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仮免試験を終えてその翌日。
緑谷出久と爆豪勝己は喧嘩して謹慎を言い渡されたらしく皆から口々に揶揄われるが……喧嘩……ねぇ。
始業式が始まって校長の長い話しも終わり……ハウンドドッグ先生が人語を忘れながら叫んでいた。
怖い……。
そうして教室に戻り相澤先生より告げられる。
「今日からまた通常通り授業を続けていく、かつてない程に色々あったが上手く切り替えて学生の本分を全うするように、今日は座学のみだが後期はより厳しい訓練になっていくからな」
そうして話しているとヒーローインターンって何だろうねと芦戸三奈が後ろの席の蛙吹梅雨にコソコソと話すが相澤先生より睨まれる。
皆、ヒーローインターンが気になっているらしく後日説明する予定だったがざっくりと説明される。
「平たく言うと『校外でのヒーロー活動』以前行ったプロヒーローの下での職場体験、その本格版だ、先に説明するがヒーローインターンは体育祭で得た指名をコネクションとして使う、そしてこれは授業の一環ではなく生徒の任意で行う活動で体育祭で指名を頂けなかった者は活動自体が難しい……まぁ後日ちゃんとした説明と今後の方針を話す、こっちも都合があるからな」
そうして、夕方となり授業が終わる。
鈴仙は寮へと戻ると耳郎さん達との会話に興じてしばらくしたら風呂に入る。
耳郎さんが胸の大きさで嫉妬をして鈴仙の胸を揉んだりしていたが……。
そうして、早いもので3日が経過した。
緑谷出久が謹慎から復帰して、本格的にインターンシップのお話しとなる。
相澤先生より雄英ビッグ3と呼ばれている3人の方がインターンシップについての説明に出向いてくれた。
相澤先生より紹介され教室へと入ってくる3人。
曰く現在の雄英生徒の中でトップに君臨する3年生3名、通称ビッグ3の皆だと言われる。
自己紹介は天喰から行う様にと言われるが……天喰と呼ばれた猫背の男は無言でこちらの全員を一瞥するなり……壁の方を向いて隣の2人へと呟く。
「駄目だ……ミリオ、波動さん……ジャガイモだと思い込んでも依然として頭部以外は人間だ……どうしたらいい……言葉が出てこない、帰りたい」
自己紹介せずに壁の方へ向いてしまった彼の代わりに波動さんと呼ばれた女性が語り出す。
「彼は天喰環、私は波動ねじれ……今日は『
気になった事を優先するのか障子さんのマスクを聞いたり轟焦凍の火傷の痕を聞いたり鈴仙のウサミミを堪能したりで無限に話しが脱線しており収拾がつかない……。
それを感じ取った相澤先生がため息混じりに注意を行う。
「波動……今はお前の質問タイムじゃない……」
そう軽く告げると1番最後の男子生徒が笑顔を浮かべながら相澤先生に告げる。
「イレイザーヘッド‼︎ 安心して下さい‼︎ オオトリは俺なんだよね」
そう告げるとよく分からない持ちネタか何かを披露した彼だが……クラス中静まり返っている、凍っている。
その空気を読んだのか何なのか金髪の生徒は残念そうに叫ぶ。
「よぉし‼︎ ツカミは大失敗だ‼︎ まぁ何が何やらって表情してるね……まぁ必修ですらない『
そう告げられた相澤先生は髪を掻いて告げる、好きにしな……と、という訳で体育館γへと移動した1年A組の面々。
移動した後……相変わらず壁を向いている天喰さんがミリオへと告げる。
「ミリオ……やめた方がいい、形式的に『こういう具合でこういう事が体験できてとても有意義なものです』と語るだけで充分だ……皆が皆上昇志向で満ち満ちている訳じゃない……立ち直れなくなる子が出てはいけない」
そう告げた天喰に呼応するように芦戸さんの触角や鈴仙のウサミミをいじくり回している波動さんも言の葉を語る。
