クリアするまで出られないホラゲーに、なぜかVチューバーがいる件について   作:プロトタイプ・ゼロ

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今回はかなり短いです。それではどうぞ


カセット4「目が覚めたら」

 

 

「はっ! ここは……私のゲーム部屋!?」

 

 ガバっと机に突っ伏していた顔を上げ、周囲を見渡し自分がいる場所がちゃんと部屋であることを確認する。

 

 防音対策がしっかりとされた壁、外の様子が見られるように作られた窓、机の上に置かれた長時間ゲーム用の天使の羽が生えるジュース、隣で机に突っ伏して爆睡しているミオ……。

 

「ってぇミオ!? そうか! そういやオフコラボしてたんだった!!」

 

 急いで時計を確認する。深夜0時に配信を始めたはずなのに時計の針は5時を指している。外を見れば薄っすらとだが明るくなっており、それを脳が理解した時には顔がどんどん青褪めていく。

 

 そして、隣で爆睡しているミオを揺さぶりまくった。

 

「ミオ起きて!! もう5時だよ!! どうしよう!? 白上達すっかり寝ちゃってたよ!!」

 

「ん〜どうしたの……」

 

「悠長に寝ている場合じゃないんだって!! もう朝なんだよ!!」

 

「うえぇ!?」

 

 隣の相棒も現在の状態を理解できたのか慌てて起き上がり、そのまま後ろに倒れ込んだ。ゴンと鈍い音とともに頭を打ったミオが痛そうに後頭部を支えながら起き上がった。

 

「いてて……うわマジじゃん!」

 

「どうしよう……」

 

 思わず弱気な声が出てしまう。配信を開始して二人して直後に5時間も爆睡してたなど、前代未聞の大事件である。視聴者達がどう思っているのか恐る恐る画面を見れば、

 

〉今回の配信マジすごかったな!

〉まるでリアルで体験してるかのような絶叫してたな

〉見た感じモンスターめちゃくちゃ怖かったんだけど!!

〉ちょっと調べてみたけど、このゲームってだいぶ昔に作られたやつらしいんだよね

〉えっ?そうなん!?

〉それでこのリアリティーはヤバすぎやろ

〉というかあの助っ人っぽい狐面の男の子強すぎん?

〉それな。俺も思った!

〉絶対倒せなさそうなモンスターを一撃って、それは流石にさぁ……

〉言うて昔のゲームやしな

 

 

 どう考えても寝ていたはずなのに、ゲームクリアの文字と、ゲーム内容について考察するコメントの数々。いつの間にか配信は終了しており、身に覚えのない事態にフブキは思わず立ち上がった。

 

 ゴトリ

 

 その瞬間、服のポケットから落ちた『なにか』。それを拾ったフブキは戦慄する。

 

「これ……って」

 

「まさか……!?」

 

 そう。フブキが服のポケットから落としたもの。それはあの世界で手に入れた『虹色に輝くなにかの欠片』だった。

 

「どうしてコレが白上の服に入ってるの?」

 

「なんでだろ……あっ形が」

 

 二人で眺めていた『なにかの欠片』は、突然眩い光に包まれると懐中時計へと変化した。

 

「なんで懐中時計に……?」

 

「ん? 後ろに名前が書いてあるよ……えぇと、神塚明真?」

 

 懐中時計の裏側に書かれていた『神塚明真』という名前。もちろん二人には聞き覚えもない名前である。

 

「どうするミオ?」

 

「う〜ん……取り敢えず事務所に持ってって相談してみる?」

 

「それしかないよねぇ……交番とかに届けようにもゲームしてたらいつの間にか手に入れてました、なんて信用されるわけないし」

 

「それは事務所でも同じだと思うよ……」

 

 どういうわけかゲームの世界で手に入れたアイテム。それが実はこれから起こる謎の事件において超重要アイテムであるということを、この時の二人はまだ知ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〉神塚明真:ゲームクリアおめでとう。もう、ホラーゲームに囚われることはないようにね




どうだったでしょうか。
良ければ感想をください。僕のエネルギーになります。

ホロメンをヒロインにしますか?

  • します(作者が勝手に決めます)
  • しません
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