絶対UFZに入りたくないバルタンVS絶対加入させたいゼロ   作:スターク(元:はぎほぎ)

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誰もが思うだろう
貴方のようになりたいと
(あなた)のようで在りたいと


無限に続く光の中で

スペースペンドラゴンは宇宙戦艦で()()()

50年前に引き起こされたギャラクシークライシス事件、それによる怪獣活動の活発化と異世界からの脅威の来訪。宇宙規模で巻き起こったそれに対して、同じく異世界から流入した新技術および積み重ねてきた学識蓄積をふんだんに用いてZAP(地球人組織)が建造した万能兵器。それがペンドラゴンだ。

有史以来から収集を続け、地球人類のそれまでの技術体系に最適化させた異星技術“メテオール”。

ネオフロンティアスペースより獲得した時空航行技術“ネオマキシマエンジン”。

ガイアスペースから齎された超小型陽電子浮遊システム“リパルサーリフト”。

止め処ない脅威を駆逐するべくその他諸々をとにかく注ぎ込み、その船は日の目を見たのである。

 

かくしてペンドラゴン及びその同型シリーズは戦果を上げていった。時に怪獣軍団を撃ち破り、侵略宇宙人を灼き討ち、時にはウルトラマンに助けられ。そうやって地球と、地球人の入植惑星を守り切ったのだ。

 

戦火を経、そして終わらせた艦達の多くはそのまま宇宙開拓用の物資輸送船へと流用される事となる。多くの武装を取り払い、残す物も威力低減を施されて平和利用へ。穏やかな世界にて新たな禍根とならなかったのは、この宇宙における人類が()()進化を辿って来た事の証明と言えるのではないだろうか。

 

スペースペンドラゴンは最早、宇宙戦艦()()()()───

 

 

「──ずっと、そう言ってられれば良かったんだがな」

 

地球。ZAPの擁する機動エレベーター上の整備基地の一つで、鎮座する愛機を見据えてヒュウガは吐き捨てた。

平和になったのは地球だけ。戦いはまだ宇宙で続き、そしてそれは地球人の住まう入植惑星にも広がりかけた。レイブラッド星人の企みに端を発するレイオニクスバトルに巻き込まれた彼らは、この穏やかな日々が仮初の物であると知ってしまっている。

何より迫る脅威。ダークロプスゼロを造った者……ベリアルによる、この宇宙への侵攻計画が。

 

「上層部はやっぱり…」

「あぁ、共闘案は却下されてしまった。今頃オールト宙域を最終防衛線として作戦立案中だろう」

「ゼロの言った通りになっちゃったんですね……」

「しかし開戦までに間に合うでしょうか?各地の開拓民を太陽系圏内に避難させているようですが」

「さぁな。100万ものダークロプスゼロだ。相手さんも準備に手間取ってくれると良いんだが」

 

「だから先に迎え撃つ。そうだろ、ボス」

 

後ろで控えていた仲間達が振り向く。それに対しレイは、その手にバトルナイザーを掲げて答えた。

 

「持ち帰った惑星チェイニーのデータ。あの技術があればネオマキシマワープで数十年かけなくともすぐ着ける……光の国へ」

「レイ」

「俺の血が教えてくるんだ。ウルトラマン達が負ければ、(ベリアル)はもっとダークロプスゼロを送り込んで宇宙中に侵略の手を広める。止められるのは初撃、光の国への侵攻時しか無い」

 

同じ血を引くからこその彼の見解に、仲間達も頷いて同意。そこにクマノが差し出したタブレット──ワープ技術が書き込まれたプログラムを目にして、決意を一つとする。

 

「サロメ星人がディメンジョンコアから抽出したデータを地球の艦船に適応させた物です。ただし機材に凄まじい負担がかかるので、ワープ回数は往復分が限界ですね」

「片道切符でも文句無いわ、充分。問題は……」

「……戦力になりますかねぇ、僕ら」

 

そこが引っかかる。合体怪獣とはいえ単体の敵であったベリュドラの時と違い今回は複数vs複数、それもゼロと互角の戦いを繰り広げたダークロプスゼロの量産型100万体*1が相手となると……スペースペンドラゴン一機が向かった所で何になると言うのか。レイが怪獣使い(レイオニクス)としての力を100%発揮した所で1が10になる程度、どう頑張ろうと最低でも1000が入り乱れてぶつかり合う戦場にはついて行けまい。