「あ、その話し聞いてる知ってる〜昔挫折しちゃってヒーロー諦めちゃって問題起こしちゃった人がいるんだよね〜大変だよねぇ〜」
波動さんのその言葉を聞いたクラスメイト達の琴線に触れたのか常闇さんや切島さんが反論する。
要は……心配するなと……そんな雑魚に見えるのかと……。
それを聞きながらミリオさんは柔軟を終えてゆっくりとクラスメイト達に告げてきた。
「うん、いつどっから来ても良いよ?」
そう告げられて緑谷出久が先陣を切る。
その瞬間、通形ミリオのジャージがハラリっと地面に落ちて裸体が裸体が露わとなる……耳郎響香に至っては赤面して顔を手で覆っている。
しかし、ソレを隙と捉えた緑谷出久が顔面へと蹴りを行うがすり抜ける。
青山がネビルレーザーを、瀬呂範太がテープを、芦戸三奈が酸を、耳郎響香が音を、立て続けに放つが全てすり抜けられる。
そして、明らかに離れた位置に居た耳郎さんの背後から飛び出て腹部を殴打するとそのまま全員を腹パンして沈める。
鈴仙以外の全員を。
「……君は避けたよね? 見てから避けた……」
そう告げられて腹パンされて倒れ伏す皆を見て告げる。
「……複数個性持ち……ではないですね、1つの個性を極限まで鍛えて、あとは実戦と予測、といった所、個性も、遥かに鍛えてようやく自分のモノにした感じですか」
眼を通して感じ取れる波長を見るが通り抜けるのか映らない……鈴仙の眼に波長が通らない状態は大きく分けて3つ。
1つ・体内外に電波妨害装置が組み込まれている、しかしソレならば見れば分かる、歪な波長を発しているのが見える筈なのだから。
2つ・鈴仙の個性と同系統の個性持ちである可能性……。
3つ・透過率の調整をしているか。
仮説は組み立てた。
あとは実証するだけ。
互いに拳を打ち合うとすり抜けが起きずに衝撃音だけが響き渡った。
その結果を見て鈴仙は眼前の通形ミリオにのみ聞こえる声音で呟く。
「なるほど……透過ですね、凄まじい調整……しかし、似た様な事が出来るんですよ私も‼︎」
通形ミリオのアッパーカットをしっかりと掴んで手で防ぐとお返しとばかりに蹴りを放つ。
そして、その蹴りは吸い込まれる様にして通形ミリオの腕にヒットするが通形ミリオの蹴りも鈴仙の腕にヒットしていた。
互いに仰け反り次の一手を繰り出す。
鈴仙と通形ミリオの拳打を見てクラスメイト達は通形ミリオの個性を推理していた。
特に緑谷出久は得意の分析で朧げながら答えに辿り着こうとしている。
5分程拳打の応酬が続き白熱していく鈴仙と通形ミリオ。
互いの喉へと拳を振るおうとしたがソレを察知した2人は互いに同じ行動を取り拮抗した状態にと縺れ込む。
しかし相澤先生より告げられる。
「そろそろやめろ2人とも……ここに来た本来の理由を忘れてバトルを楽しむな」
そして……通形先輩による詳しい解説が始まった。
「とまぁこんな感じなんだよね‼︎ どうだった? 俺の個性、強かった?」
その質問に対して上鳴や芦戸、あとは個性が丸被りしてると思いアイデンティティを失いかけている葉隠透が声を上げる。
曰く、強すぎる、チート、轟の様なハイブリッドなんですか? 攻撃は全てスカせて瞬時に移動できるなんて羨ましいなどなど……。
それを聞きながら通形先輩は高笑いして語る。
「いいや、強い個性に
最下層からの這い上がり……そしてトップへ……どれだけの執念と修練を積んだのかはわからないが……努力でのし上がった。
通形先輩から告げられた言葉を胸にインターンへの思いを募らせるクラスメイト達。
そうして、通形ミリオさんからの教えは終わった。
寮に戻るとインターンシップで持ちきりとなり遅くまでその話題で話し合った鈴仙達であった