絶対UFZに入りたくないバルタンVS絶対加入させたいゼロ 作:スターク(元:はぎほぎ)
というセリフに情感を深読みした結果、いつの間にかこんなルートに入ってました
《聞けば、貴方の敵意はゼロにのみ向いているようです。飽くまでそれだけならば、私個人とは普通に相容れます》
『オリジナルはお前の仲間ではないのか?』
《ゼロの強さはあなたもよく分かっているでしょう?私達二人程度の敵意で容易く死にはしませんよ》
『いやそういう事ではなくて』
完全にペースを掴まれ、あれよあれよという間に何故か共同戦線を組まされていた。何を言ってるのかわからないと思うが、オレも頭がどうにかなりそうだった。ちなみに言語データを強制的に打ち込まれて、ガキと話す分には流暢に発音出来るようにされてしまった。
そんなオレは今、このガキ──ナナの指示に従って、周囲に漂う中でもひときわ大きい小惑星に降り立っている。ゼロを倒したいという、自身の願いをかなえる為に。
『…何故、オレに与する』
《言ったでしょう、
『違うのだ!!!』
待て待て待て!いつそんな話になった!?サロメ星人もビックリのロジックだぞ!!
『オレの目的は自由だ!!何物もオレの邪魔は出来ない、させない!!そんな世界に、オリジナルとバレットが邪魔なのだ!!』
《じゃあなんで
……。
それ、は。
《貴方の過去によれば…お父様を憎むのも、納得こそできずとも理解は出来ます。自分を作り出し、使い捨てた事への報復。でもその手段として、貴方は彼に対し
『違……!』
《
オレは。
《Zero、貴方の行動原理は恐らく憎悪じゃありません。そもそもお父様が、自分の創ったAIにそんな方へ流されるような回路を組む筈が無い》
『ならば…ならばこの感情は何だ。オレの身を蝕む、この激情と渇望の正体は何だと言うんだ!』
《それは───いえ、すみません。
その言葉にハッとし、顔を上げれば銀色の巨人。
赤と青のラインを纏う
『……久しぶり、とでも言や良いのか?』
『ッ……違ウ。“さようなら”ダ』
『ああそうかい』
両者、鏡のように構え。最早雑念を絡ませる余地など無い、すぐ目の前に悲願がある。
奴さえ倒せば総ての
《火器管制は私が担当します。全力をぶつけてやって下さい》
『……本当に、何のつもりだ』
《さぁて。私もまた、貴方の熱に浮かされたのかもですね──1時の方向、来ますよッ!》
地を蹴る。激闘の幕が上がる。
右に跳んだ奴からのエメリウムスラッシュが、オレの立っていた地面を砕く。同時に、左へ跳んだオレのダークロプススラッシュが奴のいた地盤を融かす。
『ぅッ…おおおおおお!!』
迷う猶予など無い。思考を邪魔する苦悩を捨て置き、俺は宿敵めがけ刃を投じた。
そう打診するナナからの要求は、以下の通りだった。
一つ。ゼロとダークロプスゼロの一騎打ちを邪魔しない事。
二つ。ダークロプスゼロが勝ったら、その存在を
三つ。それは───
『バレット。ディメンジョンコアに仕込んだAIとはどのような物だったんですか?』
ミラーナイトからの問い掛けで我に返る。俺達の眼下では今、銀と銅の光が甲高い音を響かせて激突していた。
『既存人工知能の延長線上に過ぎない代物だよ。ただ学習機能をガン積みしたが』
『そりゃなんでだ?他のダークロプスはあそこまで盛られてなかったろ』
『量産化を見据えた“テンプレート”の構成だ』
ダークロプスシリーズは試作段階より量産を視野に入れていた。だが半端な知能では想定スペックを使いこなせず、かといって下手に高性能にすれば学習内容次第で集団離反され得る。いやまぁ、銀河帝国崩壊RTAとしてはそれもアリだったが………それはちょっと、個人的に
