聖杯絶唱シンフォギア   作:桜女美井奈@安易なメス堕ち絶許委員会

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久しぶりに本腰を入れる予定です。


一話

 ある『男/少女』の話をしよう。

 その男は極々平凡な男だった。

普通に働き、普通に家族を愛し、人付き合いも悪くなく、極々平凡で普通の暮らしをしていた。

ただ一つ周りと違うことを挙げるとすれば型月というコンテンツを愛していたくらいだろう。

そんな社会全体で見れば平凡で変わりない彼はある日、トラックに撥ねられた。

 そして彼は少女となった。

男であったはずの記憶と今の少女としての人生、彼女はそんな齟齬を抱えることになった。

しかし彼の父は言うなれば底抜けの善人だった。

そのおかげだろうね、『彼/彼女』は父からある言葉をもらい、己のあり方を決めた。

おや?誰のことかだって?

おっと、私としたことがあの子の名前を言うのを忘れていたよ。

『彼/彼女』の名前(真名)藤丸立花(立花響)マスターになることのなかった(神秘の存在しない世界の)人類最後のマスターだよ。

 

 

 


 

 

 

『それではお聞きください、風鳴翼のニューシングル————』

 

 店のラジオから流れる()を聞き流しながら()()は目の前の連れに目を向ける。

それに反応した彼女はそんなオレの目線を無視して山の様になっている食事を平らげる。

元々よく食べる肉体の上に()の教えでより食べる様にしているがそれでもオレの3倍はあるだろう量を彼女はペロリと平らげる。

そのまま全ての料理を食らい彼女はようやくこちらに反応する。

 

「どうしたの?」

 

 そんなさも私は何もおかしなことをしてませんといった態度をしている彼女にため息をつきながら口を開く。

 

「そのちっこい体のどこに入ってるのかと思っただけだ。

それより日本に来た目的を忘れてねえよな?」

 

 そもそも目的を持って来日したのに美味しそうな匂いがすると言って店に入って行った彼女は食事に夢中になっており、その勢いは目的を忘れている可能性を視野に入れる程であった。

 

「問題ない、師父が言っていた『奴』を倒すためでしょ?」

 

「覚えてるなら問題ない」

 

師父とはオレの師とは別の自称仙人のおっさんの事だが裏社会に詳しく危険な人物などをオレ達に教える教師の様な事をしているため師父呼びとなっているのだ。

 

「そんで、会計はどうするん『ビー!ビー!ビー!』だ…よ…。ノイズか」

 

喧しく鳴る警報を聞き早々に行動に移す。

元々、世界各地でノイズという名の災害は少数ながらも発生しており、2年前のある大災害から日本ではノイズ災害の数が増えたいるらしい。

 

「どう動くの?響」

 

「シェルターに逃げる。オレ達じゃノイズに勝てねえし触れたら炭になってジ・エンドだ、死ぬ気で走れよ?椿」

 

「わかった」

 

会話を終えると同時にオレ達は揃って走る。

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

「お姉ちゃんノイズ来てる!!」

 

「大きく跳ぶから口閉じてろ!!」

 

 後ろから襲い来るノイズの軍団から壁や障害物を蹴りながら逃げ回るオレと抱えられる少女

 何故こんなことになっているかといえばシェルターへの避難中に泣き声のようなものが聞こえ、椿と一度別れ少し周りを探すと小さな少女がノイズに狙われておりつい助けてしまったのである。

致し方なく少女を抱えて逃げるが数が多い、ってしまった!!

 

「やべえな、行き止まりだ」

 

「おねえちゃん?」

 

心配そうにこちらを見上げる彼女に笑いかけ彼女を救うために腹を括る。

 

「しゃあねえ、あんま使いたくねえが子供を守るためだ、嬢ちゃん、名前は?」

 

「瑠美!」

 

「そうか瑠美、しっかり捕まっとけよ」

 

「うん!」

 

瑠美を背中に背負い込み目を閉じ、心の歌を思い浮かべる。

 

Balwisyall nescell gungnir tron(喪失までのカウントダウン)

 

聖詠を歌いシンフォギアを纏う。

瑠美を守るためにオレは『私』の命の恩人、天羽奏の様に命を燃やして戦う。

今、そう決めたのだ。

 

《BGM:撃槍・ガングニール》

 

「来いよノイズ共、瑠美には指一本触れさせねえぞ!!」

 

だからオレは、大きく啖呵を切ってノイズに殴りかかる。

 


 

◇◆◇◆◇◆◇

《翼side》

 

 私、風鳴翼は叔父である風鳴弦十郎からの連絡を聞きある地点に向かっていた。

 叔父上曰くかつて行方不明になっていた、奏が命を賭して助けた少女____立花響が今、ガングニールを纏い少女を抱えながらノイズと交戦中らしいのだ。

 戦況を見てもアームドギアを出しておらず範囲攻撃ができない為ジリ貧になっていると聞き至急向かっていた。

 かつて私は奏が居なくなったことにかまけて彼女から目を逸らした。

 その結果が彼女の失踪だった。

 国内を探しても見つからず、自殺の名所を探しても見つからず、できる限りを行った上で見つけることができず、諦めるほかなかった彼女が今手の届く場所にいる。

 それが今、たまらなく嬉しい。

 そしてガングニールを纏っているということは共に戦えるのかもしれない。

そんな気持ちすらもある。

 彼女は言うなれば奏の忘形見である。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「待っていろ響!お姉ちゃんが助けに行くぞ!」

 

『落ち着け翼!響くんは別にお前の妹じゃ無いぞ!』

 

だから私はバイクを全速力で飛ばし響の元に向かった。

 

《side out》

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 ノイズの数が多くジリ貧になって来ていたところにバイクが降ってくる。

 ってなんでバイク!?

 

「大丈夫か響!!」

 

「いやなんでトップアーティストがオレの名前知ってんだ!?」

 

「お姉ちゃんだからだ!」

 

 「オレに姉はいねえぞ!?!?」

 

 かつてオレを助けた天羽奏の様にシンフォギアを纏った風鳴翼がバイクを乗り捨てしながら姉なる者みたいなこと言ったんだが…

 いやまじでなんで?

 オレ別に風鳴翼と接点なかったよな?

 

「申し訳ございません立花響さん、我々は特異災害対策機動部二課の者です。

困惑する気持ちはわかりますが彼女は私が保護しますので戦闘に集中ください」

 

困惑するオレの前にスーツを着た優男が謝罪と共に瑠美を預かってくれたので取り敢えず戦闘に集中することにした。

 

◇◆◇◆◇◆◇




後書きという名の裏話垂れ流し所

元々は敵対路線の第三勢力の予定でしたが気がついたら何故か翼さんが脹相化して姉なる者になってました。
実力的には
原作翼<拙作翼<姉パワー翼(響の声援パワー)<脹相翼(親殺し脹相みたいな感じ)
といった所ですが脹相翼は少なくとも訃堂戦くらいじゃ無いとなりません
脹相と同じく親殺し行きまぁーす!!位のテンションなんで

作者の間

実「なんか翼がすごいことになってるんだけどどうなの?」
奏「知らん……なにあれ……怖……」
実「把握してないんだ…」
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