AFTER STONE ~最終話のちょっと向こう側~ 作:三柱 努
うん。宝島の戦争、ざっくり説明してもらったけど怖すぎる。
「まぁこの時点の人類で石化経験してないの、石神村の居残り組の子らだけになっちゃってたからね~」
・・・ゲンくん、何か不穏な気配感じ取っちゃったんだけど。その言い方から。
この時点で?
「あぁ。そっから2年後に2回目の地球丸ごと石化ビーム喰らうからな」
マジで!?
「まぁ発生スイッチ入れたの、ほぼ俺らだがな」
はぁ!? 千空が人類石化させたのか!?
「やむを得ない事情っつうのがあったわけだ」
どんなよ?
「Drゼノが俺らを殺したから」
ゼゼゼ、ゼノの人殺し! おまわりさん、殺人犯がいますよ!
「俺も司殺してるからな。司も俺のこと殺してるぞ」
「でもってゼノちゃんは千空ちゃんと司ちゃんのこと殺してるもんね」
「そして俺らが人類全部石化させた」
人類絶滅の殺人犯うようよいるじゃありませんか。
「まぁ経緯としちゃあ、復活液の原料目当てにアメリカ行ったら、むこうでもゼノが復活して科学王国作ってたから、戦争して平和交渉して戦争してから人類絶滅した」
うわ、サクサクと進む殺伐たる光景。
「いや、4カ月くらいだな」
「そういやぁ新人類史も戦争しまくりだったね~。司帝国戦も1年かかったし。宝島戦は1週間くらいで終わったけど」
でもその度に新人類が半滅するレベルの衝突だったんだろ?
・・・まさかだが、この次の戦争もかなりヤバかったのか?
「いや。そっからは戦争らしい戦争はなかったな」
ホッ。
「そっから俺らは世界旅行♪ まずブラジル復活させて、スペイン復活させて、インド、オーストラリア、インドネシアの順で復活させちゃったわけ」
「インドとアメリカ復活は同じタイミングだっただろ」
ちょっと待って。ここもサクサク話進めすぎ!
世界を救う大冒険が、そんなサクサクいくわけないだろ!
「まぁ半年かかったな」
半年! ななななな、いや長くないぞ、短すぎる!
世界半周だろ? それを半年で? 俺たちの時代の船でも行って回るくらいで精一杯じゃないか!
「そこはゼノ先生のロケットエンジン搭載のモンスターシップで爆速したからな。太平洋も1週間で横断できる代物だぞ」
ゼノ、ここでも出てくるのか。
なるほどそれなら地球半周の移動時間は一カ月で済むかどうか。
だけどそれでもだ。6か国復活とか、統治の問題とかあるだろ?
まさか原始時代に投げ出してハイ復活なんて薄情なことでカウントしてねぇか?
「んなもん食料自給から役割分担、統治に貨幣制度の普及、通信網の確立の至れり尽くせりセット置いてくに決まってんだろ」
・・・千空、科学以外にそんな政もできるようになったのか。すげぇな。
「あ゛? こちとら今も昔も科学屋の専業。そこいらの専門分野は専門家におまかせだ」
さすがにそうだよな。そういう人材を復活させることができたんだな。でもそんな凄いヤツと信頼関係を作るのに6カ月程度で、よくやれたな?
「いや、そいつは司帝国との決戦直後からのメンバーだ」
へ? そんな昔から?
でもだからか。打ち解けるまでに何年もかかって、ようやく世界復活のタイミングでその人の存在が火を吹くっていう激熱展開のやつだろ。違うか?
「秒だったぞ」
?
「その日のうちに科学王国に貨幣制度ぶち込んで、権力中枢の上層部に転がってきやがったな」
へ?
「でもって次の週には俺らが貨幣価値暴落させてやった」
・・・・