ルイズに捧ぐ召喚詠唱   作:かりん2022

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そもそも五条と夏油が好きでなかったら召喚は成功してなかったと供述しており

二度と召喚することはないと思っていた。

誘拐は嫌だ。逮捕は嫌だ。当たり前の事である。

しかし、さすがリアル召喚本。

気がつけば押し入れから脱出して目の前にあるってどういうこと???

 

ホラーに慄きながらテレビを見ていると、大事件が起きていた。

氷の女王を使役して街を凍らせ、大暴れしている人がテレビに写ったのである。

これ現実???

 

めっちゃ見覚えのある本を片手に持っている。

あっ(察し)

 

私は慌ててテーブルの本をカバンに突っ込んだ。

これバレれば死ぞ。

 

なんかアニメに出てくるエクソシストっぽい人が現れて戦いだした。

そこでもなんか見覚えの本がある。エクソシストが天使を出して戦っておる……。

こ、ここはアニメの世界だった……!?

 

はぇぇ人がゴミのように死んでますわ。

アニメの世界にトリップとかクソだな! 困りますよ、現実でこんな事をされては!

 

私はカバンを開けてじっと本を見る。

 

「これ、私も戦わないといけないやーつ?」

 

 本は答えるように輝いた。

 

うそやろ。

 

 

 作戦会議! 作戦会議です!!

 捧げ物のiPadを出し、私は召喚の準備を整えた。

 2回目の召喚からは略式で行けるらしい。

 土下座OK。さあ、レッツ召喚!

 

 私は本に祈りを捧げる。

 

「悟きゅん、お願い来てください!」

 

 本が輝く。

 そして現れる五条悟。略式なので私を守ってくれる光の壁はない。ヒェェ。

 

「あー! お前!」

 

 ビシッとこちらを指さしてくる五条悟。いや五条様!

 

「すみません、すみません、助けてください!! 貴方の死因言いますから!」

「俺、死んだの?」

「はい……」

「相手宿儺?」

「はい」

「本読ませて。話はそれからだ」

 

 私はiPadを渡した。

 しばし、読み終わるのを待つ。

 

 ため息をついた後、五条様は言った。

 

「で、何で困ってるの」

「それがですね!」

 

 説明をする。漫画が更新される度に情報共有するから戦いの時は助けて!

 というのが内容である。

 

「まあ、ペロペロよりはマシなんじゃね?」

 

 契約成立である。

 

「ついでにさ、その本見せてよ」

「召喚の本ですね、わかりました」

「読めねーな」

「要約して読み上げましょうか?」

「頼む。後、これ持って帰っていい?」

「私も無いと困るので、バイト代貯まるまで待ってもらってもいいですか……」

 

 契約は成立し、私はバイトに励みつつも、より一層コソコソと目立たぬ生活を送った。

 召喚術だが、あまり乱用すると本格的に五条様が召喚獣になり、拉致味深まる感じなので満場一致で避ける事になった。私に逆らえなくなるのは隠していた同人誌を発見した五条様的には絶対に許せないらしい。

 後、同級生達には手出ししないようにめちゃくちゃ念押しされた。

 

 同人誌は根こそぎ処分させられた。同級生の傑くんを慰み者にする作品は五条さん的には絶許らしい。問答無用で私をぶん殴ろうとした五条様だが、召喚の弊害かどうしても出来なかったので、そこもまた問題らしい。

 

 そもそも召喚術は願いを利用するものらしいので、下手に乱用するのは危ない。口では悪いやつをやっつけてって言ってても、胸の中で心から五条と夏油のラブエッチが見たいです!! って思っちゃえば、どっちが採用されるかって言ったら胸の内だからね。召喚術怖い。知識と名前と想いがあればいいらしい。誘拐犯の宝すぎて怖い。やりたい放題じゃん……。

 夏油様も召喚出来そうってあたり、五条様が心配するのも無理はない。

 同人誌の処分と五条と夏油のえっちの妄想すら禁止してくるのはそれが原因である。

 頭の中はどうにかなるもんでもないしなー。私から性欲を消したら無ぞ。

 じ、自分で自分が信用できないっ!! いや、悪いほうに絶対的な信頼があるっ!!

 

 話を元に戻すが、五条様は原作の流れをある程度踏襲するかしないかですごく悩んでいる。

 

 そう、今なら甚爾に交渉をする事も可能かもしれないのだ。だが、原作の強制力があるかどうかはわからないが、メロンパンの強制力は確実にある。そんな状況で、先を見るアドバンテージを捨ててしまうのはどうなのか。

 

 

 そんな中で、試金石として理子ちゃんの護衛を利用するらしい。

 なりふり構わなければどうにかなる率は上がる。

 でも、ここで正面突破できなければ、その後を乗り切るなんて到底できない。

 何せ、原作通りにすれば10年は大人しくしてくれるのだ。その10年が大事なのだ。今、五条様は最強ではないのだから。

 もちろん、夏油様を犠牲にするつもりは五条様にはない。ただ、うまく誘導はできるかもしれない。

 

 正面突破して同化さえ済んで仕舞えば、前提は変わる。

 後は何も考えず強くなれば、メロンパンはもう500年待とうという気になってくれるかもしれない。原作通りとか考えなくて済むのだ。

      

 はえー。色々五条様は考えてるな、がんばえー。

 いや、大学生にできることなんて何もないですわ。

 ちな、五条悟が死んだあたりで出版社の出版もにっくき召喚者共の手で無期延期となったので、これ以上の原作知識の提供は難しい。

 

 ここまでの知識の提供で、五条様があのやべー氷の女神や天使様から助けてくれればいいのだが……。無理だろうなー。漫画の知識を提供するから命がけで戦えとかないわー。せいぜい護身術の指導と運動のアドバイスもらえたら万々歳だな。

 やりたくない。やりたくなーい!!

 でも護身術覚えないと死ぬかも! いやー!

 

 とにかく安全第一で生活しよう……。




マシュマロ
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