単純な頭数の不足。わざわざ足手纏いになりに行く趣味は無いが、ならばどう補ったものか。

 

「ボス!」

 

そんな彼らに助け舟。

 

「ヒロキ!来てたのか」

「兄さん!!」

「こんな事態です、ゴースタードラゴンにも帰還命令の一つぐらい寄越されますよ。ジュンも元気で何よりだ」

 

クルーの1人、ハルナ・ジュンの兄ことヒロキであった。ペンドラゴンの僚機の艦長を務める男、にしてZAP有数の操縦技術を誇る凄腕のパイロットでもある。

久方ぶりの再会に喜び合うも、整備を終えた艦を見遣って彼は表情を引き締める。

 

「報告書を読みました。悪のウルトラマンが光の国を襲うと」

「信じ難い事かも知れないが事実だ。その魔の手は必ず地球にも及ぶだろう」

「成程……で、()()()()んです?」

 

その問い掛けにギョッとしたのは、メンバーで一番肝っ玉の小さいオキ。よもや密航してまで救援に向かおうとしてるのがバレたのではないか、と目に見えて慌てて隣のクマノに無言で嗜められた。

 

「どうするもこうするも、我々は戦闘員ではない。予備人員として待機命令に従うしか──」

「誤魔化さないで下さい。この状況で黙って居られるのは、俺の知ってるボスじゃない」

「……むう」

()()があるんじゃないですか?光の国へ飛ぶ、人類唯一の方法が」

 

これは隠し切れない。同時に、何やら風向きがおかしい。止めるどころか寧ろノリノリの様子である。

そう判断したペンドラゴンクルー一同は、ボスことヒュウガへと目配せ。それを受けて、ヒュウガは目の前の人物へ頷いてみせた。

 

ヒロキは、笑って。

 

「だってよ、皆!」

 

その背後から、気の良い大馬鹿物どもを呼び寄せたのだった。

 

 

 

 

 

スペースペンドラゴン及びその艦隊は今、再び宇宙戦艦と()()()。今日この日、宇宙の明暗を分ける一大決戦にのみ限り!

 

「ハイパーオメガ砲、()ー!」

 

その一例が、最初にデルストの一陣を崩したこの巨大光線砲。本来封印され、そして惑星ボリスでの戦いではペンドラゴンが復活させるも一度発射したきり自壊したそれはしかし、地球基地の完全な設備により全艦において再装備。また一隻の艦より放たれ、ダークロプスを10ほど消滅させるに至る。

だが数が数、その一撃では全体の1%も削れていない。空いた穴を埋めるように単眼の巨人が湧き出、そして尻尾を巻いて逃げ出したその船を追いかけ始める。

 

それを横から、また別の光が飲み込んだ。

一列に伸びた無防備極まるダークロプスの群れを、サクシウム光線が薙ぎ払う。その場の全敵機討滅を確認・離脱したエイティを、他の一団が更に追い……そして、斜め後ろから飛んできたワイバーンミサイルにその出鼻を挫かれる事となる。

 

標的を変えた瞬間、上方向より斬撃の雨。さながら落とされる()()()()その物によって、その一群も物言わぬ金属片へと成り果てていった。

エースはなおも切断技を投じ続ける。その死角から1機のダークロプスが忍び寄り、急所を射抜かんとその単眼型のメインカメラにエネルギーを集中。

 

タイマーは破壊された。そのダークロプスの胸にあるものが。頭上から飛んできた地球人のアステロイドレーザーによって、エメラル炉心ごと。

背後で起こった爆発にもエースは振り向かない、誰からの援護だったかなど見ずとも分かるから。

 

 

ウルトラマンを追うダークロプスを、地球人部隊が撃つ。

地球人の艦船へ向かうダークロプスを、ウルトラマンが討つ。

ウルトラマンが望み、そして地球人が目指してきた一つの理想の形。

 

 

──それを、()()であると誰かが嘆くだろう。何故だ、と咎めるだろう。

 

得た平和を投げ捨てる選択。武器を積極的に手に取る必要のなくなった時代で、それでも引き金に指を掛ける行為だ。戦士と共に戦うとは、つまりそういう事である。

だがそれでも彼らはここに来た。

 

