【完結】ウサミミ少女のヒーローアカデミア   作:紅葉紫苑

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コスチューム改良

 圧縮訓練を行い2日が経過した。

 

 鈴仙は心操人使と共に校舎1階にある開発工房に出向いていた。

 

「サポートアイテムを思案、後はヒーローコスチュームの改良……ていうか心操人使さん、ほんとにそのヒーローコスチュームでいいんですか? もっと派手派手にすると思ってました、まさか私と同じくスーツとは……イタリアメンズファッション系に寄せてますね、そのスーツ」

 

 意外と目立った衣装が苦手なのか色もネイビーで統一しており私のヒーローコスチュームとほぼ同じである。

 

「……まんま鈴仙のコスチュームを参考にさせてもらった……俺にとって、鈴仙が憧れのヒーローだからな……あの時のブートキャンプで指導してもらわなかったら俺は今ここに居ない、居るとしても恐らく……冬休み明けとか、2年生に進級してからになってるんじゃないかと思うんだよ、実際……鈴仙の所で学んだ近接格闘術が無かったら初戦敗退が濃厚だった」

 

 そう告げる心操人使。

 それを聞いて鈴仙は頬が赤くなるのを感じつつ心操人使へと言葉を返す。

 

「そう面と向かって言われると嬉しい様な……恥ずかしいような、でも悪い気はしませんね、ふふふっ憧れのヒーロー……ですか」

 

 表情こそ口角が少し上がった程度であるがウサミミは違った『嬉しいよォォォォ』と全力でブンブン回っており歓喜に打ち震えてデレデレであった。

 

 そうしてトレーニング法や日々の運動、勉強など他愛無い話しをして開発工房へと到着する。

 そうして……開発工房の扉を開けると……その瞬間爆発と爆風に巻き込まれる鈴仙。

 衝撃ですっ転ぶ鈴仙……その上にのしかかる誰か……誰かの手が鈴仙の胸に置かれ揉まれる。

 

「いったぁぁぁ……けほっひっどい煙……胸揉まれてるけど……だれこれ」

 

 頭を打って悶える鈴仙……煙で咳き込みながら自身の胸を揉んでいる誰かに対して呆れを示す。

 煙が晴れて鈴仙の上に乗っていたのはドレッドヘアーのようにまとまった癖のあるピンク髪が特徴的な……ゴーグルを装備したエンジニア風のラフなスタイルをした女子生徒であった。

 

「ててて……圧力センサーと配線の調整ミスってました……フフフフフ」

 

 そう呟いたその女子生徒に対して奥から出てきたのはパワーローダー先生。

 パワーローダー先生は怒りと呆れに身体を震わせながら鈴仙の上に乗り未だに鈴仙の胸に手を置いている女子生徒に向けて叫ぶ。

 工房の中にはまだ煙が充満しているようで咳き込みながらであるが。

 

「ゲホッゲホッ……お前なァァァァァァ……思いついた物を何でもかんでも組むんじゃないよ……‼︎」

 

 そう怒られた女子生徒はフフフフフと口癖の様な笑い方をしながらパワーローダー先生に対して告げる。

 

「フフフフフ、失敗は発明の母ですよ? パワーローダー先生、かのトーマス・エジソンも仰っています『作ったモノが計画通りに機能しないからといってそれが無駄とは限らない』と」

 

 なんか偉人の言葉を引用したが今そうじゃないだろ……そう思わずにはいられない鈴仙と心操人使であった。

 パワーローダー先生も呆れ4割怒り6割程の声音でその女子生徒へと告げる。

 

今そういう話じゃないんだよォォォォ‼︎一度でいいから話を聞きなさい‼︎ 発目‼︎

 

 まぁそりゃそうだよなぁと……心操人使と鈴仙の心は一つになった瞬間であった。

 サポート科の女子生徒、発目明。

 発目は自身が下敷きにして胸を揉んでいる女子生徒にようやく気付いたのかその眼をパチクリとした後に自身の手が相手の胸に触れていると理解して……無言で胸に置かれている自身の手と鈴仙を数回見てスッと手を退けて鈴仙の身体の上から退いてから鈴仙へと告げる。

 

「…………すいません」

 

「…………いえ、お気になさらず」

 

 

 流石に同じ女子故に何処か思う所くらいはあったのかしばしの沈黙の後に謝罪をする発目明。

 鈴仙も顔を赤く染めながら謝罪を受け入れる。

 開発工房へと入る鈴仙と心操人使。

 発目明と呼ばれた女子生徒から改めて謝罪が告げられる。

 

「突然の爆発失礼しました……では、私ベイビーの開発で忙しいので」

 

 ……しゃ……ざい? 謝罪とは……? まぁ鈴仙も心操人使も過ぎた事を根に持つタイプでは無いので苦笑いで済ませる。

 パワーローダー先生にコスチューム改良の相談を行なった鈴仙と心操人使。

 

 コスチューム改良と聞いた発目明が突如としてにじり寄って『私気になります‼︎』とでも言いたげな表情で鈴仙と心操人使を見てきた。

 パワーローダー先生から軽く注意をされる発目さん。

 パワーローダー先生から告げられる。

 

「じゃ、コスチュームの説明書見せて……ケースに同封されてたのがあるでしょ? 俺許可証(ライセンス)持ってるからそれを見て弄れる所は弄るよ、小さい改良や修繕なら『こう変更しました』ってデザイン事務所へ報告すれば手続きしといてくれるけれど、大きい改良となるとこちらで申請書作成してデザイン事務所に依頼する形になる……で、諸々の許可と審査を通過してこちらに戻ってくるまで大体1日から2日程度かかる、まぁどんなに遅くても3日以内には戻ってくる」

 

 そうして、鈴仙は発目明とパワーローダー先生にコスチュームの改良点と改善点の要望を。

 心操人使はサポートアイテムの構想を。

 

 それぞれ語り……鈴仙の改良・改善点はズボンに通しているベルトの改良であった、これは簡単なモノであったので即座に完了した。

 そうして……即日で心操人使のサポートアイテムも完成した。

 

 心操人使のサポートアイテムは口元を隠し、尚且つ肉声を反響させ轟音や爆音が響く戦場でも問題なく声が通る様な工夫が施されており、極め付けは反響により心操人使自身が何処にいるかを撹乱させる特別製のマスク。

 心操人使の『洗脳』は声を電気信号に変換する電話やマイク・拡声器などを通すと効果が無くなってしまう為にそこだけが苦心したとか……むしろ時間がかかった理由の9割がそれだったらしい。

 

 鈴仙のベルトは鞭の様にしなる様に調整が施されており近距離戦で役立てるとの事であった。

 鈴仙も心操人使も大元のコスチュームはそんなに変更を加えていない。

 元がスーツであるという点で大きく弄りようが無いというのもそうだが……。

 

 そうして……改めて考えると即日でこれ程の装備を作れるほどの技術力や知識に脱帽する2人だった

 

 そうして……4日間が過ぎた。




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