絶対UFZに入りたくないバルタンVS絶対加入させたいゼロ   作:スターク(元:はぎほぎ)

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前話で書き損ねたなぁ……グラハ●スペシャルみてーな変態機動かまして無双するシンジョウ隊いnゲフンゲフン、カジ参bゲフンゲフン、もといハルナヒロキ艦長……


熱闘・激闘・大乱闘!

……何が起こった?

 

俺はひとまず無傷。一瞬で爆炎が押し寄せてきたものの、どうやらこのドームは俺を逃がすまいと無茶苦茶頑強に作られていたようで、(ヒビ)こそ走ったが中の俺には何の影響も無かった。その点だけは奴らに感謝してやるか。

衝撃波に関しても、ナナの名前を聞いた瞬間に何か起こると思って踏ん張ってたのが功を奏した。お陰で倒れこむ事も無く、だが一方で外の宇宙人達は丸ごと吹っ飛ばされたらしい。ザマァ見やがれ。

 

(って、見えないからどうなったか分からねぇんだよな……)

 

ドームの向こうは未だ煙に包まれている。状況が激変したという事だけが明らかで、なのに俺は未だに何も出来やしない。突如現れた艦隊が今、全力でベリアル軍を攻撃し始めたってのに助力すら叶わない。

 

……俺は一体何してんだ?

 

「……くそっ」

 

殴りつけても、やっぱりビクともしないドーム。やっぱ感謝すんのやめだ。いい加減、自由にしやがれ……!

 

「クソッ…!」

 

こんなとこで見てる事しか出来ないなら!何の為に別宇宙まで来たんだ!!

親父達はやりきったってのに、レイ達は助けてくれたってのに。肝心の俺は、このままじゃベリアルの言った通りに虫ケラのまま終わっちまうじゃねぇか。何だよこの無様は!?

こんなにも胸が熱いのに、煮え滾るくらいの勇気が灯されたってのに、俺は!

 

このっ、この……ちくしょう……ッ!!

 

「くそぉぉぉぉ!!!」

『──その叫びは何だ』

 

瞬間。目の前の煙に浮かび上がった巨影。

振り下ろされる鋏。

 

「っ……!」

『その怒りは何だ。それでこの世界を救えるのか』

 

俺の足掻きなんか無かった事みたいに薄膜は破壊された。衝撃で倒れ込んだ俺に、霞の向こうから彼が語りかけてくる。

 

『勘違いするな、本当に救えるならそれが一番いい。だから、()()()()()()

「……お前は……」

『時間が無い。後は手前でなんとかしてくれよ、なぁ──』

 

 

──()()()()

 

俺をそう呼んで消える。

後に残ったのは、彼方に瞬く一欠片の光。ベリアルが取り落としたゼロアイだとすぐに分かった。

アイツが繋いでくれたチャンスだと、すぐに分かった。

 

「……分かってるよ」

 

お前が何を考えていたのかなんて分からない。けど、何を()()()いたのかはもう明白だ。

宇宙の平和。それを俺に賭けてくれてたんだな。

 

「任せてくれ、バレット……!」

 

意を決して走り出した。

倒れたままでは、立ち止まってはいられない。斜面を滑り降り、崖を跳び、瓦礫や乗り越えて駆け続ける。残り200m、100m、50m………!?

 

『させるものかァ!』

「くぅっ……!!」

 

目の前に割り込んできた巨体に進路を塞がれた!急ブレーキと同時に、襲い来る衝撃波からなんとか飛び退く。

 

『お手柄ですよアイアロン!』

『飛び込んだ甲斐があったわ……!!』

「テメェら!!」

 

ダークゴーネとかいう黒い奴の手にゼロアイが拾われちまった。更にアイアンだか何だかも立ち上がって2対1、しかも自分は巨大化出来ない大劣勢だ。

けど……諦めなんかしねぇぞ。

 

「俺達の“光”、返しやがれェ───!!!」

 

もう俺だけの希望じゃないんだと、分かっちまったからな!

 

 


 

 

やったやった!一から十までお父様の思惑通り!

流石はお父様、ゼロ捕獲というアクシデントをここまで逆利用するなんて。私もその一助となれて本当に光栄です……!

