そうして、決行日当日。
朝7.30、警察署前に鈴仙達は居た。
ギリギリまで気付かれない為にも10数名のヒーローと極少数の警察官のみで死穢八斎會の捕縛へと向かうとの事であった。
そうして死穢八斎會邸宅から300m離れた地点で一度足を止める一同。
クレア・ボヤンスと鈴仙の透視により鈴仙が地上を、クレア・ボヤンスが地下を透視して構成員や幹部、八斎衆と呼ばれているボディガードと思われる者達、そして若頭である治崎廻が居る事を確定させると玄関の前に活瓶力也が居るのを透視で視認した為にパワーバトルが可能なリューキュウへと対応を依頼して……迷路の様に広がった違法増築された地下迷宮に治崎廻は居た。
居たのだが……。
クレア・ボヤンスは透視の結果を語る。
「
そう告げると一気に空気が変わる。
だが……死穢八斎會を壊滅させてここで
そうして……予想通り令状を読み上げる前に活瓶力也が襲撃してくるがリューキュウが1人で抑え込む。
「ここは私が1人で食い止めます、ねじれや皆は先に‼︎」
その言葉で死穢八斎會邸宅へと踏み込む鈴仙達。
警部が令状を読み上げながら邸宅へと踏み込む。
そして……死穢八斎會への摘発……ガサ入れが始まった。
しかし死穢八斎會の構成員達が個性を用いて反撃してきた為に難航するがそれぞれ対応していく。
そして……地下迷宮へと続く隠し扉を鈴仙がレーザーを放ち破砕させる。
そのついでに裏に潜んでいた構成員3人を気絶させるとすぐさま行き止まりの壁にぶち当たるがクレア・ボヤンスと鈴仙の透視により道が続いてるのが確認でき誰がどこに居るのかが簡単にわかる為にレーザーで即座に壁をぶち壊して最短ルートを突っ走っていくがその途中で入中常衣が地下迷宮に入り込みぐちゃぐちゃに通路を変形させる。
しかし、クレア・ボヤンスが透視で位置を、鈴仙が壁がこれ以上変化しないように『透明な壁』を貼りつつ対処しクレア・ボヤンスが指し示した位置を探る。
「11時の上方向‼︎ そこに居る‼︎」
その短い指示で鈴仙は理解して即座に自身の個性を用いて入中常衣の神経伝達を阻害して生存に関連する機能以外の機能を3秒だけ停止させる。
即ち……個性も封じて動きを止める。
鈴仙の新たな技。
そうして……入中常衣を無力化して捕縛すると
「あら? なぁんだ……私たちがハメようとしてたのにとっ捕まっちゃうなんて、これだからヤクザはダメなのです」
そう、煽る様に入中常衣へと告げる女子高生、入中常衣は錯乱して奇声をあげ叫ぶ。
その隣に居たトゥワイスも煽る煽る。
「入中の兄貴はキレやすいっすなぁ‼︎ ははは‼︎」
ムーンラビットが即座に2人を気絶させる為に
入中常衣の思考を読み取り名前と個性が判明。
女子高生の方はトガヒミコ、個性は『変身』であり血を摂取する事が変身の条件。
もう1人はトゥワイス、個性は『2倍』正確な測定で対象を増やす事ができる、自身は測定せずとも倍々に増やせる。
中々にやばい個性……その他の
そして、新たに複製したと思われる死穢八斎會の八斎衆、乱波肩動が現れた……2人同時に。
鈴仙は2人の乱波肩動から殴打される前に波長操作で自身の神経伝達をリミッター解放して極限まで跳ね上げると2人の乱波肩動の顎に掌底を打ち込んで脳を揺らす。
そして、対処していくが次々とコピーが湧いてくる。
キリがない。
ギャングオルカやコントローラー、デクやナイトアイ、イレイザーヘッドが対応しつつ叫ぶ。
「ルミリオンとムーンラビットは先に‼︎ ここは私達に任せて‼︎ 行ってください‼︎」
その言葉に無言で頷いて先を急ぐルミリオンとムーンラビット。
2人とも透過率を弄れる為に全てに障害を無視して最短ルートを突っ走る。
そうして、治崎廻と接敵した。
ムーンラビットとルミリオンは治崎廻へと言葉を紡ぐ。
「……死穢八斎會も終わりですね、治崎廻」
「……どうやってこんなに早くここまで……なるほど透過かそれならば酒木や入中を無視して追いかけて来れる」
治崎廻は個性、オーバーホールを使い地面を一度分解、再構築して棘を生成してきたがルミリオンもムーンラビットも透過によるすり抜けが可能なので意にも介さない。
そのまま治崎廻に接近してルミリオンは顔面を拳で殴り、ムーンラビットは左脇腹を脚で蹴り抜き即座に気絶へと追い込もうとしたが治崎廻の反射神経もずば抜けており回避される。
ムーンラビットは蹴りや殴打に加えてレーザー弾幕を張りつつ治崎廻の逃げ道をどんどん無くしていきルミリオンもムーンラビットの放つ弾幕を透過で無視できる為にすり抜けからのワープで奇襲を仕掛ける。
そうして、治崎廻との接敵から3分経過した時点で……ムーンラビットが一瞬の隙を突いて
そうして……死穢八斎會のガサ入れは終了した。
死穢八斎會・若頭治崎廻とボディガードである八斎衆達は全員捕縛。
構成員達も全て捕縛し死穢八斎會の構成員達から捜査妨害を行ってきたので死穢八斎會はもう解体が確定するであろうとは組織犯罪対策課刑事の言葉だ。
しかし……懸念点が皆の心の中にあった。
その事だけが気がかりであったが今は死穢八斎會の壊滅に安堵する皆であった。
そうして……事情聴取を受けて寮へと戻ると寮にいたクラスメイト達から口々に心配の言葉をかけられた。
ニュースを見て察したのだろう。
砂藤からは甘い物をと差し入れがなされ八百万さんからはそれに合う紅茶を差し入れられたが……正直言って疲労で今は何も口に出来ない。
肉体面ではなく精神面の疲労が大きい。
インターンの面々は皆疲労困憊の様子だが……それを加味してもいつもより活気がない鈴仙に違和感を感じたのか飯田天哉がその場を取りまとめる。
「皆、彼らは疲弊している……肉体的にも……精神的にも……今はゆっくり休んでもらおうじゃないか」
そう聞いたのが鈴仙が覚えている最後の言葉だった。
鈴仙は意識を保てずにそのまま床にうつ伏せに倒れこんだ。