AFTER STONE ~最終話のちょっと向こう側~ 作:三柱 努
まぁまぁまぁまぁ・・・
とりあえず科学王国と司帝国の全面戦争は、裏切り謀略マシマシのヤベー戦いだったってことだな。
だけど無事に司帝国は滅びて・・・
えっと、その帝王の司くんがここにいるってことは、穏便に戦争が終わったって事かな?
「いいえ。あの戦争は最後、休戦協定で終わりました」
休戦か。そこいら近代の戦争って感じだな。
「ですがその後、俺は致命傷を負い、数日後に千空に殺されました」
・・・はい? 急に殺伐すんのやめてよ。おじさんの心臓に悪い。
って、そうか! 死んでも石化で生き返るって言ってたもんな!
戦争で致命傷を負った司くんを助けるために、あえて一度殺して石化させて、それから生き返らせた! 違うか?
「結果論では正解です」
「まぁ、そのタイミングだと千空ちゃんも石化で生き返るかどうかは賭けだったからね~」
そうか。賭けだったのか。
でも大丈夫だったのか? 千空ってそういう運任せの時って運悪すぎる星の元に生まれた男だぜ?
まぁ結果を見るに大丈夫だったんだろうが。
「それ俺もジーマーで実感してます。ほんと千空ちゃん、引き運とか悪すぎなんだよね~」
そうか。ゲンくんも苦労してきたんだな。ウチの千空が苦労かけてゴメン。
「ですがその後、千空主導で帝国を併合してもらい、科学王国として日本は平和を取り戻しました」
なるほどなるほど。それにしても石化の謎とかまだ残っていたり、幸先まだまだ苦難の道って感じだな。
「でもそこに千空ちゃんパパのヒントが助け舟だったのよ」
ん? 俺のヒント?
「百物語でちゃ~んと伝わってるの。石化発生時のISSからの目撃情報。石化光線発生はブラジルからだって」
おお!
「ということで科学王国の次の目標はブラジルへの大冒険♪」
なるほど!
「の前にちょっとよりみち」
寄り道?
「百物語で伝わっているのはブラジルもそうだけど、千空ちゃんパパたちが地球に降り立った経緯も伝わってるのよ。どのあたりに降り立ったかって」
おっ! もしや・・・あの伊豆諸島の島に!?
「そう。でもただの思い出観光じゃないのが千空ちゃん。百物語が残したもう一つの重要アイテム。宝箱の存在をね」
そうか。俺が集めた貴金属が千空をあの島に導いたのか。
これでやっと繋がったぜ。そこで俺の石像を見つけて、その復活を成してくれたんだな!
でもまぁ正直言うと、司くんの復活のほうが俺より先だったことがパパ的にはちょっと悲しかったところか。でも帝王復活のほうが優先だもんな!
「いや~その辺りもだいぶ話が前後しちゃうんだけどね~」
ん? なるほど考えてみればその島、俺たちの子孫が本土に移った組と島に残った組で分かれていたはずか。
なら現地住民を科学王国に引き入れるのに苦労した。そういうことだな?
「あ~、苦労したよ。そりゃもうジーマーで。でも、千空ちゃんパパの石像のお話は別なの」
別?
「どうか落ち着いて聞いてください。俺たちが宝島にたどり着いてから、千空ちゃんパパを発見するまで。どれくらいの長さか。石像を発見するまでにかかった時間は、15年以上です。さらに千空ちゃんパパの石像は宝島にはありませんでした。何百年も前から石神村の近くの墓地に埋められていました。そして俺たちがそのことに気付いたのは、今日です」
は、はぁ!?
ま、マジで言ってんの!?
「千空ちゃんパパ、大丈夫。落ち着いて! ナース! 急いでラーメン持ってきてあげて! 違う! ネコジャラシのじゃなくて宇宙食になった味のほう!」