ルイズに捧ぐ召喚詠唱   作:かりん2022

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傑の断罪3

【呪胎森殿】

 

 呪霊の生る果樹園が私の領域だ。

 森になる果物が熟して次々に呪霊が孵化していく。

 生まれた呪霊達は、一段階強くなる代わり、領域の解除とともに消滅する。

 本当の本当に、最後の奥の手。

 ここで呪霊を全て使い尽くしてもいい。

 呪霊はまた集めればいいのだ。悟には代えられない。

 

「ちっ 相手をしてられるか」

 

  甚爾は領域から「抜け出した」。

 

「な!?」

 

 慌てて領域を解除する。くっ 逆に大量の呪霊を無為に消費する羽目になってしまった!

 銃声。理子ちゃん!!

 

 理子ちゃんが殺され、連れ去られていく。

 くそっ くそっ くそっ

 

 銃が何発も撃たれる。ダメだ、それを防ぐのが得意な呪霊は使ってしまっている!

 手足を撃ち抜かれ、私は倒れた。悔しさに頬を濡らし、地面を掻く。

 動け。動け。動け!!!

 

 そして、私は全ての呪霊を出し、呪力を暴走させる。

 

 私の持っていた呪霊が、弾けて白い毛玉が降ってきた。

 私の傷が毛玉に触れて、癒えていく。焦ったいほど僅かずつ。

 

 これで本当に呪霊は0。

 

 私は、なんとか立ち上がった。

 

「傑っ」

 

 走ってくる悟を見て、ほっとする。ひどい怪我をしていて、反転術式で直したのがわかった。2人とも満身創痍。とてもボロボロだ。

 

「悟、すまない!!!」

「あああああああ!!! 俺もごめんっ!! わかっててしてやられるとか、本当俺無能……っ!! 反転術式覚えたのはまじ頑張ったけど!!! どーしよこれ、どーすんだよ!!」

 

 悟はパニックに陥っていた。

 

「悟、とりあえず甚爾を追いかけよう。死体だけでも取り返さないと」

「行きたくないってわけにはいかねーよな……」

「悟?」

 

 臆したのだろうか。いや、悟が臆するはずはない。だって五条 悟なのだから。

 そう思いつつも、誘拐からの一連の事を思う。悟はあの日からずっと何かに悩んでいる。ただ、単純な恐怖ではなく、色々と事情が複雑そうだった。

 悟が殺されるかもしれないと言っていたのは、おそらくあの襲撃者のことだろう。

 二つある目標のうち一つは追いかけなければ達成できる……のか? いや、また悟の暗殺に来たら困る。今仕留めてしまうべきだ。

 もう片方の目標は失敗。

 

「天内を守れなかった以上、最悪、恵を殺さないと面倒な事に、でも……あー! どうすりゃいいんだよ!!! 自分を殺すガキを自分で育てる自信ねーぞ!」

「悟、恵って誰だい? 犯人かい?」

 

 また新しい情報が出てきた。

 また命を狙われるのか、悟。狙われすぎじゃないか?

 

「いや、今回襲ってきた甚爾って男の息子」

「??? 悟。理子ちゃんは死んでしまったんだ。少し時間を取ってでも、状況を話せないかい?」

 

 その言葉に、悟は頭を掻いた。

 

「……駄目だ。縛りもあるけど、それを言ったら本当になるみたいで、まだ言う勇気が無いんだ」

「本当なんだろ? いい加減、ちゃんと話してほしい」

 

 それが何かはわからないけれど。

 悟の顔を見つめると、悟は一つため息をついて、ついで周囲を確認してから、話し始めた。




マシュマロ
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主人公は

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