ワイルドエリアで色々なポケモンを捕まえてレベル上げを楽しんでいた2日間、ついにエンジンシティにやってきた。エンジンシティは見たことないた建築物や仕掛けが沢山合ってイーブイが大はしゃぎしていた。
「イーブイ、そこまで、そろそろ受付、行くよ」
「ブイ!」
ここ2日でガラル語の短文を少しだけ話せるやうになった。イーブイもわかるようになってきたのか返事をしている。1人で話す練習ができたからユウリとホップと再開した時、絶対驚くだろうなと思いながらエンジンスタジアムのエントリー会場に着いた。
「人、多い」
「そこに立たれると邪魔です」
「あ、ごめんなさい」
後ろから来た人に文句を言われてしまった。僕よりも年下っぽいのに生意気だな…。僕は端によってリュックの中から推薦状を取り出してたから受付に向かった。
「エントリー、来ました」
「では推薦状の提示をお願いします」
「はい」
僕は受付の人に推薦状の入った封筒を渡す。封筒の中を見た受付の人は驚いたように僕の顔を見た。
「アローラチャンピョンからの推薦状!?」
「でき、ますか?」
「あ、一度上の者に確認してきてもいいでしょうか?」
「はい」
偽物だと疑われたのか受付の人は慌てて奥の方に向かってしまった。チャンピョンしか使えない判が押されているのに疑われるのか…。しばらく待っていると受付の人が戻ってきた。
「確認が取れましたので大丈夫ですよ。では、ユニフォームの背番号をお決めください」
「背番号…」
ガラル地方ではユニフォームで試合をするのは知っていた。だけどいざ背番号を決めろと言われてもすぐに思いつかない。……語呂合わせ、ならこじつけ感があるけどこれがいいな。
「100、100番で」
「わかりました。これでエントリーが完了しました。ジムチャレンジャーは隣りにあるスボミーインに泊まれますのでチェックインしてください」
受付の人に軽く会釈をしてからスタジアムをあとにした。
ついでに近くにあるヘアサロンで髪型と色と目の色を変えてから行こう。念には念を入れておきたい。それと、この髪型は少し涼しすぎる。
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「どいてーる!」
「わ!」
容姿を変えれてうっきうきでホテルにチェックインしようとしたら奇抜な格好をした人たちとぶつかりかけた。スカル団みたいだったな…。改めてフロントでチェックインして鍵をもらって部屋に向かおうとした。その途中でユウリとホップがいたので話しかけに行った。
「やっほ、ユウリにホップ」
「その声、マサル君!?」
「正解、わからなかった?」
「前と別人みたいに変わってて分からなかったぞ!それに話すのうまくなってないか!?」
「練習した、前より、わかりやすい、でしょ?」
「うん!あ、マリィ紹介するね。この子がアローラから留学してきたマサル君!頼りになるんだよ!マサル君、この子がさっき仲良くなったマリィちゃん!かわいいよね!」
「よろしくね、マサル」
「よろしく、マリィ。確かに、ユウリ、言う通り、可愛いと、思う」
「え!?」
「わお…」
「じゃあ僕、眠いから、部屋行く、また明日」
僕は手を振ってホテルの部屋に向かった。ベットに倒れた瞬間、泥のように眠ってしまっ。
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次の日、ゼリーで朝食を終えた僕はイーブイとテンザのコンディションを整えてからホテルを出てエンジンスタジアムの更衣室に向かった。受付で僕の決めた背番号のユニフォームを受け取って更衣室で着替える。
「ひっくしゅ!」
寒い…。やっぱりガラルの環境はアローラに比べて涼しすぎる。僕はいつものマフラーをつけて入場口で待機していた。スマホロトムでこれからの日程を考えているとユウリにホップ、そのあとにマリィがやってきた。
「マサル、早いな」
「早めに寝たら、早く起きちゃった」
「マサルはマフラーつけとるんやね。スカイブルーって派手やね」
「幼なじみが、くれた、プレゼント。ガラル、涼しい、から、慣れてない」
「アローラって本当に温かいんだね」
しばらく談笑していると背番号の話になった。みんな深く考えて得たり直感だったり、ジムリーダーのユニフォームは語呂合わせだとかそんな感じの話を楽しんでいた。
「マサル君は背番号何にしたの?」
「100番」
「100?なんでだ?」
「僕、王様だから」
「王、様…?」
「行こう、始まるって」
僕は入場口に向かって歩き始めた。
《それでは、チャレンジャーの入場です》