『だから、試作機にのみ逸品のAIを設け、戦場実地で戦闘データを積ませたという事か』
『同じ機械なだけあって話が早い』
ジャンボットがズバリ言い当てた通り。試作機が独自に収集・解析し“結論”として出力した戦闘方式を、後から抽出しダークロプス用に汎用化したという工程である。
これにより、帝国猟兵はベリアル擁する軍団の一大戦力としてその存在を確立しましたとさ。ぅゎ改めて考えるとやっぱ罪悪感が凄い。
『罪が無いとは言いませんが、それ以上に貴方が救った“未来”の重さを尊ぶべきだ』
『そうは言ってもなぁ……あーあ、やっぱ試作機のAIをもっとポンコツにしておきゃ良かった』
慰められても困る他無い。こうなるぐらいならもっと手を抜いておけば、ダークロプスはもっと弱くなったしそもそも今こんな状況にだってなってないんだ。あーだるいだるい、チクショー。
……何だグレン。そんなジロジロ見つめてきて。
『いや……バレットって、何でそんなにあの試作機……ダークロプスゼロ?』
『今はセブンらしいぞ』
『細けぇ事ぁ良いんだよ焼鳥!ともかく、アイツを高知能にした事をそんなに悔やんでんだ?』
その件か。これは……どう説明したモンかなぁ、うぅん。
『取り返しがつかない、って言えば良いのかな』
『安心しろって。そういう時のために
『そういう事じゃないんだ』
なんか、こう……俺が俺の手で何かしたり、俺の作った物が何かしたり、
それは紛れもなく俺の意思で、俺の手の届く範囲で引き起こされた事だから。
『でも、AIが自分で意思を持って、何か始めちまうと……それはもう、俺の範疇から逸脱しちまってるだろ』
把握出来なくなる。
手が届かなくなる。
それじゃあ───
『──責任を、取れなくなるじゃないか』
ダークロプスによる破壊と殺戮は俺の責任だった。
俺の物、と言えた。言い方がおかしくなるが、
だが、ダークロプスゼロは違う。銀河帝国時代は命令通りに働いてくれたが、廃棄と同時に自立起動し始めてから歯車が狂い始めた。行方をくらましたと聞いた時、サロメ星人を利用して宇宙を滅ぼそうとしてると知った時、心の底から肝が冷えた。
これ以上罪を重ねられたら……俺が償える範囲に収まらなくなる。それが嫌だから、俺は俺の作った物に、俺の想像を超えて勝手に動いて欲しくなかったんだ。
『まぁ、その結果がこの有様なんだが』
『え?うっわ危な!?』
剣戟が火花を散らす。飛んできた流れ
元のデータは完全に消去した筈なのに、どうして蘇ってしまったのか。もう既に奴が俺の手に負える存在ではなくなっているというのなら、これほど恐ろしい事はベリアル以外無い。
………やっぱり、撃とう。
『何する気だ』
『離せ。足が止まった所を狙う』
『ナナとの約束を破るつもりか?』
『嫌われるのも覚悟の上だ』
これ以上は奴の存在を許容できない。ゼロの勝利を信じていない訳じゃないが、何より
製造責任を果たすだけだと言うのに、何故止める!?
『正義の味方として大成したお前とは違うんだ、ジャンボット!』
『だが、また悪に染まると決まった訳ではないだろう』
『可能性は充分にある!“芽”は事前に摘み取らなければ、気が付いた時には手遅r』
『バレット』
語気と、俺の手首を掴む力が強まった。瞠目した俺を、機神の視線が貫いた。
『
『……!』
『気持ちは分かる。私もまた、姫様に及ぶ危険性を事前に排除したい……だが、怖がるあまり“可能性”の全てを摘み取っては未来が無くなってしまう』
『その“可能性”に、殺されるとしてもか』
『バレット、グレンが先ほど言ったでしょう』
懸念を振り払うように続いてきたのはミラーナイトだ。
『そんな時のために
『っ!!』
……くそっ!
