【完結】ウサミミ少女のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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休日2日目・ショッピング

 2日目、午前中にいつもの日課である近接格闘術のトレーニングと基礎トレを行いシャワーを浴びる鈴仙。

 シャワー後にいつもの様にウサミミとウサギ尻尾に櫛を通して毛並みを整えるとスマホを確認する。

 

 スマホを見ると拳藤一佳から息抜きにショッピングモールでブラブラとショッピングに行かないかと誘われており即座に『OK』と返信をする。

 しばらくして、待ち合わせ場所で落ち合う鈴仙と一佳。

 鈴仙の私服姿を見た拳藤一佳はしばらく微動だにしなかった。

 しばし固まったままの拳藤一佳がボソリと呟く。

 

「…………天使?」

 

「一佳、落ち着いて?」

 

 唐突にそう呟いた拳藤一佳に対して鈴仙は冷静にツッコミを入れる。

 そうツッコミを入れるが拳藤一佳より大分熱の籠ったプレゼンが為される。

 主に鈴仙の今の可愛さについて……。

 そういえば……一佳は騎馬戦の騎馬決めの時にプレゼンそっちのけでウサミミとウサギ尻尾を心ゆくまで堪能していた数人の内の1人だったと思い出す鈴仙。

 今の鈴仙の私服は夏と言うこともあり日光を防ぐ為の帽子にサングラス、白ワイシャツにスラックス、小物を入れる為のハンドバッグと言ったシンプルなコーディネートなのだが、それが更に鈴仙の美しさを引き出していた。

 スタイルは日々鍛えていると言うこともあって引き締まった肉体美でありそれが鈴仙のスイカかメロンの様な大きさの胸を更に強調しておりウサミミとウサギ尻尾は日々毛繕いを欠かしてないのか純白の美しい毛並みを維持していた。

 そして極め付けは足元に届きそうなほど長い薄紫色のストレートロングヘアと、ワインの様に鮮やかな紅い瞳であろう。

 ワインの様に赤いと鈴仙は前に拳藤一佳へと言ったが拳藤一佳は今、それを否定する。

 

「その輝きは最高級のピジョンブラッドのルビーと同等の美しい輝きだよ? 鈴仙」

 

 そう褒められる鈴仙。

 鈴仙のウサミミは耳の力を抜いて横に下げている状態である、つまりそれは『ゆったりとリラックスしている状態』だったり『楽しい気持ち』や『褒められて嬉しい気持ち』を表している状態である。

 つまり、今……鈴仙の頬は紅潮しているが決して満更でもないと言うこと。

 趣味に関する雑談や小テストが難しくなって大変だとか、今度行われる期末テストの内容が不安だとか、普通の取り止めのない会話を楽しみつつ2人でショッピングモールを回り途中でショッピングモール内の書店を見て本を何冊か購入する。

 そして、拳藤一佳の行きたい所があると言われ一緒に着いて行くと其処はコーヒー豆専門店であった。

 拳藤一佳は店員に話しかけて希望する商品を購入する。

 

「すいません、マンデリンとモカ、それとグアテマラを下さい」

 

 そう告げて袋に入れてもらい店を後にする拳藤一佳。

 それを見ていた鈴仙はにこやかな笑みを浮かべて拳藤一佳へと語りかける。

 

「一佳はコーヒー好きなんだね……そう言えば前にコーヒーマシンを購入したって言ってたもんね……」

 

「うん、この前買ったコーヒーマシンは結構本格的なやつでさ……鈴仙はコーヒー飲める? 今度一緒に飲まない?」

 

「えぇ〜良いの? 楽しみにしてるね」

 

 そして次にレディースファッションを特に多く取り揃えているアパレルショップに移動して何着か試着していき店員にオススメのコーディネートを聞いて鈴仙は気に入った衣服を数着購入し拳藤一佳も何着か試着しつつ鈴仙にアドバイスを求める。

 鈴仙はオレンジ色のサイドテールが特徴的な拳藤一佳に似合うコーディネートを行う。

 2時間程かけてアパレルショップを見終わると昼を回っていたのでフードコートで食事を行う。

 

 鈴仙が食べるのはハンバーガーとチキンナゲット、そしてフライドポテトである。

 拳藤一佳は鴨南蛮を注文しており料理が出来た為に取りに行く。

 互いの料理が互いに気になったのか極少量を分かち合い互いに笑顔を浮かべる拳藤一佳と鈴仙。

 互いにお腹を満たして、次は何処に行こうかぁと楽しく話していると唐突に見知らぬ2人組の男が話しかけてきた。

 

「なぁそこの姉ちゃん? 俺らと遊ばない? 暇してんだよ俺ら?」

 

 男達のその視線は、拳藤一佳と鈴仙の胸部や臀部に注がれており隠す事なく注がれる下卑た視線を露骨に感じた鈴仙と拳藤一佳は不機嫌な様子を一切隠す事なくにべもなく拒否の言葉を告げる。

 特に鈴仙のウサミミは極度に絞られておりその苛立ちの度合いが如実に窺えた。

 

「すいませんが連れと楽しく回っていますので」

 

「貴方達誰ですか? 友人と回っていますので邪魔しないでください」

 

 そう告げるが男の1人が鈴仙の腕を掴みあげようとした瞬間に背後からその男の腕を逆に捻り上げる別の男がおり口を開いた。

 

「嫌がってるだろ? 見てわかんねえのかよ……全く……とっとと消えろ」

 

 そう告げたのは心操人使であった。

 腕を捩じり上げられた男は悪態を吐きながら何処かへと消えていった。

 

「全くああ言う手合いは何処にいても……ん? 鈴仙と拳藤じゃん……奇遇だな」

 

 半袖に薄い上着を羽織りジーパンと言った格好の心操人使が居た。

 

「心操人使さん……ありがとうございます、助かりました」

 

「ありがとぉ心操君……てか心操君も買い物?」

 

 そう告げる鈴仙と拳藤一佳。

 話しを聞くと心操人使は飼っている猫の為の餌やサイクリングの為の自転車器具を購入しに来たのだとか。

 其処で絡まれている女性を見て助けに入ったらしい。

 

「えっ? 心操君猫飼ってるの? 写真ある? 見ても良い?」

 

 そう食い気味に話す鈴仙。

 少しびっくりしながらも愛猫の写真を見せる心操。

 

「めっちゃ可愛いじゃん」

 

 鈴仙のウサミミは耳の力を抜いて横に下げている状態であり先程の事などもはや鈴仙には記憶の片隅にすら残っていない様で、それは隣に居る拳藤一佳も同様であった。

 そのままの流れで心操人使の買い物に付き合うがてら一緒にショッピングモールを回る事となり、色々と見回る。

 

 そうして3人でショッピングモールを見回り気づけば夕方になっていた為にキリのいい所で解散となる。

 

 鈴仙は別れ際、2人に告げる。

 

「では、また学校で」




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