 

とと、こうしてはいられません。ベリアルはお父様が直々に()()なさる手筈と聞いてますし、私はその邪魔が入らないよう、そしてすぐに援護に入れるよう、USAの泥舟達を助けてあげるとしますか。

レギオノイドとダークロプスのAI回路に作用する麻痺電波を流して……っと。

 

 


 

 

その光景は、敗軍の将として散る筈だった私にとってあまりにも奇妙な物で。

レギオノイド共の砲撃に晒され消えゆく友軍。自分もまた運命を同じくし……気付けば、近づきたくともできなかった敵の拠点(ふところ)に、全員健在のまま飛ばされていたなど。自分でも何を言ってるのか分からなくなる。

 

「目標粉砕!カイザーベリアルと思われる巨影の落下を探知、目視は叶わず!!」

「追撃しろ!!次弾装填急げ!!!」

《こちらズウィール、レギオノイド群と接敵。何やら動きが鈍い、迎撃し先手を打つ!》

《未起動のダークロプス収容区画を発見した、先んじて破壊に成功!!》

 

しかし混乱していた同志達は、既に独自判断で戦闘を始めていた。最初に聞こえてきたあの通信により、自らの為すべき事を思い出したからだろう。

 

……バレット。君だったんだな。

裏切ってなどいなかった。敵に潜り込み、ずっと独りで戦ってくれていたのか。

 

《ようやく理解しましたか?》

「……君は?」

《お父様──バレットを慕い、“シャドウ”として言伝(ことづて)を行っていた者です》

 

どこからともなく、自分だけに聞こえてきた声。それに心当たりを覚える。

そういえば、バレットは時折虚空へ向けて語り掛けるような素振りを見せていた。その相手は君か。

 

《問答の暇はありません。お父様に期待されたことを、期待されたように行いなさい。私も手伝います!》

「……なんだと?」

「6時の方角、上方に時空転移反応!何か来るようです!!」

 

それだけ告げてきた瞬間、暗くなる視界。照明が落ちた?違う、我々の艦を覆うほどに巨大な影……!

 

「う、宇宙船……あんな()()()()()()、見た事ありません」

《これからマレブランデスの物理的急所をマーキングします。そこを集中的に攻撃し、()()して下さい》

 

今度は私だけでなく全員に聞こえたようで、皆が狼狽えた瞬間に宇宙船から光が飛ぶ。それは要塞の各所に着弾し、なおも輝き続けている。

──そうか。ならば、任せてくれ。

 

「全艦へ通達する!これより我々は改めて、残る総ての力を以て!帝国との最終決戦に臨む!!」

 

この言葉に意味などない。何故なら、今この場に集った全ての者が、私に言われるまでも無く。

 

「君たちには分かっている筈だ。例え現状自体は理解叶わずとも──()()これを為したか!戦犯(裏切者)を決めつけた我々に、()()()()()()()()()()ッ!!」

 

今こそ我々は取り戻す。この銀河を、宇宙の平和を!!

 

「ならばこそ、無駄にするな!勝つぞォ!!

「「「おおおおおーーーッッ!!!」」」

 

この禍々しき掌を、侵略の魔の手を打つ、撃つ、討つ!それが我々の使命!!

バレットよ、君はどこか近くにいるんだろう?

ベリアルが動けばすぐにでも趨勢はひっくり返る。だがそうならないということは、君が抑えてくれているんだろう?

耐えてくれ。すぐに我々も其方へ向かう……!!!

 

 


 

 

USAはひとまずこれぐらいで良いでしょう。ダークゴーネが遣わしたブリガンデ艦隊に紛れ込んで、ディメンジョンコアを用い異次元に保護するような手間暇を掛けたのです。ちゃんと役立って貰わないと困りますからね、司令さん?

 

次はデータを送信。宛先は無差別ですが、それでも“迷える小鳥”には確実に届くように。

さぁ……ほら、来た!!

 

 


 

 

「何これ、どうなってんの!USA艦隊は壊滅したんじゃないの!?」

「分かりません、エスメラルダも思った程損害は受けてないようですが……!」

《姫様、ナオ、しっかり掴まって下さい!突入します!!》

『焼き鳥ぃ、俺には何も無しかよ!?』

《ジャン!バード!!だッ!!!》

 

ゼロ救出の為に鏡の星を飛び出し、マレブランデスが鎮座しているであろうエスメラルダ宙域を目指していた我々に届いた通信。そこにあったのは、ドームに囚われたゼロの姿を映す画像と現在進行形(リアルタイム)で戦闘と破壊が行われている敵要塞の映像だった。

すぐさま急行してみれば、繰り広げられていたのは映像通りの光景。しかも亡びた筈の戦艦達までいるとなると、機械である私も些か混乱せざるを得ない……が!