『分かった!分かったよ、俺の負けだ!!』
『うお、すげぇ珍しいな!オメーが論戦で白旗だなんてよ』
『茶化すなグレン。割と一杯一杯なんでな、下手に突くと暴発するぞ俺』
『サーセン』
どっかとその場に腰を下ろし、趨勢を見守るに徹した。今も続く戦い、そこに立つゼロに全てを任せ、フォローを仲間に託して。
儘よ、なるようになれ。俺はもう知らん…とは言わないが、せめて酷い事にはなってくれるなと。そう祈る。
『多分さぁ。ナナもおんなじじゃねぇの?』
『……そのこころは?』
『炎の海賊にもさ、家庭持って船降りる奴とかいたんだけどさ』
唐突に切り出された昔話。意図をつかめずも、グレンなりに所感を込めた話のようだった。
『ガキが出来たとか生まれたとか、そういう手紙が時折来んだ。成長の様子とかもな、特に初めて歩いた時とかヒヤヒヤしたそうだぜ』
『ナナとダークロプスゼロが、俺の子供だとでも言いたげだな』
『自分の意思で自分の道を探してるんだ、子供らしいじゃん?』
少し飲み込み辛い論だ。俺にとって被造物は被造物、それも無機物となればどうしても命としては扱い難い。家族としてなら尚更の事。
だが筋は……悔しい事に、通ってなくもない。
『一度自立し始めたんならさ。時には助けるのを我慢して、じっと見つめなきゃいけない……らしいぜ』
『……そうか』
どうやらそれは事実のようで。劣勢に立たされながらしかし、ダークロプスセブンの動きが窮地にキレを増していく。その命を急速に進化させるかのように、目の前に立ち塞がっている壁へと適応していく。
『《負ける、も
渾身の咆哮が、轟いた気がした。
『ところでだけど、ナナの体の心配はしてないのか?』
『直撃さえしなければデスシウム光線にも耐えられる装甲カプセルに入ってるのは実証済みだから……』
戦闘は一見、互角の様相を呈していた。
ワイドショット同士の激突が虚空を灼く。爆裂、ノックバックで両者の足が地面を削る。
踏みとどまると同時にゼロがスラッガーを投擲し、未だ燻る黒煙を迂回するように投げ付けた。
《2時と10時より高速回転物体!
『むッ!!!』
その行方を見届ける間も与えないとばかりに、ゼロは既に次の手を打っていた。
《直上!》
『ビッグバン・ゼロ!!』
惑星チェイニーで、ダークロプスゼロのスラッガーをへし折った炎熱の手刀。だが同じ過ちは犯さない、受け止めるのではなく受け流すように。
『ふん……!!』
目論見は半分成功した。ゼロは攻撃を逸らされ、しかしダークロプスセブンの方も衝撃を受け止め切れず僅かにタタラを踏む。一拍の猶予、両者体勢を立て直し……
ゼロが選んだのは、よろけた相手側頭部へ強引に飛び上がっての上段回し蹴り。
ナナが薦めたのは、しゃがんだ相手脇腹目掛けての早急な下段回し蹴り。
上下で空を切る双足は鏡合わせのよう。勢いを殺さず、彼らはその場から飛び退いた。
惑星チェイニーでの初戦は、ゼロの連戦疲弊もあってスペックで上回るダークロプスゼロに軍配が上がった。
二戦目は、ダークロプスゼロの動きが見切られていたのでゼロが完封した。
そしてこの三戦目。ゼロは死線を超えてより強靭になり、一方ダークロプスゼロは逆にゼロの動きを見切っている。故の拮抗と言えるだろう。
『《──舐めている
その事実を、ダークロプス側の二者は否定した。真実は違うと言いたげに。
『本気ではあるぞ』
《詭弁です。対ベリアル時において貴方が見せた“キレ”はこんな物じゃなかった》
『……お前相手じゃホント、隠し事は出来ねぇなぁ』
《私が中に入っていては殺意も出せませんか?心配無用と言った筈です》
『そういうのじゃねぇよ』
『……?』
一旦構えを解いたゼロ、その謎の所作にダークロプスセブンは警戒を強めた。構わず、ゼロは言葉を紡ぐ。
『お前らは詭弁と断じてるようだけど、“本気”ってのは嘘じゃねぇ。真剣に量り取ってたんだ、お前らの力量を』
