ガガガガガガガガガガガガガガガガ!!
ドゴォン!ドゴォ!
地上から空へ向かうブリペントの嵐、城中から響く『インペリオ!死喰い人を殺せ!』の合唱、爆発する棘付きブラッジャー、鉄片が箒で飛ぶ『死喰い人』を襲い、頭に当たった者は絶命する。慌てて地上に降りれば有事にポートキーになるようにした石畳、その先は数十の手負いの復讐者に包囲された部屋だ、この戦場には出られない者がそれでも『死喰い人』を殺したいせめてもの処置、全方位から『アバダケタブラ』を撃たれて無事ですむのは闇の帝王かダンブルドアくらいだろう。
箒無しでの飛行術はあるにはあるが、闇の帝王やその側近でなければ箒より速く、正確に飛ぶことは不可能だ、この戦場ではその存在は無いも同然だった。
下手に近づこうにも服従の呪文にかかった『死喰い人』が『死喰い人』を殺し、城壁にいる城の守り手達は『インペリオ!死喰い人を殺せ!』と唱えてばかり、離れればブラッジャーは箒で飛ぶ者を追い、爆発して致命傷を負わせる。
「くそ…!これで何回目だ…!」
遠くで『死喰い人』の劣勢を見て悪態をつく男、彼も『死喰い人』ではあるが…
「わかってたよ、どうせこうなるって…」
闇の帝王は自分以外の全てを塵芥としている、唯一の例外たるダンブルドア以外に逆らえる者など本来はいない、しかしこの戦場の城『薩摩城』は闇の帝王相手でも確かにダンブルドアがここに来るまで時間を稼ぎ、敵対する禁じられた呪文だけが取り柄の弱者を刈り取る要塞だった。
「投降するかね…」
このまま帰れば闇の帝王は自分を殺すだろう、この城の制圧を命じられた『死喰い人』は何人も闇の帝王に殺された、純血だろうがなんだろうが失敗は死、しかしこの城は投降した死喰い人を生かしていると言う。
「日刊預言者新聞も取り込んでるとこはあんまり信用ならないが…まあ死ぬよりかはマシだな…」
『死喰い人』の一応の指揮官たる男は投降し、それに十数人の闇の陣営が続いた。
『インペリオ そこで寝ていろ』
その命令は心地が良い、史上の幸せ以外の何物でもない、起きるならともかく立つと頭をぶつけてしまう程に狭いが、この喜びにはそんなこと些事だ。
『血を流せ』
手首を現れたナイフで切る、血がどくどくと流れるが、この命令に従った快楽には抗うことは出来ない。
『癒えよ』『癒えよ』『癒えよ』
エピスキーをかけられた、体が命令を聴いて治っていく。
『食べろ』
飯もちゃんと出る、冷めてはいるものの、ちゃんと調理された肉と野菜、命令の快楽を抜きにしても血を抜いた体は喜ぶ。
『寝ていろ』
それだけで良い、それしかしなくて良い、血が抜けた上で腹を満たした体は睡眠を欲する、明日はどんなことが命じられるのか、楽しみだ。
後半の死喰い人が寝てる場所はカプセルホテルをイメージしてください。
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