バトルコートに出ると大勢の観客が目に入った。ここまで人が多いのはアローラでは見たことがなかったから緊張する。いつもこんな中でバトルするのか。結構大変だなと思いながら癖で左耳を触った。
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・開会式が終わると僕は着替えてユウリたちに何も言わずターフタウンに向かった。話しかけると一緒に行こうと言われるから。それに僕には目的がある。
《ガーディの情報が図鑑に登録されます》
『よし、ここらへんのポケモンは全種類捕まえれたな』
ガラルのポケモンを集めたいからだ。3人は多分一緒にターフタウンまで行くと思うし一人旅のほうが性に合っているから。まぁ3人と出会う可能性も考えて早めに来たけど他のチャレンジャーも含めてまだ来る気配がない。結局イーブイとテンザのレベル上げも兼ねてそのままガラル鉱山に入った。ガラル鉱山にはアローラでは見たことがなかったポケモンがたくさんいるし鉱石もキラキラしていて見ているだけでワクワクした。
『よし、ドッコラー捕獲完了…ガラル鉱山で生息しているポケモンは全種類捕まえられたかな』
先程までに捕まえたポケモンを図鑑で確認する。1番最初のジムリーダー、くさタイプのエキスパートヤロー。くさタイプの弱点情報としてほのおタイプやこおりタイプが挙げられるけど生憎どっちも手持ちにいないし技も覚えられない。相棒はジムチャレンジ中は使うつもりないし…。さっきまで捕まえたポケモンの中から選んでもいいかもしれないけど今回はイーブイとテンザだけでいいかもしれないな。
「そこの君」
「?何か」
「ジムチャレンジ、ここでリタイアしてくれませんか?」
後ろから声をかけられたと思ったら昨日の受付で邪魔だと言われた人だった。まさかここまでこんなに早くついてるとは思わなくてびっくりしてしまった。それにジムチャレンジをリタイアって…。
「戦う前に、実力も、図らず、逃亡?笑わせ、るなよ」
「ならここで倒すのみ」
目の前にいるピンコートの男子はモンスターボールを投げるとゴチムを出してきた。僕もイーブイをモンスターボールから繰り出す。まだバトルの指示はガラル語では難しいからアローラ語で指示を出す。
「ゴチム、はたく!」
『イーブイ、突っ込んでかみつく』
イーブイは僕の指示通りはたくに当たりながらもゴチムに噛みついた。ゴチムはエスパータイプなのであくタイプ技のかみつくは効果抜群。一撃で戦闘不能になった。
「戻ってください…いきますよミブリム!」
ミブリム?見たことないポケモンだな?ここは様子を見ながら戦闘したほうがいいな。
『イーブイ、たいあたりをしてからかみつく』
「ミブリム、チャームボイスです!」
『よけてそのまま』
「ブイッ!」
ミブリム…見た目からだけどフェアリータイプだと思う。もしかしたらエスパータイプも持ってる複合タイプかもしれないけど。
「ミブッ!!」
「ミブリム!くっ、避けてねんりき!」
『左に避けて、でんこうせっか』
「ブイブイ!」
イーブイのでんこうせっかがミブリムに直撃してミブリムは戦闘不能になった。
「戻ってください…ユニラン行きますよ!」
「バトル終了、お疲れ、イーブイ」
「はぁ!?なぜ中断を!」
「ここ、野生の、ポケモン、多いから。手持ちなくて、困るのは、君だよ」
僕はカバンの中から元気のかけらときずぐすりを出してピンクコートに渡した。
「それ、ゴチムとミブリムに、使ってあげて、自分のポケモンは、労わないと、じゃあね」
僕はそれだけ言って立ち去った。イーブイにはオレンのみを食べさせながらガラル鉱山を抜けて5番道路に出た。ここでもポケモン図鑑を埋めるために捕獲していたが1匹だけ捕まえられないポケモンがいた。
「マホミルが…いない…」
マホミルというポケモンだけが見つからないのだ。かれこれ2時間は粘っているけど1匹たりとも見つからなかった。
「ラル…」
「ブイ、ブイ…」
「あーお腹すいた?ちょっと待って」
作り置きしておいたマラサダをテンザとイーブイにあげると嬉しそうに鳴いたあと、食べ始めた。ポケモンはやっぱ癒しになるな。一つひとつの動作でこんなにも愛らしく、バトルになれば勇敢な姿勢になる。そんなポケモンたちが大好きだ。さて、僕もマラサダを食べようとしていると目の前に白いポケモンがいた。
「マホォ…」
「これ、食べたい、の?」
「マホ」
目の前にいる白いポケモンこそがマホミルであるとすぐにわかった。僕は自分のマラサダをマホミルに差し出すとマホミルはおいしそうにパクパクと食べた。可愛すぎる…。眺めていると食べ終わったのか僕の周りをくると回りだした。そんなに美味しかったのかな?
