【完結】ウサミミ少女のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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受け応えろ‼︎ インタビュー‼︎

 12月も下旬、終業まで数日に差し迫ったこの日。

 

 行うのはメディア演習だとか。

 

 マウントレディを特別講師として招いたらしく……コスチュームに着替えて集まる21人。

 

 メディアと聞いて鈴仙は苦笑いを浮かべて後ずさる。

 何せマスコミや週刊記者には全くと言って良い印象も良い思い出もない。

 

 嫌いなものに一部の常識に欠けるマスメディアと即答する程に鈴仙の中では嫌なイメージがついた。

 

 自宅への集団無断突撃、ある程度はしょうがないとはいえ自身の全裸を全世界生放送、果ては雄英の業務が滞るレベルでの鈴仙への取材依頼。

 A組の皆が集団で寝込んだ時に1人看病で忙殺されていた際、何処から知ったのかは不明だが、鈴仙に直接電話を繋げた記者に取材を捩じ込まれそうになった事もあり、それを相澤先生経由で断ったその3分後に鈴仙の電話番号がありとあらゆるSNSに晒されていた……そのせいで日夜問わずひっきりなしに鈴仙のスマホにはイタズラ電話や取材の申し込みが殺到していた。

 そして大手マスメディアからの深夜帯にすらかかってくる取材依頼で辟易し、もはやスマホとしての機能が完全に死んでいた為に電話番号の変更を余儀なくされた。

 他にもあからさまに高圧的な態度、取材をしてやるから喜べと言った物言いや取材をしてやってると言わんばかりの横柄な態度だったりである。

 大手編集者が鈴仙に対し神野区の全裸映像をネタにしてヌード撮影を強要、ヌード撮影に同意しなければようやくネット上から消え去った過去の全裸映像を更にばら撒くと脅迫して来た時があったが、その話がお師匠様に伝わり、お師匠様から根津校長や教師陣に伝わって……特にミッドナイト先生とお師匠様がブチギレていたのが記憶に新しい。

 

 流石に明らかな脅迫まで行われたとなると話が変わる。

 一生徒に対してそこまでの被害は雄英側としても見過ごせず、校長から直々に該当記者及び記者が勤務する会社に対しての法的措置及び追従するマスコミや週刊記者に対して法的措置も辞さないという内容の文書が送付されて、ようやくある程度は収まったがマスコミには不信感と嫌な思い出しかない。

 

 ちなみに、鈴仙の電話番号をSNS上にばら撒いた記者は雄英側の調査で大手週刊誌編集部部長という事が判明しており懲戒解雇になったとか。

 鈴仙のヌードを強要した大手編集者もネット上で鈴仙に対してオールマイトが引退した件を引き合いに出した軽率な発言と鈴仙の全裸映像を超高画質でアップロードした事で爆発的に大炎上して同じく懲戒解雇となったらしい。

 

 クラスメイトとのトークアプリ以外のSNSは興味が無い為に一切触っていない鈴仙は耳郎さんや一佳からの又聞きで聴くくらいだが結構すごい事になっているらしく苦笑いを浮かべて呟く。

 

「……一部のマスコミやメディアのせいもあってそういった関連には嫌な思い出しかありませんね」

 

 鈴仙の言葉は偽らざる本心であった……。

 全裸映像のばら撒きやそれをネタにした脅迫やヌード強要など問題外である。

 

 相澤先生にメディア避けを参考にしてここ最近の取材は全部回避しているが……それでも寮生活故に鈴仙のいる場所は大体限られる。

 

 鈴仙がマスコミや週刊記者を嫌う事案はまだあった。

 10Km先も超高画質で取れる違法改造の望遠カメラと念写という個性を組み合わせて寮内の自室で過ごす鈴仙の写真や鈴仙の着替えやシャワーシーン、入浴シーンを盗撮しその映像と画像をネット上で販売した週刊記者がいた。

 

 週刊誌に載せる分とは別にSNSに戦果として挙げていた様で、どうも料金を払った会員にのみ見れる様にしていたらしく発覚が遅れた。

 其処には鈴仙の入浴映像や着替えの映像があり、全裸の映像まであった。

 

 警察からの連絡で発覚し……確認のために映像を見た鈴仙は八意永琳とミッドナイト先生と共に引き攣った表情で199分に渡る自身の入浴映像や着替えの映像を見る羽目になった。

 

 そんな事もあり鈴仙はマスメディアに対する露出が極端に減っていた。

 ファンサービスは行うがマスコミの取材やテレビ出演依頼は全て拒否する程で、波長操作で自身を映すテレビ局のカメラには映らない様に徹底している。

 

 そんな事を思い返しながら始まるメディア演習。

 

 クラスメイトのインタビューが終わり鈴仙の順番になる。

 

『凄い活躍でしたね、ムーンラビットさん‼︎』

 

 マイクを向けられた鈴仙、状況設定は(ヴィラン)を倒した後らしい。

 

『えぇ、ありがとうございます……』

 

 とりあえず当たり障りの無い言葉を選んでいく鈴仙。

 その後も質問が続いていきリポーター役のマウントレディから質問が投げかけられる。

 

『ムーンラビットさんはどの様なヒーローを目指しているのでしょう⁉︎』

 

 その問いかけに対して……鈴仙は少し思案しながら答える。

 

『私が来て、皆が安心できるようなヒーローを目指しています』

 

『素晴らしい‼︎ それで……話しは変わるのですが必殺技はどのようなモノをお持ちなのでしょう?』

 

 そう問われて鈴仙は掌を上空に突き上げて虹色の極太レーザーを射出する。

 

極大光線砲撃(マスター・スパーク)という技を、そして……少々手荒ですがそれの強化系となる技も……』

 

 そう呟き極大光線砲撃(マスター・スパーク)の発展系の技を披露する。

 

 極大光線砲撃(マスター・スパーク)よりも貫通力、砲撃の威力、純粋な本数、そして、対象への追尾性能、その全てを向上させた新技……夜空煌めく星の砲撃(スターライトタイフーン)

 

 虹色のレーザー砲撃という大元は変わらないがレーザーの威力は段違いとなっている。

 それらを披露する。

 

 昼間なので見えずらいレーザーであるが……夜空で放てばその綺麗な弾幕は見るものの心を奪うだろう。

 

 満点の星々の様な鮮やかな色なのだから。

 

 

 そうして、ヒーローインタビュー……メディア演習は何の問題もなく終了した。

 

 

 授業後。

 

 教師陣は会議室に集まり……今回の議題について話し合っていた。

 

 根津校長は語る。

 

「元々、各事務所と我々の間で決めた自粛……様子見だったわけだが……今回何と公安委員会からヒーロー科全生徒の実地研修実施を要請された……」

 

 

 根津校長はゆっくりと言葉を切って……再度言の葉を紡ぐ。

 

「インターンを再開させる」




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