ハイパーオメガ砲を放った艦の総舵手は、曾祖母がバラージの住民だった。

二度に渡り祖先の故郷を守ってくれた光の巨人の神話を聞き、憧れて育った。

 

ミサイル斉射でエイティへの追撃を阻んだ艦の船長は、祖先が桜ヶ丘中学校の卒業生だった。

遠くの星から来た先生が教えてくれた愛と勇気を、家訓として繋いできた。

 

エースを狙っていたダークロプスを撃ち抜いた艦の砲撃手は、幼い頃に他者を信じる勇気を誰かから教わった。その人が、かつて去ってゆくエースを見送った子供達の子孫だった事を、彼女は知らない。

 

誰かに命じられるまでも無く。

誰かに問われるまでも無く。

語り継がれてきた過去の光に、彼らは願ったのだ。先達が受けた恩を返したいと。

その光と並び立ちたいと、心から!

 

「ウルトラノック戦法だ!」

 

ダークロプスのバリアに止められたウルトラスパークへ全弾発射。新たな運動エネルギーの追加によって、ジャックの必殺武器は数十の敵機をバラバラに切り裂いていった。

 

「俺達が何十年、守られたと思ってる!!」

 

ウルトラ戦士たちの戦いをすぐ傍で記録してきたが故に、彼らの戦い方を知り尽くしていた。

 

『我々が何十年、共に戦ったと思っているッ!』

 

すぐ近くで見ていたからこそ、その弱点も庇い方も分かっていた。

 

()()()の研鑽を経たと、思ってやがるっ!!!」

 

そうして得た知見を、積み重ね、束ね、宇宙へ繰り出し。

とうとう人類はここまで来たのだと。

 

高度な連携により戦況はとっくの昔に逆転、ウルトラ戦士・地球軍連合が優勢だ。通常の戦闘行為なら完全に趨勢が決しているレベルである。

まさしく人類は今、ウルトラ戦士と共に宇宙の守護者となっていた。

 

──が。

 

《デルスト群、転移!》

『まだ来るのか……!』

 

足りない。

それでも尚、足りない。

定期的に送り込まれ、絶える事の無いダークロプスの波。対し此方は限りある頭数と装備、限界は既に見えている。

 

『転移する瞬間……その瞬間に開くゲートさえ特定出来れば、我々の光線で!』

『しかしタイミングも座標も分からん現状では狙いようが無いぞ?!』

《残弾40%切りました!》

《此方トリスタンⅡ、航行困難!母艦にて立て直す!!》

《重傷のウルトラ戦士を収容しました、彼はもう戦える身体じゃ……!》

 

タイムリミットが迫る。地球軍の消耗を傍受したウルトラの父が、決死の決断を下そうとしたその時、

 

 

《俺に任せてくれ》

『レイさん……?』

 

ペンドラゴンより通信。

この戦場における、唯一のレイオニクス。

 

《デルストが転移してくる瞬間、感じるんだ。ベリアルの気配を鋭敏に》

《そうか……なら、()()を使うか!》

『何をする気だ?』

《新しく編み出した技だ。俺と、俺の仲間達の力を合わせる!!》

《試した事は無いけど……スピーダーα、イジェクト!》

 

言うやいなや、ペンドラゴンは艦首の戦闘機を投棄。そこに隠されていたハイパーオメガ砲と、そして艦上部に仕舞われていたもう一つの砲──ペンドラゴンだけの切り札“ペダニウムランチャー”が展開される。

それに呼応するが如く、僚機達が揃ってペンドラゴンを囲うように配置した。更に重力アンカーを一斉起動、ペンドラゴンに重ね掛けすることで完全固定。

肝心の中では。

 

「行くぞ……ゴモラ!」

『キャルルルッ!!』

 

バトルナイザーからゴモラが召喚されていた。

ペンドラゴンはもちろん破裂、なんて事はなく。出てきたのはギリギリ手乗りサイズの古代怪獣である。かつてエレキングを小型化させたのと同じ要領、差し詰め“リムゴモラ”といったところか。

そんなミニマムサイズの可愛い相棒に、後付されたソケット穴へその角を差し込ませてからレイは仲間達を見遣る。返って来たのは全員からのサムズアップだ。

 