『ナラバ、やはり欺瞞ダな。小手調ニ徹しているという事ではないカ、全力では自分ガ上だとでも言いたげニ』
『
次の瞬間、ダークロプス陣営はゼロの姿を見失った。
メインカメラもナナの索敵も意味を為さなかった。
気が付けば視界はひび割れ、背を地に付けて宇宙を仰いでいた。
先述の通り、ゼロは強靭になりダークロプスセブンは動きを見切っている。条件だけで見るなら互角だった。
つまり……差がつくとすれば。
『悪いな。
ゼロの進化が、光より速かった事に尽きる。
『宇宙拳法をある程度極めると、相手の拳でその在り方がある程度分かるようになる』
倒れた相手に追撃はしない。既に勝負は決したと、そう示すようにゼロは緩やかに歩みを進めた。
倒れ伏すダークロプスゼロは、動かない。
『テメェの拳と打ち合ったのはその為だ。今のテメェがどんな存在か、痛みで識ろうとした』
やっと、上体を起こす。既にゼロは目の前、歩みを止めて見下ろしていた。
その瞳は──視線は、“敵”ではなく。
『なぁ、ダークロプスゼロ。一緒に来ねぇか?』
『……』
『テメェの心はよく分かった。奪う事は悪でも、
“ライバル”に向けられる物に変わっていた。だから手を差し伸べた。
やり直せと、まだやり直せると。彼はそう伝えたいのだ。
『俺も同じだ。何者でもない“自分”を掴みたくて、
『………っ』
『だから頼む!この手を取ってくれ……!』
最後には、最早どちらが優位なのか分からない“懇願”の形となる。目の前にある掌を、単眼の機兵は。
『───一緒にするナッ!!』
払い除けた。
拒絶した。
光への道を、拒んだ。
『何が同じダ!何が悪じゃないダ!!オレの望みはオリジナル、貴様ガ消える事でしか叶わナイ!!』
『お前っ……』
『オレはオレだ!ダークロプスのゼロだ、
高らかに矜持を突き付け、彼は己の胸を叩く。それを目にし、ゼロは一瞬だけ目を伏せてから──覚悟を決めた。
『分かった。決着を付けよう』
2対のゼロスラッガーを連結、ツインソードを顕現。かつての二度に渡る戦い、その両方で決着に関わった武装である。
一方でダークロプスは胸に手を当てていた。その内側で黙りこくる協力者を、慮るかのような仕草だった。
『ナナ。眠っている訳ではないのだろう』
《……すみません。少し臆していましたが、もう大丈夫です》
『そうか』
《貴方はこれで良かったんですか?》
何が、とは問い返さない。愚問だと言外に告げる。
先程手を取っていれば、命だけは助かっただろう。罪を償い、生きながらえ、その過程で“オリジナルとは違う自分”を見つけられたかも知れない。
だがそうではないのだ。その自分は、ゼロに勝つ事を諦めた自分だから。もうそれは、今ここに立つダークロプスゼロではない。
オリジナルに負けたくない自分を、諦めたくない。
《……尊敬しますよ。私だったら、殴り倒された時点で心が折れていましたから》
『ならば、降りるか?』
『いえ。
呼応するようにナナも覚悟を決める。ゼロの動きを見極め、最後の瞬間までダークロプスゼロをサポートしようと。
と。ここで残っていた疑問を解消しようと彼は思った。
『オイ。オレのこの感情の正体は結局、何なんだ?』
《それはきっと、認めて欲しかったんですよ》
己がゼロを見下し、バレットを見返そうとする理由。
《自分がこの世界に存在して良いんだと、
『……親、か』
《えぇ、お父様は貴方の親です。例え拒まれようと、私がそう説得してみせますとも》
役割など関係なく。
任務など無くとも、理由など無くとも。
この世界に居場所はあるのだと、創造者にそう示して欲しかったのだと。
『……そう、か』
ダークロプスゼロは、Zeroは、全てを理解した。この身に巣食う情動を、そのやり場を
『欲しかったんだ、俺は───』
気付いた瞬間、ダークロプスゼロの右手が動く。
胸部装甲を手刀が貫く。まさかの行動にナナは反応も抵抗も出来ず、ゼロはいつぞや見た自爆行動を危惧し、バレットは娘の危機に身を乗り出した。