 

《これは千載一遇のチャンスです!混乱に乗じて砲火を突貫します!!》

「行こうジャンバード、ゼロと兄貴を助けるんだ!」

《心得てるさ、ナオ!!》

『俺の事も忘れんなよ頼むから!』

「グレンファイヤーは艦隊の援護を!取り憑こうとするレギオノイド達を相手してあげて下さい!!」

『……アリだなそれ。暴れてくるぜ姫サマァ!!!』

 

私はナオの想いを、グレンは姫様の命を受けてそれぞれの戦場に躍り出る。ここが正念場だ、行くぞ!

 

………しかし。先程の通信は誰からの物だったんだ?

 

 


 

 

ここまで順調。ここからも順調。ゼロはダークゴーネとアイアロンを、USA艦隊とジャンバード達はベリアル軍を引き付ける囮に過ぎません。全ては、お父様がベリアルを倒すお膳立て!

だってお父様はずっと対策を積んできたんです、あの脳筋ゴリラの陰険巨人を絶対に殺す為の。最初は予想外(ウルトラマン)の姿に虚を突かれただけで、本気のお父様はアイツになんて負けはしない。そこからずっと耐え忍んで、案を考え続けてたお父様を私は知ってるもの。

 

(そうですよね、お父様!)

 

ベリアルに対し1on1(タイマン)で挑むのだって、お父様の発案でした。いつだって完全勝利の戦略を組んできた彼、私はあくまでそのサポーターに過ぎません。なら今回だってそう、お父様の戦いには勝利以外あり得ない。ベリアルが相手だとしても同じ事。

 

だから私は信じる、ううん、信じるまでもありません。お父様が勝つなんて、当たり前の事だから!

 

 


 

 

ある意味で、俺は仲間を信じていない。

だから今もナオやエメラナ達には頭が上がらねぇかもな。

 

『ええい、ちょこまかと!!』

 

──ダークゴーネの鞭をすんでで避けた。瓦礫が肌を掠める。

 

何故なら俺は自分の強さを信じてるから。

その強さを奮わないと、多くの命が消えていく。その事実を認識してるからだ。

頭上の戦艦が被弾したのが、見えた。

 

『止まらんかぁっ!』

 

──迫ってきたアイアロンの腕を跳んで躱す。着地の失敗なんか気にしない。

 

頼りになる仲間がいる事と、だからって頼りっぱなしになる事は全然違う。

何より俺は、皆の信じてくれた、俺の力を信じてる。

だから、その力へ手を伸ばすのを諦めない。俺の為じゃない、俺を助けてくれた皆を一刻も早く助ける為!!

 

──アイアロンの腕、肩、背を次々に踏み台にして、ダークゴーネの腕へ飛び乗った。

 

『こっ、コイツ……!』

 

もうすぐ近くだ。駆け出せ、手を伸ばせ、全力で。

あの日、プラズマスパーク目掛けてそうしたように。愚かだったあの日の自分より、その先の希望へ!

 

『こンのぉ!!!』

『ぐあ…っ!』

 

──あと数ミリ。ようやくゼロアイに手が届くと思ったその瞬間、ダークゴーネごとアイアロンに殴り飛ばされた。

高所から地面に打ち付けられて息を吐く。悪いなラン、もうちょっと付き合ってくれるか……!

 

『痛い……やってくれましたねアイアロン』

『嫌だったらもっと懸命に振り払う事だな』

『ぐうの音も出ません…が、元よりこの虫ケラを潰せば済む話。これまでが手こずり過ぎたのです』

 

やっとの思いで立ち上がった俺の行く手を、2体の巨人が阻む。もう希望は無いってか?よせよ、俺は自分で希望を見つけるタチなんだ。

負けて、られるか。

 

「泣きやしねぇぞ」

 

絶望なんかしねぇ。俺は……この世界のヒーローだ。

悪への怒りも皆の祈りも、力に変えて進んでみせる。そうだろ、バレット。

 

「来いよ。来ないなら、こっちから行くぞ!!」

『……イライラさせてくれますねぇ!!』

 

レオが言ってたっけ?使命を心の(うち)に燃やせば、誰しもが瞳に獅子を宿す……だったか。

じゃあ今の俺は、間違いなく獅子の瞳が輝いてる筈だ。迫る必殺の鞭の殴打を前にして、尚。

もっと輝かせろ。俺の心の光を、もっと!

 

 

 

『その煌めきを、待っていました!!』

 

 

 

俺の視界が銀色に染まった。

その銀色は鞭を弾き、近付いていたダークゴーネを思いっきり蹴飛ばした。

……ミラーナイト!!

