「おはようございます、皆さん」
8時45分……シャワーを浴びて眠気を波長操作で飛ばした鈴仙はハンガーに掛けたヒーローコスチュームを着ると起きてきた皆に挨拶をする。
何人かはまだ眠そうな眼を擦りつつ起きてきた……。
そうして、朝食を食べる。
今日の朝食当番は鈴仙であった為に準備を行う。
そうして……朝食も終わり各自、準備を行う。
鈴仙は宿直明けでそのまま業務に入る。
そうして、観光客で賑わっているビーチでの監視員を務める鈴仙。
障子目蔵と共に業務をこなしていきなんの問題もなく昼前に蛙吹梅雨との交代時間となる。
そして、少しの休憩を挟んで事務所へと戻るとPCでの報告書や書類の作成に忙殺されている八百万百と飯田天哉が……。
事務仕事も業務の内である、しかし問題はその量がかなり多い事。
鈴仙もパソコンを立ち上げて残りの書類仕事を請け負い3人での分担を行なった。
そうして作業を進めていく内にいつの間にか16時を過ぎておりグイ〜っと腕を伸ばす鈴仙。
「いやぁ……流石に多かったですね、書類作成……ふわぁ……すみません、30分だけ仮眠を取ってきます」
宿直明けでそのまま昼の業務に移行したので疲れが出てきた鈴仙、軽く欠伸をしつつ立ち上がると仮眠室へと向かう。
仮眠室へと入りヒーローコスチュームを脱いで黒のタンクトップにホットパンツというラフな格好になり布団へと潜る鈴仙。
きっかり30分後にヒーローコスチュームを着込んで降りてきた鈴仙は水を注いで飲み干すと波長操作を行い異常の有無を検知する。
「ん? 旅客船がこっちに向かって来てる……ッ‼︎ 飯田さん、八百万さん……爆豪さんと緑谷さんに通信基地局へと向かう様に大至急連絡を‼︎
そう叫び鈴仙は宙を駆けていった。
2分で漁港へと到着すると横転した船舶には6人の
鈴仙は波長操作を行いA組全員に自身の声を飛ばす。
『
そう指示を出して鈴仙は横転した船舶の上にいた首魁と思しきスーツを着込んだ
鈴仙はすぐさまルナティックガンの引き金を引いて昏倒させようとしたがスーツを着込んだ
鈴仙は波長操作で眼前の
獣の様相をした
スーツを着込みマスクを装着した個性不明の
巻き付けた布でミイラの様に非生物を操作する
髪が鋭利な刃物の様になる
光を操作する
音の波長を操作する
6人の内2人は鈴仙の個性で無効化が可能である。
波長を操り支配する個性を持つ鈴仙には光や音、振動などに連なる個性は通用しない。
しかし……残る4人が厄介この上ない、スーツを着込んだ
9つの個性を与えたり奪えたりする個性……元々本人が有していた個性を入れて10の個性を操る。
「ちっ‼︎ こんな離島にヒーローが居るのかよ……仕方ねぇ、カンデラ、エコー……援護をしろ……っておい‼︎ 何気絶してやが……っ痛えな‼︎」
そう呟いた瞬間にエコーとカンデラと呼ばれた
気絶に追い込んでそのままキメラへ
数分しか気絶しないし外部からの強い衝撃で気絶から目覚めて反撃される為に波長操作で即座に全員を気絶させて捕縛しようとした刹那。
ナインが片腕を天に伸ばすと突如として暗雲が立ち込める。
そして、鈴仙の身体に稲妻による雷撃が撃ち込まれる。
「ガッ⁉︎」
稲妻による筋肉の強張りで一瞬身動きが取れなくなった鈴仙。
横転した船舶上での戦闘であった為に雷撃による衝撃でそのまま海面に叩きつけられ水中に落ちていく鈴仙。
しかし、意識は失ってはいない。
そして……水中の方が音は速く進む。
それを利用して鈴仙はいつもの音を圧縮して噴出させる移動法を展開する。
そして、海面へと急浮上した鈴仙は船舶の上に居たナインへと肉薄し右肩を掴んで肩の骨を外しレーザーの弾雨を撃ち込むもカンデラが目覚めた為に僅かに軌道がずらされる。
そして衝撃波で鈴仙を押し潰そうとして来たナインだが個性が発動していない……ナインは悟る。
波長操作で打ち消されたのだと。
「波長を操り支配する個性か……良い個性だ、本来の目的もあるが……貴様の個性はここで奪い取る‼︎」
再度、稲妻による雷撃を行おうとしたナイン、鈴仙の身体は初撃の稲妻で火傷を負っている、もう一撃喰らえば確実に終わる。
しかし……ナインの背後から突如として大爆発が生じそれにギリギリ反応したナインは空気の膜を防壁にして耐える。
「ウサギ女‼︎ 生きてるか‼︎ 死んだら殺す‼︎」
「大丈夫⁉︎ 鈴仙さん‼︎」
他の場所に散った
鈴仙は緑谷出久に肩を貸して貰いつつナインへと攻撃を加える。
「
虹色に煌めく数十にも及ぶ縦横無尽に射出されるレーザーがナインを襲うが空気の壁を全方位に展開して防壁にし防いだナイン。
波長操作で気絶に追い込もうにもそう言った系統の個性を有しているのかかなり効き目が悪い。
しかし……緑谷出久が打撃を、と爆豪勝己が爆撃を、鈴仙がレーザーによる砲撃を加え続けているとナインの身体に変調が訪れる。
突如として苦しみだした……鈴仙がその眼を通して視認すると個性の使いすぎで細胞が死滅していっている。
ナインは呻き声を上げながら呟く。
「くっ……まだだ……細胞活性と其処の女の個性さえこの手に掴めば……」
そう呟いてよろめきながら鈴仙へと肉薄しようとしたナインであったが爆豪勝己による大爆撃で撤退を余儀なくされる。
それを見届けた鈴仙は火傷や海面に叩きつけられた衝撃を抑え込んでいたが眼前の脅威はとりあえず去ったと認識して緑谷出久に告げる。
「……とりあえず事務所へと集合しましょう、其処で今後の作戦を……緑谷さん、すみません……私は気絶します」
そう呟いて……電源の切れたロボットの様にガクンっと脱力した鈴仙であった。