ追求はしない。」

 

「テンリちゃん隠し事下手だね〜?

おじさんでも簡単に分かったよ〜」

 

「か、隠し事?

そ、そんなもの、無いの…!」

 

「"それなら目をそらさないようにしないとね?"」

 

「…。」

 

皆鋭すぎるの。

それに、ホシノは自分でも、と自分を卑下するように言ったけど、実際のところアビドスで一番鋭いのはホシノだと思うの。

 

少なくともわたしはお姉ちゃんよりはしっかりしてて、きちんと頭も回るの。

普段の眠そうな所とかで気付かれないかもだけど、ヘルメット団追撃の判断の時とか、きちんとしてる所は探せばいくらでも出てくると思うの。

 

とりあえず、今日はこのまま解散したの。

あ、ノノミはきちんと後から戻ってきて、わたしがセリカに会った事を話したの。

 

そしたら、ノノミにも隠してることがバレたの。

内容まではバレてないけど、何故皆にバレるの…

 

 

 




今回も読んでくださり、ありがとうございます!
今回の後半はテンリ視点でしたが、次回はまた先生視点に戻ると思います。
というか、今更だけどVol.2以降どうやってテンリ絡ませればいいんでしょう…??

ガールズラブにしようか悩んでます。どうした方がいいですか?

  • いらん
  • 百合にしよう!!!!
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