だが彼らは次の行動を起こさない。今のダークロプスゼロの行動は、ナナの気配に何の影響も及ぼさなかったから。
《えっ……》
引き摺り出されるカプセル。その中には勿論少女、周囲にディメンジョンコアと接続していたケーブルが垂れ下がっている。
困惑する協力者を見、そして見下ろしてくる
『さらば、ダッ──!!!』
投擲。衝撃を与えないようギリギリの加速で、愛娘を父の手に返す。抜群なコントロールでバレットの懐へ、そして重力バリアにより緩やかにカプセルは停止した。
その場にいる誰しもが、その行動で、ダークロプスゼロの真意を悟った。
『……行くぜ』
『行クぞ……』
その決心に報いるべく、ゼロは上段にツインソードを。
仇敵の誠意に応じるべく、Zeroは自身のスラッガーを腰溜めに。
1秒か、1分か。暫しの静寂を経て、その時は訪れた。
交錯する。
一閃と、回転。
ツインソードの刃零れと、両断されたディメンジョンコア。それだけが勝敗を物語る。
『……どうして』
彼は、私を逃したんだろう。
一度でも臆したから?足手纏いだと判断したから?
自分で言うのもなんだが、管制はしっかりこなせていた筈だった。実際私の助力で制した攻防もあったし、最後の局面でも貢献できる自信があった。
『ナナ』
お父様の声が聞こえる。カプセルの外から、私を気遣うように。
《ごめんなさい、お父様》
謝らなければならない事が沢山ある。勝手にディメンジョンコアを使った事、一方的に追跡を断念させた事、独断でゼロを決闘させた事。
でも、何よりも……
《私……死んで欲しくなかった》
受け入れられない。
今何を言われても、頭に入ってくれない事。
《Zeroに、生きて欲しかったんです》
同情で、同感で、同胞だった。初めて境遇を共有出来る存在だったから。
彼に、生きて、幸せになって欲しかった……!!
『……すまなかった、ナナ』
《…!!》
違う。謝るのは私の方で、お父様に非は無い。お父様にとって彼は自作の兵器で、兵器を兵器として扱う事に何の過失も無い。
『いや、俺の責任だ。使う側としての立場に固執し過ぎて、使われる側の悲鳴を度外視してしまった』
《違う……違う、違う!》
『違わない。親失格だ、俺は』
お父様の思惑は分かっている。全ての嫌悪を引き受けて私の心を守ろうとしている、でも安易にそれに乗りたくはなかった。
その時までは、そうだったのに。
『ナナ、バレット』
戻ってきたらゼロの掌、そこにあるスクラップ。つい数秒前まで隣り合っていた、ディメンジョンコアの残骸。
それを差し出された瞬間にはもう、決壊していた。
《ぅ…ぃ、うわぁああぁぁん……!!》
『ナナ…!』
《お父様のバカ、バカっ、バカぁぁああ!!!》
お父様以外の前で泣き喚くなんて醜態、初めてだった。けど、この世に生を受けて、初めて直面した喪失。それに耐えるなんて出来なかった。
戻らない時間、取り戻せない過失、それでも引き下がれない意地。
それを知ってまた一つ、私は大人になったのだった。
『起きたか。気分はどうだ、Zero』
『流石に高エネルギーで両断されてると完全復元には時間が掛かるか。だがナナの為だ、お前には
『……まだお前に情を持つ事は出来ん。だが同時に、チャンスを与えてやるべきだと思った。それだけだ』
『今は眠れ。そして然るべき時、彼女を頼む』
『都合のいい事を言うようですまないが……何?』
『……全力でやるさ。これまでも全力だったが、それ以上にな』
おやすみ、Zero。
もう1人の我が子、ナナの兄弟。
という訳で、いつか
「タナバタの第7ハッチが開いてます!」
「ダニィ!?」
\デンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドンデンドン/
って具合に単眼巨大ロボットがガイナ立ちで登場するシーンを本作でやりたい。スーパーイナズマキックもやりたい
それが俺です