【完結】ウサミミ少女のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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林間合宿④

 そうして、合宿2日目。

 

 早朝、5.30分に起床し10分で集合するA組と心操人使。

 皆、それぞれ眠気を堪えきれずにいたクラスメイト。

 各員、教師陣とワイルド・ワイルド・プッシーキャッツが考案したトレーニングを行っている。

 

 かくいう鈴仙もトレーニングに勤しんでいるが『個性』の都合上、やれる事が非常に多彩という事で鈴仙の今やれる事をラグドールが『サーチ』で把握してそれら全ての向上を目指す。

 

 鈴仙のトレーニングは下記である。

 リミッターを解除したままの走り込みによる心肺機能の拡張及びリミッター解除時の効果時間の延長と効果の上昇を目指すトレーニング。

 透明な壁を作る速度、形状を操作する速度を更に速める為に壁を作り続け指定された形状に如何に早く形状を操作出来るかを鍛えるトレーニング、なお透明な壁は他の者には見えない為今回ばかりは色の波長を弄って黒い色で壁を作成している。

 光の屈折率を調節し自分の姿を周りから見えないようにする精度と速度の向上を目指すトレーニング

 自身に飛んできた光線や音を曲げたり霧散させたり、逆に収束させたりする速度と精度を高めるトレーニング。

 他者に虚像を見せる速度と精度を高めるトレーニング。

 本来見えない角度の方向から相手の事を観察する技術を高めるトレーニング。

 自身を起点にしたレーダー探知の範囲、精度、速度の向上を目指すトレーニング。

 熱赤外線を探知する事により相手の位置を感知する速度と精度の向上を目指すトレーニング。

 そして、鈴仙の『波長を操り支配する個性』の全ての技術の基礎の基礎であり全ての技術の神髄であり極致である音、光、電磁波、物質の波動、精神の波動などあらゆる波について、その波長、位相、振幅、方向を操る精度、範囲、速度を向上するトレーニング。

 銃器であるルナティックガンを有している為に射撃訓練や銃の分解や組み立てもトレーニング内容に含まれている。

 そして、鈴仙は見方を変えれば増強型の個性であるとも見れる為に『プッシーキャッツ』の1人……『虎』さん主催による『我ーずブートキャンプ』へと連れ込まれていた。

 筋トレやストレッチなどをしつつ接近してきた『虎』さんに拳打を打ち込み、それを『虎』さんが交わしつつ拳打を生徒達に打ち込むのだが鈴仙は近接格闘術を収めている為に虎と鈴仙は互いに本気で打ち合う事となる。

 

 やる事のあまりの多さに心がベキリッと音を立てて圧し折れそうになるが折れそうになる度にトレーニングの一環として自身の精神を操作して奮い立たせる。

 

 

 あっという間に午前中が過ぎ去り昼休みとなり、疲労困憊の40名に訪れた一時の安息の時間であった。

 しかしながら安息の時間というのは過ぎ去るのが速いもので訓練の再開が告げられる。

 そうして我ーずブートキャンプは午前中の振り返りからスタートする。

 鈴仙は緑谷出久に対して見本としてゆっくりとしたモーションを見せながら一言告げる。

 

「緑谷出久さん、貴方は殴る時にこう、自身の耳元に腕を引き付けてから殴打のモーションに入りますね、オールマイトもよくやっていますがテレフォンパンチですね、立派な悪癖です……とっとと修正しないとダメです、この動作を見ただけで相手からはソイツが格闘に関してはズブの素人だと分かりますし、次の動作も読みやすいのです、さて、言葉では何となく分かりづらいでしょうし、楽しい楽しい実践のお時間です、出力を更に引き出す事が可能になったとお聞きしました、打ってきて下さい、私は個性を使わずに全部避けて見せます」

 

 そう告げながら鈴仙は確実に個性を使ってないという証明の為に相澤先生に自分を見て貰い『抹消』を掛けて貰い緑谷出久と対峙する。

 

「45%デトロイトスマッシュ‼︎」

 

 緑谷出久の姿が一瞬で鈴仙の眼前から消え去り背後へと回り込んだ緑谷出久が鈴仙に向けてパンチを構えて放つが最小限の動きで殴打を避けた鈴仙は溜息を吐いてウサミミをピョコンと動かして語る。

 

「今の動作がテレフォンパンチです、流石に染みついた悪癖は一朝一夕では消えませんね……けれど意識して早い所修正して下さい」

 

 続く連撃に対しても涼しい顔で避け続ける鈴仙。

 全ての殴打がテレフォンパンチであった為に拳打の打ち筋がとても読みやすい。

 隙の大きい1発を振りかぶってきたのでバク転で回避しつつサマーソルトキックを緑谷出久の顎に繰り出す鈴仙。

 

 緑谷出久へとアドバイスを送ると自身のトレーニングへと戻る鈴仙。

 そうして、鍛えて鍛えて鍛え続けるA組B組一同と心操人使。

 心操人使は声帯模写を更に極める為の声質トレーニングを行っており女性特有の声を作るのに苦心していた。

 

 鈴仙はというと射撃訓練を行なっておりルナティックガンと同じくハンドガンで射撃訓練を行う。

 咄嗟の早撃ちで助かる命がある、咄嗟の早撃ちで相手を倒せる可能性が上がる。

 銃の早撃ちは撃ち手によりその真価を発揮する。

 それを鍛える為にトレーニングを行い反復させて身体に叩き込む。

 そうして、時間が過ぎ去っていく。

 

 最初の日と違い、濃密なトレーニングのあとであるが故に皆、心ここに在らず、と言った感じである。

 カレーを共同作業で作る事となったが皆、トレーニングがキツすぎてフラフラっとしていたが飯田天哉に喝を入れられて各自、作業にあたる。

 

 鈴仙も薪に火をつける係となり、波長操作を行いつつ赤外線をいじくり回して『熱』を溜め込むと10数秒後、薪に熱が溜まり発火する。

 1箇所付けられればあとは楽なもの。

 

 そうして、野菜の下処理を行いつつ爆豪勝己の包丁捌きに感嘆の声を上げるクラスメイト達。

 本人は『包丁の扱いに上手い下手もないだろうが‼︎ こんなもんだろ‼︎』と謎にキレつつその手は休む事なく野菜の下処理を続けていた。

 

 

 そうして、カレーを食べて……入浴となった訳だが皆疲労が溜まっているのか初日とは異なりワイワイといった感じは最低限のものであった。

 会話が弾まないといった事ではないがカクンッカクンッと風呂場で意識を失いそうになっている者が続出し風呂場で意識を失い気絶する前に就寝する部屋へと誘導する鈴仙と八百万百。

 

 そうして、劇的で濃密な2日目が終わった。




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