「ゴモラのバイタル正常!ペンドラゴンと同期しますねっ」

「全ジェネレーター出力、最大値を維持!充填まで100秒……ダイル、力を貸してくれ!」

操縦全任(My Flagship)!いつでもいけます!」

「よぉーし、気張れよお前達ぃ!」

 

オキがゴモラを、クマノがシステムを、ハルナが機の姿勢をそれぞれ担当し調節する。数々の修羅場を潜り抜けてきた仲だからこそのチームワーク、そうして引き金を握るのはヒュウガであった。

彼らを信じ、レイは目を伏せる。ゴモラと感覚を分かち合い、この宇宙その物を己の目、耳とするように。かつて宇宙を支配した、レイブラッド星人の血が為せる(わざ)で。

 

『……ぇ゛っ?』

 

やがて、捉えた。

世界の歪み。

 

『っ、な!?テメェまさか、待───!』

 

打ち砕け。

 

「……皆っ、今だァッ!!!」

『キシャアアアアア!!』

「「「「超振動砲(メガクエイクキャノン)、発射ァァァ!!!」」」」

 

地球の力。そこで生き抜く、人間と怪獣の力。

本来交じり合う筈の無いそれらが、しかし同じ世界に生まれた二つの息吹が合わさった、新たなる時代を示す波動の奔流。今それが、二つの咆哮から放たれる。

果たしてその矛先は……寸分たがわず、転移してきたその瞬間のデルスト群と、その背後の時空間異常に突き刺さった。

 

「なんという…!!」

「目標に命中、現在破壊率40%!しかしこのままでは……」

「先に反動で機体が分解しますよ?!砲塔二つで分担してこの有様とはっ」

「レイ、ゴモラ、頑張って!もう少しなんだ…!!!」

「うぅおおおおおおッ!!」

「キュルゥゥゥ………!」

《油圧を下げるなよジュン!って、当たり前か…!》

《総員耐え抜けぇぇ!!》

 

感情を見せるのはペンドラゴンクルーに限りはしない、覚悟をガンギメてこの場に来たのは全艦乗員に共通する事だ。それでも所詮は人間、僅かに届かない。

だからそんな時、彼がいる。

人間のあと一歩を後押ししてくれる存在、それはいつだって光の巨人だった。

 

『──僕に任せて!!』

「ウルトラマンメビウスぅ!?!!?」

 

揺れるペンドラゴンをガッシリと掴む銀の巨影。かつて最も地球人と心を通わしたM78星雲人と言っても過言ではない彼は、ペンドラゴンクルーにかつての仲間を重ねる。

人外の力を持つ者。それを受け入れ、共に未来を進んでくれた仲間達。

かけがえの無い絆は時代を超えてそこにあるのだと、示してくれているようで。

 

(ありがとう)

 

ただそれだけで、感謝したくなる。

応えたい。その絆に。

 

『いっっっ──けェェェエエエ!!!』

 

バーニングブレイブ。

不死鳥の炎がペンドラゴンを、僚機達を丸ごと包み込む。

次に応えるのは地球人達の方だ。

 

「ああ……やってやろう、皆で!!」

『ゴアアァァァアアアアッッ!!!』

 

レイモン顕現。

リムEXゴモラ、レイオニックバースト。

人、怪獣、ウルトラマン。三位一体が遂に揃い、爆裂し。

 

今度こそ──邪悪な闇を、貫いてみせたのだった。

 

 

 

 

ところでだが。

 

《目標座標におけるデルスト群およびワームホールの出現と、即時消滅を確認!追加の転移、ありませんっ!》

《さ、作戦成功……やったぁぁあ!!勝ったぁぁぁ!!!》

 

初めての試みというのは大抵上手くいかないものだ。実際やってみて初めて、浮き出てくる問題があるものだから。

 

《……あ、あれ。なんか重力場がおかしいです》

《へ?》

 

何もかもが全員の力で上手く行ったように見えた、この事例もそれに該当する。

 

《やっば。余剰振動波が相手の時空干渉の残滓と反応しあって逆位相に広がり始めた》

《つまり?》

《結構大きめのブラックホールが出来るぅ!!》

《ウソーん!?!》

『うわぁ、これは不味いですね』

 

