こちらの話を差し込んでおきます。流れ的にそちらの方がいい気がしたので。
それでは本編の続きとなります。どうぞ。
「ぷりぃぃぁあ!!」
(お・・・おおお・・・!?)
『むぅううう!??』
その“プリンのようなポケモン”はこちらに向き直るや否や、体を膨らませ、真ん丸な目を半月状に吊り上げ、口を開きその牙を見せつけ威嚇してくる!その姿は―――
(か、可愛『なんと、なんと凶悪そうなポケモンなのだ!!?』えええええええ!??)
(え、ネタ?ネタだよね?)
『スシもネタもあるものか!ニンゲン、ここは迎え撃つのだ!』
(迎え撃つ?いや、分かったけど。いや、可愛くない?アレ)
『“きりさく”攻撃だ!』
(え、と。取り敢えず・・・“きりさく”!!)
腕を精一杯伸ばして、目の前の推定プリンと思しきポケモンを攻撃!
ぷにっとした感触と共に直撃した確かな手ごたえを感じた。
「ぷりぃあ!?」
(当たった!)
『畳み掛けろ、いま必殺の・・・“あくうせつだん”!』
(あ、悪・・・右折弾?)
『亜空間を切断する技だ!そういったイメージで放て!“あくうせつだん”!!』
(あ、なるほど。“あくうせつだん”!)
瞬時に身体に凝縮された力が、目の前の空間を切断!八本の筋が入り、空間を十六分割する!
うーん、オーバーキルじゃないかなあ。流石に―――え、えええ!?
「ぷ?ぷりぃ?」
(技が外れた?いや、効いていないぞ!?)
『なんだと?まさか、コイツは噂に聞くフェアリータイプ!?』
(フェアリー・・・タイプ?)
『来るぞ、ダメージに備えろ!』
脳内で警告の声が入った。その瞬間、目の前のポケモンから―――
何を、と思った瞬間。身体に凄まじい痛みを感じる!
「ぱ、ぱるる!ぱるるるぅうう!!?」
思わず声が漏れ出る。ううん、あまり格好良くないから出来るだけ喋りたくないんだけど・・・あー痛痛痛!
『ニンゲン、大丈夫か?』
(なんとか、ね。これは一体・・・)
『タイプ相性の有利を突かれた。奴は我の「みず・ドラゴン」タイプの弱点を付ける技を有しているようだな』
(“こうかはばつぐん”って事ね。成程・・・どうする?)
『ならば“みずのはどう”・・・水の波紋を呼び起こし、相手にぶつけるイメージだ。出来るか?』
(分かった。やってみる)
痛む身体を引きずるように、前に進む。
あれから、脳内の声・・・パルキアの指示に従って技の応酬をしていったらあのポケモンを撃退することが出来た。倒したポケモンって、瞬時に体が小さくなって見えなくなるんだな。だからポケット(に入る程の)モンスター、なのか?なんて思ったっけ。
しかし、それでも何度かダメージを受けて、身体が・・・というより動く気力が無くなっていき、気も朦朧としている。
『遠くにニンゲンの作ったと思われる施設が見える。あそこなら野生のポケモンも滅多なことでは近づかないだろう』
―――そう提案され、こちらに近づきそうなポケモンを威嚇したりしながらそこへ向かう。
そこは今の僕にはまだ知る由もなかったが、このパルデアの大穴に点在する研究施設の一つ、観測所という施設だった。
自動扉の入口と思しき場所に辿り着き、入ろうと試みるも・・・駄目だ。開いてくれない。もしやポケモンの身体じゃあ、駄目なのか?
(う・・・駄目だ、もう・・・いしき、が・・・)
『ニンゲン、意識を保てニンゲン!誰か、来るぞっ!!』
(だれ・・・か・・・?)
「・・・随分と辛そうだね。手を貸そうか」
「ぱ、ぱる・・・?」
「私はオーリム、ポケモンの研究をしている者だ。良かったら中で・・・休んでいかないか?」
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次回タイトルは、
とある博士の記録・後編
の予定です。