【完結】ウサミミ少女のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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牢獄の中の白兎

 タルタロスへと投獄されてから3日が経過した。

 朝食を食べ終わり今は朝9時45分。

 

 波長操作で情報を得ていると鋼鉄製の扉が解錠され刑務官が6人、アサルトライフルである「ShAK-12」を構えながら入ってきた。

 そして、鈴仙に向けて告げる

 

「『C-47・984732』面会だ……来い」

 

 2人の刑務官が部屋へと入り鈴仙に手枷と足枷、腰縄を装着しつつ先導。

 残る4人が鈴仙をいつでも射殺出来る様に一定の距離を保ちながら背後に2人、前方に2人が鈴仙に銃を向けたまま移動する。

 

 そうして……徒歩15分の距離を歩き……ようやく面会室に到着すると防弾ガラスに仕切られた向こう側にいたのは相澤先生、プレゼントマイク、八意永琳、根津校長の4人であった。

 

 ……私の前に黒霧に呼びかけていたのか、さて進展は……病院。

 お師匠様の事だから調べ上げているのだろう。

 ……蛇腔総合病院か。

 

 鈴仙は椅子に座る様に促されてゆっくりと座ると笑みを浮かべて語る。

 

「……お久しぶりです、相澤先生、山田先生、根津校長……お師匠さま」

 

 ガラスの仕切りの向こうで……暗い表情を見せる4人。

 未だに状況が悪いのは波長操作で理解した。

 刑務官が4人へ向けて語る。

 

「先にお伝えしておきます……外の情報は一切遮断しておりますので」

 

 鈴仙は椅子にもたれかかりながら波長操作で状況全てを把握。

 さて……と、此処には刑務官6人と壁に埋め込まれた分も含めて監視カメラ13944台、壁に埋め込まれた分も含めて脳波とバイタルサイン測定器が3150台。

 機器全てとカメラ全て、カメラの先にあるモニター映像を波長操作で誤認識させて……刑務官6人の脳を波長操作でジャックし動きを封じ視覚情報と聴覚情報を改竄する。

 

「さて……と、これで自由に喋れますね〜、いや〜……息が詰まる詰まる……相澤先生、A組の皆やB組……特に一佳は元気にしてますか? ん? ……大規模ですね、3月の下旬ですか……詳細な日程は、あぁ理解しました」

 

 根津校長と相澤先生、山田先生の記憶を読み取り全てを理解する鈴仙。

 

 その行いに相澤先生は悲痛な表情になり呟く。

 

「……自分の心配は後回しか? 皆は変わらない……全員が鈴仙の無実を信じてる、お前が投獄されて2日が経過してからA組とB組全員のスマホにメッセージが届いたって聞いたぞ……これからの個性伸ばしや訓練の方法、短所の打ち消し方、長所の伸ばし方……それぞれの方法が書いてあって……文末には感謝の言葉が記載されていたと……」

 

 鈴仙はそれを聞いて安堵する。

 

「メッセージはちゃんと送付されましたか、良かった……相葉愛美に頼んでいた甲斐がありました、彼女ならキチンと仕事をやり遂げてくれる……それと、お師匠様に渡した義眼……そこに私が突き止めた情報が入っています……既知の情報となるかもしれませんがご一読ください、少し……世間話でもしてくださいよ? オール・フォー・ワンの勧誘がウザすぎて頭がおかしくなってしまう……あぁそれと荼毘はこのタルタロスから脱獄してますね……此処に入った初日にタルタロスの全域を波長操作で確認しましたが……荼毘だけが確認できませんでした……この情報から察するに、もう此処……陥落してますね」

 

 髪を弄りながらサラリと重大発言をぶちかます鈴仙。

 荼毘の脱獄、そしてオール・フォー・ワンからの勧誘。

 

 それを聞いて根津校長とお師匠様はもうなりふり構わないのを決断したのが波長で視認できた。

 

 

 面会も終わり独房へと戻される鈴仙。

 ……オール・フォー・ワンからの電波通信が煩わしくて堪らない。

 この数日で何回も掛けてくるこれで310回目、まるで純愛が重い彼氏のソレだ。

 

 ……漫画やドラマで観る分にはともかく……実際にやられるとウザいな。

 

 何度も何度も甘い言葉を重ね掛けし(ヴィラン)側に堕とそうと躍起になっている……まぁ確かに取得したヒーロー仮免許も剥奪された以上……まぁ解らなくは無い。

 

 恐らくお師匠様も根津校長も私を釈放出来る段階に至っていない。

 

 現状唯一の話し相手……と言っても一方的な甘言であるが暇潰しには丁度いい。

 

『なぁ、そろそろ返事くらい欲しいものだ……君の個性を僕にくれたら代わりにもっと使い勝手の良い個性を与えてあげるよ……もっと手軽に君の復讐を遂げる事が可能になる個性をね』

 

 最近は電波通信で引っ切り無しに個性の交換を求めてくる。

 暇潰しにしてはもはやつまらないしかったるいので電波通信を無効化し遮断すると意識を別の方向へと向ける。

 雄英から送られてきた大量の課題。

 

 授業に出れない分課題を終わらせろと言う事らしい。

 これをやれば単位不足で進級出来なくなることは無いだとか。

 

 やる事も特に無いので課題を進めていくと数学課題の中のかなり難解な問題が。

 

 

「……成程、そうきたか」

 

 31169,12399,33073,29508,12375,12414,12377,12290,13,10,20316,25126,24403,26085,12395,12290,13,10,13,10,12498,12540,12525,12540,12467,12473,12481,12517,12540,12512,12399,27704,36960,20141,12395,32622,12356,12390,12362,12356,12390,12367,12428,12427,12392,26377,38627,12356,12391,12377,12290,13,10,13,10,37428,20185,12539,20778,26311,33775,38498,12539,12452,12490,12496,12424,12426。*1

 

 解答欄に記入していくが結構難解な問題集だ。

 これ高校一年でやる様な問題か? 

 

 さて……と、数学担当はエクトプラズム先生か……ならこれくらい読み解いて欲しいものだ。

 あの人の作る問題集は難解な事この上ないからなぁ。

 

 全ての課題を終わらせて鈴仙は課題をドアの隙間から外に出すとゆっくりとお風呂を楽しんだ。

 

 鈴仙の収容から2ヶ月が経過した。

 作戦当日になり鈴仙はお風呂を浴びてゆっくりと呟く。

 

「さて……此処から出るとしますかね……」

*1
私は脱獄します。作戦当日に。ヒーローコスチュームは永遠亭に置いておいてくれると有難いです。鈴仙・優曇華院・イナバより




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