 

「来てくれたのか!」

『鏡の国からすぐに駆けつけられるようスタンバイしてましたから。貴方の瞳の光、あまりにも強くて出口には広過ぎるくらいでしたよ』

『おんのれぇ!故郷の二の舞にしてやるわバビャァ!!』

「「ゼロー!!!」」

《無事だったか!!》

「ナオ達まで……!」

 

反撃に出ようとしたアイアロンを、後ろからラリアットする形で薙ぎ倒したのはジャンバード。へっ……これじゃ形無しだ。こんなに頼れる仲間に助けるどころかまた助けられた。

 

だからこそ、頼れるからこそ、俺はその力を信じない。

お前らが傷付く必要が無いよう、守りたい。

傲慢かもな。だけど、それがヒーローって奴だろ?

 

《ゼロアイを発見した!牽引光線(トラクタービーム)でそちらに……!?》

『させません!これ以上狼藉を働くなど、私の前でそんな事は──!』

『先に狼藉し始めたのは!テメーらだろうがッ!!』

『ぐおおお?!』

『ダークゴーネ!!』

《……今だけは感謝するぞ、グレンファイヤー!》

 

グレンも駆け付けて、幹部2人を抑えてくれた。その隙にジャンバードがゼロアイをこちらに放ってくれる。

 

「投げ上げてくれ!」

『ご武運を!!』

 

勢い良く空へ。裂帛の気合いと共に光へ、希望へ、明日へ。

宙を舞うそれを、今度こそ───この手に掴んだ。

 

 

「デュワッ!!!』

 

 

変わる。

人の身体が光を纏う、宿す、(うつ)り替わっていく。

もう二度と変身できなくても良い。帰れなくなっても良い。全てのエネルギーを、この一戦に注ぐ!

それだけの覚悟で、ベリアル───お前を討つ!!

 

 

──進め。ウルトラマンゼロ!──

 

 

ランの声が聞こえた気がした。

声にならない雄叫びが迸った。

 

ワイドゼロショットが、かつて無い威力で、俺の右腕から撃ち放たれた。

 

 

 


 

 

 

「何だ?!」

《高エネルギー反応感知、要塞中枢より放射!しかし……標的は我々ではなくベリアル軍!各所に誘爆し、目視出来るだけでも2千を消滅させました!!》

「エネルギー線、旋回の後にマレブランデスを縦断!深さ100mに及ぶ断裂を引き起こした模様!」

 

戦局を揺るがす程の奔流の出現で、USA艦隊に激震が走る。しかもそれが唐突に自分達に利する物であったため、喜びより先に当惑が浮かぶほど。

そんな彼らに向けて入る公開通信。映し出された姿に、司令は思わず身を乗り出して言った。

 

「エメラナ姫!?無事でしたか!」

《USA艦隊の皆様こそご健在で何よりです。しかし今はそれより大事な事があります》

「ええ。今しがた、凄まじい出来事が……!」

「あの光は───()()です」

「希望?」

 

続く問いかけに、凛として彼女は答える。その光がどこから、何の為に、この戦場に舞い降りたのか。旅路を共にしてきた仲間として、それを伝える為に。

 

《光の国から私達の為に──ベリアルを倒すべく駆け付けてくれたのです。銀河連邦を遥かに越え、遠く離れた別宇宙から!》

「───!!」

 

別宇宙。その三文字で司令は総てを知った。

あの光こそが、彼が夢見た物なのだと。戦友が待ち望んだ、この世界の希望。

慌てふためくベリアル軍を睥睨し、正義を内に滾らせるその名は───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───ここで、数秒だけ時を遡る。

ゼロは信じなかった。頼れる仲間に助けられ、だが甘えなかった。

一方でナナは、バレットを信じ過ぎていた。極まった妄信により、違和感に気付く事が遅れた。

 

「……あれ?」

 

平時から自動表示されていたバレットのバイタル(生命反応)。それが非表示になっている。

見れば単に設定を変えただけに留まらず、簡単には覗けないようプロテクトまでかけられている始末。こんな事が出来るのはナナを除けば、それこそバレット本人しかいない。

少女の脳裏に一抹の不安がよぎる。

 

「…お父様?」

 

訳あって、この手のセキュリティなどナナにとっては無いにも等しい。だがわざわざこんな事をする意図が読めない。父親の不可解な行動を、彼女は通信にて問い質そうとし……“戦闘に集中するため通話は切っておく”と伝えられていた旨を思い出した。不安と疑念は一層深まり、そして。

 

「──お父様っ!!!」

 

一瞬で、悲鳴へとその姿を変える。

ナナの目前で、瀕死域(レッドゾーン)を示すバイタルが暴かれた事によって。




ゼロのメインテーマを流すタイミングだと思いましたか?残念、キャンセルだ!(←天邪鬼)
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