明らかに放置不可能な規模の重力上昇、全エネルギーを使い果たした戦艦達が引き寄せられ始める。力尽きたメビウスも例外ではない。

こんな風に、人間は未熟なものだ。過ちを繰り返し、ミスを繰り返し、生きてきた。

 

だから……それが致命的な域に達する前に、止めてくれるのもまた()()だった。

 

『放てーッ!!!』

 

宇宙警備隊の光線、一斉発射。空間修復能力を持つそれらは、着弾と同時に重力場の乱れを相殺していく。

波は鎮まり、やがて……静寂が訪れた。

 

宇宙に轟く快哉によって、それが破られるのは数秒後の事である。

 

 

ダークロプス戦役。ここに終幕。

 

 

 


 

 

 

超振動砲の威力は、ワームホールを破壊して尚収まる事を知らない。

一部が爆砕し、揺れるマレブランデス。貫通してきた余波が時空転移装置に波及し、大爆発を引き起こしたのである。

 

『ななな何事です!向こうの宇宙で何があったというのです?!』

『おのれ宇宙警備隊ぃ……!』

 

ダークゴーネ達も転倒し、機器が散らす火花に降られながら恨み言を吐く。ベリアルは無言、今やノイズを走らせるだけとなったスクリーンをじっと睨みつけていた。

 

『……ふぉッ』

 

やがて。

笑い声が。

 

『ふ、ぶフッ──ファッハッハッハ!何だこれは、一体どういう事だ?!』

「バレッ…ト?」

 

突如、らしくもなく大声で。自軍の侵略計画が見るも無惨な結末を迎えたというのに、愉快で堪らないと言いたげに彼は嗤っていた。

その嘲笑の対象は、あろう事か主人たるベリアル。

 

『いやぁ見事な艦隊戦でしたな!なぁ陛下、俺達は一体何を見せられたんです?光が闇を打ち祓うヒーローショーですか?お望みとあらば、()()をお見せしましょうか!』

『………テメェ』

『ば、バ、ばっ!?バレットお前、なんてこt』

()()()()

 

その名をベリアルは知らない。ナナなど聞いた事も無い。

ダークゴーネも知らない。アイアロンも知らない。

ただ、ゼロだけ。ポソリと呟かれたそれに、身構える事が出来る。

バレットは、彼女の事をベリアル軍から隠し通していたから。

 

その結果が、()()だ。

 

『……嘘です』

 

ダークゴーネが声を震わせた。これ以上理解不能な事態は起こってくれるなと、現実へ懇願した。

アイアロンは声も出せなかった。大窓から視線を外せない相方と違い、彼の目はスクリーンの一つに釘付けとなっていた。

 

マレブランデス周辺を探るレーダー宙図。味方は青い点で、敵は赤い点で示される。

それが今。超振動砲により青が多く消えたそれが今、()()()

 

USA艦隊。数週間前に宇宙の藻屑と消えたはずのそれが、マレブランデス直上を悠々と浮かんでいるのである。

 

『司令!“夜を蹴散らせ”ッ!!』

 

その場の全てを置き去りにして彼は叫ぶ。臥薪嘗胆、雌伏はこの時の為と言わんばかりに。

 

『“光”は来た──貴艦より3時の方角にマレブランデス玉座の間!

撃てぇぇぇぇッッ!!!!』

 

刹那、閃く艦砲射撃。ベリアルも、幹部達も、バレットもゼロのいる台座も諸共にその中に飲まれ。

最終決戦が、ここにその火蓋を切ったのだった。

*1
実際に送り込まれたダークロプスがダークロプスゼロと比較してかなりスペックダウンしてる事も、当初予定されていた100万体から製造ラインの破壊により50万に減っている事も、ヒュウガ達からは知る手段は無い




連携シーンは劇場版ガンダムOOのソルブレイヴス隊の戦闘シーンを想像しながら書いてます
あとアー●エン●ェルっぽい戦艦が負傷したウルトラ戦士を収容しつつバレルロールでダークロプスの弾幕を搔い潜るシーンも書きたかったけど、それするともうウルトラマンじゃなくて今劇場でやってるガンダムになってしまうのでお蔵入り

????「回避ー!」
????「もうやってます!!」
ダークロプス『今の避けるんだ……』
ウルトラ戦士『今のって避けられるんだ……』
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