東方ハンドブラザーズ#1   作:カレインボウ

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初投稿です!下手ですが暖かい目で見てください!





猪がいる山は嫌いだよ

 

…んん?ここはどこだ?あたりは木々が生い茂り、すぐ横には滾々と小川が流れている。

もしかして俺はきのこ狩りでもしていたのか?いや、俺は某蜘蛛男じゃあるまいし、キノコは大の苦手だ。マリオがキノコをとっているだけで吐き気を催す程である。きのこの山はいけるのになぁ…あ、もちろん俺はたけのこの里派です。

進んで苦手なものを採りに行くほど俺は天邪鬼ではない。

では俺は何故こんな山の中で寝ていたのか。それが恐らく俺の今世紀最大のミステリーだろう。俺は山で野宿しなきゃならないわけじゃないし、俺はそもそも山は動物や虫が多いから嫌いだ。だが、どれだけ考えてもここで寝ていた理由は出てこない。

俺は一旦考えるのをやめ、まずは辺りを散策してみようと思い、よっこらせと身体を起こした。

 

…やけに周りが大きく見えるな。木々も、種類が違うだけかもしれないが、普段見る木よりも大きく聳えている様に見える。まあ気のせいかもしれない、と俺は散策を開始した。

運が良いことに、俺が寝ていた場所は、川の近くだったらしく、徒歩5分と行かないうちに川を見つけた。近場だが決してあそこを家にしようとは思わない。

 

「さてと、少し喉も渇いたし、お水を頂こうかn!?!?」

 

俺は水を掬おうと川の水面を覗き込んだ。しかし、水面に映っていたのは、タレ目で丸顔の俺の顔ではなく、雪みたいに真っ白なおかっぱヘアーに青い目をした少女だった。

更に、俺は先程発言した時、声が俺の知る声よりはるかに高くて可愛らしい声だったため、聞き間違いか何かかと思い、試しに声を恐る恐る出して見ると、先程の声が出て、心底驚いた。どうやら声、見た目が少女の様になってしまった様だ。

 

「……美少女の体、ゲットだぜ…?」

 

俺は手袋を付けた小さな手を握ったり広げたりしながら、間の抜けた声でそう言った。

内心では自分でも何言ってんだと思うが、こうでも言わないと今起きている現実味のない

異常現象にパニクって正常な判断が出来なくなると思ったからだ。

 

また、何故か俺の記憶はわかる通り御健在だ。

 

俺は『半田 一馬』。28歳独身で、男性。

好きなゲームは大乱闘スマッシュブラザーズspだ。

……とはいえそこまでやり込んでる訳でもない。

 

とにかく、俺は野生動物なんかには絶対会いたくないので、山道が麓を目指し、歩き出した。その時、前方から輝く鋭い刃の様な物を二つ携えた猪がのし、のしとこちらへ向かって来ている。恐らく川の水を求めて来たのだろう。

 

「…WTF!」

 

俺は後ろへ逃げようと振り返った。

しかしあるのは、少し勢いの強い川のみ。そして、横に逃げようとしたはいいも、目の前にもう猪がおり、俺を睨みつけていた。

 

「ブルゥ……!」

 

生暖かい鼻息が俺の頬を撫でる。全身に鳥肌が立ち、今にも鶏になりそうだ。

恐らくこの猪、3、4m程はある。

 

「……あ、もしかして俺が猪年なの知ってて歓迎してくれてるのか?」

 

「ブルオォッッ!!」

 

「ですよねー、グァッ!」

 

猪は俺を鼻で突き上げ、俺は宙に身を放り出された。もちろんその後は川辺の地面に叩きつけられた。

 

「うぅ……短気だなぁ…ただの冗談じゃないか…そんな怒らなくても…」

 

「ブルオオオォォォォォッッッッ!!!!」

 

猪は地面に砂埃が巻き上がるほどの鼻息を吹きながら、前足で地面を引っ掻いている。まずい、来る。牙と思われる部分が、光を反射して、眩い輝きを放っている。あの身体、あの強靭な足からの突進に加えてあのツノによる攻撃。間違いなく俺は死ぬ。

 

「ま、まて!おぉちつけブルリー!」

 

「ブルオォッッ!!」

 

「いやちょっと待って俺死にたくない死にたくない!」

 

勢い付けて突進してくる猪に、必死に宥めようと言葉をかけるが、猪の意思は固い様で、絶対に俺の事を殺りたいようだ。まさに猪突猛進、俺の中で死のカウントダウンが始まる。

 

「く、来るな…俺のそばに近寄るなああーーーッ!!!」

 

俺はぎゅっと目を瞑りながらそう叫ぶ。

しかし、俺を貫くはずの牙も、計り知れない衝撃も来ることがない。代わりに…

 

バシャッ

 

という水飛沫の音が前方から鳴り、恐る恐る目を開ける。

目の前には、青緑色の液体に塗れた猪がいた。

 

「ブルルゥ!」

 

猪は俺より少し上の方を睨みつけている。目の前の地面には影ができており、俺は後ろを振り向く。上空には、白く巨大な手袋の様な手が、滑らかに指を動かしながら、浮いている。

 

「!?お前は…!?」

 

それは、スマブラの主人と思わしき存在であり、創造欲の化身。

スマブラボスの代名詞。

 

「マスターハンドォ!?」

 




猪が青緑色の液体に染ったのは、マスターハンドの技のペイントボールによるものです。まだ東方要素はございませんが、次回からは出そうと思います。
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