どうも暦月です。懲りずにまた新作を執筆しました。
設定的には暗殺教室×ダンガンロンパで世界観を共有していますが、原作を知らなくても楽しめるように書いていくつもりです。
基本は3年E組サイドで進行していきます。
皆さんは転生という言葉をご存じでしょうか。
ゲームやアニメなど様々な
一昔前ならいざ知らず、今や日本の代表的なカルチャーとして“此方の世界”でも国内外問わず人気を博しています。
まあ、いきなり何が言いたいのかと言うと……
「まさかここが『ダンガンロンパ』の世界だったなんて。それも二次創作のオリジナルキャラとは」
他ならぬ私が転生者だ。
細かく分類分けするなら憑依が近いかもしれませんが、生憎前世があったという事と、その時一番好きだった『ダンガンロンパ』シリーズの内容以外は何も覚えていません。
なのでこの世界で過ごしてきた記憶が消える訳でもないですし、自分を異物だと認識するような自虐めいた思考も持ち合わせていません。私は正真正銘、この世界の人間です。
ですが、それを許容したのと目の前の光景を受け入れるのとでは全くの別問題。私が記憶を取り戻したのと同時に頭を抑えて蹲ったのを見て、私の
「
「……いえ、何でもありません。少し眩暈がしただけです」
記憶を思い出したのが問題なのではない。姉と私、それに此方を観察しているもう一人の少年の存在が痛いぐらいに脳を刺激する。
「平良茜、お前の妹は身体が弱いのか」
「いえそういうわけでは。どうやら本当にただの眩暈だったみたいです。お騒がせしてしまい申し訳ありません、
(よりにもよって身内とその想い人が黒幕とか、どうすれば良いんですか!?)
ダンガンロンパとは、一時期ブームとなったデスゲームの中でも特に高い人気と評価を受けた傑作だ。
『超高校級』の才能を持つ生徒達を学園や無人島に閉じ込めてコロシアイを強要し、犯人となるクロを当てながら卒業――云わば脱出を目指すというもの。
一癖も二癖もあるキャラクターたちが生き残りを懸けて人を騙し、時に貶められる様は心が苦しくなると同時に、それでも希望を信じ続け最後には黒幕を倒すというカタルシスが胸を熱くさせたものだ。
(問題はそれだけじゃありません。何故現実には存在しない筈の
私こと
そして目の前の二人。私を構成するデータの元となったのが我が姉にして『超高校級のメイド』の才能を持つ平良茜と、最早才能の域を超えた【天運】を有する空ろ。
希望ヶ峰学園第79期生にコロシアイを強要し、最期には自ら命を絶った元凶を目の前にして、私は呆然と立ち尽くすのでした。
それから半年後――
私はクラスメイトと学校の教室で、ライフル銃を手にとある人物の暗殺を行っていました。
……いや何故?
「ホームルームを始めます。日直の人は号令を」
「…き、起立! 気をつけ!」
私達は殺し屋。
「礼!!」
号令と共に鳴り響く銃撃音。学び舎たる校舎どころか日本にいたら先ず聞かないであろうこの異様な光景も、気付けば日常になっていました。
発砲音が其処らかしこで反響していますが、その中に実弾は含まれていない。そんな事をすれば私達の命も危なくなるし、当然と言えば当然ですけど。
「おはようございます。そのまま続けて結構ですので出欠を取ります。磯貝君」
「……はい!」
硝煙の薫りを伴わない銃なんかで人は殺せない。でもその暗殺対象は、政府が開発したこの特殊な弾でしか破壊できないのです。
「遅刻無し…と。素晴らしい! 先生とても嬉しいです」
「いや速すぎるって!」
「クラス全員の一斉射撃で駄目なのかよ」
始業のベルが今日も鳴る。
「さあ、銃と弾を片付けましょう。授業を始めます!」
原作二次創作の主人公。『超高校級の???』
“空”という単語を除き、自分の名前や才能、果ては過去さえも忘れてしまった少女。
いつも無表情だが、感情はしっかり備えており時折それが表出する場面も。かなりの毒舌家で、基本的には敬語で話すも敵や道理の通らない相手に対しては面と向かって邪魔呼ばわりしたり、煽って情報を引き出すなど作中でも屈指の強かさを見せる。
※ネタバレ注意
“その正体は黒幕が平良茜の肉体と記憶を基に作り上げた人工知能AIアルターエゴ。空ろ復活の為、コロシアイを円滑に進行する
最後には黒幕を倒し、復活した空ろと崩れ行く電脳世界に消えていった”