「美味しかった?」
「マホッ!」
「もっと食べたい?」
「マホ?マホマホ!」
「なら、一緒に、来ない?おやつ、毎日、食べさせて、あげるから」
「マホッマホッ!」
「いいの?じゃあ、これから、よろしく」
僕はモンスターボールを出すとマホミルが自分からボールにぶつかってそのままボールの中に吸い込まれた。ボールは一回揺れたあとカチンと音を立てた。あ、あっという間に2時間の苦労が…。
「で、出てこいマホミル!」
「マホッ!」
「へへへ…元気いいね〜」
楽しそうに僕の周りをふわふわと飛ぶマホミルを見て微笑ましいなと思いながら見ていた。
「さて、君の名前は…いや、今は決めないでおこう。それじゃあこれからよろしくね、マホミル」
「マッホ!」
こうして僕はマホミルを新たに手持ちに入れてそのままターフタウンへと向かった。
「ふぅ…」
《な、なんとマサル選手!ワンパチの妨害を一蹴して最短記録でゴールに辿り着きました!ジムトレーナーの猛攻も気にせず!すごすぎる!ジムチャレンジをクリアしたマサル選手、ジムリーダーのいるスタジアムへとお進みください》
勝手に腹を見せてくるワンパチに対して少し違和感を覚えながらジムリーダーの待つスタジアムに向かった。ジムトレーナーもそれほどでもなかったな、なんて思いながらイーブイを回復させてからコートに出た。やっぱり人の目に晒されるのは少し苦手だ。真ん中のサークルに立つと向かい側にジムリーダーのヤローさんがこっちを向いて笑っている。
「ワンパチが腹を見せて降参するなんてすごいんだっぺ」
「どうも」
「対応はひえひえだべぇ」
ヤローさんはそんな事を言って自分のコートに向かう。僕もそれに従って自分のコートへ向かった。最初のジムだ、5分で方を付ける。そう思いながらバトル開始のアナウンスが聞こえるのを待った。
《それでは、ジムリーダーヤロー対チャレンジャーマサルのバトル、開始!》
「いけ、ヒメンカ!」
「イーブイ、いくぞ」
イーブイをモンスターボールから出してすぐさま状況把握を行う。…あの作戦でいこう。
「イーブイ、スピードスターで、視界を、遮れ!」
「ヒメンカ、はっぱカッターじゃ!」
「スピードスターで、撃ち落とせ」
「ブイ!」
スピードスターははっぱカッターを撃ち落としてさらにヒメンカの視界を塞ぐ。
「イーブイ、でんこうせっか、でかみつく」
でんこうせっかでイーブイがぶつかりそのままヒメンカにかみついた。ヒメンカは避けることもできずにそのまま目を回して倒れた。
《ヒメンカ戦闘不能!》
「イーブイ、いい動き」
「ブイ!」
「驚いたっぺ、でも次はそうはいかん。ワタシラガ、出番だっぺ!」
ヤローさんはワタシラガを出す。ワタシラガはさっきのヒメンカの進化系。どう戦う…いや、イーブイのレベルは高いからイーブイだけでもいけるはず。
「ワタシラガ、ダイマックスだっぺ!」
「こっちも、イーブイ、ダイマックス」
お互いのポケモンをボールの中に戻すとボールが大きくなった。僕は結構非力だ、だから巣穴で考案した投げ方だ。ごめんと、中にいるイーブイに謝りながらボールを蹴る。
「蹴った!?」
わざわざ声に出して言わないで。最近はそうでもないけど重いものを持つのは苦手だからこの方法を編み出した。互いのポケモンは大きくなりスタジアムに地響きが伝わる。
「イーブイ、ダイアタック!」
「ワタシラガ、キョダイソウゲン!」
キョダイだからこそ周りに対する影響が強い。バトルフィールドに草が生い茂ってきた。
「グラスフィールド…、ダイアーク!」
「ダイアタックだっぺ!」
ダイアークでダメージを与えて、ダイマックスが終わった瞬間畳み掛ける!今はその準備だ、ダイマックス中に倒せたならそれはそれで好都合だ。イーブイの体力にもまだ余裕がある。
「ダイアーク!」
「ダイソウゲン!」
これで倒れていてくれればいいんだが…イーブイのダイマックスが切れるとイーブイは本のサイズに戻った。イーブイを見ていたその時、前から爆発音がした。煙が晴れるとそこには目を回して倒れるワタシラガがいた。倒せたのか…
《ワタシラガ戦闘不能!よって勝者、チャレンジャーマサル!》
「倒せ、た」
「おめでとうだっぺ!強かったっぺ」
「…ありがとう、ございました」
「うん!これがくさバッチとくさユニフォーム、お祝いのわざマシン『マジカルリーフ』だっぺ」
「…」
ヤローさんからバッチとユニフォームとわざマシンを貰って僕はスタジアムから出た。
着替えをして空色のマフラーを付けて外に出ると目の前にはホップとマリィがいた。
「マサル!ジムチャレンジの受付してたのか?」
「いや、もう次のジム。1番勝ち」
「早いね…あたしたちも受付しよ」
「そうだな!ユウリはまだキャンプしてたいって言ってたし待つより進めるか!」
「頑張って、またね」
僕は2人に手を振って歩き始めた。そういえば、ここって有名な地上絵があるって事前調査で知ったな。足を地上絵の方に向けて歩き出した。
「これが…」
なんかのポケモンか?人よりもかなり大きいポケモンみたいな…。『ブラックナイト』…剣と盾を持った王子とポケモンのようなポケモンじゃないような…。
「調べがいがありそうだな…」
僕はスマホロトムで地上絵の写真を撮ってから次の街へと歩き始めた。