クリアするまで出られないホラゲーに、なぜかVチューバーがいる件について   作:プロトタイプ・ゼロ

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カセット9「推理と謎」

 

 

 

「はいはーい。社長さんやー。情報集めてきたよ」

 

「すまないね。君に依頼することになってしまって」

 

 ホロライブプロダクション社長室。その椅子に座る男と机の上に腰掛けた美少女。

 

「いやいや~社長さんの頼みですからねぇ。それに、ボクも『彼』については気になっていたところもありますので」

 

「そうかい。そう言ってもらえると嬉しいよ。家の会社にも探偵をやっている子はいるけど、少し頼みづらくてね」

 

「わかりますよ〜その気持ち。ボクは別に構いませんけど、アメリアさんが調べに行くと、ねぇ」

 

 お互いに苦笑いが浮かぶ。

 

「調べたところによりますと……

 

 神塚明真。年齢不詳。学校には通っておらず現在行方不明者……それも最初に行方不明となっているようですよ。凄いことに彼と関わりがあったとされる人物はみんなかなりの高齢者であり、中には既に故人となっている人もいるそうです」

 

「そうか……」

 

「フブキさんやミオさん……そして現段階ではいろはさんもホラーゲームの世界に取り込まれ、全員同じ人物に助けられていますね」

 

 ホロライブプロダクション社長ことYGUOOの脳裏に浮かぶ金髪の少女風真いろは。彼女もフブキやミオと同じくゲームをしていたところ急に眠くなってしまい気づいたときにはゲームの世界にいたという。

 

 現段階ではどういった条件によりホラーゲームに取り込まれるのかまでは判明しておらず、フブキとミオから聞いた狐面の少年を聞き、そして今回のいろはが遭遇したギーツと名乗った少年。同一人物なのかは理解している。

 

 YGUOOは狐面の少年ギーツと神塚明真は同じ人間であると推測している。確証はまだないが。

 

 今回神塚明真について調べようと思ったきっかけは、いろはがゲーム世界に取り込まれた際に使っていたとされるノートだ。ハッキリと書かれた『神塚明真』のという名前、そして、おそらく彼が書いたであろう文字。フブキ達がホラーゲームの世界から持ち帰った『神塚明真』の物と思われるいくつかの持ち物。

 

「それで、預けていたアレらの結果は?」

 

「はい、個人のツテで調べてもらったところ……『神塚明真』の名前が刻まれた持ち物とノートは彼のもので間違いないようです。ですが……」

 

 要領を得ない顔に少しだけ疑問符を浮かべる。

 

「ノートに書かれていた文字、それだけは彼のものではありませんでした」

 

「それは……本当に?」

 

「えぇ。間違いなく神塚明真の文字ではないそうです」

 

 謎は深まるばかりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞いたよ。いろはちゃん、大丈夫だった?」

 

「AZKiさん……」

 

 長い黒髪にマゼンタのメッシュが入った清楚を思わせる美少女AZKiは、一週間も意識不明となっていたいろはが入社すると同時に誰よりも早く駆け寄った。

 

 ずっと心配だった。電話も出ず家でパソコンの画面をつけっぱなしにしたまま意識を失っていたいろは。最初に気づいたのはときのそらだった。偶然ホロックスのメンバーと鉢合わせし、そのまま一緒にいろはが借りてるアパートに行ったのだ。

 

 意識を失っているいろはに、総帥ことラプラス・ダークネスは冷静に対処した。驚きで頭の機能がうまくいかない幹部こと鷹嶺ルイの頭を引っ叩きすぐさま病院に連絡を入れさせた。インターンで元掃除屋をやっていた沙花叉クロヱにアパートの付近で怪しいやつがいないかの確認をさせた。

 

 その時のそらは何もできずにいたことを後悔しており、そして見た目だけなら一番幼く感じるラプラスが頼もしく思えた。別に普段のラプラスが頼もしくないわけでもないが。

 

 だが、総帥としてホロックスのリーダーをやっている意味がわかった。総帥を名乗っているのも伊達じゃない。

 

 その後いろははすぐに病院に搬送され、体の隅々まで調べたにも関わらず、別にどこか悪いものがあるわけでもなかった。それなのにいろはは一週間も眠り続けていた。もしかしたら一週間も前かもしれない。

 

「本当に! 本当に心配したんだからね!」

 

「ごめんなさい……ギーツさんが助けてくれなかったら風真は今頃ここにはいてなかったと思うと、凄くゾッとするでござる」

 

「すいちゃんも。もういろはが帰ってこないんじゃないかって心配だったよ」

 

「みこもすっごく心配したんだにぇ!」

 

「あはは……」

 

 現実世界に帰ってくる事はできたものの、彼女の心には未だにホラーゲームにいたときの恐怖が残っている。そして自分を逃がすために怪物たちの相手をしているであろうギーツを心配している。

 

 最近では夜一人で寝るのが怖くなり、交代制でホロックスの誰かと寝ている。

 

「吾輩に頼めばいつでも一緒に寝てやるからな!」

 

「ありがとうでござる、ラプ殿」

 

 ホロックスのメンバーと寝ることが多くなった彼女は、何故かラプラスと一緒に寝ると一番落ち着くことがわかった。だが、確証もなければ頼む勇気もない。ただ普通に恥ずかしい。

 

「…………必ず、感謝を言わなければならないな」

 

 みんなの輪に入って笑顔を浮かべているいろはを見て、ラプラスは小さく呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここは……もう次のゲームかよ? ったく、本当に休む暇もねぇな」

 

 どこかの無人島にて、ひび割れた狐のお面を被った一人の少年が目を覚ました。

 

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか?
良ければ感想などくれると嬉しいです!みなさんもこの物語についての考察とかしてみてください。

ではではまた次回でお会いしましょう!

第三のゲームが始まりますよ!

ヒロインにするなら?

  • 白上フブキ
  • 大神ミオ
  • AZKI
  • 黒上フブキ
  • その他(感想欄にて)
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