AFTER STONE ~最終話のちょっと向こう側~ 作:三柱 努
つまりホワイマンの目的っていうのは、どういうことだってばよ。
「あ゛~やっとその疑問まで到達したわけだな」
「やっぱ千空ちゃんの新人類史に沿っていかないと、パパの興味関心が向いてから説明するのが正解だったでしょ」
えっとたしか。知的生命体だとか。永遠の命だとか。やっぱりその辺、わかんねぇわ。
「まぁ命に対する価値観から俺らと根本的に違ぇ。それが前提条件だからな」
え? そんな物騒なレベルで?
「まずホワイマンちゃんは石化って永遠に死なないからゴイスーにハッピーな状態って前提だったからね。俺らからすると石化は頭だけクリアなのに体動かないからドイヒーすぎて死んじゃったのと変わらない地獄レベルなのに」
基本的人権の尊重からして相違しちゃってんじゃねぇか!
「だからホワイマンからすりゃ、俺らが永遠の命を拒むのは「WHY」ってな。ファーストコンタクトがコレだぜ」
なるほど。だからホワイマンか。
「でもって次は「死にたいのか?」だからな」
うわぁ。なるほど、それ聞いたら絶対敵確定じゃないか。
「ああ。実際、価値観が違いすぎてホワイマンどもは“お情け”で俺ら石化させて、無限の彼方へランデブーしようとしたくらいだからな」
うわぁ・・・って待てよ。それってなんかホワイマンも宇宙にいるのが前提っぽい雰囲気。
だからか! 千空お前が宇宙に行ったのって、ホワイマンとそういう話をしに行くためだったのか!
「ああ。でもってホワイマンにお綺麗にお帰り頂くために、俺も交渉材料を持って行ってな。でもってその返礼品が、ここにいるホワイマン1個体ってわけだ」
そ、そうか。そういえばホワイマン“ども”って言ってたもんな。
そういうこと? ホワイマンってのが複数いて、そのうちの1人の子がここにいると。
でもそんな価値観違う子が大人しくここにいるって、どういうこと?
「ホワイマンは死なねぇことが重要。だが地球に来たことで大量の個体が死んでいった。さっき言ったエネルギー切れでな。だから“そうならないこと”が奴らにとって重要。その重要ミッションを俺がクラフトするってことで手打ちになった」
ん? ちょっと待って、話がさっきから行ったり来たりで理解できないんだけど。つまりどういうことだってばよ?
「タイムマシンだ」
・・・・・・・
ちょっと待って。なんか頭の中の霧が晴れたような感覚。
うわ、鳥肌立った。全部が繋がった!
タイムマシンで過去に戻って、あの日にホワイマンが地球に衝突するのを避けた!
それでホワイマンも救って、地球人も全員救った!
俺が今こうして生きてるのは、俺が死んだ時にタイムスリップして・・・
ってゴメン。やっぱ謎だらけだ。
タイムパラドクスとか、色々分かんねぇ。すまんギブアップ。
「まぁそうだな。結論的な事言やぁ、タイムマシンで過去の衝突を防ぐことはできなかった」
できなかったんかい! う~ん、なんだろうこの勿体ぶった感じ。
これ、終着点あるの?
「ああ。アホほど唆るK点超えの大着地があんだよ」