【完結】ウサミミ少女のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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iアイランドその②

 その後は閉園時間となるまでパビリオンを歩き回り夜にはレセプションパーティーに行くと告げてきた鈴仙。

 それを聞いた物間寧人は今までの鈴仙の行いを思い出す。

 ところ構わずにハグ……絶対に誤解される様な笑顔を振り撒く。

 だが……まぁA組の奴らがいるだろうしそこまで酷い事にはならないだろうと。

 そう考えて鈴仙に対して告げる。

 

「そうかい、レセプションパーティーの土産話、楽しみにしてるよ? 次のトレーニングの時にでも聞かせてくれると嬉しいな」

 

 そう告げると鈴仙の頭上にはクエスチョンマークが浮かんでおりウサミミも理解し難い動きをしていた。

 

「何言ってるんですか? 貴方も来るんですよ? レセプションパーティー、招待状2枚あるんですから」

 

 そう告げて胸元からチケットを取り出す鈴仙。

 当然かの様に1枚を手渡してくる。

 受け取りを拒否しようとしたが胸ポケットに無理やり捩じ込まれて『ではまた後で……』とそう告げられる。

 

 そして……レセプションパーティーの開始時刻5分前。

 

 会場の少し離れた場所で鈴仙を待つ物間寧人。

 正装という事でイタリア製スーツを着こなして待っていると鈴仙がほんの少し遅れてきた。

 

「すみません、遅れました」

 

 声のした方へと物間寧人が振り向くとそこには上から下までイタリア製スーツに身を包んだ鈴仙が居た。

 足元まで伸びている髪を後頭部で1つに結えてポニーテール風に纏めておりスーツ姿であるが故に男装の麗人と言っても過言ではない。

 美しさとカッコ良さが見事に調和し両立している。

 そんな鈴仙に対して物間寧人は頬を掻きながら告げる。

 

「てっきり鈴仙さんはドレス姿で来ると思っていたのに……赤い色の」

 

「それは期待を裏切ったような気がしますね……ドレスみたいなフリフリした服装はあんまり好きじゃないのです、こっちの方が動きやすくて」

 

 それに見惚れていると鈴仙が悪戯っぽい笑みを浮かべて物間寧人の手を引いて会場へと入る。

 そうして、オールマイトとの会話をしばし行うとソフトドリンクをスタッフより手渡され乾杯のお時間となる。

 レセプションパーティー会場へと入ったその直後、鈴仙は物間寧人の脇腹を軽くこづいて自身の方へと向けさせる。

 

「っと……なんだい鈴仙さん……君らしくないな? 他者を呼ぶ時に小突くなんて……」

 

 その言葉は最後まで告げる事なく、物間寧人は鈴仙の真意を察する。

 ウサミミが同じ方向にペタンっも倒れており……それが表す所は聴き逃せないナニカを探っている時。

 そして、鈴仙は視線とハンドサインで物間寧人に告げる。

 私の個性のコピーを、と。

 

 それを理解し物間寧人が鈴仙の個性をコピーした刹那……。

 パーティー会場の出入り口となる扉が乱雑に開け放たれてアサルトライフルとハンドガンで武装した6人の(ヴィラン)が侵入してきた。

 

 物間寧人と鈴仙は2人揃って背中合わせでいるようにと銃を構えた(ヴィラン)より指示をされる。

 特にオールマイトは念入りに拘束が為されておりオールマイトの力でも簡単には抜け出せないし、抜け出すことが出来無いように設計されたのが『拘束専用プロテクター・アリアドネの糸』であるとは製作者であるとある友人の談である。

 

 鈴仙は現状を素早く把握するとオールマイトに双方向性のテレパスを繋いで語る。

 

『オールマイト、手短に言います……今会場内に居る私と物間に個性使用許諾を求めます』

 

 内容は簡潔に、分かりやすく手短に。

 この状況下であるならば特にそうあるべきだと、そう思いを込めて鈴仙はテレパスを送る。

 

『鈴仙少女⁉︎ それに物間少年⁉︎ ……ダメだ、助けが来るのを待ちなさい2人とも‼︎』

 

 テレパスが通じたのかピクリと肩を跳ねさせたオールマイト。

 しかしその返答に鈴仙の眉が僅かに曇る。

 

『その助けが今全員動けないから進言してるんですよオールマイト……幸い、ここにいる(ヴィラン)と外の警備ロボットは全て……対処可能です、問題はその権限が今はない事、仮免を持っていない私達には『使用許諾』が必須なんですよ、故に貴方に許可を求めているのですオールマイト……』

 

 そうテレパスで告げると……オールマイトは苦渋の決断で許可を出す。

 

『プロヒーロー・オールマイトに与えられた権限により鈴仙と物間寧人の『個性使用』を許可する、だが絶対に無茶はするんじゃないぞ2人とも……危なくなったら即座に逃げるんだ』

 

 そう告げられて鈴仙は背中合わせで拘束されている物間寧人のみに聞こえるように波長操作を行い喋る。

 

「と……いう事で個性使用許可が降りたので波長操作で警備ロボットから潰しましょう、訓練の成果を見せる時ですよ? 物間さん」

 

 そう語る鈴仙に対して物間寧人は小声で叫ぶ。

 

「早くないかい⁉︎」

 

 あまりの実戦の速さにそう叫ぶ物間寧人。

 鈴仙は語る。

 

「実戦に早いも遅いもありませんよ、さて……と」

 

 物間寧人の手を恋人繋ぎで握りしめる。

 物間寧人の個性『コピー』は対象に触れていないとコピーできないが今は互いに背中合わせで拘束されている為に制限など合ってないようなモノ。

 故に物間寧人も鈴仙も自在に波長操作が可能である。

 

「さて……指示を出してくれ、鈴仙」

 

 物間寧人が鈴仙へと指示を求める。

 個性の都合上……鈴仙の方が波長操作に関しては一日の長がある故に。

 

「とりあえず波長は視認できてますよね? 私の波長操作と同じ様に操作を」

 

 そう告げて波長操作を行う。

 そして……指向性の電磁パルスを放ちアイランド全域の警備ロボットを電力サージを発生させてアイランド全域の警備ロボットを沈黙させる。

 そして……会場内の(ヴィラン)6人が持つ銃器に波長を合わせて撃針を破壊すると物間寧人と共に超音波を発生させて(ヴィラン)のみを気絶に追いやる。

 悶えて苦しみ……気絶した(ヴィラン)6人。

 

 それを確認した鈴仙はゆっくりと立ち上がり指示を飛ばしていた白いコートを着た男とその他の(ヴィラン)の装備を『Call-A-CAB-N-Go-Hot』に乗っ取り全て剥ぎ取り、拘束を行なって完全なる安全を確保するとインカムを装着してコントロールセンターにまだ居る(ヴィラン)に対して指示を飛ばす。

 声の波長を『白いコートを着たリーダー格の(ヴィラン)』の声にしながら。

 

「目標達成だ、各員……その場に待機」

 




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