「ちょっと待ってろ、傑」
そう言って、悟は宙に浮かんだ魔法陣に手を沈めた。
出てきたのは、タブレット。
「それはなんだい?」
「魔法の板」
「機械に見えるけど」
「まあ見てろって。俺からは何も言えないけど、それを見せることはできる。ああ、俺達の出番は8巻から。あ、いうまでもないけど補助監督には内容悟らせんなよ」
車での移動中、傑はそのタブレットをじっと見た。
傑が怒っているのがわかる。
「胸糞悪いな」
そこで、俺の表情に気づいて、傑は微笑んだ。
「君に対してじゃないよ」
そうして、夏油は未だ持っていた弱い呪霊で文字を書く。
『これを盾に君を脅したんだね。そいつは。単なる漫画のキャラクターなんだって、軽んじて』
五条悟は答えない。縛りで何をされたかは言えないからだ。
ぐつぐつと傑は煮立っているようだった。
100℃超えてない? 大丈夫?
その場所について、傑は俺に手を伸ばした。
「一緒に行こう。大丈夫だよ、悟。呪霊はまた1から集めれば良いんだ。私は絶対に君を助ける。その為にも、まずは甚爾を倒そうか」
「ああ、傑。頼りにしてる。でも、一旦俺に説得を任せてくれねーかな」
「わかった。好きにしなよ。全力でフォローするから」
お話の中では取れなかった、傑の手。それを、俺はぎゅっと握った。
「恵を頼むよって言われてたんじゃねーのかよ! てめーの息子だろ!」
最低だと思ったけど、甚爾の柔らかいところを突いた。
「なんでお前が知ってる」
「お前の息子を宿儺の器にしようって一派がいる。俺は正直、今のうちに殺しておきたい。かといって禪院家で育てれば、恵は大好きな姉と引き離されて泣くだろうな。術式持ってるから禪院家で暮らせば幸せ? その答え、本当は知ってるんじゃねーの? 結局、お前がやるしかねーんだよ。で、どうする?」
「どうする? 何が言いてーんだよ」
「てめーの息子ぐらい、自分で守ってやれって言ってんだよ。真希は将来、呪術師になるぞ。呪霊が見えなくても、お前より弱くてもな」
「何を知ってる」
「未来を。宿儺の復活防ぐ手伝いするなら、水に流してお前の息子を守るの協力してやんよ。宿儺に殺されるのはごめんだからな」
「っ ずいぶん反則な術式持ちがいたもんだな。俺の子が受肉してお前を殺すってか」
「そー。今から10年後にね。あ、未来情報については黙ってた方がいいぞ。未来で宿儺の器は秘匿死刑の判決が降りてる」
トン、と甚爾は下がった。
「考えとくわ」
甚爾は下がった。
「逃がして良かったのかい、悟」
「ごめんな、傑」
「……いいよ。私も約束を守れなかったしね。理子ちゃんの遺体を回収して、それでまたそれを読ませてよ」
「ああ。……傑。大丈夫か」
「大丈夫ではないよ。大丈夫ではないけど、君の方が大丈夫ではないだろ。一緒に背負わせてくれ。戦わせてくれないか」
「……うん。手、離さないでくれよな」
「絶対離さないよ。私を出汁に悟を苦しめた奴をぶん殴るまではね。縛るよ」
「それ、あいつ死なない?」
「あはは。冗談だろ? 確実に殺すに決まってるじゃないか」
その手を離す時を永遠に来なくするため、夏油にあいつと会わせないようにしようと誓う悟だった。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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主人公は
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死ぬ
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死なない