タロちゃんに「ターロタロタロ」って言わせたい 作:エアプタロちゃん概念好き
「キ………キ…………」
「キビキビー!!」
「…………タロ?」
「キビキビカワイイ!」
「うわ…」
なんか知らんけど知り合いがぶっ壊れた。
──────────
事の発端は、最近知り合った学園の三年生から『自分の故郷に旅行しに来ないか?』とタロ共々誘われたことだった。
そして、目的地に着いたはいいものの、誘ってきた三年生がなんかおかしくなってた。仕方が無いので、偶然その三年生の弟が誘ってた友人たちとお喋りしてたところ、謎のポケモンに遭遇。
「見ろ!あそこだ!」
「うちが見たやつ!……ドローン?」
「いや……ポケモン…か?」
「かわいい…!」
浮遊する謎のポケモンから、ドーナツ形の毒々しい色をした何かが放たれた。
「おっ、これ、餅か?」
「ほのかな甘みが…イケる?」
「ですね…硬さもちょうどいい…」
「それ、多分ダメなやつ!」
そうしてそれを飲み込んだ人たちは例外無く……
「うお、なんだ!?」
「わっ…わっ!」
「お二人ともどうか…きゃっ!」
黒幕が出してそうなオーラを身体に纏い、瞬く間に…
──────────
「キビキビー!!」
…謎のステップを踏みながら謎の声を出しながらこちらに迫ってくるようになった。
「キビ…キビ…!」
「キヴィキヴィ!!」
「キビキビカワイイ!!」
……なんだこれ?地獄か?
「三人とも!」
「アオイ、スグリ………あいつら、どうする?」
「どうするって、どうにかして戻さないと…」
「やっぱり後ろのやつを……ああ、あいつ、三人を盾に!」
「三人とも大人しくさせるしかないね」
「そういうことならタロは引き受けた。流石に向こうもトリプルバトルする気はないっぽいし、残りの二人は任せるけど…大丈夫?」
コクリ、と二人が頷いたのを見てからタロの正面に立つ。スマホロトムを傍らに浮かせてカメラを起動。続けてモンスターボールを取り出すと、向こうも同じようにモンスターボールを取りだした。
「キビ!…カワイイ!」
「……お前、半分くらい意識残ってるだろ」
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結論から言おう……割とやばかった。下手すればスイリョクタウンが壊滅するくらいにはやばかった。
というか餅食うだけで洗脳ってなんだ。どう考えても普通のポケモンじゃないだろ。
「……あの、商店の後どうなったんですか?かわいいポケモンを見つけてからの記憶がはっきりしなくて…」
「…ん?ああ、動画送ってやるよ。ほら」
和気藹々とした様子で話し合う五人を眺めながら、タロのアカウントとのトーク画面に、一本の動画を送る。その動画は、バトル前後のタロが謎のステップと謎の声を出しながら踊っている姿を映したものだった。
「………え?」
カメリアは頑張って煽ったりしてなんとかバトル自体のルールをシングルバトルに変えて勝ちました。