通形ミリオ先輩からのお言葉を頂戴した翌日。
ホームルームで相澤先生より告げられる。
「えー……昨日教師間で協議した結果、1年生のインターンシップは校長をはじめとして多くの教師が『やめとけ』という意見でした……」
ソレを聞いて軒並み落ち込む1-A。
心操人使や切島、上鳴を筆頭に蛙吹梅雨、ソレに鈴仙自身もそのウサミミが悲しみに沈んでいる。
しかし相澤先生の口から続く言葉で沸き立つ。
「が……今の保護下方針では強いヒーローは育たないとの意見もあり方針としては『インターンシップ受け入れ実績が多い事務所又はプロヒーロービルボードチャートランキング15位までのヒーローに限り1年生の実施を許可する』という結論に至った……」
ソレを聞いてセルキーさんに連絡をと呟く蛙吹梅雨、ガンヘッドさんの所どうなんだろうと呟く麗日お茶子。
鈴仙も先程悲観に暮れていたウサミミが歓喜に打ち震えておりギャングオルカさんはインターンシップどうなのかなぁとワクワクに胸を躍らせていた。
放課後……職場体験の時に頂いたギャングオルカの電話番号に電話をかける。
『こんばんは、お疲れの所大変失礼致します、鈴仙です』
おずおずと緊張しながら電話をかける鈴仙、緊張がウサミミにでていた。
『ギャングオルカだ……おう鈴仙か……どうした?』
『インターンシップの事で……ギャングオルカさんはインターンシップ受け入れ可能なのかをお聞きしたくてですね……直接お電話をしてしまった次第です、すみませんお疲れの所』
時間を見るとそろそろギャングオルカは不審船の捜査や密漁船の摘発を行う為に海に潜る時間だったので長く電話は出来ないと察して手短に要件を告げる鈴仙。
『いや、気にするな……いつでも気軽に電話をして来いといったのはこっちだ……インターンシップだったな……少し待ってろ』
そう告げられて保留にされる通話、3分後、ギャングオルカが通話口に戻ってきて鈴仙へと語る。
『ギャングオルカ事務所はインターンシップ受け入れ可能だ……後日こちらから雄英高校へと指名を入れるよ……その際は沖縄ではなくそっちでの活動となる』
そう告げられてウサミミが歓喜に打ち震えてブンブンと回っていた。
そして、上擦った声音で鈴仙はギャングオルカへとお礼を告げる。
『あ……ありがとうございますギャングオルカさん‼︎ インターンシップよろしくお願いします‼︎ 因みにこれって周囲に言っていい案件ですか?』
『あぁ、よろしく頼む、周囲に言っても構わない、じゃあ詳しい話しは後日指名連絡を兼ねて、じゃあな』
そう告げて電話を切るギャングオルカさん、鈴仙はウサミミを歓喜に震わせてデレデレとした表情をさせながらお風呂場へと向かう。
お風呂場でもデレデレした表情をさせっぱなしの鈴仙。
ソレを見た耳郎さんから問いかけられる。
「凄い嬉しそうじゃん……どしたの鈴仙? めっちゃデレデレしてるじゃん」
湯船に浸かりながら鈴仙の顔を見て何かあったなと察する女子組。
「インターンシップ……受け入れてもらえたので……そんな分かりやすくデレデレしてました?」
髪を一纏めにしている鈴仙を見ながら耳郎響香は語る。
「めっちゃ嬉しそうな顔で……ウサミミも無意識のうちに動いてるし、癒される」
インターンシップの受け入れが決まった、ソレを聞いて色めき立つ女子組。
八百万百や芦戸三奈は特に気になる様で一気に距離を詰めて聞いてくる。
「えぇー早い‼︎」
「鈴仙さん、おめでとうございます……どこに行くのですか? インターンシップ」
「ふにゃぁ……鈴仙のウサミミ肌触り最高……癒される、ふへへへへ」
そう問いかけられた鈴仙は自身の隣でウサミミを心ゆくまで堪能している耳郎さんをジト目で見るがかくいう鈴仙自身も耳郎響香のイヤホンジャックをクルクルといじりながら語る。
「職場体験でお世話になったギャングオルカさんのところに……受け入れてくれるか分かりませんでしたが、受け入れてくれてよかったです」
ふふふ、とそう艶やかな笑顔を浮かべる鈴仙をみて女子組が全員顔を赤らめる、
「凄いいい笑顔……あれを無自覚でやってくるの心臓に悪いですわ……」
「けろ……熱すぎるわね……」
「あれ、無自覚の天然タラシでしょ……同性なのにマジで惚れそうなんだけど」
「ひゃわわわわわ」
「鈴仙の笑顔……やっぱ最高に可愛いな、クールでロックだ」
「恋だー恋だー」
八百万百、蛙吹梅雨、芦戸三奈、麗日お茶子、耳郎響香、葉隠透が口々にそう語る。
ソレを聞いて鈴仙は自身のウサミミを堪能している耳郎さんの手をウサミミから離す様に告げるとすっごい悲しい眼をされた。
ウッ……そこまで悲しい眼をされると……。
「もうちょい触っててもいいですよ……耳郎さん」
苦笑いしながらそう告げる鈴仙。
ソレに対してパァァァァァァァァッと目を煌めかせる耳郎響香。
そして……気づけば八百万百や芦戸三奈……というよりお風呂場で女子陣全員が鈴仙のウサミミとウサギ尻尾を心ゆくまで堪能していた。
最高級のタオルにも勝るであろう鈴仙のそのウサミミとウサギ尻尾の肌触りと手触りは1-Aの女子陣全員から大好評であった。
「皆さん……私のウサミミとウサギ尻尾ってそんなに肌触りいいモノなんです? 私は常に触ってるから慣れていてどうとも思わないんですが……」
不用意にそう語ってしまった鈴仙。
ソレを聞いて、鈴仙を除いた女子一同がプレゼンを始めた。
どれだけ鈴仙のウサミミとウサギ尻尾が最高級の手触りであり肌触り、そしてどれだけ癒されるかを熱くプレゼンされる。
長くなったので……それぞれのプレゼンが5分程あったが八百万百のプレゼンより一部抜粋して鈴仙は反芻する。
「最高級タオル、いやそれ以上のものですわ……触っていると癒されるんですわ……とても心地いい肌触り」
そう褒められて鈴仙は嬉しいという気持ちが一杯なのかデレデレしていた表情を更に『へにゃぁっ』とさせソレに追従するかのようにウサミミがウニョウニョと嬉しそうに震える。
「えへ……えへへへへ」
鈴仙の表情もウサミミもウサギ尻尾もデレデレであり女子組一同からウサミミとウサギ尻尾を撫で回される。
しかし、嫌がる素振りは見せない鈴仙、実際の所鈴仙もウサギ尻尾やウサミミを撫で回されるのは結構嬉しかったりするので終始和やかな雰囲気のまま大浴場での女子トークは続いていく。
勉強の話題、世間の話題、インターンシップ、そして予習会、そして、恋路について。
そうして……全員長風呂をしすぎてのぼせた。